「俺はこのバカな女に同化したのさ。俺はビービ虫の最後の生き残り、キングビービだ」
「これまでよくも仲間たちを倒してくれたな。今こそお前たちに復讐してやる。人間どもの悪意を利用してな!」
CV:乃村健次
データ
身長:211cm(巨大化時:53.8m)
体重:323kg(巨大化時:823.0t)
狙い:人間の悪意を増幅させて、ゴセイジャーに復讐する
趣味:のぞき見
概要
ビービ虫の最後の生き残りの1体が残ったダークゴセイパワーを吸収して超進化した個体・キングビービ虫が、かつて栄華を極めたがマスコミの心ないバッシングによって落ちぶれた元女優・星野ユメコに憑依した姿。
元々は普通のビービ虫サイズであったが、ユメコを依代に膨れ上がった人類の憎悪を吸収する事で、悪しき魂(怪人)となった。腹部には青白いユメコの顔が浮かび上がっており、体内の彼女を人質として利用する。魔虫兵ビービの得物をより大きく禍々しくさせたような剣を武器とする。
人間の悪意を元に、天装術の発動を封じる特殊な電磁波(周波数はビービ虫の羽音と酷似している)を発生させることができる。さらにユメコの心身を操り、世界中の人間から悪意を集めて増幅させ、地球を悪意の妨害電波で包むことで、ゴセイジャーを無力化しつつ悪人に仕立て上げた。
活躍
同胞を全滅させたゴセイジャーへの復讐を誓うキングビービはユメコの体内に潜伏しつつ、作戦の第一段階として人間の記憶を消去する天装術を封じ、ゴセイジャーにメディアを通じて自身らの正体を明かさせた。その後彼らは芸能事務所「芸能のサカイ」でアイドルとして芸能活動に励むことになるのだが、自身はユメコの身体でサカイのマネージャーとして活動しながら人間の悪意を増幅させ、ゴセイジャーから天装術を奪う。そして総理大臣誘拐事件をでっち上げて警察とマスコミを煽動、一転してゴセイジャーは怪人扱いされるようになり、悪意に染まった人間達(目元が黒い隈に覆われ、言動が粗暴になり口からは邪悪なオーラを放つようになる)に彼らをバッシングさせて精神的に追い込んでいく。
データスの協力で黒幕を突き止めたゴセイジャーの前で正体と作戦の真相を明かし、ユメコを取り込んでキングビービの姿に変貌。体内のユメコを人質にとりながら無力なゴセイジャーを倒そうとする。
しかし、データスと天知親子のメディアを通した呼びかけにより人々が虚偽報道に疑いを持つようになったことで次第に人間の悪意が浄化されていき、さらにゴセイナイトの説得と最後まで諦めずにゴセイジャーの活躍を前にユメコが一滴の涙を流すと、天を覆う悪意と電磁波が消滅。これに伴い、アラタのウィンドライブカードでユメコと分離、一気に弱体化してしまう。こうなれば力を取り戻した6人に敵うはずもなく、ナイトダイナミックとゴセイダイナミックを受け敗北。
それでもしぶとく生き残り、既に野に放たれた人間たちの悪意の残滓を全て吸収して巨大化。「地球諸共お前たちを完全に葬ってくれる」「今日で地球もお前らも終わりだ」とどう考えても物理的に不可能な大言壮語を吐きながら胸部や目から強烈な電磁波を直接グランドゴセイグレートに浴びせ苦しめるも、ゴセイレッドが繰り出したスカイソニックブレイクに掻き消され、最後はグランドグレートストライクを喰らい爆散した。
なおこの映像は先刻まで世界中に放送されていたデータスの画面でばっちり映っていた為、キングビービの悪行は全人類に露見したものと思われる。
こうして長年に渡り、人類と護星天使を苦しめてきたビービ虫は、この日をもって完全な絶滅を迎えることとなり、その最後の悪行も完膚なきまでに破綻したのである。
無論、直後にゴセイパワーによりメモリーフライ/ベリー/ウォッシュが行われ、全ての人々からゴセイジャーの記憶は抹消されるに至った。
余談
登場した悪役で唯一名前に「○○の~」が付いていない怪人。
名前の由来は映画『13日の金曜日』からか(「13」をくっつけて「B日」とすれば「ビービ」と読めるほか、「13」という数字はトランプの「キング」にあたる数でもある)。
巨大化の際、ビービ虫による巨大化のように遺骸に光の円陣が浮かび上がっていたが、円陣の中央に見られる組織のエンブレムがビービ虫の目になっている。
デザインコンセプトは複数のビービ虫が合体してパワーアップした姿。カラーリングは救星主のブラジラの後継者として、金色や黒色をベースに赤色といった派手なカラーが使われている。また、剣の2枚の刃の内側にはビービ虫があしらわれている。
本編の時間軸は『ゴセイ』最終話からレジェンド大戦開幕前の間となっている。
関連タグ
天装戦隊ゴセイジャー 悪しき魂 ブレドラン 復讐者 最後の一兵
炎上 マスゴミ プロパガンダ 陰湿 ヘイトスピーチ 小物界の大物
ドーラミラージュ:恐竜戦隊ジュウレンジャーに登場する怪人でこちらも戦隊メンバーを悪者に仕立て上げる作戦を展開する。
ジニス:動物戦隊ジュウオウジャーに登場する敵組織の首領で戦闘員の元締めかつ作中の巨大化能力の由来。
恐獣ケンプ、ラゲム:胸部にもう1つの顔があるデザインをしているスーパー戦隊シリーズの怪人。
ミュージック邪面:電波を利用して不特定多数の人々から負のエネルギーを抽出した怪人であり、協力者の女性に憑依するなどの共通点を持つ。
ハリガネ邪面:心を傷ついた人間の弱味に漬け込んだ後輩でもある。