概要
漫画版GXに登場する、それぞれ惑星の名を冠するカード群(一部例外あり)。
外国由来のカードという設定か、カード名も攻撃名も効果名も英語が多い。
漫画版GXにおけるキーカードであるにもかかわらず、OCG化されていないものが半数と微妙に不遇だったが、2016年5月14日に発売された「コレクターズパック-閃光の決闘者編-」にて残りのカードがOCG化され、ついにコンプリートした。
劇中設定
カード・デザイナーのフェニックス氏(エドの父)が作ったカードであり、世界に1枚ずつしか存在しない。
彼の死後ジ・アースとJUPITER以外は消息不明になっていたが、実は全てアメリカ・デュエル・アカデミア校長であるMr.マッケンジー(トラゴエディア)が所有しており、彼はこれらのカードに決闘者の生命力を吸収させ、自身の復活に利用した。(ただし、JUPITERは一旦はエドの手に渡ったが、「相応しい決闘者になるまで預かって欲しい」との本人の希望によりマッケンジーが所持していた)
ジ・アース以外のカードには「闇の力」が封じられ、決闘で召喚して相手モンスターを破壊することで、相手決闘者の生命力を少しだけ吸収する仕掛けが施されている。
このうちSATERN、VENUS、NEPTUNEはトラゴエディアの「カード」となった3人(ディビット・レジー・ジム)に先んじて渡され、MERCURY、Uranus、MARS、JUPITERもそれぞれヨハン、アモン、オブライエン、エドに交流戦第2戦の際に渡された(ただしエド以外は知らぬ間に「カード」と化していた)。PLUTOも「カード」となった吹雪の手に渡り、交流戦終盤にトラゴエディアが復活の儀式のため回収。ジ・アースは決戦直前に十代へ返還され、SUNは十代&万丈目との決戦でトラゴエディアが使用したが、残るカードの去就については不明。
種類
カード名と使用者、効果等は以下の通り。 ※()内は、該当する惑星。
・E・HEROジ・アース- 響紅葉→遊城十代 (地球)
プラネットシリーズの中では、唯一の融合モンスター。
詳しくは、E・HEROジ・アースを参照。
・The tripping MERCURY(ザ・トリッピング・マーキュリー)- ヨハン・アンデルセン (水星)
名前を直訳すると「軽快なる水星」。
生贄にするモンスターの数で効果が変わり、2体なら場のモンスターを攻撃表示にし、3体ならこのカード以外の攻撃力を0にする。
生贄3体の効果で翔の極戦機王ヴァルバロイドの攻撃力を0にし、禁止薬物(自分フィールド上に表側攻撃表示で存在するモンスター1体に2回攻撃する事が出来る様にする魔法カード)の効果を受けて2回攻撃し勝負を決めた。
OCGでは、場のモンスターを攻撃表示し、1度のバトルフェイズに2回攻撃が可能と上記の禁止薬物の効果を内蔵しており、3体リリース効果が相手フィールドのモンスターすべてが元々の攻撃力分ダウンするという効果となっている。
・The splendid VENUS(ザ・スプレンディッド・ヴィーナス)- レジー・マッケンジー(金星)
名前を直訳すると「輝かしき金星」となる。
場の天使族以外の攻撃力を500下げ、自分の魔法・罠の発動を無効化されない効果を持つ。
作中でもレジーの優遇っぷりにあわせて大暴れした。
・The grand JUPITER(ザ・グランド・ジュピター) - エド・フェニックス (木星)
名前の直訳は「大いなる木星」。
手札を2枚捨てる事で相手モンスターを1体吸収し、エンドフェイズまでその攻撃力を得る効果を持ち、この効果で明日香のブリザード・プリンセスを吸収、攻撃力を上げてフィニッシャーとなった。
OCGでは、吸収効果がエンドフェイズ以降も継続し、自分または相手のエンドフェイズに装備しているモンスター1体を自分フィールドに特殊召喚ができるとかなり強化されている。また、装備カードは1体までと指定もない。
レベル8・闇属性・戦士族で、吸収効果を持っていることから、アニメGXでエドが使用したD-HEROBloo-Dを意識していると思われる。
・The blazing MARS(ザ・ブレイジング・マーズ)- オースチン・オブライエン (火星)
名前を直訳すると「燃え盛る火星」。
自分の墓地のモンスター3体を除外し手札・墓地から特殊召喚する効果、自分の場のモンスターを墓地に送って500ポイントダメージを与える効果を持つ。
OCGでは特殊召喚効果の使用後はそのターン特殊召喚出来ず、ダメージを与える効果が1ターンに1度のメインフェイズ1にのみ発動可能となり、このカード以外の自分フィールド上のすべてのモンスターを送り、その数×500ポイントのダメージを与える効果となった。
使用者のオブライエンは漫画版GXでは機械族使いなのだが、アニメGXではヴォルカニック使いなのを反映してか、炎族となっている。
・The despair URANUS(ザ・ディスペア・ウラヌス)- アモン・ガラム (天王星)
名前の直訳は「絶望の天王星」。
自分の場の表側の魔法・罠1枚につき攻撃力300ポイントアップする効果を持つ。
OCGでは上記の効果に加え、自分フィールドに魔法・罠カードが存在していない時にアドバンス召喚に成功したら、相手は永続魔法か永続罠かのどちらかを選択させる効果が発動で、選択した種類のカード1枚をデッキからフィールドにセットできる効果。また、このカードがフィールドに存在する限り、自分の表側表示の魔法・罠ゾーンのカードは効果で破壊されないと強化されている。
原作では、《The Despair Uranus》だったが、後に《The despair Uranus》へとジ・アースを除くプラネットの中で唯一表記が変更されている。OCGでは《The despair URANUS》に変更されている。
・The big SATURN(ザ・ビッグ・サターン)- デイビット・ラブ (土星)
名前の直訳は、「巨大な土星」となる。(そのまんまとか言ってはいけない)
手札を1枚捨てて1000ライフポイントを払うことで攻撃力をエンドフェイズまで1000ポイント上げる効果、相手のカード効果で墓地へ送られた時に攻撃力分のダメージをお互いに与える効果を持つ。
攻撃力上昇効果を発動すると「SATURN FINAL(サターン・ファイナル)」に変形する。
翔を圧倒、明日香を1ターンキルする活躍を見せたが、止めを刺せない状況で効果を使ったせいで万丈目の光と闇の竜に敗れ去った。
・The tyrant NEPTUNE(ザ・タイラント・ネプチューン)- ジム・クロコダイル・クック (海王星)
名前を直訳すると「暴君の海王星」。
何故かプラネットシリーズではSUNと並びレベルが10と他より高い。
生贄にしたモンスターの攻撃力・守備力それぞれの合計、さらに1体の効果を持つ。
OCGでは生贄にしたモンスター1体のカード名を得る効果を持ち生贄1体で妥協召喚する事も可能だが、特殊召喚ができない。
初登場時の吹雪戦では、最終的にThe アトモスフィアに撃破されるが、その後の三沢戦では、2体のアリゲーター(名称不明)を生け贄にして召喚され、フィニッシャーとなっている。
・The suppression PLUTO(ザ・サプレッション・プルート) - 天上院吹雪 (冥王星)
名前の直訳は「鎮圧する冥王星」。(ただし、冥王星は、漫画版GX開始当時は惑星と分類されていたが、太陽系の他の惑星と比べ大きさや質量、それに伴う重力が小さすぎるなどの理由から、2006年に新設された「準惑星」に格下げされた。)
相手の手札のカードを1つ宣言し当たった場合、相手の場のカード1枚のコントロールを得る効果を持つ。
十代戦において吹雪が使用し、真実の眼とのコンボで効果を成功させ、進化する翼のコントロールを奪い、そのままハネクリボーに攻撃しフィニッシャーとなった。
OCGでは自身の効果で魔法・罠カードを破壊した後、破壊したカードを自分のフィールドにセットするという効果で再現されている。
・The supremacy SUN(ザ・スプレマシー・サン) - Mr.マッケンジー(トラゴエディア)(太陽)
名前の直訳は「至高なる太陽」。通称「最後の「プラネットシリーズ」」。
墓地に送られた次のターンに無条件で復活するという、黄泉ガエルもびっくりな自己蘇生効果を持つ。
原作では手札コストはなし、復活のタイミングは破壊され墓地に送られた次のターンのメインフェイズ1だったが、OCGでは自身の効果以外で特殊召喚ができず、フィールド上で表側表示で破壊された場合のみ発動し、手札を1枚捨てるコストがあるなど調整されている。
闇属性・悪魔族と、太陽をモチーフにしたカードの中でも特異な存在である為か、背景には邪神アバターに酷似した皆既日食の様な黒い球体が映っている。
関連タグ
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