舐めてたマネージャーが、戦闘マシーンでした(第1作)
舐めてたシェフが、戦闘マシーンでした?!(第2作)
概要
ミスター平成仮面ライダーと呼ばれる伝説のスーツアクター・高岩成二の顔出し初となる主演作である。また、登場人物に歴代平成ライダーのメンバーがいるのも特徴。
プロデューサーは『仮面ライダーW』や『仮面ライダーフォーゼ』のプロデューサーを担当した塚田英明。
監督は、特撮界を縦横無尽に駆け巡る坂本浩一が担当。
2023年2月2日に続編の制作が発表。同年春に配信。
なお、第2作ではマネージャーを退職。ひょんなことから見習いシェフへと転職しているが、これは坂本が脚本会議でまずジャッキーやブルース・リーのネタを出しそこから『ジャッキーやブルース・リーはこれをした』なら『高岩成二に何をさせるか?』から始まり「マネージャーの次に高岩さんに何させましょうか?」とスタッフ達と考えた結果こうなったらしい。
あらすじ
第1作
狙われた女優志望の少女。それを守るのは…だれこのおじさん?!
50歳を過ぎて 入社してきた 、 新人 の 芸能マネージャー ・ 九條和真。やる気と情熱は人一倍だが、 担当する強気で勝気な売れないアイドル・綿貫玲実には煙たがられ、邪険にされている。
ある日、いつものように「 アイドルではなく女優の仕事がしたい 」と九條に八つ当たりする玲実の元に、なぜかヒット作連発の大物、田崎山監督の手掛ける大型配信ドラマ主演オーディションの話が舞い込む。かねてからの夢を叶えるチャンスに奮起する玲実だったが、そんな中、ファンの度を越えて彼女を執拗に追いかけるストーカーが起こしたとみられる 爆破 事件が起き……。
最近スタミナの低下に悩む中年マネージャー・九條は、彼女を狙う謎の集団<グリムリーパーズ>とのヤバすぎる戦いを乗り切り、無事 に 玲実を守ることができるのか?
玲実のオーディションの行方は?
そして明かされる九條の正体とは、この仕事を選んだ理由とは…。
「ナメてたおっさん」が魅せる超アクションで、アドレナリン全開の戦いが始まる!!
第2作
元・傭兵にして、その後は芸能マネージャーでもあった九條和真の現在の仕事は、デリバリーのアルバイト。そんな彼がひょんなことから出会った、キッチンカー「オアシス」の店主・柚木朱音は蒸発した父親の借金の返済に追われており、九條は見習いシェフとして、朱音を手伝うことになる。一流&高級志向の朱音が作る料理は高額なこともあり、客足は伸びていなかったが、九條が傭兵時代によく作っていた「戦場メシ」をメニューに加えたところ、たちまち評判となり、「オアシス」は賑わい始めた。
しかし、そのころ朱音の父は秘密結社アルテミスから「裏切り者」として追われていた。アルテミスの魔手は朱音に、さらに九條にも迫る。捕らわれ、恐ろしい「狩り」の対象となってしまった九條。果たして彼は、ハンターの群れによる容赦ない攻撃から、生き延びることができるのか。そして九條の命を救うために単身、組織の本拠に乗り込んだ朱音の運命は!?
※公式サイトより抜粋
登場人物
- 九條和真(くじょう かずま)
演:高岩成二
本作の主人公。
元傭兵として戦地で活動していた戦闘のプロ。
傭兵時代の戦友の娘の玲実の夢を叶えるべく、50歳を過ぎてマネージャーとなる。
2作目では玲実の夢の一歩が叶ったのでマネージャーを辞めており、デリバリーのアルバイトをしていたがひょんなことから朱音と出会い、見習いシェフとなる。
2作共に仮面ライダーのお面をかぶっている(1作目は仮面ライダーダブル、2作目は仮面ライダーフォーゼロケットステイツ。どちらも本作のプロデューサーである塚田英明が担当した作品でもちろん高岩もダブルとフォーゼのスーツアクターとして参加している。)。
- 綿貫玲実(わたぬき れみ)
演:渡邉美穂
2004年2月24日生まれ(魚座)・身長158.2cm・埼玉県出身・血液型A型。
ハピネスエンターテインメントに所属する駆け出しのアイドル。
女優を目指しているが、九條が取って来る仕事がイベントやグラビアの仕事ばかりであり、九條に対しては常に不満を漏らしている。
幼少期に父親が突然失踪したことによるトラウマ(マニックディフェンス)が原因で、泣くことが出来なくなっていたが克服。
第2作では立派な女優として大成しているが、アクションに関しては九条の受け売りでほぼ見よう見まねのため壁にぶつかってしまう。しかし、(お面で素性を隠した)九条と再会を果たしその壁を突破した。
- チャーリィ
演:横山一敏
バー「アルジャーノン」のマスター。オネエ言葉で話す。
かつては九條の傭兵仲間であり、九條のサポートを務める。
演者の横山は『仮面ライダーフォーゼ』で立神吼/レオ・ゾディアーツ役で出演している。
- 戸塚塔子
演:西島未智(※当時は「幸(みゆき)」名義)
ハピネスエンターテインメントの社長。売れない玲実に対し冷たい態度で接していたが、オーディション一次審査通過を知り、逆に発破をかけるをかけるようになる。ラストでは主演の座は逃したものの、脇役で抜擢された玲実を讃えた。
第2作ではわざわざ現場に来るほど仲が良好になっており、冗談も言い合える関係へと進展した。
演者の西島は、『爆竜戦隊アバレンジャー』で今中笑里役で出演。また、振付師としての仕事を活かして本作の劇中歌「ひとりぼっちの革命」の渡邉への振付指導を担当した。
- 藤平司
演:今井靖彦
九條とチャーリィの傭兵仲間だった男で、故人。「どんな時も笑って吹き飛ばす」ことを信条としていた。
6年前に九條とチャーリィを庇って敵に対して手榴弾を片手に笑いながら突進し、自爆した。
実は玲実の実の父親であり、玲実の元を去る際に「寂しい時や悲しい時は笑え」と諭した。その後、死の直前に九條に玲実が女優を夢見ていることを伝え、銀のブレスレットを託した。第2作でも回想で登場。
演者の今井は第2作配信と同時期にTTFCで配信された『仮面ライダージュウガVS仮面ライダーオルテカ』で高田唱役で出演している。
第1作
グリムリーパーズ
「死神たち」という意味を持つゲーム感覚で犯罪行為を楽しむ半グレ集団。チャーリィ曰く、幹部は全員イケメン揃いとのこと。
- 木岡マサル
演:椿隆之
グリムリーパーズの幹部・ダイヤ。元銀行員。生と死の境目を感じることで高揚感を覚え、生命のやりとりを楽しむ冷徹な男。
- 平賀ユウ
演:井上正大
グリムリーパーズの幹部・クラブ。元プロ格闘家で、試合中に対戦相手を殺したことがある。相手を壊れるまで暴行し続けることでアドレナリンを高める粗暴な男。
演者の井上は『仮面ライダーディケイド』で門矢士を演じている。
- 羽山直斗
演:西銘駿
玲実に付き纏うストーカー。ライブ会場を出入り禁止になり、その会場で爆破事件を起こす。
その正体はグリムリーパーズの幹部・スペード。兄・遼介が玲実を拉致した際は玲実に爆弾付きの首輪を付け、薬物漬けにしようとした。
演者の西銘は『仮面ライダーゴースト』で天空寺タケルを演じている。
- 羽山遼介
演:佐野岳
玲実がグリムリーパーズのメンバーに絡まれた際に玲実を助けた青年。
その正体はグリムリーパーズの幹部・ハート。玲実に執着する弟・直斗(スペード)のために玲実に近づき、オーディション最終審査直前の玲実を拉致した。
第2作
- 柚木朱音
キッチンカー「OASIS」のオーナー。「一流の料理人になる」という夢に向かって貪欲に突き進もうとするもののその気合いが空回りして燻っている。性格は自信過剰かつ尊大であるため歳上である九条相手にも「おっさん」呼ばわりする、客のニーズを無視して映えを重視するなどちょいちょい危なかっしい一面が見られる。
父親とは確執があり、借金を作って勝手に出ていった父親を「料理人としては三流だし、私を捨てたダメ親父」と断罪しており、反面教師としている。
- 黒虎
演:ケイン・コスギ
九条の戦友。傭兵としての実力は相当なようで、九条をして「味方になれば最高の仲間、敵になれば最強最悪の兵士」と言わしめるほど。
現在は傭兵を引退していたようだが、復讐専門の犯罪組織「アルテミス」の武術顧問に就任しており、九条と敵対することになる。
演者のケインは『忍者戦隊カクレンジャー』でジライヤ、『バトルファミリア』でアヅマを演じており、2作品ともに高岩と共演している。
アルテミス
ギリシャ神話の狩りの女神「アルテミス」を冠した犯罪組織。法の手から逃れた犯罪者たちをターゲットに狩りを行わせ、被害者たちへ復讐を扇動する。
- 鷹野マサキ
演:賀集利樹
アルテミスのメンバー。二丁拳銃の使い手。
普段は医師兼大学教授を務めており、薬の扱いには長けている。
- 蜂矢スグル
演:半田健人
アルテミスのメンバー。ゲームの主催者として運営統括を担当。
普段は経営者兼美食家としてメディアにも出演しているが、実際は幼少期に行ったピクニックの最中、母親(演:木下あゆ美)が半グレ集団からゴルフバッドで殴打され死亡したことでトラウマにより味覚障害を患い、食べ物が「泥」にしか見えず味がしないという症状に苦しんでいる。
- 熊見ヒロト
演:出合正幸
アルテミスのメンバー。メリケンサックによる徒手空拳が得意。
普段は弁護士として活動しており、法の手から逃れた犯罪者を情状酌量で執行猶予付きで釈放させ、ターゲットとして組織に個人情報を横流しし拉致している。
演者の出合は『轟轟戦隊ボウケンジャー』で高丘映士、『AtoZ/運命のガイアメモリ』で芦原賢を演じている。
- ガントレット
演:岩田栄慶
アルテミスの戦闘員。ガントレットを用いた徒手空拳が得意。
他のアルテミス戦闘員と比べて実戦で鍛えられた九条と互角に渡り合うも最後は渾身の一撃を喰らって倒された。
演者の岩田は平成後期~令和のウルトラシリーズの主役ウルトラマンのスーツアクターを担当しており、兼ねてから大先輩である高岩と共演したいという願望を坂本監督に話してたことでキャスティングされている。
妻の長谷川眞優もご子息の長女とともにエキストラとして出演している。
ちなみに、スーツアクターを担当したウルトラマンゼロ
の口癖「2万年早いぜ!」を披露している。