ダブルチョップ
だぶるちょっぷ
初登場 | ポケットモンスター ブラック・ホワイト |
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タイプ | ドラゴン |
分類 | 物理 |
威力 | 40×2 |
命中 | 90 |
PP | 15 |
範囲 | 単体 |
直接攻撃 | ○ |
『ポケットモンスター ブラック・ホワイト』から存在する、ドラゴンタイプの攻撃技。「チョップ」ではあるがかくとうタイプではない。
体の硬い部分で相手を2回連続で叩き、ダメージを与える。
なおドラゴンタイプの習得者はキバゴ系統とガバイト以降のフカマル系統、ジャラランガ系統にアクジキングのみで、むしろチョップの本家・かくとうタイプが多かったりする。
『ポケットモンスター オメガルビー・アルファサファイア』では新たにジュカインが自力習得し、メガシンカでタイプ一致技になる。
上記の理由でかくとうタイプの技でなくドラゴンタイプであることを突っ込まれることもあるが、おそらく意味しているところは「切る」というチョップ本来の意味だと思われ、格闘技の「チョップ」も本来は手刀を刀剣に見立ててで切りつけるような動作の技であることからのネーミングである。
従って、元の想定としてはオノノクスの発達した牙やガブリアスの爪、あるいはヒレで連続して切り裂く技と思われ、実際歴代のエフェクトも切りつけるような閃光が走るものとなっている。
ガブリアス系統ではまだ爪が発達していないフカマルだけが覚えられないが、ヒレや爪が発達してくるガバイトから習得できるほか、相手を斬りつけることに長けたキリキザンやラランテス系統、グソクムシャが格闘タイプでもドラゴンタイプでもないのに習得できることもその証左と言えるだろう。
むしろフカマルにはできないほど切り込んでいる技を、おそらく手刀で再現できるかくとうタイプのポケモンたちの方が異常であると言える。
ダブルチョップだけあって2回連続技となり、実質的には「ドラゴンクロー」と同じ威力80という事になる。
連続攻撃だけあって相手のみがわりやがんじょう等の対策になるのもポイント。
とはいえドラゴンタイプにしか弱点を突けないので、サブに置くにはやや微妙。むしろタイプ一致で使えるオノノクスやガブリアスがメインに据えることが多い。
しかし、ドラゴンタイプの物理技には威力120を誇る「げきりん」等、威力に困らない技が目立つのも気になる。
命中90と言う不安定さから、「ドラゴンクロー」とも競合関係にある。
よってシングルではこれらの技が優先して採用される傾向にある為、この技の採用率は高くない。
ただし、これは威力面を優先した場合この様になる、と言うだけである。
前述の通りきあいのタスキやみがわりの対策になるというのは、ドラゴンタイプではこの技だけの利点である。素の威力は確かに高くないが、積んで攻撃する型ではメイン技として十分な威力が出せる。
積み技を多用するポケモンは、確実に相手本体を狙ったりがんじょう潰しをする為にこの技を採用する事もある。
オノノクスに至っては特性かたやぶりと合わせることでがんじょうとタスキの両方を確実に無効化することが可能で、タスキ持ちのヌケニンを確実に落とせる。
また、タイプ一致でなくても、例えば特性がかたいツメのガメノデス等がサブウェポンとして持っている事もある。
なお『ポケットモンスター ソード・シールド』以降は単発威力50、命中率100、非接触技と上位互換も同然のドラゴンアローが登場した。ただしこちらは専用技故、差別化はできている。
しかし『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』ではまさかの廃止。やはり使い勝手は良くなかったのか…