ラブライブ!スーパースター!!(アニメ)

あにめばんらぶらいぶすーぱーすたー

本項では『ラブライブ!スーパースター!!』のアニメ版について解説する。

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※プロジェクト全体についてはラブライブ!スーパースター!!をご覧ください。

概要

2021年2月21日に第1期の放映局及び放映時期が決定し、

これまでのシリーズで放送されていたBS11やTOKYO MXではなく、今作はNHK・Eテレでの放送となる。

2021年7月11日午後7時から放映開始。

コロナ禍によって2021年に延期になった東京オリンピック(2020年)の影響で延べ3週に渡って放送休止となり、同じく延期となった東京パラリンピック(2020年)の影響で1週間放送休止となった。また、高校野球中継の影響で放送時刻が変更された回も存在する。

これまでのラブライブ!シリーズのテレビアニメ版と異なる点として、『電撃G'sマガジン』の誌上連載等と設定がほぼ変わらないこと(当初、かのんは黒タイツを履いていたがアニメでは履いていないなど、設定が変更された所もある)や、Liella!1期生の高校入学式が行われる4月から、ラブライブ!の東京大会が行われるクリスマス(12月) までとなっている点が挙げられる。

本作品の製作陣は、シリーズ第1作『ラブライブ!』（無印）の製作陣が中心であるためか、これまでのシリーズ作品(特に無印)を意識した描写が描かれるシーンがあるのが特徴。しかし、シリーズ2作目の『サンシャイン』の様に、登場人物が作中で過去作のキャラクターの存在を明言する様なシーンは一切無い。(千歌がμ'sの存在に憧れる等)

これまでのシリーズとの直接的な繋がりはないものの、間接的に繋がりがあるような示唆を含む描写も多々見られる。

2021年10月24日の『ラブライブ!スーパースター!!』TVアニメ振り返り上映会にて、TVアニメ2期の制作決定を発表した。

こちらは事前情報などから、かのんたちが2年生に進級し、新1年生＝2期生が入学して以降のストーリーとなることが明らかになっている。

2022年7月17日より、毎週日曜午後7時から放送された。(放送局、放送時間帯は1期と同様)

2022年10月9日、2期最終話(12話)の放送直後に生配信された『ラブライブ！スーパースター!! Liella!生放送』において、シリーズ史上初のTVアニメ3期の制作決定が発表された。同時に、3期生一般公募オーディションの実施も発表されたため、3期は1期生が3年生に、2期生が2年生に進級し、3期生が入学して以降のストーリーということになる。

2024年10月6日より、NHK・Eテレ日曜午後5時から放送開始。2年連続で放送された1期・2期とは異なり、シリーズで最も間隔を空けて(約2年4ヶ月、2期最終話からだと約2年)の放送開始となる。

なお、TVアニメ2期の放送後に行われたEテレのアニメ番組枠の改編に伴い、これまでの放送時間より2時間早くなる。

再放送・動画配信

インターネットの同時配信としては、AbemaTV、LINE_LIVE、バンダイチャンネル、アニメイトチャンネル、ニコニコ生放送など、シリーズ最大規模のライブ配信を行っている。ストリーミング配信では、第1話および最新話をYouTubeのバンダイチャンネル公式にて配信中。

2022年1月8日より、NHKEテレにて、アニメ1期を毎週土曜日17:35～より再放送された。

詳しい放送情報は公式サイトをチェック

ストーリー

1期

私立結ヶ丘女子高等学校、表参道と原宿と青山という3つの街のはざまにある新設校に初めての入学生がやってきた。

歴史もない、先輩もいない、名前も全く知られていない、ないない尽くしの新設校で、澁谷かのんを中心とした5人の少女たちは"スクールアイドル"と出会う。

私、やっぱり歌が好き！歌でなにかを……叶えたい！！

まだ小さな星たちの、大きな想いが重なっていく――。

2期

表参道と原宿と青山という3つの街のはざまにある新設校に2回目の春が訪れた。

スクールアイドルグループ Liella!を結成した澁谷かのんたちは新入生を迎え、

新たに4人の少女が"スクールアイドル"として走り出す！！

思ったんだ。新入生と一緒に頑張りたいって――。

3期

私立結ヶ丘女子高等学校、

表参道と原宿と青山という3つの街のはざまで生まれた

スクールアイドルグループ Liella!の3年目がはじまる。

澁谷かのんたち1期生にとっては、高校生活最後の1年。

精一杯声響かせた学校の屋上も、全力で駆けた並木道も、全てが思い出に変わる前に。

「約束をしよう――。」

5人で踏み出し、9人で夢を叶えて、11人で結ばれる「みんなで叶える物語(スクールアイドルプロジェクト)」。

はばたけ！私たちのラブライブ！

（公式サイトより引用）

スタッフ

キャラクターデザインの斎藤氏以外は、初代と同じスタッフで構成されている。 2期・3期でも主要スタッフは続投している。

原作	矢立肇
原案	公野櫻子
監督	京極尚彦
シリーズ構成	花田十輝
キャラクターデザイン原案	室田雄平
キャラクターデザイン	斎藤敦史
音楽	藤澤慶昌

登場人物

結ヶ丘女子高等学校

結ヶ丘は新設校であるため、1期の時点では生徒全員が高校1年生であり、同校の1回生でもある。

Liella!

※：シリーズ開始時の一般公募オーディションの合格者

※※：3期生一般公募オーディションの合格者

Liella!1期生
- 澁谷かのん（CV:伊達さゆり）※
- 唐可可（CV:Liyuu）
- 嵐千砂都（CV:岬なこ）
- 平安名すみれ（CV:ペイトン尚未）
- 葉月恋（CV:青山なぎさ）※

Liella!2期生
- 桜小路きな子（CV:鈴原希実）※
- 米女メイ（CV:薮島朱音）
- 若菜四季（CV:大熊和奏）
- 鬼塚夏美（CV:絵森彩）

Liella!3期生
- ウィーン・マルガレーテ（CV:結那）
- 鬼塚冬毬（CV:坂倉花）※※

各話リスト

第1期	放映期間(2021年7月11日～10月17日)	第2期	放映期間(2022年7月17日～10月9日)	第3期	放映期間(2024年10月6日～)
話数	サブタイトル(掲出位置)	話数	サブタイトル(掲出位置)	話数	サブタイトル(掲出位置)
#1	まだ名もないキモチ(バスの電光掲示板)	#1	ようこそLiella!へ!(歓迎ライブで掲げられた旗)	#1	私の決めた道(理事長室の扉)
#2	スクールアイドル禁止!?(教室の黒板)	#2	2年生と1年生(部室のホワイトボード)	#2	トマカノーテ(スクールアイドル部の机)
#3	クーカー(喫茶店の砂糖入れ)	#3	優勝候補(歩道橋の底)	#3	白色のセンター
#4	街角ギャラクシー☆彡(すみれが登る階段の踊り場)	#4	科学室のふたり(屋上の床)	#4
#5	パッションアイランド(結ヶ丘女子高等学校の壁)	#5	マニーは天下の回りもの(部室の仕切り)	#5
#6	夢見ていた(練習メニューが描かれた紙)	#6	DEKKAIDOW!(雲)	#6
#7	決戦!生徒会長選(街灯の掲示板)	#7	UR 葉月恋(かのんの店の看板)	#7
#8	結ばれる想い(5人が見上げた空)	#8	Chance Way(映写機の映像)	#8
#9	君たちの名は?(5人の頭)	#9	勝利のために(教室の机)	#9
#10	チェケラッ!!(地区大会説明会の大型モニター)	#10	渋谷に響く歌(地面)	#10
#11	もう一度、あの場所で(部のPC)	#11	夢(バルーン)	#11
#12	Song for All(部室前の壁)	#12	私を叶える物語(窓)	#12

放送休止情報

2021年7月25日(日)、2021年8月1日(日)は「東京オリンピック」を、8月29日(日)は「東京パラリンピック」をそれぞれ放送したため休止。

2022年9月4日(日)は新型コロナウイルスの感染拡大の影響により制作スケジュールの変更が生じたため休止。

放送時刻変更情報

2021年8月15日放送の「街角ギャラクシー☆彡」は高校※野球中継延長のため、本来の放送時刻より3時間遅れとなる22時10分からの放送。

2022年8月7日放送の「科学室のふたり」も高校野球中継延長のため、本来の放送時刻より1時間遅れとなる20時10分からの放送。

先代のアニメ3作との違い

これまでのアニメ版とは異なり、第1期および第2期第3話のライブで男性の観客が描かれている。
TVアニメ1期では千砂都と恋の水着が描かれなかった。これは、メンバーが神津島で合宿を行なっていた時、千砂都と恋はスクールアイドル部に加入していなかった為。なお、前作のTVアニメ2期でも追加されたメンバーの水着姿は描かれていない。
歴代シリーズに登場するメンバーの母親のうち、恋の母については、シリーズで初めてフルネームが判明している。
登場する店舗等は全て架空のもの。これはNHKにおける広告・宣伝放送を禁止した放送法83条及び協会定款51条を厳格に遵守する為である（アニガサキでもEテレ放送時に修正されている）。
サブタイトルの演出が他三作それぞれの同一書体及びパターン(前作のみ1期と2期で書体が異なる)から、背景を利用して掲出する、各話によって異なる表示スタイルをとっている。更に第1期8話「結ばれる想い」と第2期第1話「ようこそLiella!へ!」では特殊EDに加え、EDも含めた本編ラストにサブタイトルを入れている。
ライバルが複数いる。(これまでは1作品につき1グループだけだった)
1期・2期・3期で、すべて製作委員会の構成企業が変わっている。
- 第1期では、サンライズ、バンダイナムコアーツ、KADOKAWAの3社で、ブシロードが入っていない。ブシロードがラブライブ!シリーズのアニメ製作委員会に加わっていないのは本作が初めて。
- 第2期では、第1期の3社に、ブシロードが加わった。
- 第3期では、第2期の4社からKADOKAWAが抜け、新たな3社体制となった。ラブライブ!シリーズの立ち上げ時から関わっていたKADOKAWAが(ラブライブ!シリーズの)アニメの製作委員会から外れるのも初めて。
過去のラブライブ！シリーズのアニメ3作が全13話で放送されていたのに対し、今作は全12話と1話減った。
特殊エンディングではない通常エンディングの挿入歌→エンディング曲の表記がAパートのキャスト後ではなくサビ部分での表記となり、エンディング曲→挿入歌の順となった(1期はエンディング曲→挿入歌の間にED/OP製作スタッフが入る)。
概要で述べた通り、ラブライブ！シリーズのアニメ版としては初めて、TVアニメ3期が制作されることが決まった(但し、『サンシャイン!!』のスピンオフ作品である『幻日のヨハネ』を3期として扱った場合、シリーズ初の3期は『サンシャイン!!』とも解釈できる)。
劇中での時間経過について、過去作では2クール＋劇場版orOVAで1年間を描いたが、本作では1クールで1年間を描いている。そのため、クールを重ねるごとにキャラクターが進級する（ただし、キャラクターの身長や見た目は全く変わっていない）。

その他

NHK版とインターネット配信版ではOPとEDのスタッフクレジットの表記と表記されるタイミングに違いがある。NHK版では一部スタッフや制作及び取材に携わった企業がノンクレジットとなっており（放送法では違法となる広告・宣伝を行っていると見做されるため）、その中には『虹ヶ咲』で鐘嵐珠の声を演じ、今作では音響協力として参加している法元明菜氏も含まれている。

第1期では、元Run Girls, Run！(RGR)の林鼓子氏と森嶋優花氏、元Wake Up,Girls!の山下七海氏が(山下氏については、同時期に怪我で休業していた元RGRの厚木那奈美氏の代役の可能性もある)、第2期では、本作と同じく長崎行男氏が音響監督を務める『ワッチャプリマジ!』及び『ルミナスウィッチーズ』のメインキャストがモブで多数起用されている。

後に、上記の第1期に出演した森嶋氏が2022年秋に実装されたスクスタメインストーリー4thシーズンで虹ヶ咲学園の加藤ツムギ役として、翌年の2023年には、降板する楠木ともり氏の後任として、前述の林氏が2代目菜々/せつ菜役に抜擢された。更に2024年公開の映画「虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会完結編第1章」では、山下氏が千歳橋高校の菊池朱美役としてそれぞれ出演している。

ちなみに、2代目せつ菜役の林氏は第3期でもモブ役で出演しているほか、前々作の劇場版でも「女子生徒A」として出演している。

本作は『サンシャイン!!』に続いて、2期終盤での展開がお世辞にも褒められた展開ではなく、各所で大炎上したほどだった。「無印を作っていた頃の元気はどうした」と思われるが、2020年頃からKADOKAWAが出資している作品は某アニメの歴史的な炎上によって多くの制作会社から冷遇されるようになり、加えて(従来から指摘されている)アニメ業界における制作環境の劣悪さや低賃金などの問題も相俟って、(よほどの資金や支援が無い限りは)三流以下の出来になってしまう傾向が特に強くなった。実際、本作のシリーズ構成を務めている花田十輝氏は『スーパースター!!』以降も様々な作品で脚本を手掛けているが、(現時点では)この時のような失速は見せていない。むしろ、作品の完成度が高い傾向が続いている。これは前述の某アニメについても同じ事が言えるのだが、やはり外部からのまともな支援が無ければ作品として成功する事はないのである。

ちなみに同じラブライブ！シリーズの作品であるアニガサキは、学校のモデルである東京ビッグサイトから多大な協力を受けた結果、TVアニメ1期・2期(とOVA)、そして映画と相次いで成功し、『虹ヶ咲』は『無印』や『サンシャイン!!』に続く(シリーズにおける)ヒット作になっている。