『FULL CHARGE』
「おっ…抜けた…!ってことは…」
『TWIN SET』
『TAKE OFF COMPLETE JET AND CANNON』
『READY FIGHT』
「凄ぇなこれ…!」
概要
『仮面ライダーギーツ』に登場する形態。
デザイアドライバーに、一対のレイズバックルであるコマンドツインバックルを装填して変身する。
変身音は意訳すると「離陸完了、飛行と砲撃」。
リボルブオンによってジェットモードとキャノンモードの2つの形態を切り替えて戦う。
白銀の重装甲に覆われているが、ジェット半身とキャノン半身は武装以外は基本的に同じ形状であり、フィーバーフォームのような上下に同じ装甲を装備した形で、ジェットはオレンジ、キャノンはブルーで差し色が異なっている。
変身時は他のレイズバックルと違い、ロゴが変身者の前面に出現する。バックルを操作すると他のレイズバックル同様ロゴがアーマーに変化し、左右に展開され装着される。
『仮面ライダーギーツ』における中間フォームに当たる形態なのだが、バックルはどのライダーでも使用できるため、主人公であるギーツだけではなく他の仮面ライダーも使用している。
この形態になるにはまずレイジングフォームに変身し、レイジングソードのエネルギーを溜め込んでからコマンドキャノンバックルを解放させなければならない。一度変身するにはある程度の時間と手間を使う二度手間な形態でもあり、敵が複数人いない状況ではあまりチャージをためられず中々変身できないという独自の弱点がある。
デザイアグランプリのルール上、本来仮面ライダー同士が戦闘するのは御法度でありもっぱら敵は複数で行動していることがザラなジャマトなので、元から敵側と複数相手取ることを考慮した設計になっているのもある種当然である。
デザイアグランプリの新シーズン開幕後はチャージを貯める間もなくゲームを有利にしなければならなかったり、そもそも制限時間が設定されていることも多かったので、あまりコマンドフォームが活躍する機会には恵まれなかった。
ギーツは一度も入手せず他の大型バックルをメインで使い、次の中間フォームへ移行した。
タイクーンは18話で入手して使ったものの以降は28話まで全く出番がなく基本形態のニンジャフォームを優先して使っていた。その31話以降も出番はないまま、最強フォームへと移行した。
第40話にて景和がツムリに強力なバックルを要求する際、回数制限のあるブーストや、ギャンブル要素の強いフィーバースロットを優先していたことからも、本形態がいかに扱いづらいのかが強調されることとなった。
しかし、出番は少ないながらも中間形態ポジションなだけあり並の大型バックル形態程度ならば通常攻撃一発でオーバーダメージを与えられる攻撃力の高さを誇っており、ジャマトライダーやラスボスのフォートレス級ジャマトすら倒せる高いポテンシャルも秘めている。飛行能力を駆使し仲間の窮地を助けた場面も存在する。
物語終盤となって創世の力によるレイズバックルが登場したため霞みがちだが、DGP運営が管理しているレイズバックルの中では間違いなく高水準の性能を持っていると言えよう。
ジェットモード
スペック
ギーツ
「城ってのは外側からも崩せる。武器次第でな。」
身長 | 205.2cm |
---|---|
体重 | 96.0kg |
パンチ力 | 10.6t |
キック力 | 26.2t |
ジャンプ力 | 24.2m(ひと跳び) |
走力 | 6.0秒(100m) |
タイクーン
身長 | 193.2cm |
---|---|
体重 | 94.3kg |
パンチ力 | 10.0t |
キック力 | 25.3t |
ジャンプ力 | 23.0m(ひと跳び) |
走力 | 6.5秒(100m) |
バッファ
「ギーツ、お前を超えてみせる!!」
身長 | 209.6cm |
---|---|
体重 | 104.4kg |
パンチ力 | 10.4t |
キック力 | 25.5t |
ジャンプ力 | 22.3m(ひと跳び) |
走力 | 6.9秒(100m) |
ギーツは15話、タイクーンは18話、バッファは25話で初使用。
実は基本スペック自体はブーストフォーム以下でありパワーは(パンクジャックの)フィーバーモンスターフォームと同等レベル。特にスピードは見た目通りの重装備形態なだけあってニンジャフォーム以下とそれぞれの面だけ見ればフィーバーフォームと前後する程度ではあるが、後述の能力を含めたトータル性能ではデュアルオン形態やフィーバーフォームを遥かに上回る性能を誇る。
機動力重視故かパンチ力とキック力はキャノンモードより劣るが、代わりに高い空中機動力を獲得、自由自在に空を飛び敵を攻撃できるようになった。
高性能とは言えブーストはほぼ一発限りの使い捨て戦力、フィーバースロットはフィーバーフォーム所か小型バックルを引いて弱体化すらあり得る運任せ仕様な点を考慮すれば、チャージありきとはいえ恒久的かつ安定して戦力を強化させられるのがこちらの長所と言える。
ジェットモードとなったことで脚部に集中していたユニットが上半身に移行し、ホバーやスラスター程度だったものはこの重量で軽々飛行させられるだけの装備となっている。その証拠にジャンプ力は段違い。が、バッファ使用時は彼の力のゴリ押しによる戦闘スタイル故に、格下の通常形態であるギーツ・マグナムフォームにはレイジングソードで大振りになった隙を狙われて互角の戦いに持ち込まれてしまった。
第42話ではプレミアムケケラ・プレミアムベロバとの戦闘で久々に使用、道長の戦闘経験も合わさり敗北こそしたものの敵の銃撃を避けながら善戦する姿を見せた。
トロンキャノンの代わりに展開されたウイング「ウインガンカー」は
- ウイングなので推力を起こし飛行能力を与える
- 加速で生じた衝撃波を切断攻撃として応用しジャマトなどを叩き切れる
- 先端をアンカーとして何かに打ち込むことができる(先端のオレンジの部分あたり)ため、急旋回も空中静止もできる
という、こちらもこちらで破格の機能を備えている。
キャノンモード時は腰部に移動し、揚力の発生による砲撃戦の機動力を補う。
胸部「ジェットシンクロジション」は優れた空間認識能力と鉄壁の防御力を与え、同じく単独でのミッション遂行能力を与える。
膝にあったエアロディフェンダーは肩に移動し、ツインハンドは飛行時の風圧の中でもレイジングソードを自在に振るうことができるようになる。
脚の「キャノンボトムポジション」は火器管制装置の役目を果たしスラスター制御を行い、「ツインフット」はキャノン時の装甲を転用した、超高度からの急降下キックによる砲撃並みのキックを放つことができる。
こちらの形態では頭部の「コマンドヘッド」もJモードが起動。目視によるロックオンや砲撃のホーミングと言ったCモードと共通の視覚化された高度な情報処理能力の他、「ジェットヘッドガード」に付与された拡張機能が空戦に関するあらゆる能力を高めている。
キャノンモード
「コマンドキャノンバックル」をドライバー右側にセットするか、ジェットモードからリボルブオンすることで変身する形態。
スペック
ギーツ
身長 | 205.2cm |
---|---|
体重 | 96.0kg |
パンチ力 | 12.8t |
キック力 | 32.0t |
ジャンプ力 | 15.2m(ひと跳び) |
走力 | 6.5秒(100m) |
タイクーン
「今度こそ…勝ち抜く!」
身長 | 193.2cm |
---|---|
体重 | 94.3kg |
パンチ力 | 12.2t |
キック力 | 31.1t |
ジャンプ力 | 14.0m(ひと跳び) |
走力 | 7.0秒(100m) |
初使用は13話でギーツが変身。タイクーンは14話で変身した。
スピード面の低さが目立つが、控え目な機動力も後述の飛行能力を有している点を鑑みれば、ジャマトライダーやレイジングフォーム以上に勝手の利く調整がされていると言える。
目を引く両肩の拡張装備「トロンキャノン」は
- ショートバレルながらも有効射程13km
- ロックオンでホーミング化する
- しかも発射直前に荷電粒子を収束させて攻撃する荷電粒子砲の一種
という破格のスペックを誇る。
ジェットモード時は砲撃の代わりにホバー機能を宿し、ブースターとして変身者に莫大な推進力を与える。
胸部装甲「キャノンシンクロジション」は優れた火器管制能力と鉄壁の防御力により、変身者ひとりでミッションを遂行できる程の能力を与える。腕は「ツインハンド」となり、レイジングソードと砲撃を組み合わせることにより近~中距離攻撃を可能とする。
またトロンキャノンが備わる肩アーマー「ブラストディフェンダー」は爆風による自傷ダメージを極小化する特殊フィールドを展開し防御する。
太腿の「ジェットボトムポジション」、足首の「ツインフット」により、三次元的機動力と高いジャンプ力、加速力、そして強力なキックと、砲撃特化とは思えない程の空中機動力を与え、その際の空気抵抗は膝の「エアロディフェンダー」から発する特殊フィールドで制御している。
レイジングフォームから頭部の「コマンドギーツ/タイクーンヘッド」はCモードに拡張。砲撃戦に関するあらゆる能力を高めるようパワーアップする。
DGPに参加している仮面ライダーの視界には、左上にミニマップと現在地、下部にHPとエネルギー量を示すゲージ、右側にチャットログとFPSを思わせるまさしくバトルロワイヤルゲームらしい画面が表示されているが、コマンドフォーム時は複眼を覆う「コマンドゴーグル」の様な太いV字型のオレンジ色のエリアが追加され、ロックオン機能使用時にはより鮮やかなオレンジとライトブルーの2種の照準によって敵に狙いを定めるエフェクトが入る。
なお、仮面ライダーバッファはキャノンモードを劇中では一度も使用しておらず、後述のジェットモードのみを使用した。近接戦を得意とする道長の性格上、慣れない遠距離攻撃よりも高速移動しながら敵をレイジングソードで切り裂くジェットモードの方が性に合っていたからだろうか。
必殺技
コマンドツインビクトリー
『LOCK ON』
『COMMAND TWIN VICTORY』
キャノンバックルのボタンを押してエネルギーをチャージ。その間に対象をロックオンした後レバー操作で発動する。
モードによって異なるが、どちらもキャノン側にエネルギーを集中させて放つのが特徴。
- ジェットモード
飛翔しながら水色のエネルギーを纏ってライダーキックを放つ。なお、この際はボタン操作によるロックオンは行わない。
16話ではタイクーンのタクティカルレイジングとナーゴのタクティカルファイアによって足止めされたグレアに向かって放ち、大ダメージを与えた。
ガンバライジングでは敵の頭上へ飛翔し、真下へと飛び蹴りを叩き込む。
- キャノンモード
トロンキャノンの砲口に水色のエネルギーを集中させ、強烈な砲撃を放つ。
13話でのギーツはビームとして、14話でのタイクーンは大量の光弾を放つ形で使用した。
前者の発射時には腰からウインガンカーが伸縮してアンカーとなり、発射の際の反動を軽減する。
グレイトハイパービクトリー
『GREAT HYPER VICTORY』
ジェットバックルのボタンを操作して発動。
劇中未使用。
余談
- パーソナルアクセサリーの「ギーツテール」「タイクーンバンデージ」「バッファムレータ」はレイジングフォーム時点では装備されているがコマンドフォームでは外されており、これまでの形態とは大元から異なる存在である事が分かる。
- パーソナルではないアクセサリーは引き継がれるらしく、25話のかみなりジャマト祭りの参加者が共通して着用している「鈴が取り付けられた鎖」は、バッファがコマンドフォーム変身後も身に付けたままとなっていた。
- コマンドツインバックルがキャンペーン都合(あちらの記事参照)によりギミックを伏せたまま公表されたため、当初はアイテムのみでどのようなフォームに変身するのかすら不明だったという特殊な形で公開され、後日あらためてフォームについて解禁された。
- 玩具ではリボルブオンでの変形に加え、従来のフォームのように半身に分けて他のフォームと組み替えることも可能となっている。
- バッファが自分を切ってチャージしてジェットフォームになるという荒技は、バッファのスーツアクターである縄田雄哉氏によると、アクション監督の藤田慧がレイジングソードを投げつける演出をつけたことに感銘を受けてそのインスピレーションに答えるべく自分を切ってチャージしたいと閃いたと自身のTwitterにて裏話として語っている。
- 『仮面ライダーバトル ガンバライジング』では最終弾であるGG3弾にて実装。最終弾のメインLRとしてフィナーレを飾った。
- その後、後継の『ガンバレジェンズ』では今のところ正式実装はされておらず、ライジングのカードを使う形での登場のみとなっている。
- 主役ライダーの中間フォームとしては珍しく、年明けの第2クールに登場しないまま次の強化形態へと移行した。そのまま出番は一度もなく、16話以降一切登場しない主役の中間フォームとなった。
- タイクーンのマスクとキャノンモードの胸部は後にブジンソードへと改造、肩もプロージョンレイジへと改造された。ブジンソードに至っては、中間フォームのスーツが最強フォームのスーツに改造されるのは2年連続である(ジェットモードは生きており、ブジンソード登場翌週にバッファが変身している)。
関連イラスト
関連タグ
コマンドツインバックル レイジングソード レイジングフォーム
関連・類似キャラクター
- ブラスターフォーム:コマンドフォームと同じく両肩の砲門を備えたモードと飛行を行うモードを切り替えて戦う形態。
- 仮面ライダーガタック・マスクドフォーム、ベガフォーム、マグネットステイツ、キングライオン大戦記:両肩に砲門を備えた仮面ライダーや形態。マグネットはドライバー左右に同時に装填する構成も共通。
- ダブルアクションゲーマー:脚本家が同じ作品の中間形態。(自称)ゲームマスターにとって想定外のアイテムを用いる、容姿にオレンジと青に近い配色が使われている、2段階の強化形態になる等共通点が多い。
- コンバットシューティングゲーマーレベル3、ゼビウスシューティングゲーマー:脚本家が同じ作品の飛行と銃撃を同時に行う形態。
- ゲイツリバイブ:反転させる事で2つの形態に切り替わる強化フォームの前例。反転させるのは装填アイテムのみで、コマンドフォームとは逆に暖色側が地上戦のパワー型・寒色側が飛行可能なスピード型となっている。
- メタルクラスタホッパー、ドラゴニックナイト、ジャックリバイス:令和ライダーにおける銀色の中間フォーム達。
- ウイングコンボイ:アニメ「トランスフォーマースーパーリンク」でのサイバトロン総司令官・グランドコンボイの中間パワーアップ形態。パーツの組み替えにより飛行能力に長けるジェットモードと火力に優れるキャノンモード(名称までこっちと同じ)を使い分ける。
バリッドレックスゲノム←(※)コマンドフォーム
2号ライダー中間フォーム
ギーツの中間フォーム
(※)コマンドフォーム→ブーストフォームマークⅡ