ファイアーエムブレムif
祖国の為に剣を取るか。
闇夜を照らす光となるか。
概要
発売日は2015年6月25日。2015年1月14日放送のニンテンドーダイレクトにて発表された。
キャラクターデザインは、前作『ファイアーエムブレム覚醒』と同じくコザキユースケ。
全体的なあらすじは前田耕平氏、メインストーリーを『金田一少年の事件簿』の原作者である樹林伸氏が担当。小室菜美氏が監修を行う。
グラフィックやインターフェイス、ダブルシステム等、『覚醒』から引き継がれている部分が所々に見受けられる。しかし、完全新作ということで独自の要素も多く用意されている。
初報PVでは、"和"を全面に押し出した雰囲気が話題を呼んだ。
その後、2015年4月2日のニンテンドーダイレクトにて、和をテイストとした『白夜王国』と従来通りの西洋風の『暗夜王国』の2種のパッケージが発売されることが発表された。
それぞれでシナリオ、マップ、味方キャラクターが異なり、システムや難易度に関しても『白夜王国』は『覚醒』のようにメインシナリオ以外でのお金や経験値稼ぎができ、キャラ育成をやり込みたい人や初心者向き、『暗夜王国』は白夜王国よりやや難易度が高く、てごわいシミュレーションを楽しみたい人向き、とされている。
なお本作では遭遇戦の相手となる敵を探すのにゲーム中のお金がかかるようになり、少し敷居が高くなった。
更に同年7月9日には、DLCとして暗夜白夜どちらにも付かない、『第三の道』と事前告知されていた『インビジブルキングダム』編が配信された。
難易度は『暗夜王国』、『白夜王国』の中間とされている。なお、既にニンテンドー3DSのニンテンドーeショップはサービスを終了しているため、この第3のルートは新規で遊べなくなった。そのため、第3のルートに関してはYouTubeをはじめとした動画配信サービスなどを活用しなければ楽しむことは難しい。
また、今作の主人公は名前、容姿、性別などを設定できるマイユニット。つまりはシリーズで初めてプレイヤー自身が単独の主人公である。デフォルト名は「カムイ」。
ソフトのレーティングは「CERO-C(15歳以上)」であり、これまでのシリーズ作品で最も高い対象年齢となっている。さらにこのレーティングなので、白夜王国だろうと黒パッケージである。
amiiboも使用可能であり、マルス、アイク、ルフレ、ルキナの4種に対応している。
同社作品『トモダチコレクション 新生活』では欧米版発売の際に同性婚ができない仕様に関して批判があった影響からか、本作では特定のキャラに限られるが同性結婚が可能になった。『暗夜王国』では男性主人公と別の男性キャラクターと、『白夜王国』では女性主人公と別の女性キャラクターとが結婚可能である。
2015年10月には公式サイトで人気投票が開催。結果はこちら。
2016年9月にはドラマCDが発売された。
海外版のタイトルは「Fire Emblem Fates」。各バージョン名は白夜が「Birthright」(生得権)、暗夜が「Conquest」(征服)、透魔が「Revelation」(啓示)と、国名ではなく目的名になっている。
ちなみに日本の国名のタイトルは実は主人公が再建を目指す国の名前で、ラスボス後のエンディングは3ルートとも再建された国の新国王の戴冠式になっている。白夜王国と暗夜王国の新国王はもちろんその国の王族の長男だが、透魔王国の場合は誰が新国王なのかは是非プレイヤー自身の目で確かめて欲しい。
新システム
フェニックスモード
通常HPが0になったユニットはロスト又は撤退し使えなくなるが、このモードが適用されていればHPが0になっても次ターンに復活してくれる。ノーマルモード限定。
「シミュレーションゲームを遊ぶのが初めてであり、クリアする自信がない」という人におすすめしたいモードである。
攻陣と防陣
『覚醒』のデュアル・ダブルに相当するシステムを分割・整理したもの。
デュアルに相当する攻陣は追加攻撃(デュアルアタック)が1戦闘に1回確実に発動する。但し前作と違い威力は半減する。
ダブルに相当する防陣は能力値ボーナスが得られるほか、敵のデュアルアタックを常に無効化し、戦闘毎に一定量たまるゲージが最大になる度に敵の攻撃を確実に1回無効化する(デュアルガード)という効果になっている。
また、『覚醒』と異なり敵も攻陣を使用でき、防陣を組んだ敵も登場する。
武器の仕様
新たな武器として暗器(手裏剣)が追加。射程は1-2マスで威力は低いが敵の能力を下げる効果がある。
これまでの剣槍斧の三すくみに遠距離武器の三すくみが複合され、剣・魔法<槍・暗器<斧・弓<剣・魔法……という形になっている。
これは別々の三すくみではなく、例えば槍で魔法に対して優位を得られるようになり、ほぼすべての武器が三すくみの影響を受けるようになった。最初は少し覚えにくいが、各武器アイコンの背景色が同じものが同じグループで、下線の色はその武器が有効な武器タイプを示している。
また「逆‐」と付く武器はその名の通り上述の関係が逆転し、相性補正が倍になる。
そしてシリーズ2作目『外伝』以来、23年振りに武器の回数制限が撤廃された(ただし、杖は従来どおり回数制限あり)。
その代わり、強力な武器ほど使用後に能力値が下がる等のペナルティが課せられる仕様となっている。
竜脈
マップ上のギミックで、特定の場所に移動してコマンドとして選択することで様々な現象を起こす。
主に地形を変化させるもので山を均したり海や川を干上がらせたりとこれまでになく広範囲に物理的にはありえないような規模の大きな影響を与える。さらに、敵を瀕死にしたり魔法を封じたりとマップによってさまざまな効果を発揮する。
神祖竜の末裔である王族の人間(主人公とアクア、白夜及び暗夜の兄弟姉妹)のみが実行可能であり、敵側に王族がいる場合は敵側が利用してくる場合もある。結婚で生まれる王族の子供達も実行可能。
マイキャッスル
章と章の間に利用することができる拠点。
武器屋や道具屋、闘技場などの施設を設置したり、すれちがい通信やインターネット通信を利用し他のプレイヤーと交流したりできる。
また、マイルームではタッチパネルを使って触れ合うことで仲間との友好度を高めることができる。
ポケモンXYやORASの「ポケパルレ」のようなものと考えてもらってもいいだろう。正式名称がないのもあり、俗に「イフパルレ」と呼ばれることも。
なお、このシステムにはlive2dが用いられている。
マイキャッスルの各施設は仲間が交替で店番をしている。子供だろうと王族だろうと関係なく当番制で店番をしている。店番をしているキャラによって変化が生じることがある。例えば槍を使うキャラが武器屋の店番をしていると槍が値下げされる。なかでもキャラごとの影響が強いのが食堂である。料理上手なキャラが担当のときは設定通り成功しやすく、料理下手なキャラのときは失敗しやすい。甘味を好むキャラは甘い料理を作ることが多いなど、キャラごとに傾向が細かく設定されている。失敗もあるので、せっかく料理を作ってもらったのに食べないという選択も可能。
温泉や資料館のように、ただ見るだけでゲーム上の効果が全くない施設もある。
ゴーレム・絡繰・砲台など後述のマイキャッスル防衛戦でのみ効果を発揮するものもある。
マイキャッスルでは戦闘が起きることもあり(戦闘しなくてもクリアは可能)、マイキャッスルの建物配置がそのまま戦闘用のマップとして使われる。
ストーリー
この世界には2つの巨大な王国が存在する。
一つは平和を重んじ、和を尊ぶ『白夜王国』。
一つは戦による勢力拡大を求め、覇を唱えんとする『暗夜王国』。
緊張を保っていた両国の睨み合いは限界を迎え、今まさに大きな争いが起ころうとしていた。
そんな中、白夜王国で生まれ、暗夜王国で育った『あなた』は重大な決断を迫られることとなる。
生まれの地である白夜王国を守るために与し、祖国の為に剣を取るか…
争いへ向かう暗夜王国を内側から変えるため、闇夜を照らす光となるか…
選べる道は一つだけ…
選ぶのは、『あなた』次第…
だが、もしも…
もしも、どちらにも与しない道があったなら…?
登場キャラクター
主要人物
本作の主人公。白夜に生まれ暗夜で育てられた王子(王女)。
(CV:Lynn、歌唱:蓮花)
本作のヒロイン。暗夜に生まれ白夜で育てられた謎多き王女。
白夜王国
⇒白夜王国へ
暗夜王国
⇒暗夜王国へ
共通キャラクター
ギュンター(CV:納谷六朗) | フェリシア(CV:ささきのぞみ) |
---|---|
主人公に仕える老騎士。 | 主人公に仕える自称敏腕メイド。 |
ジョーカー(CV:諏訪部順一) | スズカゼ(CV:小野大輔) |
主人公に仕える完璧執事。 | 白夜王国出身の忍。 |
サイラス(CV:奥村翔) | モズメ(CV:木村珠莉) |
主人公の幼馴染である若き騎士。 | 魔物に滅ぼされた村人の少女。 |
アシュラ(CV:志賀麻登佳) | イザナ(CV:遠近孝一) |
暗夜王国の盗賊団頭目。 | 中立国イズモ公国の公王。 |
リリス(CV:村井かずさ)※ | アンナ(CV:世戸さおり) |
主人公を慕う星竜の少女。 | 追加配信で登場。シリーズお馴染みの行商人。 |
※マイキャッスル戦限定の友軍。
子世代キャラ(共通キャラのみ)
カンナ(CV:島﨑信長<男>、佐藤聡美<女>) | |
---|---|
主人公の子供。親思いの竜の御子。 | |
シグレ(CV:細谷佳正) | ディーア(CV:井口祐一) |
アクアの息子。芸術家肌の天馬武者。 | ジョーカーの息子。無気力な杖騎士。 |
ミドリコ(CV:高野麻里佳) | ゾフィー(CV:中村桜) |
スズカゼの娘。しっかり者の薬商人。 | サイラスの娘。おっちょこちょいな女騎士。 |
※追加コンテンツ3弾では、彼(彼女)ら子世代が主役の泡沫の記憶が配信された。
NPC
本編および外伝に登場する名有りのキャラクター
必ずしも仲間にできるわけではない。もしくは捕獲によって加入できる。
ここでは白夜・暗夜共通ルートで登場するキャラの一部を載せる。
その他、属する国や登場ルートが明確なNPCは白夜王国・暗夜王国を参照。
コタロウ(CV:清水秀光) | ウィリアム・ホルモン |
---|---|
フウマ公国の王。野心的な忍頭 | 外伝(カンナ)の敵将。一部DLCでも登場する |
ナハト(CV:浜田賢二) | ドラジェ(CV:慶長佑香) |
外伝(ゾフィー)の敵将。暗夜出身の竜騎士 | 外伝(ミドリコ)の敵将。お宝に目がない探検家 |
異界の英雄(amiibo)
スマブラフィギュアamiiboを読み込ませると登場するゲストキャラクター(設定上は異界の戦士である)。
各キャラクターに対応する英雄戦をクリアすると仲間に加えることができる。
ゲスト
無料DLC「覚醒との邂逅」でNPCとして登場。
主題歌
CMソングや劇中歌は過去にもいくつか存在したが、「主題歌」という体のものはFEシリーズとしては初めての試みと言える。
「if~ひとり思う~」
作詞:株式会社インテリジェントシステムズ(担当 前田耕平)
作曲&編曲:株式会社インテリジェントシステムズ(担当 森下弘生)
歌手:蓮花
ヒロインのアクアが劇中で歌っている挿入歌でもある。「ユラリ ユルレリ」という歌い出しが特徴的。
歌手の蓮花はこの曲がデビュー曲であり、清らかさと聖なる響きを持ち、力強さと儚さの双方を表現できる奇蹟のような歌い手が求められ、多くの候補者の中から蓮花が選ばれたとのこと。
フルの歌詞は、マイキャッスルの資料館にある古文書の「予言の歌・天」「予言の歌・地」「予言の歌・煉」と同じものであり、それぞれが「白夜王国篇」「暗夜王国篇」「インビジブルキングダム篇」の事を語っている。また「予言の歌・天」「予言の歌・地」は、作中でアクアが踊り子に変装した時に歌っている。
後にこの曲はアルバム『星の羽ばたく夜は』に収録されるが、こちらには蓮花とアクアの中の人が共演した特別コラボバージョンも収録されている。
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前作:ファイアーエムブレム覚醒