「ふふ……ずっとおりましたよ?トレーナーさんのすぐ傍に…」
プロフィール
キャッチコピー | 良識と本能の板挟み。渇きを抱く妖艶の君 |
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誕生日 | 5月2日 |
身長 | 153cm |
体重 | 魅惑的 |
スリーサイズ | B72・W50・H76 |
靴のサイズ | - |
学年 | 中等部 |
所属寮 | 栗東寮 |
得意なこと | - |
苦手なこと | - |
耳のこと | - |
尻尾のこと | - |
家族のこと | - |
マイルール | - |
スマホ壁紙 | - |
出走前は… | - |
得意科目 | - |
密かな自慢 | - |
よく買う物 | - |
ヒミツ | ①お菓子があると幸せ。コーヒーもあると、もっと幸せ。 |
自己紹介 | スティルインラブです...。私は...いえ。取り立てて、語るべきことなどありません... あるのは、ええ...秘すべきこと、だけ... |
CV | 宮下早紀 |
一見、おしとやかで良識的、特徴といえばお菓子好きなところぐらいの、影が薄いウマ娘。
だが、ひとたびレースとなると強者と競い合い、喰らうことに愉悦を感じる獰猛な顔を見せる。
普段は、そんな本能を理性で抑え込んでいるが、衝動に耐える姿は悩ましげで、謎の色気がある。
(公式ポータルサイトより)
概要
スティルインラブは、メディアミックスプロジェクト『ウマ娘プリティーダービー』に登場するウマ娘。モチーフ馬は史上2頭目の牝馬三冠を達成した03世代の競走馬・繁殖牝馬「スティルインラブ」号。
ゲーム版3周年記念に合わせて2024年2月22日の「ぱかライブTV」で追加が発表された9人のウマ娘の内の1人。
2024年配信予定のゲーム『熱血ハチャメチャ大感謝祭!』のタイトルロゴのシルエットに採用されている。
本作の発表は実装の8ヶ月前の23年6月であり、まさに彼女の言う通り「ずっと傍にいた」事になる。
また、5thライブでは担当声優の宮下氏も登壇しており、ヴィルシーナ役の奥野香耶氏とやりとりする形でスティルインラブの人柄が少しだけ明かされている。
「今でも愛してる」という名前に始まり、ハイライトの薄い目や勝負服の左手薬指にのみ塗られたマニキュア、台詞や設定に至るまで愛が重そうな雰囲気を醸し出している。
実馬もその戦績と生涯、何より後に全戦騎乗の幸英明騎手から手向けられた「スティルがいなければ、今の自分はありません」、「この馬でG1を取れなかったら、もしかしたらG1を取れずに、今、騎手をやっていなかったかもしれません。」といった言葉から、そうした愛を感じさせる。
甘味が大好物なことから、同期のネオユニヴァースが語る「『ラブラブな、ギトギトの真っ赤な甘酒』を作れる」同室のウマ娘は彼女ではないかとも俄にささやかれている。
容姿・デザイン
お淑やかそうな立ち振る舞いだが、どこか妖艶な雰囲気を感じさせるウマ娘。
特に目を引くのが栗毛の頭頂部から後頭部に伸びるヘッドドレス……というより白いヴェール。これによって童話に出てくる少女や花嫁を連想させるビジュアルとなっている。
後髪は二又に分かれており、それぞれをアカイイトならぬ赤いリボンで纏めている。ヴェールの耳部分は水色のカバーになっており、そこに赤いリボンがクロスすることで、馬主であるノースヒルズの勝負服(水色に赤十字襷)が再現されている。
栗毛の髪の額部分には実馬の流星が再現されている他、右前方に垂れた髪を三ツ星の髪飾りで纏めている。これは牝馬三冠由来だろう。
また、目のハイライトが(一応あるものの)非常に目立たず、温和な笑顔を浮かべているにもかかわらずヤンデレに見えるとの評がある。
同時発表の三冠牝馬ジェンティルドンナは発育の良いパワフルボディに注目が集まっていたが、スティルインラブはその逆を行く、かなり控えめな数値になっている。
平均より低い身長(カワカミとマーちゃんの間)にスイープ並みの控えめなバスト72、そして発表時点で下から2位タイ、驚愕のウエスト50(1位がニシノフラワーのW48、2位タイがナリタタイシンで、スティルより身長が8センチ以上低い)。比較的小柄であることを考えてもかなり瘦せ型であることが判る。上から2位のウエスト63を有するジェンティルドンナとは雲泥の差となっている。
勝負服
赤を基調とし、中に空色の服を着こんだドレス姿。後方で白いリボンに縛られて二又に分かれているのが特徴であり、その走る姿はシルエット上でも既存ウマ娘とは異なることが判るほど目立つ。
ノースヒルズの赤十字襷や赤袖が衣装として再現されており、ドレスの赤とストッキングの黒が良く映える。また、ストッキングにも赤いリボンがクロスしており、似た意匠の赤い靴と合わせ勝負服再現になっている。腰の左右には大きくハートマークの刺繍があり、主張が激しい。
ゲーム版
熱血ハチャメチャ大感謝祭!
タイトルロゴのシルエットに採用されている。劇中ではウオッカやダイワスカーレットなどの牝馬をモチーフとしたウマ娘が多く在籍するチームリリィに所属している。
アプリゲーム『ウマ娘 プリティーダービー』
リリース3.5周年となる2024年8月24日より、『熱血ハチャメチャ大感謝祭!』に先駆けて初登場。同時に、R・SSRのサポートカードがサポートカードガチャに実装された。
サポートカード
- SSR[Devilish Whispers]スティルインラブ
リリース3.5周年となる2024/8/24に登場したSSRサポート。タイプはスピード。
競走馬『スティルインラブ』
2000年5月2日生まれの栗毛の牝馬(03世代)。父サンデーサイレンス、母ブラダマンテ、母父ロベルトという血統。
史上2頭目の牝馬三冠馬であり、上記の通り走った16戦全てで幸英明が騎乗した。管理調教師は松元省一(栗東トレセン所属)。
2歳時に阪神競馬場芝1400mの新馬戦を勝利(この時下した相手の中には、同馬主で後に2005年天皇賞(秋)を制するヘヴンリーロマンスがいた)、3歳時に紅梅ステークス1着、チューリップ賞2着として牝馬路線の主役に名乗りを上げると、桜花賞でトップジョッキー・武豊騎手騎乗の1番人気アドマイヤグルーヴ(「女帝」エアグルーヴの代表産駒で、後のクラシック二冠馬・ドゥラメンテの母)に勝利し、人馬ともどもGⅠ初制覇を果たした。
距離不安が目され2番人気となったオークスも、落鉄しながらメンバー最速の33秒5の上がりを繰り出しベガ以来の牝馬二冠を達成。
前哨戦・ローズステークスをアドマイヤグルーヴの5着としたことで、牝馬三冠のかかった本番・秋華賞でも他のクラシックレースと同様にアドマイヤグルーヴに続く2番人気となった。しかし、3角付近から進出すると直線での熾烈な攻防の末にわずかにアドマイヤグルーヴの追撃を抑え込み、0.1秒・3/4馬身差で勝利。メジロラモーヌ以来17年ぶり、秋華賞創設後では初の牝馬三冠を達成した。
続くエリザベス女王杯でも同じく早め抜け出しから粘り込みを図り、追い込んできたアドマイヤグルーヴと死闘を繰り広げるもゴール板前でわずかに差し切られ、親子3代GⅠ制覇を許した。
これで糸が切れてしまったのか、古馬では伸び悩むこととなる。初戦の金鯱賞でタップダンスシチーの8着となると、それ以降2004年の府中牝馬ステークス(3着)を除くといずれも掲示板外に終わり、2005年の府中牝馬ステークスで最下位の17着となるとこれを最後に競走生活から退いた。
引退後は生まれ故郷の下河辺牧場で繫殖牝馬となり、初年度にはキングカメハメハが選ばれ、2007年に2月に無事出産した。しかし同年8月、小腸の捻転による腹痛を発症し急死。腸重積症によるもので、わずか7歳の若さであった。
早逝してしまったことで競走馬登録された産駒は1頭にとどまり、その唯一の産駒であるジューダは12戦2勝という戦績で引退し種牡馬入りできず、三冠牝馬の血統を後世へつないでいくことは残念ながら叶わなかった。
ライバル・アドマイヤグルーヴが繁殖牝馬として最後にクラシック二冠馬にして種牡馬としても成功したドゥラメンテを輩出し、その血統を継いでいったこととはあまりにも対照的であった。
それでもこの経験をきっかけに、幸騎手は一線級のジョッキーとして名を馳せることとなる。そして、2021年にはスティルインラブの祝勝会後に出会った岡浩二オーナーの所有馬・アカイイトにテン乗りで騎乗し、スティルの忘れ物であったエリザベス女王杯を制覇した。
詳細は同名競走馬の記事にて。
史実で対戦経験のあるウマ娘
強調はスティルインラブが先着したレース ◎は勝鞍 ☆は勝ち馬
〈※〉はドゥラメンテのシナリオに登場。
・タップダンスシチー…04年金鯱賞☆ 宝塚記念☆ 05年金鯱賞☆ 宝塚記念
- 03世代(同期)
・ドゥラメンテの母(※アドマイヤグルーヴ)…03年桜花賞◎ 優駿牝馬◎ ローズS☆
秋華賞◎ エリザベス女王杯☆ 04年金鯱賞 エリザベス女王杯☆
・スイープトウショウ…04年エリザベス女王杯 05年宝塚記念☆
余談
馬主ノースヒルズ初のウマ娘
スティルインラブは発表順に沿うと、ノースヒルズ所有馬をモチーフとした初めてのウマ娘となる。
ゲームウマ娘3周年では彼女に続く形でノーリーズンとトランセンドも公開されているが、ゲームタイトルのシルエットとして予め示唆されていた彼女の方が遥かに早い時期に開示されていたことになる。
また、三頭は厳密には馬主がそれぞれ異なっている(スティルインラブがノースヒルズ名義、トランセンドがその代表である前田幸治氏の名義、そしてノーリーズンが幸治氏の弟である前田晋二氏の名義)。特にノーリーズンの馬主である前田晋二氏の所有馬には三冠牝馬デアリングタクトと同期のコントレイルが居るため、登場を期待する声が挙がることとなった。
三冠馬の日陰者?
ウマ娘プロジェクトにおいて、従来の三冠馬、三冠牝馬をモチーフとするウマ娘はいずれも強者としてのキャラ付けをされており、詳細が明かされていないデアリングタクト以外はトレセン学園でも注目株として描かれている。
一方、スティルインラブは「影が薄い」と説明されており、従来の"トレセン屈指の強者"としての印象は受けないものとなっている。これは史実由来であり、牝馬三冠(桜花賞・オークス・秋華賞)全てで二番人気に甘んじていたため。通常であれば二冠を成し遂げた段階で中間距離の秋華賞では人気を集めやすくなるのだが、同期の名牝アドマイヤグルーヴ(エアグルーヴの娘でドゥラメンテの母)が三冠全てで一番人気に支持された故である。
加えて、(前述した競走馬としての活躍の通り)その牝馬三冠達成以降は善戦こそあれど遂に勝利を挙げることは出来なかったというのもあるだろう。
レースにおいては獰猛な本能を解放するとされており、キャラクター紹介のサンプルボイスでは凄みのある声を発するなど二面性が強調されている。
彼女を語る上で必須の存在であるアドマイヤグルーヴは現状ウマ娘化されていないものの、育成シナリオにおいて強力な特定ライバルウマ娘が現れることは想像に難くない。また、スティルインラブの重賞勝利は牝馬三冠のみという戦績がどう反映されるのかも注目点であろう。
お菓子が好き
スティルインラブの「お菓子が好き」という要素は、彼女の16戦全てに騎乗した幸英明騎手のお菓子好きが元ネタ。
ジャンル問わず菓子ならななんでも好きなのだが、特にチョコレートやビスコが大好物。
騎手が不正防止の為にレース前日から入る「調整ルーム」にも、常に大量の菓子を持ち込んでは、帰宅時には全て平らげてしまう。
※一応、競馬の調整ルームはアルコールを含む飲食物の外部からの持込は可能だが、競艇・競輪など持込を一切禁止している公営競技もある(簡易売店でも売っている為、そちらで事足りる)。
狂気と儚さの理由?
時折、思わず戦慄するほどの狂気と同時に何処か儚げな様子を見せるスティルインラブだが、これにも元ネタと思わしきものがある。
モチーフ元のスティルインラブ号はヘイルトゥリーズンの3×3という強烈なインブリードを持っており、人間で例えるならいとこ間の婚姻になるぐらいに近い。このクロスはダービースタリオンやウイニングポストなどの配合要素のある競馬ゲームでも「避けたほうがいい」と言われるほど血が濃いのである。
また、ヘイルトゥリーズン本馬やその産駒は類稀な速さを発揮するが、その代償として気性が荒いことで有名であった。特に有名な産駒はあまりもの気の荒さに「人を喰う馬」とまで言われたヘイローであろうか。
競走馬の配合においてはその馬の血が濃いほどその馬の特徴が色濃く出る傾向にあるが、それは同時に弱点も濃く出るという事である。
スティルインラブ号は、当初は大人しい馬であったが、古馬になるにつれて気性の荒さが表面化し、惨敗を繰り返すことが増えていった。恐らくはヘイルトゥリーズンに由来する気性の悪さが出てしまったのだろう。
当時調教助手であった草木明友調教助手によれば少なくとも3歳時は「掛かる馬ではなかった」と語っており、むしろ激しい気性で有名なのはライバルのアドマイヤグルーヴの方であった。一方で「晩年はテンに引っ掛かっていたし、マイルぐらいの馬になっていましたね(中略)競馬において、精神面は大切だなと思いました」とも語っている(参照リンク)。
ともあれ、宿命すら超えて行くのがウマ娘の世界。
彼女の壊れてしまうような狂気の愛の行く末は、一体何処へと向かうのだろうか…?
全てはトレーナーの手腕にかかっているだろう。
関連項目
トリプルティアラウマ娘
・メジロラモーヌ(ウマ娘):秋華賞創設前の為、三冠目はエリザベス女王杯。
・ジェンティルドンナ(ウマ娘):同日発表
同世代(03世代)
松元省一厩舎つながり
同馬主(ノースヒルズ)
・ビリーヴ(ウマ娘):担当した松元茂樹調教師は松元省一調教師の弟。
その他
・エアグルーヴ(ウマ娘)&ドゥラメンテ(ウマ娘):史実のライバル、アドマイヤグルーヴの母と産駒。