「バース!」
概要
- 『ポケットモンスター (新無印)』において、主人公の一人・ゴウのパートナーポケモン。
ガラル地方初訪問回の第4話で初登場した。
使用技は「にどげり」、「でんこうせっか」、「ひのこ」「かえんボール」「ブレイズキック」。
※ひのこについては覚えたというよりは体質を駆使して編み出した即席技であり、でんこうせっかを使用しつつその場で反復横移動する事によって足裏にほのおエネルギーを溜め込み、ゴウが投げた石ころを媒体にして一気に蹴り出すという、かえんボールの模倣版と言える技になっている。
ヒバニー時代
- 元はシュートシティに住む野良ポケモンで、身体を泥で茶色く塗って3匹のクスネ達のグループに入り、彼らのリーダーとして人間の食べ物を盗みながら生きていた。サトシのスコーンを奪ったことがきっかけでゴウに助けられ、彼から世界の広さを知らされた事や、クスネ達からの後押しもありゴウの下へ行く事を決意し、ワイルドエリアへ向かった彼らを追いかけていった。
- ゴウは当初「最初に捕まえるポケモンはミュウにしたい」という思いからヒバニーの申し入れを断わるも、悲しそうに去っていくヒバニーを見て「この出会いを捨ててまで貫く拘りじゃない」と考えを改め、最初のパートナーとして迎え入れる事になった。ピカチュウ同様、普段からボールから出してつれあるきしている。
- 元気いっぱいで威勢がよく、仲間と認めた相手には協力的な性格。同時に相手にされないとすぐふてくされる負けず嫌いな寂しがり屋で、懐いているゴウにはべったりな姿勢を見せる。かつてのポッチャマ、ミジュマル、ハリマロン、モクローのようなギャグキャラ的な立ち位置であり、このポジションに炎御三家が就くのは初めてである。ただ、従来のギャグキャラよりギャグシーンは少なめで、トラブルメーカー要素もほぼ無いなど、割と正統派なパートナーとして描かれている(このあたりはポケモンゲットに終始するゴウに黙々と同行する回が多いのが影響しているのだろう)。
- 加えて非常にせっかちな所があり、ゴウのパートナーになって間もない頃は功を急いで命令を待たずに飛び出す事がしょっちゅうだった。
- 初対面で自身を打ち負かしたサトシの事は気に入っておらず、時折理不尽な理由で彼を蹴飛ばし、代わりに怒るピカチュウにも挑発的な態度を返すなど折り合いは悪かったが、すぐに二人とも普通に接する様になった。
- 第17話でヒヒダルマからの挑発が発端となって始めた「ひのこ」の練習を契機に、ロケット団とのバトル中、ひのこを会得すると同時になんとラビフットへと進化。
- なお、対トレーナー戦は第7話の一回きりであり、ホウジのグラエナに敗退し勝率0%に終わっている。
ラビフット時代
- ラビフットという種族の性質からそっけない態度のクールな性格へと一変し、以前の行動をよく知るサトシ達すら呆然とさせる程。だが熱い心は健在であり、サトシ達のバトルを観戦する際、カッコつけようとしつつも陰ながら一喜一憂するなど、感情を表に出そうとしない様に振る舞っているだけの様であり、所謂クーデレ。
- また、ヒバニー時代の兄貴肌と面倒見が良いところも健在で22話で縄張り争いに困っていたポケモン達に助太刀したほか、同じくガラル地方でゲットされゴウの新たなパートナーに加わったメッソンに対しては弟分の様に可愛がっている。
- サトシのリザード程トレーナーの言うことを聞かないということはなく、ゴウから離れたりはしない。とはいえ、ゴウのトレーナーとしての実力が低いためか、自分の判断で先に行動する事もしばしば。トラブルに巻き込まれるサトシ達を脇目に呆れた表情を見せる事も度々ある。
- あまりに無愛想な態度が続いた為、22話でゴウは「自分ではラビフットを幸せにしてやれていないのか」と思い悩んでしまい、今後を考え、仲良くなった野生ポケモン達の所に本気で置いていこうとしたが、当のラビフットはゴウの元を去る気も嫌いになったつもりも毛頭なく早計を後悔していた彼の元にあっさりと帰還。相変わらず素直ではないものの、無事仲直りしコンビ復活となった。それ以降はバトルでは先走った行動は鳴りを潜め、ゴウとの連携を重んじる様になる。
- ゴウがサトシから参考にした戦法を採るようになってからは息ピッタリになっており、第36話では相性で不利なフライゴンの「りゅうせいぐん」を蹴飛ばして「ひのこ」を繰り出すという相手の技を利用したサトシの戦法を模倣している。
- 第37話ではカキのバクガメスとバトルする。カキのZわざに「ひのこ」は弾かれ、ゴウとラビフットに当たりそうになったが、カキのアローラガラガラに助けられ、結果中断に終わった。
- 40話にてサンダーとのバトルの最中に「ブレイズキック」を習得。しかし、最後は疲労によりバトルができず、サンダーを逃がした。
- 43話ではゴウの手持ちポケモンで初のダイマックスを披露し、キョダイマックスダストダスを倒した。ゴウがダイマックスを使用したのはこのバトルが最初で最後となったため、下記のエースバーンがキョダイマックス個体であるか否かは不明となっている。
- オリーヴのミロカロスと対峙し、当初は相性もあって劣勢になっていたが、ひのこに拘り続けた上でエースバーンへと進化を果たした。
エースバーン進化後
- 性格も設定通りヒバニー同様の「元気で明るい性格」に戻っており(公式HPにも表記がある)、表情や動きはより豊かに。逆さになり"足"で行う独自のハイタッチも復活した。
- 更には満面の笑みでゴウに抱きつき頬擦りする(イラスト参照)という、ラビフット時代ではあり得なかったスキンシップも披露する様になった。 雑誌媒体では「ゴウに甘えるのが何より好き」と紹介され、47話からのアバンではゴウに抱きついており、進化前とは打って変わって感情を隠すことはなくなった模様。
- 90話に登場した並行世界のゴウも変わらずパートナーとして連れており、並行世界で発生していたポケモンの退化現象に対処すべく並行世界のコハルが開発したパワードスーツを着用し登場した。
- 普段、同じくゴウの手持ちであるメッソンの面倒を見る事が多いなど面倒見が良く、抱き抱えている場面がよく見られる他、泣き喚くメッソンをあやすよう、急用で急いでいたゴウから丸投げされたり、ゴウがジメレオンの居場所を探そうとした時には呼ばれる前に全力疾走で駆けつけ請け負った事もある。
- また、サトシのルカリオとは同タイミングで進化した事もあり、進化から間もない時期は共にバトルの主力を担い、何度かタッグを組む事もあった。
- ルカリオとコンビで主役を務めた日常回も一度だけ製作されており、第48話では自身のスイーツの渡し方の対応で怒ったルカリオと喧嘩しながらもロケット団からピカチュウを助けるため(実際はニャースが作った鳴き声以外そっくりなロボット)にお互い協力し、奔走。ゴムでくっついてたが為にロケット団とのバトルでは最初は苦戦していたが、ゴムを利用することを思い付き、ロケット・ガチャットで排出されたダゲキとナゲキに勝利した。その後はまたスイーツをルカリオに押し付けて、それに怒ったルカリオに追いかけ回された。
- 最終進化ゆえの体躯からマスコット枠には収まらなくなった為、連れ歩きからボール入りがデフォルトとなり、ヒバニー、ラビフット時代に比べると出番もかなり激減してしまった。現在は後輩のサルノリが一切進化しない事でその役割を担っているが、腐ってもパートナーゆえ出される頻度は比較的多く、過去作と比べてもかなりマシな方といえる(ただ、インテレオン登場後はバトル枠がそちらに偏り気味になった)。
- なお、第4話でヒバニーを見送ったクスネ達とは、その後ガラル地方を訪れる機会があっても会う事はなかったものの、ほぼ3年が経った第127話でようやく再会。ヒバニーの面倒見の良さを引き継ぐほどに成長しており、互いに再会を喜んだ後、ロケット団の放った大軍団をフォクスライに進化した3匹との連携で打ち破っている。
余談
- レギュラーキャラクターの歴代御三家(未進化 ⇒ 第二進化)では最速のスピード進化を果たす(最終進化を含んだ場合、一位はサトシのリザード ⇒ リザードンの3話)。しかも、この時点でメッソンとサルノリはOPの一場面にしか出ておらず、出会ってもいない状態でヒバニーがラビフットに進化すると言う、アニポケ史上初の珍事が発生した(さらに第32話で主題歌が変更されるまでOP映像のヒバニーは差し替えられなかった)。
- Twitterでは『ヒバニー進化』のワードが引っ掛かり、その愛らしい姿が見られなくなる『ヒバニーロス』も同時に呟かれてた
- 進化を果たした45話以前から、進化に関する情報はサトシのルカリオと同様、各媒体で露出しており、32話からの第2オープニングや番組キービジュアル、公式商品などに堂々と起用・商品化されていた。しかもアニポケ公式Twitterにおいても上記のキービジュアルに関するツイート (2020年11月6日)において「進化したルカリオ エースバーン」と公言されている。当該ツイート
関連タグ
ゴウの手持ち
その他:ゴウのポケモン
アニポケ・レギュラーキャラの炎御三家
- 無印 :サトシのリザードン
- 金銀 :サトシのマグマラシ
- AG :ハルカのバシャーモ
- DP :サトシのゴウカザル
- BW :サトシのチャオブー
- XY :セレナのテールナー
- SM :サトシのガオガエン
- 新無印:ゴウのエースバーン
- リコロイ:ロイのホゲータ フリード博士のリザードン