MS形態の方は、豊富なブーストゲージと、弾数20のビームライフル、強烈な誘導を持つアシスト・スラッシュザクファントム(ONではストライクフリーダムガンダム)呼出を持つ。格闘はプレイアブルと変わらないが、威力向上の他に最終段が強制ダウンになるなど、かなり強化されている。但し、ボス機体と異なりスーパーアーマーは持たない。

HPは共通して2000となっている。

なぜ「おもちゃ」扱いされるのか

それについては、まず「ダウン値」について知る必要がある。

EXVSに参戦しているプレイアブル・ボス機体にはダウン値と呼ばれる要素が組み込まれており、敵からの攻撃を受けるとダウン値が蓄積され、それが一定の量になるとダウンしてしまう。ダウン中は追撃を受けなくなる。要はハメ防止のシステムである。

プレイアブル機体は5、ボス機体は20となっている(一部のボス機体は8だったり15だったりと一定していないのもある)。

当然∞ジャスティス(ミーティア)もボス機体のためダウン値が20なのだが、何とこのダウン値の量はMS形態の時にも組み込まれており、射撃や格闘コンボで相手がダウンするまでハメることが可能となっている。

↓の動画を見ればわかりやすいだろう。

但し、EXVSMB(ON)のCPUの思考ルーチンはかなり良く、こちらが攻撃を仕掛けると即座に回避して反撃に徹してくるので、逆に返り討ちに合ってしまうこともあるので注意。

このことから、ガンダムVSシリーズにおけるダウン値が高く、スーパーアーマーを持たない通常サイズのMSのことを「おもちゃ」と呼ばれるようになったとか。

なぜアスランなのか

それは、ボス仕様∞ジャスティス(以下「ボス隠者」)が登場するステージが、本作のCPU戦であるブランチバトルコースの3-A[EX]と、比較的難易度が簡単かつ早く到達できる3面目にあるからである。

まず取り巻きを2機倒した後、ボス隠者が新たな取り巻きを1機随伴させて出現してくる。取り巻きを倒せば増援が来ないので、誰にも邪魔されずにボス隠者をコンボハメにすることが出来るのだ。

但し、このステージ限定の演出として、ボス隠者の体力をある程度減らすとボス隠者がミーティアを装着するというものがあり、ミーティア装着中はスーパーアーマーになってハメることが出来なくなってしまう(耐久値はMS時の状態を引き継いでいるのが救いか)。

体力をある程度削るとミーティアをパージし、常時覚醒状態になる。この状態になるとスパアマが解除されてまたコンボハメ可能になる。

公式がこの(カルト的な)人気を知ったのかは定かではないが、家庭版EXVSMBONのマキシブーストミッションでは、このボス隠者と戦うミッションが2つほど存在し、ミッション解説役のセシアも「華麗なコンボを決めちゃいましょう!」と言う始末。

EXVS2以降では、筐体の基板変更に伴うモデリング削減の皺寄せでリストラされてしまったが、プレイアブル仕様の隠者のダウン値とHPをボス隠者に合わせたものがトライアドバトルのシーンA-11-3のターゲットとして登場する。

前述の通りダウン値とHP以外はプレイアブルと同等の性能で、ミーティアに換装しなくなったため思う存分コンボハメが出来るようになった。

但し、プレイアブル仕様のため覚醒抜けしてくる点と、CPU戦の制限時間が180秒固定になったので時間切れになりやすい点には注意したいところ。

EXVS2OBではインフィニットジャスティスガンダム弐式が参戦し、トライアドバトルにもターゲットとして登場するが、何の因果かこの隠者弐式も高HPかつダウン値20というおもちゃ仕様になっていた…。

アスラン以外の「おもちゃ」達

ストライクフリーダムガンダム(ミーティア装備)

ボス隠者と同時期に参戦しているボス機体。ブランチバトル7-D[EX]に出現。

基本的な仕様はボス隠者と同じで、MS時でもダウン値は20になっている。最初はストフリで登場し、体力が減るとミーティアを装着し、ある程度ダメージを与えるとパージし常時覚醒状態になる。

HPは1800。MS時の武装構成はプレイアブルと変わらないが、メインの弾数が16、ドラグーンの弾数が24に増加している。ミーティア時は隠者と異なり射撃寄りの武装構成となっている。

ボス隠者同様、キラのボイスは完全新規でプレイアブルと違って必死な叫びに定評がある(ﾔﾒﾛｰﾓｰなど)。

難関ステージの7-D[EX]にいるため辿り着くのに時間がかかる上に、取り巻きの隠者が倒しても何度も出現することもあってあまりおもちゃとして扱われていない(ONで取り巻き復活に制限が入ったが)。

ガンダム(ボス仕様)

EXVSMBでEルート追加時に登場したガンダムのボス仕様。1-Eに登場。

武装自体はプレイアブル仕様と変わらないが、メインとサブ弾数が増加し、射撃CSのコマンドが前後サブ射撃に割り当てられている、サブのハイパーバズーカが連射可能、リロード速度がアップしている、赤ロック距離が無限などのボス機体の恩恵を受けている。

また、ボス隠者。ボスフリと異なり被弾中に覚醒する(覚醒抜けは出来ない)。

当初はダウン値が10だったが、ONで20になった(これは後述するボス仕様プレイアブル機に共通する仕様変更である)。

Zガンダム(ボス仕様)

2-Eに登場するΖガンダムのボス仕様。

特殊射撃の弾数が増加しているほか、元々Ζが覚醒中スーパーアーマー状態になるため接近戦に持ち込むと、覚醒技を絡めたコンボを仕掛けてくるので注意。

V2ガンダム(ボス仕様)

3-Eに登場するV2ガンダムのボス仕様。

仕様はマキブ版V2ガンダムとほぼ一緒だが、各種武装のリロード速度が凄まじく早くなっており、時限強化武装であるアサルトバスターの回復が早い上に装着時間も長く、強力なAB時サブのゲロビを短い間隔で垂れ流してくる強敵。

ガンダムDX(ボス仕様)

4-Eに登場するガンダムDXのボス仕様。

ボス機体特有の無限赤ロックと爆速リロードでツインサテライトキャノンを絶え間なくぶっぱなしてくる。

覚醒すると覚醒技のツインサテライトキャノン+Gファルコン&GXビットを何発も撃ってくるため、ボス仕様プレイアブルでは強敵の部類になる。

デスティニーガンダム(ボス仕様)

5-Eに登場するデスティニーガンダムのボス仕様。

この機体も爆速リロードの恩恵を受けており、生命線である特殊射撃の残像ダッシュを連発してくる。

接近戦ではステップキャンセルを多用してパルマフィオキーナやアロンダイトを叩き込もうとしてくるので注意。

エクストリームガンダムVs.(ボス仕様)

6-Eに登場するエクストリームガンダムVs.のボス仕様。

各種武装の性能アップと弾数増加、射撃CSのコマンド配置変更といったボス機体ならではの調整が施されている。

マキブ版なので覚醒しても常時極限進化状態にはならず、時間切れで元の姿に戻ってしまう。

この機体の欠点としては、極限進化状態では各射撃の弾数がプレイアブルと全く同じになるというものである。

∀ガンダム(ボス仕様)

7-Eに登場する∀ガンダムのボス仕様。

他のボス仕様プレイアブルと同様に、攻撃力やリロード速度、誘導性能がアップしている。

おまけに思考ルーチンも高く、豊富なブースト量でステップを連発して安易な攻撃を除けまくる。

正に黒歴史に相応しい異常性能となっている。

EXVS以外でもアスランがいじられているゲーム作品

特にザフト所属時であり、シナリオ後半戦において、シン・アスカのインパルスガンダムがキラ・ヤマトのフリーダムガンダムを撃墜した後でなぜか不貞腐れてしまい、戦闘後の会話画面に出てこなくなったりする。そして、後ほどいつの間にかこっそりシンたちに裏切って敵対立、グフイグナイテッドかと思いきやセイバーガンダムで脱走をしてしまい、シンのデスティニーガンダムとレイ・ザ・バレルのレジェンドガンダムに追い付かれて戦闘に入ってしまう。その時にアスランがシンと闘う専用台詞内容がいきなり敵視方向がキラからシンに移り変わり、さらにインフィニットジャスティスガンダムで戦う台詞で罵る事もあるので、思わずキャラ崩壊している。結局、今のアスランでは言ってる事が自業自得でシンとレイに対して勝ち目はなく、パルマフィオキーナかドラグーンでフルボッコされてしまう。