概要
アーケードゲーム「機動戦士ガンダムSEED DESTINY 連合vs.Z.A.F.T.II(以下、連ザ2と表記)」のPS2移植版であり、あまり追加要素の無かった前作と異なり多くの追加機体とアーケードでは使えなかったMA群も使用することが出来る。
「アーケードモード」は家庭用の為に新たに追加されたルートを含めてパワーアップした他、特定の条件で戦闘する「ミッションモード」と、家庭用移植版としては前々作となる「機動戦士ガンダム ガンダムvs.Zガンダム」収録の「宇宙世紀モード」以来の一人用モードである「P.L.U.Sモード」が追加された。
ただし、アーケード版の要素を全て引き継いだ訳では無く、一部のBGMが差し替えになったり(例えば、深海の孤独の代わりに焔の扉が収録されるなど)、タイトル画面からのランキング閲覧は出来なくなった(メニュー画面で個別に項目があるが、キャラクター及び機体の使用頻度ランキングは削除された)。
アーケード版からの追加要素
機体
原作後半でディアッカが搭乗した機体。ビームトマホークは二刀流。
- ブレイズザクファントム(ハイネ・ヴェステンフルス専用機)
原作ではミネルバ隊合流前にハイネが搭乗していた。ビームトマホークをブーメランの様に扱う事が出来る。
原作後半でイザークが搭乗した機体。ハイネ機や一般機とはまた違う味付けがされている。
原作では中破したステラ搭乗機を極秘に手に入れたターミナルを介してバルトフェルドが搭乗。ステラ機よりも機動力に優れるが耐久値が下がった。
- アッシュ(一般機)
アーケード版では特殊部隊機のみだったが家庭版で一般機も収録。異なるのは機体色のみならず性能も根本的に異なる。
原作序盤でミネルバ隊を苦しめた大型MA。原作同様に巨大なシールドを展開。CPU戦だと凶悪になる。
こちらもザムザザー同様にCPU戦で凶暴さを発揮する大型MA。
当時最新作だったWEBアニメからゲスト出演。原作とは異なり設置型爆弾を武器とする。
プレイヤーからは「ボンバーマン」と言われている。
こちらもスターゲイザーと同様にゲスト出演だが、こっちはパイロットを差し置き機体のみアーケード版に先行登場していた。やはり原作とは異なるアクロバティックな攻撃をする。
プレイヤーからは「(ストライク)マワール」「ガン=カタ」と呼ばれている。
ステージ
- オノゴロ島 海岸エリア
原作で修理されたフリーダムが隠されていたエリア。キラ達の住居を境に崖で分断されている。本ステージ追加に伴い前作からあるオノゴロ島ステージは「オノゴロ島 軍港エリア」と名称変更になった。
- オーブ市街
名前の通りオーブの市街地。前々作まであった「ホンコンシティ」を彷彿とさせるビル群に囲まれているのが特徴。高層ビル以外にも破壊不可能の高架道路が障害となる。
- ロドニア
原作中盤で登場した研究施設。目立つ障害物が少なく、実力が出やすいステージ。
- 月面
原作終盤でデスティニーが堕ちた場所。高低差があり、ステージ自体も広い。
P.L.U.Sモード
概要
前々作の「宇宙世紀モード」の様にコズミック・イラの世界を追体験するモード。
プレイヤーはシン・アスカとなり、登場キャラとの人間関係を築きながら戦い抜くモードとなっており、DESTINYの原作再現は勿論の事、アニメの前作にあたるSEED時代の再現やネタミッションも豊富である。量産機などは弱く設定されているが、キラ・ヤマトなどのエースは超反応高耐久に設定されていたりと、原作さながらの雰囲気を味わうことができる。
また、一部機体のみだがアーケード版では削除されていた出撃ムービーや特定ミッションのみだが専用ムービーも用意されている。
システム
各キャラクターにそれぞれミッションがあり僚機としてミッションをこなしていく、そのミッション自体にも様々なバリエーションが存在し、味方の護衛、オブジェクトの回収、制限時間まで生き残るなど様々である。
各キャラクターには、それぞれ乗機と特令コマンドが設定されており主にそのキャラのレベルが上がることで解禁されていく。
そしてこのP.L.U.Sモード最大の特徴が信頼度システムであり、ミッションをクリアすることで上がっていくが、対象キャラが敵対してる状態でも攻撃を与えなければ信頼度は上がっていく。逆に味方でも誤射し続けると信頼度が下がる。
信頼度が高いと僚機としてミッションに参加させられたり、ミッションの最中に増援として駆けつけてくれたりする。
更に信頼度が最大レベルに到達すると、シン固定になるミッションを除きそのキャラをシンの代わりに出撃させることができる。
例えば、シンはレジェンドレジェンドガンダムを使用することができないが、レイの信頼度が最高ならレイが代わりに出撃でき、レジェンドを操作することができる。
といったように、信頼度は非常に重要である。
逆に信頼度が低いと、僚機として出撃した後に敵に寝返る「反逆」が起こってしまう。
実にSEEDらしいシステム(ちなみに、三馬鹿は信頼度が高い場合でも稀に反逆を起こす。)
他、信頼度が最高値の恩恵として、全キャラクターに別グラフィックが用意されており中にはモラシムやサトーの様に原作では見せなかった満面な笑みを見せてくれるキャラクターも居れば、ネオの様に信頼度が最高になるとムウに戻るという特殊な例もある。
登場キャラクター
ここでは本作の登場キャラを紹介するが、基本的にP.L.U.Sモードでの特徴を中心として記述する(下記の特徴はP.L.U.Sモード以外では関係無く、他のモードでは基本的に誰を選んでも陣営以外に変化点は無い)。
プレイヤーキャラ
機動戦士ガンダムSEEDDESTINYから登場
原作及び本作のP.L.U.Sモードの主人公であり、彼視点でミッションをこなす。
P.L.U.Sモードではプレイヤーがシン自身である関係か戦闘時ボイスや一部ミッションを除き基本的に長台詞は無く、代わりに他のキャラが喋っている事が多い。本作の一級フラグ建築士である(何故かキラやアスラン等と言った男も含まれているが…)。
P.L.U.Sモードでは、特定のミッションをクリアすると機体が解禁されていく。その為、早い段階からインパルスを三種類全部使用できる為、序盤の攻略はそれなりに楽。中盤に差し掛かると、
デスティニーを使用できるようになる。
また、ラクスを助けるミッションをクリアするとジャスティスを使えるようになるのは、ある意味でアニメ版完結から約20年後の映画の予言とも言える。
エクステンデッドであるためか、能力の伸びが良い。黒い機体に乗っている為か、ストライクノワールを使用でき、LV30と他のキャラより使えるようになるレベルが低い。
さらに、ザムザザーを使用できる数少ないパイロット。序盤から多くのミッションに出てくるため、信頼度を上げる機会が多い。原作で親密だったからか、信頼度が最大になると特殊ムービーを見ることができる。
アル・ダ・フラガのクローンである為か、能力は高い。序盤からブレイズザクファントムを使用でき、中盤にレジェンドが自動的に加わる。何故かは知らんが、スターゲイザーを使用できる。
強くはないが、決して弱くもない。高コスト機体を使用することはできないが、インパルスを使用できる数少ないキャラ。
序盤で加入するキャラの中ではLV10と最も強く、序盤で唯一の可変機セイバーを使用することができる万能キャラ。原作でコロコロ陣営を変えていたからか、信頼度が増減しやすいという特徴がある。途中で強制的に信頼度が下げさせられるが上記の仕様がある為、終盤まで頼りになる。
さらに、LV35で習得する特令コマンド「自爆」はイージス搭乗時限定でどんな敵も一撃で葬る、高威力の自爆をする。ただし、アスランも撃墜判定になる。
初期レベルは低いが、成長率は高い。初期段階でストライクルージュを使用でき、そこそこ早い段階でアカツキ(オオワシ装備)も使用できるようになる。あと原作でゲリラとして砂漠の虎と戦っていたからか、何故かラゴゥとバルトフェルド専用ムラサメを使用できる。
ただし、序盤だと信頼度を上げるのが死ぬほど面倒くさい。
強い機体を持っていないが、ウィンダムを使用できるので使えないわけではない。
レベルを上げると大型MA2種が使用できる。
しかし、この人の真骨頂は特令の防御コマンド。「不可能を可能に!」はアカツキ(シラヌイ装備)の時に自機の周りにバリアを展開してくれ、「不可能を可能に!2」は、プレイヤーの前に出てシールドガードをしてくれる。これらは非常に強力なのだが、信頼度が最大でないと特令コマンドを覚えてくれない。
余談だが、記憶が戻っても名前はネオ表記のままである。
それなりに強く悪くはないが、LV35まで、高コスト機体がカオスしかおらず癖が強い。
ただし、LV35になるとオルガとスティングの2人しか使えないカラミティが使用できる。
なかなかに強く使いやすい。アビスを初期から使えるキャラで、他のキャラは使用できるようになるLVが高いのでアビスはほとんど彼専用機といえる。ちゃっかりゲルズゲーも使えたりする。
強い上に能力の伸びも良く、特令コマンドが痒いところに手が届くものが揃っている。
ただし、グフとザクしか使えない。特令コマンド「イグナイテッド」はBGMを変えてまで彼がイグナイテッドを歌ってくれる。
レベルも高いのだが格闘を積極的に振りに行くので落ちやすい。
さらに、初期機体がスラッシュザクファントムしかなくレベル上げしにくいが、
レベルを上げると専用のグフイグナイテッドやデュエルアサルトシュラウドを使えるようになる。
LV50まで上げるとデスティニーが使用できるようになるが、ある意味ではイザークの声優がSEEDより前の作品で演じた主人公が似たような武装(必殺技)を持つ機体を操っていた繋がりとも言えなくもない。
ガナーザクウォーリアを初期から使えて、特令コマンド「グレイト!(※グゥレイト!に非ず)」はCSを撃ち続ける彼専用のコマンドであり、しかも結構当ててくれる。
LV20になるとバスターも使えるようになるため、かなり頼りになる。
使用する機体がほぼ全て格闘機であり、スラッシュザクファントムやソードストライク、ソードインパルス、挙げ句の果てにデスティニーまで使用できる。ただし、信頼度がかなり低い状態で僚機として連れてくとたまに反逆する。
ムラサメやストライクにアカツキがそれぞれ2種類とも使用できる。バランスよく序盤中盤終盤と隙がない。「モノマネ操縦」があるので、これを使ってムラサメ2機で編隊飛行をしたりしろとういことかもしれない。ちゃっかりオリジナルの特令「とくとご覧あれ!」を持っているがネタに近い。
普通に強く、ドムトルーパーも扱いやすい。ただし、あんまり機体が強くない。
「モノマネ操縦」があるので、マーズとヘルベルトも連れてきてプレイヤーもドムトルーパーに乗って「黒い4連星」をやってもいいかもしれない。ただし、サトーと同じように信頼度がかなり低い状態で僚機として連れてくとたまに反逆する。マーズとヘルベルドも同様。
本当に謎だがライブ仕様のザクを使える。
そんな強くない上、機体も弱い。正直言ってジェットストリームアタック要員にしかならない。
そんな強くない上、機体も弱い。正直言ってジェットストリームアタック要員にしかならない。
比較的信頼度上げやすい上に、使用できる機体が強い。バルトフェルド専用ムラサメやバルトフェルド専用ガイアなど彼の専用機が強い。一応ノーマルのガイアも使える。
原作でもインジャに乗ってるだけだったからか、戦闘にははっきり言って使えない。
特に攻撃力は目を疑うほど低い。ただし、ジャスティス、ルージュ、インジャというように機体には恵まれている。本来レベルが上がると、耐久力と攻撃力が上がるが、この人は全くと言っていいほど上がらない。
原作同様非常に強い。機体もストライク全種、インパルス全種、フリーダム2種と全部が全部強い。
さらに、専用の特令コマンド「OSアップデート」は反応速度を向上させるという破格の能力。
ただし、レベル上げが非常にめんどくさい。
機動戦士ガンダムSEEDから登場
本編で黒いガンダムに乗っていたからか、使用できる機体が大体黒い。
レイダーやガイア、挙句の果てにノワールも使える。ただし、ニコルが出てくるミッションが少なく僚機が強い場合が多いので、若干信頼度が上げにくい。
初期からカラミテイが使える為、結構強い方。核ウィンダムやスターゲイザーを使えたりするが、それ以外あまりパッとしない。
フォビドゥンを使えて、結構強い方。こちらも核ウィンダムを使えたり、レベルを上げればアビスを使用できたりするがオルガやクロトと同じく、それ以外がパッとしない。
他の3馬鹿と同じくレイダーやガイア、スターゲイザーを使用できるが、それ以外がパッとしない。
特に、レイダーやガイアは他に使えるキャラがたくさんいるので、不遇感が否めない。
アストレイ3人娘の一人。能力的には他のアストレイ3人娘と同じで普通。使用できるストライクはソード。何故か知らんがスターゲイザーを使用できる。
アストレイ3人娘の一人。能力的には他のアストレイ3人娘と同じで普通。使用できるストライクはランチャー。そして、LV50になるとフリーダムを使用できるとかなり優遇されたキャラ。
アストレイ3人娘の一人。能力的には他のアストレイ3人娘と同じで普通。使用できるストライクはエール。他のアストレイ3人娘と違ってアカツキ(オオワシ装備)が使える上、LV50になるとジャスティスを使用できる。
弱い。はっきり言ってこのキャラを使う理由が見当たらない。このキャラは、レベルが上がっても耐久力が全く上がらない。(一応、攻撃力と防御力、ブースト量は他のキャラほどではないが上がる。)低耐久かつ、LV20まで低コスト機体が存在しない為、全キャラの中でレベル上げが最も難しい。
一応、lv50になればフリーダムを使えるようになるが、それでも使えないことに変わりはない。
そして極めつけはストライクに搭乗しようとしてた頃の原作再現として途中で土下座態勢になってしまう事がよくある。
サイと比べれば、能力は伸びる方。バランスが良い機体が多く、全然使える。
しかも、LV50になればフリーダムを使えるようになる。
原作でもジンを使っていたからか、使用できる機体全てがジン系統。
ただし、ジン(ミサイル)をシン以外が使える唯一のキャラでもあり有用性がある。
何故か知らんが、LV50になるともらえる機体がプロトジンとなっている。
特令コマンド「イグナイテッド」はBGMを変えてまで彼がイグナイテッドを歌ってくれる。
使用できる機体のほとんどが水中用機体という漢。(しかし、アビスは使用できない。)
宇宙ステージだと、ジン(特火重粒子砲)しか使用できない。しかし、ゾノは耐久力が高い為、レベルを上げれば囮としては結構強い。
SEEDのラスボスだったこともあり結構強いのだが、強い機体を入手するのが遅い。
LV35でプロヴィデンス、LV50でレジェンド、とレベル上げをしないとあまりパッとしない。
それなら、レイにレジェンドを乗せた方が良い場合が多い。
最終ミッションは彼がラスボスを務め、台詞自体は使い回しであるがシンとの掛け合いがある。
機動戦士ガンダムSEEDC.E.73STARGAZERから登場
フェイスミッション12「絆の名の下に」のみ登場する。
その他
オペレーター
P.L.U.Sモードでは原作同様、彼がシン(プレイヤー)を導く事で本モードは進んでいく。
シン主軸にモードが進む関係上、最後まで生存し最後のミッションでクルーゼ討伐を依頼する。
以下はアーケードモードでは作戦中オペレーター、P.L.U.Sモードでは主にミッション中に会話に参加するキャラ達
P.L.U.Sモードに登場するグラフィック・声無しで名前のみのNPC
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機動戦士ガンダムSEEDDESTINY 連ザ ガンダムVSシリーズ
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