「アバターチェンジ!」
いよぉー!
どん!どん!どん!どんぶらこー!アバタロウ!
ドンブラコ!ドンブラコ!ドンブラコ!ドンブラコ!
ドンモモタロウ よっ!日本一!
「やあやあやあ、祭りだ祭りだ〜!
袖振り合うも他生の縁、躓く石も縁の端くれ!
共に踊れば繋がる縁!この世は楽園!
笑え笑え!ハーハッハッハッハ!!」
「桃から生まれた、ドンモモタロウ!!」
CV:樋口幸平
スーツアクター:浅井宏輔
概要
桃井タロウがドンブラスターで変身するその名の通り桃太郎をモチーフにした戦士。スーツカラーは赤。
桃の葉に見立てた大きなサングラスに、アバタロウギアを象った丁髷(ちょんまげ)「ドンまげ」や額の大きなメタリックピンクの桃が特徴的。
また、マスク部分を良く見ると口の様にも見えるラインが確認出来る。バックルはゼンカイザーのゼンカイバックルとほぼ同型の「ドンブラバックル」。
織田信長を連想させる程の勢いのあるキャラクターで、名称の由来は首領(ドン)或いは戦隊名の由来である「どんぶらこ」+桃太郎と思われる。生まれて直ぐ桃の形のカプセルに乗せられて飛来した過去を持つと言う。
固有装備として刀身がサングラスを模した日本刀「ザングラソード」を振るい、ギアトリンガーに似たデザインの近未来バイク「エンヤライドン」を乗り回す。
能力としては相手に組んだ手を向けて念じる事で、額のエンブレムから桃型のクリスタルを発生させ、敵を閉じ込める事が可能。
これは後述の先行登場でのみ使用しており、本編で使用されたのはかなり後だった。
また、他のメンバーがなり立てと言う事を引いても戦闘力がずば抜けており、脳人とヒトツ鬼を複数同時に相手取っても苦戦する事無く戦えるレベル。実質、不意打ちでもされない限りは負け無しと正にドンブラザーズの主砲。
……と言うより専用武器やロボット等、戦隊としての戦力は現状彼のみが所有している為、戦闘における出番も活躍も圧倒的に多く殆ど彼の独壇場である。公式でも人智を超越したヒーローという位置づけと語られているほど。
スーパー戦隊シリーズとしての基本が「複数で単騎を相手取る」ことを考えると、人数差が逆転した「単騎で複数を相手に戦える」状況は異常であるとさえ言える。
苦戦を強いられるボーダーラインが「脳人の幹部数人とヒトツ鬼を一人で相手にしなくてはいけない状況」という高嶺。ただし事実そうした場面に見舞われることはあるので、彼にも共に戦う仲間は必要である。
また、「超人」と言われている彼にも苦手な事があり、タロウ自身が馬鹿正直過ぎる事もあってか正面からの戦いは強いが、搦め手を使用する相手には苦戦を強いられる事がある。
とはいえ終盤では時間停止等の特殊能力を「だが効かん!」の一言で破る場面もあり隙を突くのは困難だと思われる。
名乗りを上げる時には数人の男性が担ぐ神輿に乗り(エンヤライドンに乗ったまま/エンヤライドンと一緒に担がれている事もしばしば)、その周りに天女達が紙吹雪を散らしつつ舞い踊っているが彼らが何者なのかは特に今の所説明は無い。
場所も関係無く毎回登場している事と、当作品のモチーフにアバターが入っている事を考えるとアバター(による演出)の可能性が高い。
尚、神輿(及び周辺の天女達)はタロウ本人の意志で省略する事も可能(実際、ドン3話でタロウ本人の口から語られた)。
それでもわざわざエンヤライドンに乗って登場し直す等、ド派手な事を楽しむ戦士である。
ドン4話ではドンモモタロウアルター化してからわざわざフェードアウトし、通常の大きさで神輿onエンヤライドンで出て来た。
「これでお前とも"縁"が出来た」、「悪縁は断ち切るに限るぜ」等と言った発言から、何かと人との「縁」を大切にする人物である点は変身前と変わらないが、上述の派手な一面については変身後特有の性格。
名乗り口上は「桃から生まれたァ!ドンモモタロウ!」で1番目の名乗りとなっており、他のメンバーの口上と比較すると元ネタの桃太郎の出自を表した非常にシンプルで分かり易い物である。
最後の全員の決めポーズではオニシスターが自身の背中を両手で支える役を担う(だがずっとやるのはしんどい様で早くどける様に言っていた)。
同作品では折角仲間達と良い雰囲気になったと思ったら、キャラ的に合わなかったのか無言で扇子を投げ捨てて仲間達に「ダメだダメだ!」といきなり斬り掛かる恐ろしいシーンが描かれた。こんな乱暴な所があるが、基本的にはヒトツ鬼成された人々を救おうと考えている紛れも無いヒーローである(この性格については桃井タロウの記事を参照して欲しい)。
パワーアップ
- ゴールドンモモタロウ
- ドン33話から登場。オミコシフェニックスをドンブラスターに装填してゴールドアバターチェンジする最強形態。
- ドンゼンカイモモタロウ
- 暴太郎戦隊ドンブラザーズVSゼンカイジャーから登場。ドンゼンカイブレードで変身する強化形態。
必殺技
技名は全て「とう」が付く熟語の該当部分が「桃」に置き換わっているのが特徴。
- 狂瀾怒桃(きょうらんどとう)・ブラストパーティー
「今から面白ぇ物を見せてやる。行くぜ」
パーリィーターイム!
ドンモモタロウ!
ヘイ!かもぉん!
「狂瀾怒桃・ブラストパーティー!」
いよぉぉ!どんぶらこぉ!
- ザングラソード・快桃乱麻(かいとうらんま)
ヘイ! ヘイ! ヘイ! ヘイッ!カモォーン!
アーバタロ斬♪アバタロ斬♪アーバタロ斬♪アバタロ斬♪
「ザングラソード・快桃乱麻!」
必殺奥義!アバ·タロ·斬!!
- ザングラソードの刀身を敵に押し付けて鍔のギアディスクを回してトリガーを引き、七色の光の線を纏って敵をぶった斬る。
- 桃代無敵・アバター乱舞(とうだいむてき・アバターらんぶ)
「お供達!必殺奥義だ!」
ドン! ドン! ドン! ドンブラコ!
「桃代無敵…」
モーモタロ斬♪モモタロ斬♪モーモタロ斬♪モモタロ斬♪
「アバター乱舞!」
必殺奥義!モモ·タロ·斬!!
「「「「ドン!ドン!ドンブラザーズ!!」」」」
- 自身以外のメンバーが舞台のハンドルを回し、ドンモモタロウ自身が乗る舞台を高く持ち上げ、タロウは快桃乱麻と同様の手順(正確にはギアディスクの回し方が違う)でザングラソードにエネルギーをチャージ。
- ザングラソードにエネルギーが溜まると、周囲が暗転しステージがライトアップ、ザングラソードが七色に発光。
- 相手が抵抗してくる際は他のメンバーが敵からの攻撃を援護射撃で相殺する事で無効化し(敵の攻撃用に射撃する場合もある)、その中で相手に迫って立て続けに斬撃を浴びせ、最後にすれ違いながらの鋭い一太刀で切り伏せる。
- 暗転する中ドンモモタロウの姿は見えないため、刀身のみが不規則に敵の周りを飛びながら切り伏せている様に見える。
- さながらスマホゲームや某大乱闘クロスオーバー格ゲーの必殺技演出の様。
- 現状、狂瀾怒桃・ブラストパーティーよりもこちらをぶっちぎりで多用している。
- ドン15話では単独の斬撃技としてドンドラゴクウの「ライトニングドラゴンフラッシュ」と同時で発動し、激走鬼を撃破した。ドン25話でも使用。
- ドン28話では再び単独の斬撃技としてドントラボルトの「雷神・闇駆白虎」と同時に発動し科学鬼を撃破した。
- 『コレがドンブラザーズの名乗りだ!暴太郎のホントの姿!?』では、ダイヤルを回した後にドンブラスターからデータを受け取って威力を強化した。
- 『ドンブラザーズmeetsセンパイジャー』では、オニシスターの射撃技と同時に発動して単独の斬撃技として使用した。
- 『忍風戦隊ハリケンジャーwithドンブラザーズ』ではハリケンジャーと共に使用。超忍法・影の舞を発動させたあとにハリケンレッドの疾風流剣技・疾風斬と同時に攻撃した。
ザングラソードの必殺待機音の元ネタは勿論童謡『桃太郎』の歌い出し部分からである。
- 桃代無敵・真・アバター乱舞(とうだいむてき・しん・アバターらんぶ)
ドン! ドン! ドン! ドンブラコ!
「桃代無敵…」
モーモタロ斬♪モモタロ斬♪モーモタロ斬♪モモタロ斬♪
「真・アバター乱舞!」
必殺奥義!モモ·タロ·斬!!
「「「「ドン!ドン!ドンブラザーズ!!」」」」
- ドン44話で披露された上記のアバター乱舞のパワーアップ版。…なのだが、何度も使用しているアバター乱舞とライトニングドラゴンフラッシュの合体技を舞台に乗ってから決めるだけの違いである。
- イアイ斬
- ドン4話で使用。居合状態での必殺技。
- ザングラソードのトリガーを長押しし、ギアディスクを回すと同時に七色の光の線を纏って敵をぶった斬る。
- 気合異才・イアイ斬
- ドン49話で使用。
- ザングラソードを地面に突き立て、赤いオーラで敵の位置を見切ると高速で七色の光の線を纏って敵をぶった斬る。
- 騎士竜一桃・リュウソウ斬(きしりゅういっとう・リュウソウざん)
パーリィタイム!
リュウソウジャー!いざ、参る!
アーバタロ斬♪アバタロ斬♪アーバタロ斬♪アバタロ斬♪
- ドン5話で使用。リュウソウジャーギアを使用したドンブラスターからデータを受け取って放つ技。ドン5話ではイヌブラザーのドンブラスターからデータを受け取った。
- ティラミーゴの幻影をザングラソードに纏った後、リュウソウチェンジャー状のエネルギーになって相手を攻撃する。
絶不調ver(通称ぼろたろう)
数年に1度タロウがかかる絶不調状態。変身しても別人と思えるほど弱体化。
変身シーンも異様に煤けており、下記のように相違点多数。
- 普段の気力と意気は消え失せ扇子は穴だらけ
- 登場時はモノクロ画面
- 御輿はただの布団に超グレードダウン
- 天女は枝付きの木の葉を散らしたり、老けた状態になるばかりか、老眼を気にしながら歩きスマホ
- 男性達は酷く質素な服装となり、布団から落ちたドンモモタロウを罵倒し、しまいには「やってらんねぇ」と言いながら帰る
その戦闘力の弱さは下記の通り。どこから手をつけたらいいのやら。
- 精神状態のみとは言え子供がベースの特命鬼にすら、その剣を受け止められる
- 桃代無敵・アバター乱舞もえらく威力が減りへにょへにょした状態になり、ヒトツ鬼にダメージすら与えられない
- ご丁寧にザングラソードの電子音も、視聴者から「電池切れかな?」「電池変えよう」と言われる程に低くなっている
- 結果、特命鬼からも極端な手応えの低さに「こんな遊び、つまんないよ!」と言われている
見出しのリンク先も参照されたい。
先行登場
<シィーーンバァーンヌ!>
<ババン!ババン!ババン!ババン!ババババーン!>
<ニュー!ヒィィィィーロォー!>
「ハッハッハッハッハッ!
よく俺を呼んだ!褒めてやる。
さぁ、祭りだぁ!」
『機界戦隊ゼンカイジャー』第42カイ!にてゲスト出演。
コタツワルドによって味方が全員猫化して大ピンチに陥る中、五色田功が新たに開発した「センタイギア46 ドンブラザーズ」をゼンカイザーがギアトリンガーに装填して使用した事により、幻影による能力付与…
では無く、エンヤライドンに乗ったドンモモタロウ本人(但し、『ドンブラザーズ』がアバターがモチーフの1つである事を考えるとアバターとしてのドンモモタロウかもしれない)が現れ、ゼンカイジュランと共にバラシタラやコタツワルドと交戦。
巨大戦でもエンヤライドンを貸し与え、戦闘後はそのまま何所かに去っていった。
因みにゼンカイジャーメンバー・ゴールドツイカー一家はおろか、戦隊の解説係でもあるセッちゃんすら知らず、ドンブラザーズの存在は功だけ知っている様である(ただ、ドンブラトピア(仮)に同じ介人の名を持つマスターがいるが、会っていたかは不明)。
尚、この時点でまだ未発表ゆえにネタバレ防止の為か、この時のCVが「???」名義で伏せられており、それ所かエンヤライドンを始め武器等で専用の音声を使う様な描写が一切無いばかりかこの手の展開ではお約束であろう名乗り口上のシーンすら無かった(後に短編動画でドンモモタロウは歴代の戦隊らしい名乗りは苦手だと判明したので、情報バレ防止のメタ的な理由だけでは無く単にドンモモタロウがやりたくなかっただけの可能性もある)。
その上、何時もならゼンカイ脳満載な発言をしている東映公式ですら「ゼンカイHPならポロっと書いちゃってるんじゃない?とか流石に無いから!」等とノーコメントを貫いていた為、如何に箝口令が厳格なのかが分かる。
しかし、ライダーと言いプリキュアと言い、リーク情報によるネタバレを防ぐ為とは言え、今期のニチアサ系はガードが固い(そもそも未解禁情報をネットに流している輩が未だに一定数居る以上、当然と言えば当然なのだが)
その後、2022年2月9日に行われた制作会見発表で、声の主が樋口幸平氏である事が明らかにされた。
スーツアクターは浅井宏輔氏。
余談
- 記事冒頭にもある様な、その目があっただけで縁が出来ると言う台詞は視聴者に強烈なインパクトを与え、「ドンブラ構文」、「ドンクリック詐欺」との別名まで付けられ、放送前から早くも話題を呼ぶ形になった。詳しくは今俺を見たな?これでお前とも縁ができた!にて。
- 毎回やっている上述のド派手な登場は、一部視聴者からは「(スマホゲームの)ガチャのレア演出」、「重課金者の演出のそれ」と例えられている。
- 同時に視聴者にとっては切っても切れない物になったのか自然と「ドンモモタロウ=神輿で登場」の図式が成り立っており、3話で神輿を省略して登場した事にショックを覚えた(?)視聴者が相次ぎ、翌週で上記の通りドンモモタロウアルターを解除、フェードアウトしてまで神輿で登場すると視聴者からは歓喜の声が上がったそうな(尚、この騒ぎっぷりはネットニュースになる程↓)。
- 『ドンブラザーズ』ドン4話 脳人幹部3人がそろい踏み 神輿復活に喜びの声「出たらテンションが上がる体に」| ORICON NEWS
- スーツアクターを担当する浅井宏輔氏は仮面ライダーセイバーから半年での主役。スーパー戦隊シリーズに限るとルパンレッド以来4年ぶりとなる。
- この作品の代表的な存在とも言え、ドン1話でもしっかり活躍したが、まさかの変身シーン皆無と言う珍事が発生した。
- 一部の弱み以外を除けば、スペックどおり終始戦いでも中心に立ち続けるキャラクターであり、最終盤でも追加戦士や番外戦士を含んだ他すべてのメンバーが力を合わせても歯が立たなかったラスボス格を、単独で完膚なきまでに撃破している。そのため、ゼンカイジャーの先行登場でバラシタラと互角に戦っていたシーンを思い出した視聴者からは「今にしてみれば、もしあれが先行登場という作中補正抜きであっても、当該シーンの強さに文句なしの説得力があった」という感想がもたらされた。
- 初登場した当初は声は高かったが、徐々に低くなっていった。
- その独自かつ強力極まるキャラクター性はそれだけでも物語を牽引し続ける力であった。2023年4月中旬という本編終了後それなりの時間が経過しVSゼンカイジャーもそろそろという時期に、東京ドームホテル特別企画「GWファミリーブッフェ」という王様戦隊キングオージャーのイベント告知に「ドンモモタロウも登場!」というカットがあったのだが、これがコラに使われた結果、ホラー作品などおよそ似つかわしくないものでさえ「ドンモモタロウが出るという一点だけでも半端ではない安心感をもたらす」という効果が反響を生み、まさかのTwitterトレンドに。
- 更に「ひろがるスカイ!プリキュア」にて桃太郎ネタをやったことからドンモモタロウを思い出した人が多く現れたり、「仮面ライダーガッチャード」に登場するフォーム・アッパレスケボーのデザインがドンモモタロウにそっくりと話題になったりなど、放送後もその人気は留まることを知らない。これもドンブラ中毒によるものなのか…?
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暴太郎戦隊ドンブラザーズ 桃井タロウ ドンブラザーズ 戦隊レッド ドンロボタロウ ドンオニタイジン
今俺を見たな?これでお前とも縁ができた! ドンクリック詐欺 妖怪縁結び 悲しみを退治していく ワッハッハの人:彼が放送開始前PVの段階で残したインパクトからできたタグたち。最後のタグは実際にゼンカイザーが先行登場時にて「またね~、ワッハッハの人~!」と発言している。
???:ドンモモタロウがモチーフの怪人。
戦隊主人公
スーパー戦隊シリーズ歴代レッド
ゼンカイジュラン←ドンモモタロウ→クワガタオージャー
「さよならタロウ」にて、タロウの出自が滅亡したドン家の末裔であり、「ドンモモタロウ」こそが彼の本名である事が示唆された。