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池添謙一の編集履歴

2023-07-15 12:38:44 バージョン

池添謙一

いけぞえけんいち

日本中央競馬会 (JRA) 栗東トレーニングセンター所属の騎手。

概要

日本中央競馬会JRA栗東トレーニングセンター所属の騎手

鶴留明雄厩舎栗東)所属でデビューし、2001年よりフリー。

父は元騎手で調教師池添兼雄、弟は調教師の池添学

史上最年少の三冠ジョッキー(2011年に32歳3か月で達成)であり、その他にも史上6人目の5大クラシック完全制覇、史上29人目のJRA通算1万回騎乗を達成。

2022年には通算1300勝を達成した。


略歴

デビュー前

1979年7月23日熊本県で誕生。滋賀県栗東市で育つ。武豊へのあこがれと、父が騎手であった影響で自身も小学生の頃から騎手を志した。


1995年、JRAの競馬学校千葉県)に入学。入学から卒業まで成績トップを譲らず、卒業時にはアイルランド大使特別賞が与えられた。


1998年

3月1日、阪神競馬場ナチュラルカラーに騎乗しデビュー。

3月14日、中京競馬場タヤスソシアルに騎乗し初勝利を飾る。

7月26日、トウショウオリオン北九州記念を勝ち、重賞初騎乗初勝利。

※この年は38勝を挙げJRA賞最多勝利新人騎手を受賞する。


2001年

7月13日、武豊の落馬負傷により、フランスのドーヴィル競馬場へ観戦に来ていた池添にHATHAARIへの騎乗依頼があり、第4レースで海外初騎乗。この時は観戦だけの予定だったので道具を持ってきておらず、武とオリビエ・ペリエから道具を借りた。そして騎手名の表示で「Kanichi Ikezoe」と間違われた。


2002年

4月7日、アローキャリーに騎乗し桜花賞で勝利。GⅠレース初勝利。


2003年

9月14日、デュランダルの主戦騎手となりセントウルステークスで勝利。

10月5日、デュランダルに騎乗しスプリンターズステークスで勝利。

11月23日、デュランダルに騎乗しマイルチャンピオンシップで勝利。


2004年

3月6日、スイープトウショウの主戦騎手となりチューリップ賞で勝利。

10月17日、スイープトウショウに騎乗し秋華賞で勝利。

11月21日、デュランダルに騎乗しマイルチャンピオンシップで勝利。


2005年

6月26日、スイープトウショウに騎乗し宝塚記念で勝利。

11月13日、スイープトウショウに騎乗しエリザベス女王杯で勝利。


2007年

7月8日、トールポピーの主戦騎手となり阪神競馬場の2歳新馬で2着。

12月2日、トールポピーに騎乗し阪神ジュベナイルフィリーズで勝利。


2008年

5月25日、トールポピーに騎乗し優駿牝馬オークス)で勝利。斜行により開催2日間の騎乗停止処分。

6月8日、ドリームジャーニーの主戦騎手となり安田記念で10着。


2009年

6月28日、ドリームジャーニーに騎乗し宝塚記念で勝利。

11月14日、エイシンアポロンに騎乗し京王杯2歳ステークスで勝利。

12月27日、ドリームジャーニーに騎乗し有馬記念で勝利。春秋グランプリ制覇を成し遂げる。


2010年

5月15日、カレンチャンの主戦騎手となり葵ステークスで2着。

7月8日、オルフェーヴルの主戦騎手となり新潟競馬場の2歳新馬で勝利。


2011年

4月24日、オルフェーヴルに騎乗し皐月賞で勝利。

5月29日、オルフェーヴルに騎乗し東京優駿日本ダービー)で勝利。

10月2日、カレンチャンに騎乗しスプリンターズステークスで勝利。

10月23日、オルフェーヴルに騎乗し菊花賞で勝利し、牡馬クラシック三冠を達成。

11月20日、エイシンアポロンに騎乗しマイルチャンピオンシップで勝利。

12月25日、オルフェーヴルに騎乗し有馬記念で勝利。

※この年はGⅠレース年間6勝を挙げる。


2012年

1月6日、ドバイに遠征。ストリートアクトに騎乗しメイダンマスターズ第2戦で勝利。海外初勝利となる。

3月25日、カレンチャンに騎乗し高松宮記念で勝利。

6月24日、オルフェーヴルに騎乗し宝塚記念で勝利。


2013年

12月22日、オルフェーヴルに騎乗し有馬記念で勝利。


2015年

9月27日、ショウナンパンドラに騎乗しオールカマーで勝利。

9月27日、ショウナンパンドラに騎乗しジャパンカップで勝利。

10月10日、シンハライトの主戦騎手となり京都競馬場の2歳新馬で勝利。


2016年

5月22日、シンハライトに騎乗し優駿牝馬で勝利。

8月6日、アスコット競馬場イングランド)のシャーガーカップに招待され、世界選抜チームの一員として初出場。個人成績第3位。


2017年

4月9日、レーヌミノルに騎乗し桜花賞で勝利。

11月19日、ブラストワンピースの主戦騎手となり東京競馬場の2歳新馬で勝利。


2018年

12月23日、ブラストワンピースに騎乗し有馬記念で勝利。有馬記念4勝目を挙げ、同レース最多勝利記録を更新する。


2019年

11月17日、インディチャンプに騎乗しマイルチャンピオンシップで勝利。マイルチャンピオンシップ4勝目を挙げ、同レース最多勝利記録を更新する。


2020年

6月7日、グランアレグリアに騎乗し安田記念で勝利。

11月15日、バイオスパークに騎乗し福島記念で勝利。JRA全10場重賞制覇を達成。


2021年

3月21日、弟・池添学が管理するヴィクティファルスの主戦騎手となりスプリングステークスで勝利。

兄弟の管理馬での重賞勝利はJRA史上初。


2022年

6月5日、ソングラインに騎乗し安田記念で勝利。


人物

レース

追い込みでの活躍が目立ち、デュランダルを追い込み戦法でGⅠ勝利にまで導いたことで、その後の飛躍に繋がっている。もっとも追い込みだけでなく、カレンチャンなど先行策を得意とする馬でも結果を残している。

また、重賞やGⅠなど大舞台のレースに強いのも特徴。2022年9月21日時点で中央・地方合わせて約1350勝を挙げているが、そのうち重賞勝利は99勝、GⅠ勝利は28勝にも及ぶ。特に春秋グランプリレースとなる宝塚記念と有馬記念にめっぽう強く、宝塚記念は通算3勝、有馬記念では通算4勝しており、うち有馬記念では騎手としての最多勝利記録を保持している(宝塚記念最多勝利記録は、武豊の4勝)。

このことから「平成のグランプリ男」と呼ばれることも。


代打騎乗で結果を出すことも多く、騎乗停止となった福永祐一の代打でインディチャンプに騎乗しマイルチャンピオンシップで勝利。

グランアレグリアの主戦騎手であるクリストフ・ルメールアーモンドアイの先約があったことで高松宮記念に続き手綱を取ることになった安田記念では、レース前に調教師の藤沢和雄から「アーモンドアイに勝つ気がないのなら乗せない」と活を入れられ、更にレース中前を走る馬が蹴り上げた芝の塊が顔面に直撃するハプニングがありながらも制している。ちなみにこの時の2着こそアーモンドアイであり、プロボクサーよろしく右目がアケビ色に腫れ上がった状態で臨んだインタビューの最中、アイシングを差し入れしたのもルメールであった。あのアーモンドアイを破ったということでかなりグランアレグリアには思い入れがあるようで、グランアレグリアの引退式では「秋以降クリストフが他の馬に乗ってくれないかなと思ってました」とまで言うほど。


反面、こうした強さは決め打ちの強さによるところも多く、安定した騎乗が求められる条件戦ではいまいち結果を出せないことが多い。


癖馬マイスター池添

デュランダルやスイープトウショウで実績を上げたせいか、ドリームジャーニー、オルフェーヴルやメイケイエールなど、気性難の馬を多く任されるようになった。

池添の騎乗歴がある馬たちをまとめて気性難の集まるところ「チーム池添と呼ばれることもある。

  • スイープトウショウは吹雪の中調教を拒否して30分ほど動かなくなり、池添にも雪が降り積もった
  • 引退後のドリームジャーニーに会いに行ったが、他の馬と違って命の危険があるという理由で会う事が出来なかった。
  • オルフェーヴルは新馬戦と3冠達成時の菊花賞で池添を振り落とし、「暴君」という二つ名がついた。
  • メイケイエールはそれまで折り合いがうまく行かず惨敗続きだったが、池添が主戦となるとスプリンターズSで4着、続くシルクロードステークスでは1着。

素直に言う事を聞いてくれたカレンチャンが癒しとのこと。


なお、あくまでそういう馬の騎乗依頼ばかり来るだけであり、決して進んで気性難ばかり乗ってるわけではないことを本人は言及している。


ちなみに、癖馬を乗りこなすことに関しては、武豊のよう圧倒的センスを発揮するわけでもなければ横山典弘のように馬にやる気を出させる妙技を持ってるわけでもなく、ただただ真っ向勝負で馬の癖と相対するというパワープレイに近いものである。

(メイケイエールのように折り合いが終始つかない馬だとレース中ずっと手綱を引くことになるためか、ファンからは「腕が千切れるのでは?」という心配の声も上がっている)

もっとも、ドリームジャーニーに噛みつかれながら「(逃げれないように追い詰めてから噛んでくる)賢い馬ですね!」とコメントした逸話があったりするので(ドリームジャーニーの騎乗を勧めた武豊本人もその話を聞いてさすがにドン引きしたらしい)、池添本人も頭のネジが数十本単位で抜けてるんじゃないかとネタにされることも多々ある。


また父・兼雄も癖馬を乗りこなすことでトレセン内では有名だったらしく、調教助手時代には異例的に所属厩舎以外にも多くの癖馬の調教を任された。

そのため、池添本人は「そういう馬が回ってくる血統」「逃れられへんわ」と癖馬を任されることを父譲りの特性だと笑った。


武豊大好き

武豊の大ファンであることでも有名で、ネットケイバで配信中の自身の冠番組「謙聞録」でも度々その思いが炸裂している。

2023年2月4日、武豊が小倉競馬場でJRA通算4400勝を達成したときは、まだ骨折療養中(復帰はこの翌週から)の身でありながら、朝一番の新幹線で小倉競馬場に乗り込み、4400勝達成の瞬間に立ち会い、記念式典で記念プラカードを掲げて、式が終わったその直後に栗東に帰るという武豊ガチ勢の鑑のような行動力でファンを唸らせた。


騎手記念撮影のきっかけ

先輩である幸英明騎手の区切りの勝利の際、ぬいぐるみを持って一緒に記念撮影に納まったのを幸騎手が非常に喜び、その後色々な騎手の表彰の際に他の騎手が集まって記念撮影するのが恒例となった。

また2022年から騎手たちが手作りの応援うちわを手に記念撮影に納まるようにもなり、それは2022年4月2日池添謙一JRA通算1300勝記念を祝う周囲のサプライズ演出が初出である。


粗品の呪いを覆した神騎手

競馬好きで知られるお笑いコンビ霜降り明星のツッコミ役、粗品が自身のYouTubeチャンネルにて、様々なキャラクターに扮して競馬予想を発表する企画を繰り広げているのだが、その中でも生涯収支マイナス1億円君と呼ばれるキャラは指名された本命馬が悉く着外に沈むことから、いつしかネットで『粗品の呪い』と囁かれているのだが。

池添は自身のインスタライブにてこれについて「もし自分が本命に指名されたら是非とも覆したい」と言及し、そして2022年6月5日の安田記念にて見事「粗品の本命に指名されておきながら優勝」という偉業を成し遂げた(これまでも粗品の本命馬が1着に来ることはあったが、そういう時に限って『馬券を買ってない』『単勝なら当たりだが、馬連や3連複・単の相手馬を外す』『3連単を流しで多めに買ったのに上位人気3頭で決着し、盛大にトリガミする』など、さまざまなパターンで『予想は当たるが、馬券や勝負には負ける』ことになっていたが、池添の優勝時はこれのどのパターンにも当てはまらず、粗品は普通に儲かるパターンであった)。

あまりの出来事に、ネットニュースにもなっていた(→外部リンク)。


なお、この時指名したソングラインは同年9月11日に開催されたセントウルステークスにも出場していたのだが、このレースではチーム池添のメンバーであるメイケイエールの先約があるため、ルメールに乗り替えとなった。同レースでは、粗品の本命はソングライン、買い目はメイケイエールとソングラインの二頭のみの馬連。その結果はメイケイエールのレコード勝ちでの圧勝、ソングラインは掲示板ギリギリの5着に沈んだこともあり、「粗品の呪いを覆したのは、馬ではなく、紛れもなく池添さんの力だった」と囁かれ始めた。

(なお、ルメール騎手にも2021年のマイルCSにて粗品の本命に指名されたグランアレグリアに騎乗し見事優勝した経歴があったが、この時は盛大なトリガミだったことや、まだ粗品の呪いが騒がれ出す前のためか、あまり知られていない)


関連イラスト

ありがとうスイープ三冠馬・オルフェーヴル号


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JRA 競馬 騎手

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