Feed the fire. Let the last cinders burn.
火を点けろ、燃え残った全てに
曖昧さ回避
製品情報
タイトル | ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON(アーマード・コア シックス ファイアーズオブルビコン) |
---|---|
プラットフォーム | プレイステーション4・プレイステーション5、Xbox One・Xbox Series X/S、Windows(Steam) |
購入形態 | パッケージ(PS4・PS5・Steam)/ダウンロード(全プラットフォーム)※ |
発売日 | 2023年8月25日(全プラットフォーム) |
開発 | 株式会社フロム・ソフトウェア |
ジャンル | アクション |
プレイヤー数 | 1人(オフライン)、2~6人(オンライン) |
レーティング | CERO:C(15歳以上) |
※PS4/PS5パッケージ版はディスク、Steamパッケージ版はプロダクトコードでの提供。また、PS4版はPS5版への無償アップグレード(セーブデータ共用不可)、Xbox版はスマートデリバリー機能(セーブデータ共用)にそれぞれ対応。Xbox版のパッケージ版は国内ではなく、海外版のみとなっている。
概要
2022年12月9日の「The Game Awards 2022」にて突如発表された、『アーマード・コア』シリーズの最新作。2023年8月25日発売。
ディレクターを務めるのは『DARK SOULS』シリーズに長年携わり、『SEKIRO』のリードプランナーを担当した山村勝氏。しかし、IGNのインタビューによれば、ソウルズボーンに近づけるということはしていないとのこと。
ゲームシステムは従来のミッション選択制を取り、ストーリーモードは「シングルプレイだからこそ実現できる濃い体験」を重視すべくシングルプレイのみ、一方マルチプレイはオンラインでのアリーナ対戦(1vs1のシングル戦か3vs3のチーム戦、対戦者とは別に3人まで観戦も可能)のみとなっている。
売り上げ
8月25日の発売直後から、非常に高い評価と話題性で売り上げを重ねており、Steamでの最大同時接続数は15万人を突破しており、『SEKIRO』や『ダークソウル3』を抜く快挙となっている。
初週売上はPS4とPS5版のパッケージ合算が16万3,342本。PS4版パッケージが47,949本、PS5パッケージ版が11万5,393本。
その後、発売からそろそろ2か月になる10月15日に行われたV.Ⅳラスティを演じた加瀬康之氏のAC6配信において、統括プロデューサー小倉康敬氏より全世界で280万本の売り上げを計上したという言を得たとのこと。
ストーリー
恒星間航行によって宇宙への進出が一般化した未来、辺境星系に位置する「ISB2262 惑星ルビコン3」で謎の新物質コーラルが発見された。新たなエネルギー源として人類の技術や通信能力を飛躍的に向上させると期待されていたそれは、しかしあるとき、星系を巻き込む大災害「アイビスの火」を引き起こし、炎と嵐で飲み込まれたルビコン3と周囲の星々は「燃える星系」となり果てた。
災害によって宙域ごと汚染・封鎖されたルビコン3が、惑星封鎖機構による厳重な監視下におかれて半世紀。
惑星で生き延びた人々が辛うじて命を繋ぐなかで、燃え尽きたはずのコーラルが再発見されたことで、封鎖機構をあざむき進駐する利権を求める強欲な惑星外企業と、ルビコン3に根ざした人々「ルビコニアン」の武装勢力との戦闘が散発するようになり、コーラルの管理・利権を巡る激しい戦いへと発展していく。
その最中、一人の密航者がACと共に、惑星上の座標グリッド135に密かに落着する…
今作の重要用語
今作の根幹に関わる重要資源。基本的にはエネルギーとして使用されるが、麻薬や酒の様な中毒性のある嗜好品としても使用されている他、ミールワームを肥育させるなどして食料生産も可能。情報を伝達する特性もある。
コーラル動力として用いた兵器群などは「C兵器」と呼ばれており、ビームや爆炎が赤く発色する外見的特徴がある。強化人間の製造にも用いられ、第4世代を含む旧世代型は一定量のコーラル投与を含む処置を受けていた。
半世紀前に発生した星系規模の大災害「アイビスの火」の元凶であり、同事件で燃え尽きたかに思われたが、ルビコン3で再び検出されるようになったために星外企業の進駐を招いた。
登場人物
旧世代型の強化人間であり、傭兵として多様な勢力に雇われることになる。
強化手術の影響で感情が欠落しており、機体操縦に必要な機能以外は失われているとされる。複数提示されたミッションを選択、決定しているのはウォルターではなく621らしく、ある程度の自主性はみられるとも言えるか。一部のミッションでは提案の承諾・拒否の通信を返す事もある(発声や発話の可否はプレイヤー各人の想像する621像次第だろう)。
ある依頼を期に、数奇な運命をたどることになる。
ハンドラー・ウォルター(cv. 坂詰貴之)
621の「飼い主」。所有者と呼んだほうが正しいか。通信時に表示されるエンブレムは幾本ものリードを巻きつけた右手首。トレーラーでは彼のものと思しき杖を突いた人影が確認できる。
壮年の厳格そうな声色も相まって強化人間を駒として使い潰す酷薄な人物かと思われていたが、オペレーターとして621と話す様子からは、決して冷徹なだけではない様子がうかがえる。621を駄犬と称された際は、『(あいつを)駄犬呼ばわりはやめてもらおう』と相手を一喝している。 “仕事”を一通り経験した上で彼に絆されたプレイヤーは非常に多い。本作のヒロイン枠とさえ呼ばれることも。
621を「レイヴン」と呼び、ナビゲートする女性の声。英語版でのスペルは「Ayre」。
“交信”と呼ぶある特殊な手段を介して621と接触するため、実在するのか、人物なのかすらはっきりしない謎めいた存在で、ウォルターには強化人間に起きがちな幻聴の一種と思われている。基本的には冷静な物腰であるが随所に人間的情緒を覗かせる。
プレイヤーには「イマジナリー・オペ子」「エアちゃん」などと呼ばれており、SNSや某掲示板などでは彼女の“容姿”を思い思いに想像する傭兵たちがしばしば派閥を形成し、巨乳派と貧乳派に代表される不毛な対立を起こしている。
主役機
厳密には看板機体、初期機体、予約機体である。
自分で組んだ機体こそが真の主人公機だ。
- LOADER4
- 621の初期機体。RaD製の探査用フレームで統一されている。詳細は記事を参照。
- TENDERFOOT
- 予約特典でのみ手に入る、「MELANDER C3」フレームのG13特別仕様カラー。実はG5がコレの純正品を使っている。詳細はC4-621を参照。
- ナイトフォール
- 今作の看板機体。個別記事参照。
今作の要素
- 状態異常「スタッガー」と「衝撃力」の概念。攻撃によるダメージと同時に、相手の姿勢制御システム(ACS=attitude control system)に負荷をかける衝撃力が蓄積され、ACS負荷が限界に達することで行動不能となるスタッガー状態となり、短時間だが全攻撃が直撃判定となる。実弾系武器は衝撃力が比較的高く、特に榴弾系は極めて高い。
- レーザー等のEN系武器は衝撃力が低い傾向にある反面、スタッガーなしでもダメージが高めという武器も存在し、スタッガーを無視して直接耐久力を削り取る構成もある。
- 直撃補正による火力の上昇率は武器によって異なり、通常時と大差ない武器もあれば、2倍~2.5倍にまで威力の増す武器も存在する。
- 当初は重いほどスタッガーになりにくかったため、軽量機体が(一部スピード狂以外からは)少々軽視されていたがアップデートによって軽い機体ほどすぐ復帰し、重いと復帰に時間が掛かるようになり、場合によってはその一瞬の差で生死を分ける事もあるので、今まで以上に重量に気を配る必要が出てきた。
- 自機のスピードは『4』系と『V』系の中間と例えられる。戦闘距離は過去作よりも近めでアクションが多様なのでスピード感は高い。
- 「ターゲットアシスト」、要は固定ロックが可能となり、一定の距離内で遮蔽がなければ敵機の速度や動きによらず自動で捕捉してくれる。複雑な機体操作と視点操作を同時にこなさなければならず“操作難易度SS”と評されてきた歴代『AC』シリーズからすると、かなり取っ付きやすくなっている。
- 同時に、過去作まで重要だった“機体による旋回速度の差”は無くなり、ロックオンの距離もパーツに依らず一定となった。操作の簡略化に伴ってイレギュラーと一般傭兵との腕の差は縮まったともとれるが、AC同士では至近距離での苛烈な攻撃の応酬となるので一瞬の判断力と反射神経が求められるだろう。
- ただしターゲットアシストをオンした状態ではFCS(火器管制)に負荷が掛かり、二次ロックまでの時間がかかるなどのデメリットがある。特に中・遠距離での射撃戦になるとその差が顕著。アセンと戦法に寄って使い分けが求められる。
- ミッションでの標準装備となる「リペアキット」を使用することで最大3回までAP(=HP)回復が可能になった。控えめなエフェクトがあるが回復モーションは特に無し。硬直中や攻撃中以外でなら瞬時に回復できリスクやコストは無いようなもの、気にせず使おう。
- 過去作では長時間ミッション中の区切りに補給が用意される場面も稀にあったが、“回復”というシステムは今作にて初登場。その分、敵の攻撃は殺意が高めで、総合的な難易度が温くなっているわけではない。
- 標的から離れ過ぎていたり、硬い相手に爆発を伴わない弾を打ち込むと弾が跳ねて威力が下がる「跳弾システム」が実装されており十分な有効射程を見極める必要がある
- 爆破武器は弾速もリロードも遅く、発射時には自機の足が止まるという欠点があるが、それでも重宝される。どの武器でも有効な距離は意識していきたい。
- 爆破武器による爆撃構成、ミサイル中心の構成、リニアライフル等の跳弾の影響が低い火器を中心とした遠距離構成も一定の存在感を発揮している。
- 各武器には射撃反動が設定されており、連射による反動の蓄積量に応じて腕武器の命中精度が低下していく。時間経過で精度が回復するほか、反動が回復量を下回っていれば撃ち続けても問題はない。
- サイト中央のクロスヘアの開き具合でおおよその判断は可能。
- ちなみに射撃適性は照準追従=単発の精度、反動制御はそのまま連射の精度である。リニアライフルなどのセミオート武器を持っているのに反動制御の高いアームを持っていてもあまり意味はないし、射撃適性が高くともガトリングなんぞ担いでしまえば弾がバラけてしまう。使う武器に応じたステータスのパーツを使用するようにしよう。(ダブルトリガーの場合は単発でも反動がキツくなるので両方のバランスが重要になる)
- レーザーランスやチェーンソーなどの近接武器が追加。今作の近接武器は全て通常の攻撃と別にボタン長押しでのチャージ攻撃が用意されている。
- 射撃武器のチャージもいくつか採用されており、前作のようにレーザーライフルの威力を上昇させるといった使い方の他にも、実弾ライフルで高速なバースト射撃に変化させたり、レールガンの威力や弾速を大幅強化したりと攻撃方法の選択肢が増えた。
- 「マガジン」リロード要素が復活しており、いくつかの射撃武器ではマガジン内の弾薬を撃ち切るとリロードタイムが発生する。任意のタイミングでのマガジン交換も可能。マガジンを振り落とすモーションはあるが装着のモーションはほぼ省略されている。
- 手動でのリロードも復活しているが、これがスタッガー重視な実弾系武器を使う上では非常に重要。スタッガーを取ったと同時にリロードになっては目も当てられないので遮蔽に隠れているなどで牽制でも撃たない状況なら、手動リロードで弾倉を満タンにしておくなどタイミングを見極め調整する必要がある。
- 武器のオーバーヒート要素もあり、全ての近接武器は攻撃モーションを発生させると空振りや連撃回数に関係なく数秒のクールタイムが発生する。いくつかの射撃武器も連射を続け過ぎたりチャージショットを使用したりするとオーバーヒートゲージが溜まっていき、終いには銃身を冷やすクールタイムが発生するので、このゲージの管理にも気を配る必要がある。
- アリーナを攻略すると手に入るポイントで「OSカスタム」を行ない、スペック上昇やキック等のアクションをアンロックできる。
- スキルポイント制だがアリーナを進め切ればフルオープンできる上、多少の金銭は必要だが何度でも振り直せるため、よく使う機能や今必要な機能を優先して解放して都度カスタムすると良い、まず開けるべきなのは「コア拡張」のどれか一つと「ブーストキック」「重量制御」辺り
- OSカスタムで「ブーストキック」を取得すると、アサルトブーストから蹴りを入れられる様になり、非常に威力と衝撃力に優れるため、中級者以上になると積極的に使用される。脚部や重量によって威力やモーションが変動し、機体が重いほど高威力となる。前作『ACV』でもキック要素はあったが、モーションは一新されている。
- 「コア拡張機能」の追加。トレーラーで登場したアサルトアーマーはこの一種。全周囲の攻撃を防いでいたのはパルスアーマーで、設置型で長持ちするパルスプロテクションと、一度だけAP1で二秒確実に耐えるターミナルアーマーがある。いずれか1つを搭載でき、対戦でも使用可能。上記OSカスタムでパーツを入手できる。一切の負荷が無いので載せ得。
- 近接武器が大幅に使いやすくなった。過去作での変態アセンの代名詞とも言える“ブレードオンリー”も(過去作と比べれば)多少は実用的になった。
- 近接武器は左手にしか搭載できないが、左肩に予備を携行し交互に持ち変える“疑似二刀流”は可能。またENシールド系も左肩限定と部位限定のパーツが直近作品よりも多い。
- 脚部特有のアクションの追加。タンクならドリフトターン、四脚なら空中ホバリング移動が使え、逆関節はジャンプやクイックブーストの瞬発力が強化される。
- 特有のアクションだけでなく、素直な挙動の二脚に比べ逆脚はQBで自動的に高度を上げてしまったりなど、同じ動作でも操作感がかなり変わるのが本作の特徴。なんなら同じ二脚でも種類に寄って跳躍性能などの操作感が変わってくるので良く吟味したい。
- 「アサルトブースト」。過去作のオーバードブーストに当たる概念だが、本作ではスタッガー状態の相手との間合いを詰める等の強襲性能を重視したものだという。クールタイムやタメ動作はほぼ無いのでエネルギーの限りガンガン使っていける。今作は機体上昇時の消費エネルギーが極端に大きい為、普通に飛行するよりも上に向けてアサルトブーストを使ったほうが圧倒的に低燃費で高度を稼げる。
- オーバードブーストやグライドブーストとの最大の違いはカメラ方向にしか進めない点。相手を視界に収めながらアサルトブーストで後退する事は出来ない。逃げる為に使うには相手に背を向ける必要があり、攻め有利の調整になっている。
- 「フォトモード」の実装。細部まで作り込まれたパーツ群を選び抜き組み合わせペイントし魂を込めた愛機を魅せる事ができる機能が遂に実装された。ハンガーだけでなくテスト場でもアリーナでもストーリー中でも時を止め、かなり自由にカメラを動かせる。F値や露出、ブラーも調節でき本格的な編集が可能。
- 通貨の単位として企業保証通貨・COAM(コーム:COmpany Assuranced Money)が復活。ミッション報酬等はこの単位でやり取りされる。
TIPS
- 副題の【rubicon】とは、イタリアのルビコン川のことであり、あのユリウス・カエサルが「賽は投げられた(ālea jacta est)」と発し、政敵の罠によって逆賊の汚名を着せられながらも政変を達成した故事で知られる。
- ルビコン川はローマ領と属州であるガリア地方との境界線にあたり、ここに軍を率いて川を渡ることは反逆行為とみなされた。転じて、欧米では「帰還不能境界線」「後戻りのできない選択」を意味し、差し迫った選択を強いられることを「ルビコン川を渡る(cross the rubicon)」と言う。
- 本作においてルビコン(rubicon)は、コーラルに並ぶ作品のキーワードとも言える言葉であり、副題に採用されるのみならず、舞台となる惑星の名前ルビコンⅢは恐らくルビコン川をもじった名前であり、エンディングルートの一つは上述の故事から名前が取られた「賽は投げられた」である。
発売前の反響
2013年に発売されたACVDの発売から実に9年という長い月日を経て発売が発表。これを知った多くの歴戦のレイヴン・リンクス・ミグラントの闘争心を湧き立たせた。その一方で、散々「新作はまだか」と当て擦られていた中で一切のリークなく発表されたことからSNSでは(いまさら新作など信じられないという意味で)「集団幻覚」がトレンド入りする事態に発展した。
また、X(旧Twitter)上では、前作から10年後の8月に発売という状況から、夏を代表する名曲『secret base』になぞらえる者も出現した。
情報が公開されるにつれて概要で挙げられたインタビューとは異なりソウルライクは強めではないかと言われるようになっており(実際に発売されてみると特にボス戦においてはソウルライクな死にゲーの一面もあった)
敵を自分で画面に捉え続ける必要があった従来とは違い自動で画面内に捉えてくれるターゲットアシストや道中で回復が出来るリペアキット、旧作では一般的と言えるアセンを考え直す必要があるシステム等、旧作と大きく変わったシステムは一部の古参プレイヤーから戸惑いの声も上がった。
先行プレイ
2023年7月26日には、YouTubeを始めとする動画閲覧サイト、SNSなどで本作の紹介を行う各メディアによる先行プレイ動画が公開された。
そこでは、各メディアの中から選ばれた記者たちによって、序盤のステージから、最初の壁となるボス・ジャガーノートに挑むまでの姿が録画されていたが、初めて『アーマード・コア』に触れたであろう記者も散見されるなか、明らかに動きの違うレイヴンの姿もあった。特に、鮮やかな赤色の機体を操る「Vジャンプ」記者は、歴戦のレイヴンも唸る熟れた操縦で多くのファンを騒がせた(シリーズの要点を押さえた的確な解説も評価を得ている)。
しかし、そんな歴戦の猛者をしても、初見での壁越えを達成できた者はわずかに2名という有様だったという。
全国試遊会
そうして、ますます本作への期待が高まる中、8月25日の発売に先がけた7月29日から8月20日の日程で、全国の大型ゲーム取扱店(大阪、東京、名古屋、広島、札幌、博多、横浜、仙台)にて、一般人が体験することのできる制限時間つきでの試遊イベントが開かれることになった。
体験版配布ではなく、あくまでも実店舗に並んでの参加型イベントとして開催されたこの試遊イベント、主催したフロム側はそこまで参加人数も伸びないだろうと踏んでいたようだが、そこには炎天下の中でも長蛇の列を成して壁越えを果たそうとするレイヴンの群れがあった。
三桁に及ぶ歴戦の傭兵たちは、壁越えを果たした猛者たちを讃え、異名と共にその戦いぶりを伝え広めていった。
ネットで有名になった主な異名についてはこちら。
二次創作
発売前から著しい熱狂を持って発売が待たれた本作は、発売直後から爆発的な人気を見せて、売り上げを伸ばした。
特に、本作は優れたゲームシステムもさることながら、それ以上に強烈なキャラクターと、シナリオ重視のゲームストーリーで好評を博し、様々なファンアートがインターネット上に溢れる返ることになった。
一方で、本作のキャラクターはこれまでの『AC』シリーズ同様にキャラクターのビジュアルは一切存在せず、様々に描かれるファンアートはほぼ存在しない記憶と言って良いものばかりである。それだけに留まらず、各企業のマスコットキャラクターや、新たなネットミームが大量に制作されるようになった。
発売から二週間ほどしか経たずに、様々ネットミームや二次創作が溢れかえるACVIの人気ぶりに、むしろ古参兵ほど呆然とする事態が起こっている。
詳細な内容についてはACVIの二次創作一覧を参照のこと。
余談
- 発売日の2023年8月25日にはSNSであるX(旧Twitter)上で「チュートリアルのヘリ」「アサルトブースト」などの関連ワードがトレンド入り。
- シリーズ物作品としては珍しいことに所謂「古参」と「新参」の対立はほぼ起こっていない。発売までの期間が伸びたことによるものか、作風等を含めた舵の切り方によるものかは不明。古参の確保と新規層の獲得に成功した一例か。
- 驚くべきヒットを出したエルデンリングのGOTY受賞式中、その場で公開した本作はその劇的な発表とACはニッチの奥の方という共通認識も相まって「フロムは仕事のエルデンで稼いだ金で本命(趣味)のACを作った」とよく冗談半分で言われる。勿論冗談…と思いきや公式の人間が「作りたいから作った」と発言したり時期的にエルデンリングはあり得ないがソウルシリーズ等の売上は使われているだろうという事で、冗談半分、本当も半分…あるのかもしれない。
- 作中楽曲を手掛けた星野氏曰くオールドSFをイメージしたとの事。設定やストーリーも過去作以上に壮大なSF物方面のテイストが特徴。
関連動画
アナウンスメントトレーラー【The Game Awards 2022】
『アーマード・コア6』発表に沸くTGA2022会場の反応【2022.12】
ゲームプレイトレーラー【2023.4】
ゲームプレイフッテージ【2023.6 PlayDays】
ストーリートレーラー【2023.7 SDCC】
発売ロンチトレーラー【2023.8】
ゲーム紹介トレーラー【2023.8】
(ナレーション:園崎未恵)
Live-Action Trailer feat. Karl Urban — "Let's Get to Work”【2023.8】
関連タグ
コトブキヤ:コトブキヤが展開するアーマードコアのプラモデルシリーズ、『アーマード・コア ヴァリアブルインフィニティ(AC V.I.)』は(機種依存文字を使用しない)6の略称と同じくACVIで表記されることもある。
カール・アーバン:CM出演俳優
SEKIRO:常に画面中央に敵が収まる強力なエイムアシストや体幹を削って一撃を入れる戦闘が基本となる事からメカ版SEKIROと評される事もある。
外部リンク
一般
- ARMORED CORE VI OFFICIAL SITE
- ARMORED CORE - Twitter
- アーマード・コアVI ファイアーズオブルビコン - Wikipedia
- アーマード・コアVI ファイアーズ・オブ・ルビコン - ニコニコ大百科
関係者インタビュー
登場勢力(ネタバレ注意)
アーキバス、ベイラム等の外惑星企業勢力、惑星封鎖機構、ルビコン解放戦線の3大勢力が中心となっている模様。
アーキバスグループ / アーキバス・コーポレーション
惑星ルビコンから産出するエネルギー資源「コーラル」の掌握を目論み、進出を図る惑星外企業。同じ目的を持つ惑星外企業・ベイラムグループや、侵入者を拒む惑星封鎖機構、ルビコン解放戦線とも反目している。「再教育施設」や「ファクトリー」など名前からしてヤバそうな施設も運営している。
エネルギー兵器のリーディングカンパニーであり、レーザー兵器などはほぼこの会社の製品。先進技術をふんだんに盛り込んだ未来的フォルムの機体を製造しており、エネルギー負荷と値段は高めだが軽量かつ高性能といった傾向。素敵性能が高めな、旧作で言う所のジオ・マトリクスやミラージュ、インテリオル・ユニオンの系譜。
エネルギー負荷が高めの機体でエネルギー兵器を扱うためか、ジェネレータの技術においてベイラムグループを大きくリードしているようであり、同社のジェネレータは総じて高性能。弾薬や武装が嵩張らない事もあって機体は非常に流麗で細身のイケメンデザインで、ジェネレーターの性能を引き出す為かコアによるジェネレーター増幅能力が高い。
また、迅速に強烈なビームを叩き込めるよう機動戦に特化するコンセプトが多く、軽中量機体パーツが多いが、華奢で脆いため防御面では安心できず、パイロットを選ぶと言える。
アーキバス系列企業。開発パーツには空戦を得意とする物が多い。
名前からしてドイツ系か。
旧作シリーズにおけるオーメルの系譜にあたる。
ヴェスパー
アーキバス社が擁する強化人間部隊。
ウォルターは能力の指標として「ヴェスパー部隊の番号付き」という表現を用いている。
V.Ⅱスネイル / オープンフェイス(cv. 手塚ヒロミチ)
V.Ⅲオキーフ / バレンフラワー (cv. 山田浩貴)
V.Ⅴホーキンス / リコンフィグ(cv. 飛田展男)
V.Ⅵメーテルリンク / インフェクション(cv. Lynn)
V.Ⅶスウィンバーン / ガイダンス(cv. 越後谷コースケ)
V.Ⅷペイター / デュアルネイチャー(cv. 下川涼)
ベイラムグループ / ベイラム・インダストリー
惑星ルビコンから産出するエネルギー資源「コーラル」の掌握を目論み、進出を図る惑星外企業。アーキバス社や惑星封鎖機構、ルビコン解放戦線とも反目している。
本社は「物量による制圧」を社是としている。旧作プレイヤーには「クレストやGAの系譜」で大体察しがつくだろう。実弾兵器に偏重した開発をしているため、強力な装備は大型化する傾向があり、それらを支える機体も頑丈で無骨なモノになりがち。勿論その分ひよっこから玄人まで扱える汎用性・信頼性の高さが売りで、質実剛健を形にしたような直線的デザインのフレームパーツが多く、まさにメカといった印象がある。
木星戦争では苦杯を舐めたとの情報から、この世界では木星でも大規模な戦闘があったことがわかっており、レイヴンたちは地獄のような前情報に歓喜した。
「樹大枝細」をコンセプトとするベイラム系列企業。読み方は「ダーフォン」。
パーツは重量級かつ重装甲の路線。
レッドガン
ベイラムグループの専属AC部隊。それぞれのコールサインの由来は地球各地の川の名前から。
G2ナイル / ディープダウン(cv. 小松史法)
G3五花海:ウーファハイ / 鯉龍:リーロン(cv. 後藤ヒロキ)
G4ヴォルタ / キャノンヘッド(cv. 江頭宏哉)
G6レッド / ハーミット(cv. 岡井カツノリ)
ルビコン3の地元企業
鍛造を専門とする製鉄企業。名前から推測されるモチーフ国家はスペイン。
シュナイダーのようにヨーロッパ由来の企業名のためアーキバス傘下と思いきや、意外にもルビコンに根付いた地元企業。この関係故か、高級パーツ揃いにも拘らず、ルビコン解放戦線のAC乗りでの採用率が高い。
詳細については記事を参照。
BAWS(ベリウス・アプライド・ウェポン・システムズ)
ルビコンのベリウス地方に位置する地元企業。通称は「ボーズ」。保身のためか顧客を選ばず解放戦線や惑星外企業共に兵器を販売する方針。解放戦線には戦力維持に欠かせない存在として認知されているが、BAWS絡みのミッションでは初手で黒い側面が明らかになる。
内燃型ジェネレータやナパーム弾ランチャー、ジャミングバズーカのようなキワモノに加えて、量産型MTを多数開発しているものの、惑星封鎖以降は外部からの技術の流入がなかったために、星外企業のアーキバスやベイラムとは大きな技術格差が生じている。
詳細については記事を参照。
その他の企業
今作では表立っては動かない一応中立企業。
しかし過去のしがらみがあったり、裏で暗躍したりと本当に無関係なのは一握りである。
タキガワ・ハーモニクス
パルスガンやパルスバックラーといったパルス技術を用いた装備を開発。パルス技術のリーディングカンパニーのようで、パルスを使った兵器はほぼここが製造元。フレームパーツは製造していないようだ。
名前からして恐らくは日系企業。モチーフはヤマハか?(ヤマハは楽器製造から始まってバイクなどに手を伸ばしているため。タキガワ製品にも、弦など楽器に関連した特徴を持つ物がある)
アーキバスやベイラムのような特段の野心は持たず、「自社製品を売れればそれで良い」と考えているようで、欲しいなら売るし、必要になったら手に入れるので今主流でないモノ=コーラル獲得競争からは距離をおいている模様。
VCPL(ヴァイス・アンド・コーエン・プラズマ・ラボラトリー)
レーザーブレードやプラズマライフル、プラズマミサイルを開発。
コーエンはユダヤ系に多い名前のためイスラエル系企業か。
社名にもプラズマを冠する通りにプラズマ大好きで、製造する武器は全てプラズマかレーザー。プラズマが好きすぎてミサイルにまでプラズマを搭載した変態プラズマ企業。
一方、状況を静観しているように見えて終盤に売りに出されるパーツからシュナイダーへの技術供与が判明。
そのシュナイダーのゴニョゴニョを考えれば、中々怪しいポジションにいる。
実弾ミサイル特化企業だが機体用のブースターも開発している。とにかくミサイルを愛しており、プラズマミサイルを除くあらゆるタイプのミサイルを製造している異常ミサイル愛社。
FCS(火器管制コンピュータ)も製造しており、初期は中距離向けのバランス型だったが、ミサイル愛に覚醒して以降はとにかくミサイル性能に特化したラインナップになっている。
ミサイル偏重の社風を反映させた『ミサイル型本社宇宙船』想像図が関係コミュニティなどで作成されることも。
ルビコンには進出していないがベイラムと抗争していた、またはしているのが確定している勢力であり過去にはある人物がファーロン傘下の武装船団でベイラムの手を焼かせていた。
さらにあるアーカイブでは「中立の立場を取っているが、あの古狸は表立って動くことはないだろう」と言及されており、VCPL共々ED後の勢力図の変化が気になる存在。
メリニット
名前から推測するにフランス系。炸薬の業界リーディングカンパニー。
「名は体を表す」とは言うが、社名からして爆薬であるピクリン酸の別名「メリナイト」であり、社章もきれいな花火。火薬の組成から自社で組み上げるこだわりの花火師集団である。
機体負荷と火力のバランスのいい、非常に扱いやすく強力な炸薬兵器を製造しており、大豊製よりこっちのほうが扱いやすいという声も多く聞かれる。特に肩装備の連装小型グレネードはプレイヤー間での評価が高い…のだが、他の装備の説明を読んだうえでこの装備の説明を見ると、大きな花火を咲かせたい会社としては不本意なものであることが窺える。
差し当たってコーラルは爆発させるためにある程度の量と濃度が要る=少量の薬品で爆発的なパワーが出せる炸薬の対極なため興味なはいのだろうか、ルビコンでの抗争には参加していない。
ルビコン解放戦線(ルビコニアン)
創作における「〇〇解放戦線」のご多分に漏れず過激で思想的な台詞が飛び出してくる、ルビコン3の土着勢力からなる組織。『RLF』の略称が用いられることも。
詳細については記事を参照。
ドーザー(Doser)
きたないミグラント。他所で言うモヒカンやレイダー。ヒャッハー!
「Dozer」ではなく「(over)Doser」=キマりまくったヤク中共という意味で、構成員にコーラル中毒者が混じっているのも当たり前。
企業というよりも「パーツを作ったり売る能力を持ち合わせたならず集団」ではあるが、人類全体では外宇宙に進出している『ACVI』とあって世紀末のノリは局所的な話で、作業用機械を大改造した大型機動兵器を保有し、ACの製造販売すら手掛けることさえある。
ドーザー以外の人々(いわゆる余所者)を「ビジター / visitor」と呼び表す文化がある。
RaD(Recycle and Development)
ドーザー最大手の一派で、今作におけるEYEシリーズ担当。
作業用や探査用など主に非戦闘用ACのパーツを多く製造している。主人公機やハウンズの機体にもパーツが組み込まれており、星外にもある程度の量が流通していると思しき描写がある。
さしあたってここに限り「Dozer」と「Doser」のダブルミーニングと言える。
しかしながらドーザーのご多分に漏れずコーラル中毒者が混じっており、製品名に「12345」と命名したり、アホみたいな絨毯爆撃をかます飛翔コンテナ兵器を製造したりと、一部のパーツもしっかりキマっている。とはいえ曲がりなりにも技術屋集団のためか、発想はぶっ飛んでいても十分実用に耐える性能。
チャティ・スティック / サーカス(cv. 青山穣)
インビンシブル・ラミー / マッドスタンプ(cv. 佐々木拓真)
EC-0804 SMART CLEANER / スマートクリーナー
詳細はRaDの記事へ。通称「ルビコニアンデスルンバ」。
RaDが作業用重機を改造して作り出した自律型大型兵器。
触れただけでダメージを受ける巨大な破砕アームを振り回し、さらに背中に溶鉱炉を背負ったあんなもの枠で、組織内でもイカれ扱いされている模様。
発売前に開催された体験会でのボスでもあり、発売を待ちきれない数多のレイヴンたちを“お掃除”したが、一部の変態には逆にスクラップにされた。
ジャンカーコヨーテス
ドーザー最大勢力……ではあるが、恐らく頭数だけは多いという意味であり、突出した技術や戦力というものはほぼ保有しておらず、プレイヤーが使用できるACのパーツや武器にジャンカーコヨーテス製のものは存在しない。
大半はRaDから闇市場に流れた(或いは盗み出した)MTなどを戦力としている。
長いものに巻かれたいという人間として真っ当な判断を下したことが仇となった。
オーネスト・ブルートゥ / ミルクトゥース(cv. 安元洋貴)
シンダー・カーラも「真性のクズ」と太鼓判を押す人格破綻者。虚言癖もあるらしくRaDから技術や資金を持ち逃げしている。現在はジャンカーコヨーテスの頭目。
しかし困ったことにアリーナランクが示すとおりに戦闘では腕利きで、曲者だらけのドーザーの間で渡り合ってきたカーラさえ一度は気を許してしまうほどの処世術も身に着けており、ただの狂人ではなく有能な狂人なのがなおさら厄介なところ。
621を「ご友人」と呼び、エアからも「様子のおかしい人」と評されるほど気取った物言いをする。無駄に美声なので、レイヴンによってはエアちゃんではなく彼の声が幻聴として聞こえてくるらしい。また、オールマインドちゃんが彼を呼ぶ独特の発音には愛好者も多い。
オーネスト(honest)には「正直者」や「誠実」といった意味があり、根本的な倫理観や常識が完全に破綻しているだけで、彼の奇妙な言動は(プレイヤーへの友人扱いも含めて)すべて本心である可能性がある。
主人公の脳内に流れるシステムボイスとは中の人が共通。
惑星封鎖機構
未だにコーラルが多数残るルビコン3を封鎖・隔離するための軍事組織。その性質上、惑星外企業や土着の勢力とも敵対している。衛星軌道上に巨大な迎撃システムを有するほか、「サブジェクトガード(SG)」と呼ばれる部隊が地上を巡回し、コーラル集積地区の防衛を行なっている。
事態が深刻化すると高性能機を有する「執行部隊」を投入して脅威を排除する。劣勢に陥った折には星外へ退却していることから本拠はルビコン3以外にあると思われ、また判断は組織を統括するAIが下している模様。
かつて存在した「ルビコン調査技研」の開発した兵器を接収・運用しており、本当に惑星の隔離が目的なのかを含め謎も多い。
詳細については記事を参照。
ルビコン調査技研(技研都市)
ウォルターが探し求めていた「アイビスの火」の元凶とされる団体とその本拠。破壊の痕跡も夥しいが、都市内には未だ稼働中の自律兵器が現存し侵入者を阻む。
ヘリアンサス型
車輪状の破砕機械。名前は「ヒマワリ」を意味する。転がって高速移動しこちらを削り取ってくる他、距離を取ろうとすれば炎やらミサイルやらを吐き出して攻撃してくる。出現ミッションでは必ず複数配置されているため、行くも引くもままならない事態に陥る。動力源となるコーラルの恩恵で半世紀を経ても問題なく稼働している。
『ダークソウル』の巨人墓場地下などに屯しているそっくりさんに由来する「(ルビコニアン)車輪骸骨」やら、英国式自走爆雷にちなんだ「ルビコニアンパンジャンドラム」やらの愛称で親しまれてい……いるか……?
IB-01 CEL240 / アイビスシリーズ CEL240
技研都市深部で今なお稼働を続けるC兵器の一つにして「ルビコンの安全装置」。守ればネクストもかくやの超高G機動でこちらのロックオンを振り切り、攻めれば大量のビット兵器やコーラル光波ブレードで飽和攻撃を仕掛けてくる。ジェネレータはもちろん制御導体までコーラル稼働のため、通常なら戦闘不能になるダメージを負っても周辺のコーラルを吸い上げて復活してくる超兵器。
強さや色味や外見からルビコニアンマレニア、あるいはルビコニアンデスキュベレイとも呼ばれる。シルエットと武装はどっちかというとこっち。
「知り得たか? コーラルの刃、アイビスを」...とは言わないはずである。
かつて飼育されていたと思われるイモムシやカギムシあるいはクマムシのような姿の生命体。大きい。ドラッグの一種や食用でもあるらしく、これを摂食するドーザーの記録や「コーラルがないからワームが育たず、子供が餓死している」という記録もあり、一般に飼育されているものは常識的なサイズなのかと思われる。
作中に登場する個体は異常成長しているのか、全長はACにも匹敵し、オブジェクトの40フィートコンテナを基準にしても20メートルはあろうかという大きさ。付近には飼育用の巨大ポッドも点在している。食用に出来るのであれば頼もしそうだが、コーラル汚染されているのか青白く光り輝いていたりコーラル爆発したりする。
とある1ミッションにしか登場しないのだが、そこではこいつらがわらわら湧いてくるために、SAN値を削られたりフロムの別作品の舞台を思い出したプレイヤーもいる模様。
ルビコニアンデスワームことアイスワームとの対比で「ルビコニアンふつうワーム」と呼ばれることも。普通って…何?
オールマインド
特定の勢力に与せずすべての傭兵を支援する謎の存在。金銭によって武器弾薬の提供や修理も行い、ACパーツや武装も実質的に無償(売値と買値が同じ)で供給している。運営実態を含めて謎の多い組織だが、作中の人物は誰も疑問を口にすることはない。一部の傭兵及び企業のAC乗りにはオールマインドの息がかかっており、621もまたシステムから直々の依頼を受けることがある。
インターフェイスである女性ボイス(日本版cv. 潘めぐみ)は「AMちゃん」の愛称でファンに親しまれており、621が「アリーナ」で頑張りを見せると我が事のように喜んでくれる、自分の名前をつけたパーツをプレゼントしてくれる、時折ポンコツ化する等、本作のギャルゲー要素の大半を一手に担う存在。パーツを自作したりラジコンで遊んだりと画面の向こうのプレイヤーへの訴求力も高い。
ブリーフィングで使われた円グラフが明らかに数値と合っていない、他キャラに易々とクラッキングされる、全ルートで思惑が外れているなど、振り返ってみるとポンコツ割合がかなり多め。
エアと同様に非人間ヒロイン枠に放り込まれ、想像上の容姿に関する派閥争いが発生しがち。
独立傭兵
ナンバーRb23、Fランク。チュートリアルの汚染市街で損傷した機体が発見され、MIA(作戦行動中行方不明)となっている。ウォルターのお眼鏡にかない、機体に残っていたライセンスのデータを621に奪われる。
機体の構成を見るに、タイトル画面の映像などに登場するパイル持ちのACは恐らくこの人物のものだと思われる。
トーマス・カーク
ナンバーRb18、ランク26/E。チュートリアルの汚染市街で既にMIA。
ランク入りパイロットかつ独立傭兵でもあったが、未帰還のまま放置されていたこともありライセンスコードは失効済みで乗っ取れない。
PC版ではトーマス化するMODなどが非公式に作成されているがおそらく人違い。
モンキー・ゴード
ナンバーRb37、ランクは完全な圏外(本物レイヴンは一応Fである)。
チュートリアルの汚染市街で既にMIA。曲がりなりにもランカーの端くれである上述の無敵マン未満とあって、ろくな仕事が受けられないであろう事からウォルターにスルーされた。ランク外からのスタートとなった場合は警護任務や運搬任務などの下積み期間があるのだろうか。
スッラ / エンタングル(cv. 綱島郷太郎)
あるミッションの前に出現する老境の傭兵。第1世代の強化人間で、彼にも「C1-249」の番号が振られている。名前が発音しにくい人物の筆頭。成功率僅か1割という第1世代手術を受けさせられた影響(と恐らく手術自体の副作用)で性格がひん曲がっており、人様の飼い犬もとい傭兵虐待を自慢気に語るDQN気質。
ウォルターとは以前から因縁があったようで、ネチネチと煽りを繰り返すだけでなく、最期には忠告じみた言葉を遺す。
武装がバルテウス対策のヒントとなっている親切なおじさんでもある。
とあるルートでは彼がある勢力と協力、或いは相互利用関係にあるような描写がある。
ノーザーク / ビタープロミス(cv. 赤坂柾之)
「人の金は俺のもの」を実践する迷惑系多重債務者。借財を増やすことを「信用の拡大」と称する独自の金銭感覚を持つ。曰く「ある金は運用しなきゃ無駄」、「なんで借りた金を返す必要があるんだ!」。濃いAC6キャラの中でも妙に生々しいリアルさを持つ多重債務者。
彼を追ってきた債権回収業者をRaD構成員に擦り付け殺害するなど、生き延びることにかけてはある種のセンスが感じられる。
攻略順路から外れたとある場所で待ち伏せしており、初見殺しならぬ攻略情報を中途半端に仕入れボーナスに浮かれるプレイヤーを殺しにくる。
ケイト・マークソン / トランスクライバー(CV:???)
ある依頼でレイヴンに共闘を持ちかける独立傭兵の一人。アリーナには未登録らしい。
オールマインド製の流麗な高性能パーツで固めたACを駆る、どこかで聞いたことのある声をした超有能つよつよ美少女独立傭兵。彼女が一流の傭兵であることは疑いの余地がありません。
共闘終了後協力に対する感謝を述べてくるが、依頼の際の流暢な台詞はどこへ行ったのか既視感のある口調が飛び出す。彼女の正体は一体…
ブランチ
ハクティビズムの共通理念で結束した独立傭兵の集団。メンバーは一定ではなく入れ替わり続けることによって匿名性を確保している、とのフレーバーテキストが示される他は情報が少なく、その実態は不透明。アリーナランキングでも上位の数名がそのメンバーとされる。ルートによっては接点が殆ど無いため影が薄い。
「ブランチ」は英語の「branch」つまり枝を意味し、作中では「止まり木」と表現されている。
キング / アスタークラウン(cv. 木内太郎)
ハクティビスト集団ブランチの一人。ステーション31襲撃計画で惑星封鎖機構の強襲艦隊に単騎で陽動を行ったとされる。が、本作の強襲艦は非常に柔らかいため今ひとつ凄さが伝わりづらい。
アリーナランクは03/S。
シャルトルーズ / アンバーオックス(cv. 大地葉)
ハクティビスト集団ブランチの一人。ステーション31襲撃計画で惑星封鎖機構に打撃を与えたとされる。ルートによっては交戦しない。既に型落ちの旧式である第4世代強化人間を「アンティーク」と表現する等、言葉選びにも気配りが感じられる人物。
彼女のものと思しき画稿では、ポニーテールにレオタード状の衣服の上に方裾を切り落としたジーンズを穿いた後ろ姿が描かれている公式プリケツ。力の2号。ハイレグレオタードなのか全身を覆うスーツの模様なのかは本作における大きな謎となっている。
??? / ???(cv. -----)
「???」オペレータ/ -----(cv. 園崎未恵)
ブランチのオペレーターを担当する女性。画稿データに記された朧気な姿ではウェーブのかかった長髪。ブランチの4人目は全く言葉を発しないため、彼らが出現するミッションではオペレーターでありながらもかなりの存在感を発揮している。
比喩的表現を豊富に含んだ通称「ルビコニアン・ポエム」の使い手。ポエミーなセリフと耳に優しい声質からこれを愛好する中毒者も発生中。