路線データ
路線名 | 伊東線 |
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路線記号 | JT |
ラインカラー | オレンジ(湘南色) |
路線区間 | 熱海〜伊東 |
路線距離 | 16.9km |
軌間 | 1,067mm |
駅数 | 6駅 |
電化区間 | 全線(直流1,500V) |
最高速度 | 95km/h |
複線区間 | 熱海~来宮 |
単線区間 | 来宮〜伊東 |
閉塞方式 | 自動閉塞式 |
保安装置 | ATS-PN |
運転指令所 | 熱海CTC |
最長トンネル | 新宇佐美トンネル(2941m) |
大都市近郊区間 | 東京近郊区間 |
ICカード乗車券エリア | Suica首都圏エリア |
第一種鉄道事業者 | 東日本旅客鉄道(JR東日本) |
第二種鉄道事業者 | 日本貨物鉄道(JR貨物) |
概要
熱海駅(静岡県熱海市)と伊東駅(同・伊東市)を結ぶ東日本旅客鉄道(JR東日本)の鉄道路線。
横浜支社の管轄で、幹線に分類される。JR東日本では唯一全線が静岡県内で完結している路線でもある。
また第二種鉄道事業者として日本貨物鉄道(JR貨物)が全線で免許を保有している。
熱海駅〜来宮駅間は東海旅客鉄道(JR東海)東海道本線と並走するが、来宮駅は東海道本線側にホームは設置されていない。なお0キロポストは来宮駅構内に設置されている。また同駅構内にはJR東日本の東海道線車両用留置線がある為、東海道本線は営業上はJR東海管内だがこの先の丹那トンネルまでJR東日本が管理している。
計画では現在の伊豆急行線(伊豆急)区間も伊東線として建設される予定だったが、昭和初期の財政難により現在の区間のみ建設され、残る区間は伊豆急行として開業した。
直通運転
前述の経緯から、伊豆急行とは一体のダイヤが組まれている。また朝夕は東海道線・上野東京ラインを介して広範囲の直通運転が行われている。
・東海道線:熱海駅〜東京駅
・伊豆急行伊豆急行線:伊東駅〜伊豆急下田駅
沿革
- 1935年(昭和10年)3月30日:熱海駅〜網代駅間開業。
- 1938年(昭和13年)12月15日:網代駅〜伊東駅間延伸により全線開通。
- 1961年(昭和36年)12月10日:伊豆急行線開通に伴い、相互直通運転開始。
- 1984年(昭和59年)2月1日:貨物営業廃止。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化に伴い、JR東日本が第一種鉄道事業者として継承。JR貨物が第二種鉄道事業者として、伊豆急への車両搬入に限り貨物営業再開。
- 2004年(平成16年)10月16日:東京近郊区間及び交通系ICカード乗車券「Suica」の首都圏エリア拡大に伴い、全線がエリア内に設定される。
- 2015年(平成27年):中間の4駅すべてが無人化。なお熱海駅、伊東駅は駅員が置かれている。
現在の運行形態
特急
東京駅〜伊豆急下田駅間を結ぶ「踊り子」が5往復(土休日は5.5往復)、「サフィール踊り子」が1往復運行されている。
この他繁忙期等に臨時列車が設定され、一部は新宿駅発・池袋駅着で運行する。
普通
線内運用は少なく、基本的には熱海駅〜伊豆高原駅・伊豆急下田駅間の運行。
線内運用を含め大部分が伊豆急行所属車両で運行される。
また朝と夜に東海道線・上野東京ライン直通列車が運行される。この列車は東海道線の車両で運行される為、グリーン車が連結されている。
駅一覧
●:停車 ○:「踊り子」が一部停車 レ:通過
駅番号 | 駅名 | 特急 | 乗換路線 |
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↑東海道線・上野東京ライン経由宇都宮線宇都宮/高崎線高崎まで直通運転 | |||
JT21 | 熱海 | ● | |
JT22 | 来宮 | レ | |
JT23 | 伊豆多賀 | レ | |
JT24 | 網代 | ○ | |
JT25 | 宇佐美 | レ | |
JT26 | 伊東 | ● | 伊豆急行 |
↓伊豆急行線伊豆急下田まで直通運転 |
使用車両
現在の使用車両
自社車両
- E257系2000番台・5000番台
大宮総合車両センター東大宮センター所属の特急形電車。
特急「踊り子」で使用。基本的に2000番台での運行だが、臨時列車や代走で5000番台が使用される事もある。
大宮総合車両センター東大宮センター所属の特急形電車。
特急「サフィール踊り子」で使用。
- 185系0番台・200番台
大宮総合車両センター東大宮センター所属の特急形電車。
現在は定期運用は無く団体列車等で入線する。
定期運用があった頃は特急「踊り子」や東京発伊東行普通列車(521M)で運用された。
国府津車両センター・小山車両センター所属の近郊形電車。
東海道線直通列車及び一部の線内運用列車で使用。
基本編成の10両のみ乗り入れ。
JR貨物所属
新鶴見機関区所属の電気機関車。
甲種輸送時に不定期に入線する。
伊豆急行所属
伊豆高原車両区所属。大部分の普通列車で運用される。3000系はJR東日本で使用されていた209系を譲り受けたものである。
2100系は2016年(平成28年)まで臨時特急「リゾート踊り子」としても運用されていた。
このうち、R-5編成(アルファリゾート21)は2017年7月より「THE ROYAL EXPRESS」として運行中。
過去の使用車両
ここでは国鉄民営化後に使用された車両を記載。
自社車両
- EF65形1000番台
田端運転所所属の電気機関車。
臨時特急「踊り子」「サロンエクスプレス踊り子」牽引機。
座席車が臨時特急「踊り子」で、ジョイフルトレイン化された編成が「サロンエクスプレス踊り子」で運用された。
田町車両センター(現・東京総合車両センター田町センター)所属の特急形電車。
国鉄時代は特急「あまぎ」「踊り子」で入線していたが、185系に統一後は定期運用から外れ、団体列車や臨時列車で入線していた。
大宮総合車両センター東大宮センター所属の特急形電車。
特急「スーパービュー踊り子」で使用されていたが、同列車廃止に伴い廃車された。
国府津車両センター所属の特急形電車。
臨時快速「伊豆クレイル」専用車両。同列車廃止に伴い廃車された。
国府津車両センター所属の近郊形電車。
基本編成の11両は東海道線直通列車で、付属編成の4両は伊東線・伊豆急行で運用された。
- 211系0番台・2000番台
田町車両センター所属の近郊形電車。基本編成10両が東海道線直通列車で使用された。
JR東海所属
- 113系
静岡車両区所属の近郊形電車。4両編成が伊東線・伊豆急行で2004年まで運用されていた。
伊豆急行所属
伊豆高原車両区所属。伊東線では伊豆急行開業から2002年(平成14年)まで使用された。
伊豆高原車両区所属。もとJR東日本の車両。
2000年(平成12年)から2008年(平成20年)まで使用された。