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概要編集

1962年5月6日から1968年3月31日まで朝日放送制作・TBS系列局(+日本テレビ系列局の一部)で放送された時代劇仕立てのコメディ番組。


後に数々の時代劇で活躍する藤田まことの出世作であり、彼が演じるあんかけの時次郎が番組スポンサーである前田製菓の商品と掛けた決め台詞『俺がこんなに強いのも、あたり前田のクラッカー!』財津一郎演じる蛇口一角の口癖「非ッ常にキビシ〜ッ!!」等が人気を博し流行語となった。


登場人物編集

てなもんやコンビ編集

あんかけの時次郎(演:藤田まこと

この物語の主人公で、日本各地を歩き回る渡世人。

顔が長いため馬呼ばわりされたりしている。


珍念(演:白木みのる

時次郎に同行する小坊主。

演者は小柄な体に甲高い声から子役と思われがちだが、こう見えて当時20代後半の大人である。


てなもんやコンビの同行者編集

駒下駄茂兵衛(演:香山武彦

中盤から途中までてなもんやコンビに同行することになった元力士。

映画「続 てなもんや三度笠」にも登場する。


桜富士夫(演:財津一郎

中盤から最後までてなもんやコンビに同行した写真家。


準レギュラー編集

蛇口一角(演:財津一郎)

東北編に登場する浪人。

よくてなもんやコンビと絡む。


まゆみ(演:野川由美子

東北編のヒロインで、柴田家の姫君。

演者は後に『必殺仕置人』で鉄砲玉のおきんを演じる。


山岡鉄太郎(演:里見浩太朗

東北編に登場する幕臣で、後に江戸開城に貢献した歴史上の人物。

江戸の安全のために彰義隊の解散を薦める。

演者は数々の時代劇の顔となっている、後の大御所俳優。


天野八郎(演:芦屋雁之助

東北編に登場する歴史上の人物。

彰義隊の隊長で、最終的に上野戦争で新政府軍相手に特攻をかけて戦死した。

余談ではあるが、上野戦争のエピソードでは大量の火薬を使って爆破しまくる演出が展開された。


おこま(演:山本リンダ

鯨編のヒロイン。


かも平(演:横山やすし

おこまのお供の一人。


ねぎ作(演:西川きよし

おこまのお供の一人。


悪役編集

お銀(演:京唄子

よくてなもんやコンビと出くわすスリの姉御。

大きい口で相手を吸い込む恐ろしい能力を持つ。


千太(演:鳳啓助

お銀の子分。

「ポテチン」というギャグが口癖。


河内山宗俊(演:(初代)三波伸介てんぷくトリオ))

中盤にて、てなもんやコンビをつけ狙う悪党3人組の親分格である悪僧。ツッコミ役。

てなもんやコンビらに懲らしめられても全く反省の色がない。


くらやみの丑松(演:戸塚睦夫(てんぷくトリオ))

中盤にて、てなもんやコンビをつけ狙う悪党3人組の子分で素浪人。ツッコミ役。


中村雨之丞(演:伊東四朗(てんぷくトリオ))

中盤にて、てなもんやコンビをつけ狙う悪党3人組の子分で女形。ボケ役。


追記編集

  • 本番組放送開始当時、地方のテレビ局は1局しかない、と言うところがほとんどであり、さらに言えばその1局はまずTBS系列局か日本テレビ系列局であった。そのためTBS系列局が存在しなかった地域では日本テレビ系列局で放送してもらっていた。これは「ザ・ガードマン」や「ナショナル劇場」でも採られている。
  • 相当な人気作だっただけにコミカライズが複数存在する。貸本レーベルの一つであった日の丸文庫からリリースされた水島新司版、「なかよし」(講談社)にて連載された山根赤鬼版、「りぼん」(集英社)にて発表された藤木てるみ版、現代芸術社という出版社が1967年に2号だけ出した漫画雑誌・「少年現代」に掲載された石井いさみ版がそれ。

映画版編集

本作を題材にした映画も制作され、東映からは『てなもんや三度笠』『続 てなもんや三度笠』東宝からは『てなもんや東海道』『幕末てなもんや大騒動』『てなもんや幽霊道中』が制作されている。


東映での第1作『てなもんや三度笠』は脚本を手掛けた野上龍雄が東京出身であり関西のギャグになじめず、苦心の末清水次郎長を狙って多くの剣客が抗争を繰り広げ、そこに時次郎が巻き込まれるというシナリオを書いた。結局野上は当時東映京都撮影所の所長だった岡田茂に呼び出され散々絞られたという。


第2作『続 てなもんや三度笠』では、劇中でてなもんやコンビが東映映画のオープニングの場所である犬吠埼を見て拝み倒すシーンがある。


続いて制作された東宝版は全作カラー作品であり、社長シリーズでおなじみ松林宗恵監督による『てなもんや東海道』と『てなもんや幽霊道中』では冒頭の東宝マークとオープニングがモノクロ・スタンダードだが、本編が始まると珍念が「ワイドだよ!カラーだよ!」と画面を引っ張りカラー・シネマスコープ(東宝スコープ)に拡大するというギャグがあった。

これは当時東映でテレビシリーズのブローアップ上映が頻繁に行われていたことを逆手に取ったもの。

一方クレージー映画で知られる古澤憲吾監督の『幕末てなもんや大騒動』は冒頭からカラーであり、オープニングの空撮に始まり挿入歌の「人生劇場」やBGMの「軍艦行進曲」など古澤監督定番の演出を盛り込んだミュージカル調の映画となっている。


いずれの作品においてもゲストは大村崑ハナ肇とクレージーキャッツザ・ドリフターズザ・タイガース島倉千代子清川虹子と豪華な顔ぶれだった。


関連タグ編集

コメディ

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