もしかして→ドラゴンクロー
概要
仮面ライダー龍騎及び仮面ライダーリュウガが「ストライクベント」で召喚するアイテム。
ディケイド龍騎は「アタックライド ストライクベント」のカードで召喚。
契約モンスターであるドラグレッダー並びにドラグブラッカーの頭部を模した打撃武器。クローと言うよりファングと呼ぶべき形状だが、龍騎・リュウガの手に装着されることからクロー扱いなのだろう。
本来はパンチ力を強化するための装備だが、劇中ではドラグクローファイヤーで遠距離攻撃を行う際に召喚されることが多く、事実上のシュートベントのような扱いだった。
打撃に使用されたのはオーディンに怒りを込めた拳を叩きつけた時などごく僅かで、クローらしく物を掴んだのは終盤のインペラー戦でガゼルスタッブを防いだ時だけだったりする。
ゼノバイター戦に至っては叩き落とされていたドラグセイバーを拾う為の囮として召喚されている。
打撃攻撃力は龍騎(赤)が2000、リュウガ(黒)が3000。
仮面ライダーディケイドのファイナルフォームライド時には……これだけ召喚されない。リュウキドラグレッダーの頭部は変形中に形成されるもので、ドラグクローとは関係ないのだ。
玩具のFFR02リュウキドラグレッダーではドラグクローがドラグレッダーの頭部になる。
また、アナザーリュウガ、アナザー龍騎もそれぞれ右手、左手がドラグクローを模した形状になっている。
ドラグクローファイヤー
ドラグクローを装備した際に使用可能な必殺技。
別名は『昇竜突破※』
※週刊仮面ライダーオフィシャルパーフェクトファイル No.19(デアゴスティーニ・2015年)より(仮面ライダー図鑑の『アタックライド ストライクベント』の項目でもドラグクローファイヤーが「昇竜突破」と同一視した解説がされている)。
発動するとドラグクローを着けた龍騎/リュウガの動きに合わせてドラグレッダー/ドラグブラッカーが口から高熱火球「ドラグブレス」を放ち、敵を爆殺する。
破壊力(AP)は龍騎が3000、リュウガが4000(龍騎2000、リュウガ3000とする資料もあり)。
遠距離の敵に大ダメージを与えることが可能な飛び道具であり、劇中では多数のミラーモンスターを撃破している(ゼブラスカル アイアンなど、直撃を耐えたモンスターもいる)。ただし、対ライダー戦ではガードベントで防がれるなどして決定打にならないことが多い。
玩具展開『駈斗戦士』に登場する龍騎は、これに酷似した「ドラグーンインパクト」という必殺技を使用する。
『仮面ライダーバトライド・ウォー』シリーズでは火球は広範囲に拡散する仕様であり、これはリュウガも同様。
また、ライアはコピーベントでドラグクローをコピーし、龍騎と共に発動する合体技「ダブルドラグクローファイヤー」を使用したことがある。二人で発動してもドラグレッダーが吐き出した火球は一発だけだった為、威力に差があるのかは不明。
『RIDER TIME 龍騎』では背中合わせのガイとタイガを挟み撃ちにしようとしたがコンファインベントとフリーズベントで無効化されている(こちらはドラグレッダーではなくドラグクローから炎を出しているため威力は単純に2倍と思われる)。
仮面ライダーリュウガが使用するものはライダーに命中したためしがなく、『EPISODE FINAL』ではファムに放とうとしたが龍騎が庇ったため不発、『RIDER TIME 龍騎』ではドラグブラッカーなしで発動するも、ナイトのウイングウォールで防がれている。
『MOVIEバトルロワイヤル』に到っては、敵ではなくまさかのものを炙っている。
『仮面ライダーディケイド』以降の作品では、基本的にドラグレッダーは召喚せずドラグクローの口から直接火炎を放つ技として描写されている(ただし、この描写は『ディケイド』ではなく、プレイステーション版『仮面ライダー龍騎』が初出である)。
備考
カードダス「CD-010ストライクベント 昇竜突破」のテキストの説明及び「RK-010 昇竜突破」(リュウガ版「RK-077」)の英語表記が「DRAGON BREAK」である事からカードダスでは両者は異なる技として認識されていたようである。
『仮面ライダー龍騎 ひみつ超百科(※)』(講談社・2002年)によれば昇竜突破は龍騎の拳を突き出す動作に合わせてドラグレッダーが突進する技だとされており(P13より)、同書のスチール画ではカードダス版のイラスト同様に素手で発動している。
また、同書にはドラグクローで噛み付いた相手にそのまま炎を浴びせて倒す「ドラグジャウ」という技名が紹介されているが、これは元々はドラグレッダーの口のこと(加えてP10では「ドラグブレス」(ドラグレッダーの吐く火炎)が「ドラグクローファイヤー」として紹介されている)。
因みに、ドラグセイバーをドラグクローで掴んで発動する「バーニングセイバー」という技もあるが(P13より。カテゴライズはソードベント)、カードダスでの名称は「ドラゴン爆炎突き」(EX-003)となっており、「バーニングセイバー」という名前は龍騎サバイブの必殺技という体でテレビマガジン2002年11月号の付録「バーニングセイバー」(EX-018)の名称に再利用され、仮面ライダーディケイド(コンプリートフォーム)の召喚する龍騎サバイブの必殺技として公式化を果たした。
※『仮面ライダー龍騎 ひみつ超百科』は当時発行された書籍ではあるが、同書を含めた「テレビマガジンデラックス」系の殆どが東映・石森プロの監修・協力が入ってない書籍である為、正式な公式資料としては不十分とも言えるので、あくまで参考程度として留意するべきである。
余談だが、『KAMEN RIDER DRAGON KNIGHT』ではドラゴンナイト・サバイブモード(龍騎サバイブ)がストレンジベントで召喚する事ができる。龍騎サバイブがストライクベントを持っていないだけに中々に夢のある光景だと言える。
玩具化
バンプレストから『装着ライダーウェポン』シリーズの1つとしてドラグセイバーと共にプライズ品として玩具化された。ドラグセイバーはバンダイからも玩具化されているが、ドラグクローはバンダイからの玩具化はされなかった。
なお、『ライダーヒーローシリーズ41 仮面ライダー龍騎』(いわゆるソフビ)の通常版にはドラグクローが装備されていないが、仮面ライダーワールド限定品としてドラグクローが装備された別バージョンを入手する事が出来た。
関連タグ
イエローライオン/ガオレッド:似たような形状の手甲を持っているが、それぞれ、ライオンパンチやライオンファングという名称なため、そちらのネーミングの方が理に適っているとも言える。
主役ライダー武器