概要
NHKの朝ドラこと連続テレビ小説の第103作目で、2020(令和2)年度後期放送。杉咲花を主演に迎えて大阪放送局が制作し、2020(令和2)年10月~21(令和3)年3月にかけて放送される予定だったが、新型コロナウイルスの影響で、前作の制作が遅れ、11月30日スタートの5月15日放送終了となった(土曜日は総集編放送日であるため、本編最終回は14日)。
今作は松竹新喜劇などで活躍した上方を代表するコメディエンヌで「大阪のお母さん」として親しまれた浪花千栄子(1907-73)をモチーフとした竹井千代(演:杉咲花)の一代記。喜劇女優の話ということもあって、たまにコントのようなシーンが混ざっている。
登場人物
登場人物
- 竹井千代⇒天海千代⇒竹井千代(杉咲花 子供時代は毎田暖乃)
主人公。ひどい父親のせいで大人達と対等に渡り合える逞しい子供に育った。道頓堀の芝居茶屋「岡安」に奉公する。鶴亀株式会社の呼子・熊田に勧められ、内緒で観劇。その結果、女優・高城百合子に感銘を受け、徐々に演劇の世界へ興味を持ち始める。
テルヲの借金のカタに身売りされそうになり、道頓堀の人々の協力もあって京都へ逃亡。そこでカフェー「キネマ」の女給として働き始める。その同僚たちの影響などもあり本格的に女優を志し「山村千鳥一座」に入団。舞台「正チャンの冒険」で主演に抜擢され好評を博す。
一座が解散すると、千鳥の紹介で「鶴亀撮影所」の大部屋女優になるが、配置転換により幼馴染の天海一平が座長を務める「鶴亀家庭劇」へ異動となり道頓堀へ戻る。
後に一平と結婚。戦後は「鶴亀新喜劇」にも参加するが、一平が朝日奈灯子と浮気し、子まで孕ませていたことが原因で離縁。傷心のまま立った千秋楽で涙が溢れセリフが言えなくなる。そして、人知れず道頓堀を去った。当て所なく山門に佇んでいたところを栗子に拾われ、栗子とその孫の春子との同居を勧められる。当初は嘗ての恨みから拒んでいたが、栗子の後悔の念を聞くと共に、実は嫁いできた栗子も自分と似た境遇だったのではないかとの思いから同居するようになる。
演劇の世界から去ったまま一年が過ぎた頃、人気漫才師「花車当郎」が自身のラジオドラマ『お父さんはお人好し』の相手役に推薦。当郎と脚本家の長澤の説得と、春子ら自分を必要としてくれる人たちの存在が女優への復帰を決断させた。
ドラマは大人気となり一年が過ぎた頃、栗子の死去に伴い春子を養女とする。そんな折、熊田から自らの引退を前に再び新喜劇の舞台に立ってくれないかと打診される。千代は千秋楽での出来事がトラウマとなっており迷いながらも、娘になった春子へ母としての姿を見せるべく舞台に立つことを決断する。
竹井家
- 竹井テルヲ(トータス松本)
千代の父親。物語開始時点では既に妻を亡くしている。
一見すると陽気で朗らかな性格をした憎めない人物に見えるが、自身の経営する養鶏場の鶏の世話を娘の千代に押し付け、自身は酒と博打に溺れるだけでなく突然知らない女まで家に連れてくる、金の為なら実の子供を平然と売ろうとする等、もはや「人間のクズ」「連続テレビ小説史上最悪のヒロインの父」が代名詞になるまでの酷い父親。物語が進むにつれ、その腐った性根はより醜悪さを増していく事になり、懸命に生きる千代の前に現れては、彼女を苦しめていく。
千代を奉公に出してから夜逃げした数年後に千代の前に姿を現すが、自身の行いに全く反省していないばかりか、今度は借金を返すために千代を「料亭」という名の怪しい店に売り飛ばそうとするだけでなく、借金取り達が岡安に嫌がらせをする中で自身もヨシヲや岡安の人々の事を話に持ち出して千代を脅迫する等、更に酷くなっている。
さらに数年後、岡安の人々に助けられて千代が逃げ延びた京都にまでヨシヲと偽って現れ、自分のおかげで千代が女優になれたと自慢話をするだけでなく、鶴亀撮影所の片金に千代を主役にした映画を作れと強引に売り込む等、図々しいにも程がある振る舞いを見せる、しかし、千代には家族に戻りたいと言いながらも、結局本当の目的は彼女の稼いだ「金」であり、博打で以前よりも更に膨れ上がった借金返済の為に、カフェーキネマの割引券を盗み、女物の着物(おそらく千代の物)を勝手に質に入れるだけでなく、しまいは千代の預金通帳を盗もうとまでした。しかし、激怒する千代に開き直るどころか、彼女を役立たず扱いするかの様な物言いをした結果、完全に愛想を尽かした彼女に、預金通帳だけでなく財布も叩きつけられた上で三行半を突き尽きられたが、全く意に返さず去っていった。
また数年後、白髪交じりの老けた状態で道頓堀に戻った千代の元にやってきた。千代や彼女に良くしてきた人々に拒絶されるも諦めずに彼女の来る場所に押しかけるが、道中で昏倒した宗助を病院に運ぶ。それから間もなく自身も喀血し、医者から酒の飲みすぎで肝臓を患っていると告げられ皆同じ事言うヤブ医者と吐き捨て、宗助の妻・シズに自分はもう長くないと伝えて病院を後にした。天海天海二代目と飲み比べで勝ち、酔い潰れた彼を天海家に運んで間もなく千代に役者辞めるよう言うが固辞された為、鶴亀関連の人々に彼女を解雇するよう働きかけるが、彼等から彼女の良さを聞かされ、彼女を託すと伝える。彼女の所属する鶴亀家庭劇への取材中にも相変わらず押しかけるが、文無しにて何よりもう長くない自分からその娘である千代を標的に変えた借金取りもそこに押しかけ、娘を守る為に抵抗して喧嘩沙汰となった末に警察に逮捕される。その後、千代と面会の際彼女から再会したヨシヲの事や自分の所業でどれだけ迷惑被ったかを聞かされた挙句、妻・サエに詫びよと奉公に出した際に自分が渡した彼女の写真を突き付けられて涙を流す。最後に、自分とサエの元に生まれてきてありがとうと言った。これが父娘の最後の別れとなった。そしてその日の夜、生きて出所する事なく、留置所で生涯を終えた。
劇中におけるテルヲのあまりのひどさに芸能ニュースやネットでは「キングボンビー」「借金大王」などと呼ばれており、演じている松本氏も大変な思いをさせられている等、物語どころかリアルでも疫病神になってしまっている。
- 竹井栗子⇒上田栗子(宮澤エマ)
テルヲが連れてきた新しい母親。この人もかなりひどい人物。近いうちに生まれる自分の子と3人で暮らしたいと言い出し、千代とヨシヲを追い出そうとする。
が、結局は千代を奉公に出してから数年間の中、テルヲを捨てて行方をくらましている。
その後、新喜劇を辞めて道頓堀を去って当て所なくしている千代の前に現れる。既に娘の「桜」とその夫は戦争で亡くなっており、忘れ形見の「春子」と暮らしているが、千代へその孫の面倒を見てほしいという建前の元、行く充ての無い千代に同居を勧める。そして、テルヲの元を去ったのは千代が去ってからのテルヲの行状が更に荒れ、借金取りも押しかける環境では娘をまともに育てられないと考えたからであること、また倹しいながらも娘と暮らすうちに、千代へしたことへの後悔の念に苛まれていたことを告白。
更に、千代が女優復帰を決断した際には、千代が女優になってから節目の度に匿名で送られ続けていた花籠の送り主が実は自分であること、そして陰ながら千代をずっと見守り続けており、女優としての千代を見るのが生きがいになっていたことから女優への復帰を嬉しく思っていることも打ち明けた。
千代へ自らが死んだ後の春子のことを託しつつ、千代の復帰から一年ほどして亡くなった。
- 竹井ヨシヲ(倉悠貴 子供時代は荒田陽向)
千代の弟。生まれてすぐに実母のサエを失った為に母親の愛情を知らず、テルヲが連れてきた栗子を冷たい態度を向けられながらも実母の様に慕っていた。
姉の千代が身代わりになった事で奉公に出されずに済んだが、その後にまた借金を作ったテルヲや栗子と共に夜逃げし、耐えられなくなったのか、遂に家を飛び出し、行方不明となった。
十数年後、大人になって千代の前に現れる形で再会。家を出た後は神戸の会社の社長に拾われたと言っていたが、それは嘘であり、実際は生きて金を稼ぐ為に神戸のヤクザに拾われてその一員となっており、身体には刺青まで彫っていた。一平に水をかけられた事で刺青がばれてしまい、それを見た千代に対し自分を捨てたと思って憎んでいた本心を明かし、鶴亀に恨みを抱くものの依頼で道頓堀に放火を続けていたが彼女への復讐も兼ねて鶴亀家庭劇を潰す事を宣言。しかし、鶴亀が裏で話を付けたことで決行は中止となり、千代とも和解。一緒に道頓堀に住もうと言われるが、拾われた恩があるとして組に戻った。
その後は満州に居たことがそこで知り合いとなった松島寛治の口から告げられ、また知り合いたちを侵攻してきたソ連軍から逃がそうと奔走している際に銃で撃たれて死んだという。
- 竹井サエ(三戸なつめ )
千代の実母。故人。
- 水野春子⇒竹井春子(毎田暖乃)
栗子の孫。栗子の死後、千代の養女になる。実母と同じ看護婦になることを夢見る。
※演者は子供時代の千代も演じている。
道頓堀の人々
芝居茶屋とは観客に対する料理の提供はもちろん、チケットの手配なども行う業者のこと。
芝居茶屋「岡安」⇒うどん屋「岡福」
- 岡田シズ(篠原涼子)
岡安の二代目女将。
- 岡田宗助(名倉潤)
主人。シズの夫で婿養子。
- 岡田ハナ(宮田圭子)
岡安の初代女将でシズの母。千代と一平の結婚を見届けると70歳で逝去。
- 岡田みつえ⇒富川みつえ(東野絢香 子供時代は岸田結光 )
シズと宗助の一人娘。後に富川福助と結婚し、一人息子の「一福」をもうける。終戦後、一福とうどん屋を始める。
芝居茶屋「福富」⇒喫茶店「福富楽器店」
- 富川菊(いしのようこ)
女将。福富と岡安は先代の頃から犬猿の仲で、自分のところより繁盛している岡安が気に入らない。千代が京都に行っている間に、喫茶店を併設した楽器店に商売替え。大阪大空襲に遭い死去。
- 富川福松(岡嶋秀昭)
「福富」の主人で菊の夫。大阪大空襲に遭い死去。
- 富川福助(井上拓哉 子供時代は松本和真)
菊の息子。芝居茶屋という商売自体が近いうちに廃れると予測していて、トランペットで身を立てようと練習するも一向に上手くならない。おまけにトランペットを堀に二度も投げ捨てられてしまった。
後にみつえと結婚し長男「一福」が誕生。徴兵令により出征した先で戦死。
- 富川一福(木村風太 子供時代は竹林遼⇒西村竜直⇒歳内王太)
福助とみつえの子。終戦後は、みつえと岡安の家でうどん屋を始める。
喜劇劇団「天海天海(あまみてんかい)一座」⇒「鶴亀家庭劇」⇒「鶴亀新喜劇」
- 天海一平{二代目 天海天海}(成田凌 子供時代は中須翔真)
座長・天海天海の息子として子供時代から嫌々ながらも芝居に出演していたが、父は33歳という若さで亡くなってしまった。
「天海天海一座」の解散後は脚本を勉強し、「鶴亀家庭劇」の座長に就任。劇団が軌道に乗ると大山社長の命により二代目天海天海を襲名する。
後に千代と結婚。しかし、千之助が去ってからのプレッシャーから本が書けず悩んでいる中、灯子と過ちを犯してしまい妊娠まで発覚。これが元で千代と離縁する。
モデルは二代目渋谷天外(父は初代渋谷天外)。
- 須賀廼家千之助(星田英利)
一平の父と喜劇一座を率いてきた喜劇役者。粗野ながらも芸に対しては常に熱心で、やる気のない一平とは何かと対立してきた。須賀廼家万太郎と因縁がある。老境に達してから、舞台上でセリフを忘れることは疎かアドリブさえ出てこなくなり、一平らに後事を託して劇団を去った。モデルは曾我廼家十吾。
- 須賀廼家天晴(渋谷天笑)
初代天海天海の頃からの座員。名前に反して雨男。
※演者は松竹新喜劇所属で、三代目渋谷天外の前名「渋谷天笑」を継承した二代目。
- 須賀廼家徳利(大塚宣幸)
初代天海天海の頃からの座員。名前に反してビール党。
- 漆原要二郎(大川良太郎)
初代天海天海の頃からの座員。女形だったが、一平の頼みにより男役として劇団に参加。
- 須賀廼家百久利(坂口涼太郎)
徳利の弟分だが、ほぼ千之助の腰巾着。徴兵令により出征した先で戦死。
- 高峰ルリ子(明日海りお)
「花菱団」のトップ女優だったが、あらぬ噂を立てられ退団していた。大山社長に誘われ劇団に参加。戦争中、父親の面倒を見るために離脱。
- 石田香里(松本妃代)
「鶴亀歌劇団」出身の女優。当初は千代をライバル視していたが、やがて親友とも言うべき仲になる。
- 小山田正憲(曽我廼家寛太郎)
歌舞伎出身のベテラン役者だが人気がなく、活路を見出すべく劇団に参加。戦争中の疎開先で農業に目覚めて退団。
- 松島寛治(前田旺志郎)
父を亡くした新派出身の子役。社長命令で劇団で面倒見ることになり、千代と一平の家で預かり家庭劇にも入団。戦時中、満州へ慰問へ行った際にヨシヲと知遇を得、ソ連軍の侵攻からも命を救われる。モデルは藤山寛美。
※演者は兄弟でお笑いコンビ『まえだまえだ』結成、現在はコンビとしては休業中。
- 須賀廼家万歳(藤山扇治郎)
元須賀廼家万太郎一座の座員。社長命令で鶴亀新喜劇に入団。
※演者は藤山寛美の孫。
- 須賀廼家千兵衛(竹本正之)
元須賀廼家万太郎一座の座員。社長命令で鶴亀新喜劇に入団。
- 朝日奈灯子⇒天海灯子(小西はる)
元「鶴亀歌劇団」の女優。空襲で母と妹を亡くした失意の中、焼け跡での家庭劇の芝居に胸打たれ新喜劇に入団。一平と過ちを犯し、罪の意識から劇団を去ろうとする中、妊娠が発覚。千代と離縁した一平と結婚した。
モデルは九重京子。
「須賀廼家万太郎一座」
- 須賀廼家万太郎(板尾創路)
大正の喜劇王といわれた、万太郎一座の座長。千之助の実の兄。喉のガンを患い声が出なくなり、その最後の舞台で久々に千之助と共演。終演後に息を引き取る。モデルは曾我廼家五郎。
上方演劇界
- 大山鶴蔵(中村鴈治郎)
道頓堀の芝居小屋を牛耳る、鶴亀株式会社の社長。モデルは松竹創業者の白井松次郎。
- 熊田(西川忠志)
社員で「鶴亀家庭劇」の劇場支配人。幼少期の千代に、舞台『人形の家』の台本をあげるなど、千代が女優になる切っ掛けの一助になった人物であり、家庭劇・新喜劇の劇場支配人として千代に関わり続けた。
自らの引退を前にして、女優復帰した千代へ一日だけ新喜劇の舞台に立ってほしいと懇願する。
※演者は吉本新喜劇所属。
ラジオドラマ『お父さんはお人好し』関係者
しゃべくり漫才の漫才師。戦時中、防空壕の中で偶然に千代と出逢い、以降その存在感が忘れられず、自身が主演するNHK大阪のラジオドラマ『お父さんはお人好し』の相手役に千代を推薦。女優復帰を拒む千代の家へ赴く。モデルは花菱アチャコ。
- 長澤誠(生瀬勝久)
脚本家。当郎の勧める千代のことを調べて、その人生に興味を持ち、女優復帰を拒む千代の元へ復帰を嘆願しにくる。
モデルは長沖一。
- 酒井光一(曽我廼家八十吉)
NHK大阪中央放送局ラジオドラマのプロデューサー。当初は千代の起用に消極的だったが、長澤が千代に興味を持つとあっさり気持ちを切り替える。
- 富岡竜夫(川添公二)
NHK大阪中央放送局ラジオドラマの演出。
- 桜庭三郎(野村尚平)
NHK大阪中央放送局ラジオドラマの演出助手。行方不明になっていた千代の居所を突き止めた。
- 四ノ宮一雄(久保田悠来)
NHK大阪中央放送局の編成部。長いものに巻かれ易い性格で、好評になったりピンチになるたびに掌返しする。唯一、ラジオドラマの静子役の子の両親が役者を辞めさせようとした際には自らを貫き、両親にドラマが最終回を迎えるまで待ってほしいと説いた(その成果を誰からも認められなかったが)。
京都の人々
カフェー「キネマ」
- 宮元潔(西村和彦)
活動写真が大好きな店長。自分のことを監督と呼んでいる。
※演者は京都府京都市伏見区出身。
- 平田六郎(満腹満)
カフェー「キネマ」のボーイ。店長から助監督と呼ばれている。
山村千鳥一座
- 山村千鳥(若村麻由美)
座長。すぐキレるヒステリックな性格。入ってきた千代に演技を教える気がないため「家の周りを注意深く一周する」「反対周りにもう一周する」「新聞の誤字を探す」「四葉のシロツメクサを探す」など全く意味のない雑用ばかりさせる。モデルは村田栄子で、ドラマの山村よりも実際の村田の方がはるかに暴力的だった。
※演者は1987年に放送された連続テレビ小説『はっさい先生』のヒロイン役。
- 薮内清子(映美くらら)
鶴亀撮影所
- 片金平八(六角精児)
所長。ふんどし姿で空手の型をし、ふんどしからお稲荷さんがはみ出るか否かで吉凶を占うという下品な癖を持つ。
- 小暮真治(若葉竜也)
助監督。女優として新人の千代に優しく接する。東京で病院経営している父から戻ってくるよう手紙が寄越され、その際に千代へ求婚するが、千代から女優を続けたい旨を告げられ一人、東京へと帰郷した。
しかし芝居が諦めきれず、劇団を転々とする中で高城百合子と再会し結婚。理想の芝居を追求した結果、特別高等警察に追われる身となりソ連への亡命を企てる中、雪で列車が動かなくなり二人して千代の家へ一夜の宿を求める。
- ジョージ本田(川島潤哉)
ハリウッド帰りの映画監督。しかし、住んでいただけでハリウッドで映画を作っていたわけではない。千代に「バンブーベロニカ」という芸名をつけようして却下された。
- ミカ本田(ファーストサマーウイカ)
ジョージの妻で女優。
- 守屋(三代目渋谷天外)
撮影所の守衛。女優になるため撮影所に侵入しようとする千代を必死に制止した。すると千代は変装して侵入を試みるようになり、しまいにはハゲカツラをかぶって入ろうとした。どこにあったんだそんなもの。ちなみにこの役を演じている渋谷天外は現・松竹新喜劇の代表で、浪花千栄子の元夫(二代目渋谷天外)と後妻・九重京子の息子。
- 柳たつ子(湖条千秋)
美髪部主任。
その他
ナレーションを担当。黒衣なので、物語の中には彼は存在しないということになっているはずなのだが、早速テルヲに「おるやないかい!」とつっこまれていた。
- 知らないおっさん(海原はるか)
「ヒロインが水に落ちるシーンがある」という朝ドラあるあるを黒衣が説明した直後にストーリーとは何の関係もなく水に落ちた人。完全にネタ的なキャスティング。
- 小次郎(蟷螂襲)
道頓堀の乞食。情報屋ポジションで、千代とも知り合い。
- 高城百合子(井川遥)
女優。千代が彼女に感銘を受けるが、8年後になぜか道頓堀川にてたたずんでいるところを発見される。
鶴亀撮影所では看板女優として活躍していたが、監督と揉めた末に共演俳優と駆け落ちする。
その後、結婚した小暮真治と共に理想の芝居を追求すべくソ連への亡命を企てる。
- 箕輪悦子(天海祐希)
写真(ポスター)のみでの登場。NHK大阪で企画されていたラジオドラマ『お父さんはお人好し』で、花車当郎の相手役として当初内定していた女優。
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