CV:杉平真奈美
概要
大阪・蒼天堀にあるキャバクラ「サンシャイン」に在籍するキャバ嬢。
主人公・真島吾朗と出会う前は緊張しやすい性格で接客が苦手であったが、真島と陽田の漫才のような会話や、当時キャバレーの支配人であった真島の指導によって少しづつ成長していき、やがてはサンシャインの中核に立つ程、立派に成長した。
人物像
無趣味といいながら無自覚で趣味と言える事を言ったり、「華」を「鼻」、「雲をつかむ」を「蜘蛛を捕まえる」と勘違いしたりするなどかなり天然な性格。また「自分にしかできない」など、必要とされたら嬉しいタイプである。そのため真島や陽田、桐生に大事な人に会うと言った時に、詐欺に引っかかっていると勘違いされた事もある(実際は父親に会っていただけだった)。純粋な性格でもあり嘘をつくのも苦手。
サンシャインに入る時には陽田から「キラリと光るものを感じた!」「10年に1人の逸材だ!」と言われていたが、今は「地味で貧乳で彼氏いない歴=年齢の女の子」と言われている(ただし貧乳の件についてはボディコンの衣装や『ONLINE』でのビキニ姿からとてもそうとは言えないため自虐だと思われる)。
中学・高校・大学は女子校だったので理想像が高く、タイプは白馬の王子様のような人。だが女子校育ちの為に男性と喋るのが苦手になっている。さらに男性とお付き合いするのも、縦令相手が白馬の王子様であろうが面倒くさそうだという(真島曰く「乙女チックな皮をかぶったおっさん」)。また恋愛に関する情報は恋愛ハウツーブックから仕入れている(その事は周りのみんなには内緒にしている)。
得意料理はちらし寿司で、よく真島にちらし寿司に使うお酢を買いに行かせていた。趣味は日記と盆栽の観察(ただ、盆栽に関しては本人曰く「盆栽歴8年のひよっ子の自分が趣味と言ったら先輩に怒られる」とのこと)。またおじいちゃんっ子なのでお年寄りに好かれやすい。
面接は苦手だが筆記試験はできる事から、それほど頭は悪くはない。
今はキャバ嬢をやっているが、自分が店で成長したら近い内にOLに転職しようとは思っている。
『0』以降でも度々登場し、「おばさん」と自虐するものの、その美貌は20代前半と全く変わらない美魔女であり、伝説のキャバ嬢の異名は伊達じゃない。
その愛すべき天然キャラや真島との掛け合いなどからファンからの人気も高く、錦山彰を演じた中谷一博氏もお気に入りキャラクターとして名を挙げている。
2018年に開催された『龍が如くONLINE事前登録開始記念 龍が如くシリーズキャラクター総選挙』では、堂々の8位にランクイン。郷田龍司や錦山に続く人気となっており、女性キャラの中では澤村遥やマキムラマコト、狭山薫を抑え、トップとなった。
劇中の活躍
龍が如く0 誓いの場所
1988年12月(当時23歳)、就職活動に失敗し、公園で落ち込んでいたところを陽田にスカウトされ、サンシャインで働き始める。その後、蒼天堀ファイブスターによるキャバ嬢の引き抜きや嫌がらせによりサンシャインに客が入らなくなっていたところで真島と出会う。
彼の指導やファイブスターとの戦いでサンシャインの中核として成長していくと同時に、真島達と強い信頼関係を築くようになっていく。その途中、ファイブスターの1人である金原に気に入られてしまい(彼のナルシな性格と卑劣さに嫌悪感を抱いたのか「なんか生理的にムリ」と吐き捨てた。しかし、ここまで拒絶されたのにも拘らず金原は「ますますモノにしたくなった」という始末である)拉致されてしまうが真島達が彼の勝利後に救出された。
真島が去った後もキャバ嬢を続け、その後はサンシャインのNo.1キャバ嬢と同時に「伝説のキャバ嬢」と名を築き上げた事が『極2』で明かされた。
龍が如く極2
本編から数年前、伝説のキャバ嬢となった自身に憧れてキャバ嬢になる女性が増えてきた中、新たにサンシャインに入った黒服の神崎の裏切りによりサンシャインを追い出されてしまう。
そして店長の陽田がいなくなった後、「フォーシャイン」という新たな店を開店させるが、以前のサンシャイン同様の引き抜きと嫌がらせに合いつづける。
そして本編の2006年12月(当時39歳※計算上は41歳のはずなのでサバ読みと思われる)、新たに店長としてくるはずだった人と勘違いした桐生と出会う。来るはずだった桐谷(偶然にも一文字違いのため「桐生…?桐谷じゃなかったっけ…?」と困惑していた)という男が神崎に引き抜かれてしまったため、桐生にそのまま店長になってもらい、フォーシャインのNo.1キャバ嬢である小雪と共に店の評価・宣伝の為に、全国のキャバクラのNo.1を決める「キャバクラグランプリ」に参加する。
ファイナル・チャンピオンシップ目前にかつてのオーナーの真島と再会し、陽田がサンシャインにスパイとして入っていた事を知る。そして周りの勧めや、自身のせいで変わってしまった当時のサンシャインのNo.2だったキララと決着をつけるためにキャバ嬢に復帰をする。キャバクラグランプリ優勝後もキャバ嬢を続けると同時に他のキャバ嬢を指導する立場になった。
龍が如くONLINE
バブル時代と2006年の2つのキャラクターストーリーが描かれており、2つとも水商売アイランドの後の物語となっている。
バブル時代は真島がサンシャインを去った後、店が落ち着いたことで陽田に連休を貰い、沖縄へ一人旅行へ訪れる。貝殻集めをしていたところ、映画監督を目指している青年・栄太と出会い、彼からコンテストに出すショートフィルムの撮影を頼まれて一度は断るが、彼におだてられたことでその気になり撮影に参加することになる。
撮影を終えた後、彼から映画監督になりたいのに4年前から上京したのに一度も賞に引っかからずにバイトに明け暮れて、自分の人生が無駄の積み重ねで終わっていくのではという不安を聞く。それを聞き、タバコが嫌いで無駄な物だと思っていた自分が、キャバ嬢の仕事を本気でやめようとしていた時にタバコを吸おうとした客にライターを出して褒められたことが嬉しくて思い直したことを話す。そして彼に「無駄な事などなく、今は役に立たなくても前に進むためにいつかは必要になる」と励ます。
しかしその直後、ガラの悪そうな栄太の先輩達が現れ、彼らと向こうで話すと言った栄太の後を追う。そこで栄太が実は撮影と偽り、ホテルまで誘導させてアダルトビデオを撮らせるグループの誘導係であったことを知る。それを聞き慌てて逃げようとするが見つかって捕まってしまい、それを阻止しようとした栄太と一緒に縛り付けられてしまう。
栄太から映画製作の為に借金をし、返済の目処が立たなくなったことで仕方なくこの仕事をやっていたことを打ち明けられ、彼と共に隙を見て脱出を図るが、あと一歩のところで見つかってしまうが、栄太が先輩達を返り討ちにしたことで危機を脱する。
その後警察に通報し先輩達と共に自首することになった栄太に「きちんと罪を償ったらもう一度映画監督を目指し、ユキと撮ったショートフィルムを投稿する」と言われて、彼と別れた後、自身もせっかくの連休を1日で切り上げてサンシャインへ戻った。
2006年では桐生がフォーシャインを去った後、陽田と一緒に店を切り盛りしながら、キャストや家族のいる陽田などをフォローしながら働いていた。
そんな中、父親が倒れたという知らせを聞いて病院へ駆けつけると病室で父親が医師「あと一ヵ月」と話しているところを聞いてしまう。「娘には病気の事を内緒にしてください」と先生に頼んでいたことや自分のことを心配していることを呟いていたことから、父親が重い病で余命があと一ヵ月だと思ってしまう。父親に「自分はカリスマオーナー」だと嘘をついて安心させようとするが、それを聞いた父親が「明日仕事している姿を見に行っていいか」と言われ、つい返事をしてしまいパニックになる。
陽田や小雪、そして偶然大阪に来ていた真島にも協力をしてもらい一芝居打つことになる。言葉の言い間違いや緊張のあまりセリフが出てこないと色々とトラブルに見舞われるが、フォローもあったことでなんとか乗り越えていく。
そこに店の責任者に用があるという騒いでいる客がいると聞き、真島から自分が用意した迷惑客(西田とゲイリー)が因縁をつけてくるという作戦を聞いていたので、そのチンピラ相手に強気で追い出そうとする。しかし客は出ていこうとする演技どころかビビろうとする演技もしないことに異変を感じ、西田の名前を告げるとその客の名前は川野であることを知って本物の迷惑客だということを知る(西田とゲイリーは真島に因縁をつけたチンピラ達を相手するために外に出ていた)。
本物の迷惑客に完全にビビってしまい怖気づいてしまう。すると迷惑客が「ボーイの顔を殴り、嬢はホテルでお仕置きしてやるから嬢とボーイと金を出せ」と言われてしまう。
しかしその言葉に彼女はビビりながらも「お代は持つから帰って、二度と来ないでください」と頼む。その言葉を聞いた迷惑客が逆上するが演技ではないことに気づいた小雪・陽田・キャストのエリカの3人がその迷惑客を返り討ちにする。
自分のしたことを棚に上げてボロボロになりながら文句を言う迷惑客にフォーシャインの客達も味方をしてくたことでその迷惑客を追い出すことに成功する。周りに感謝しながらもいつまで経っても駄目な自分に落ち込むが真島に「周りに助けられたのはユキちゃんの人望のおかげで、助けが必要なら助けられて生きればいい」と励まされる。
その後父親に全ての事を打ち明けて謝るが、そこで父親から実は病気は「痔」であることを知る。一ヵ月というのも痔が完治するまでの期間で、先生に内緒にしてくれと頼んだのも恥ずかしいからということで、自分の心配をしていたのも痔になりやすい体質は遺伝すると言われたことによる心配だったことを知った。
自分の勘違いで真島達を振り回したことを謝罪し、お詫びに寿司を奢ろうとするが、財布がないことに気づき、慌てて探し回るのであった。
龍が如く8
桐生編の追憶ダイアリーにて久々に登場。
経営者として約15年間、フォーシャインで蒼天堀のトップをキープし続けたのちに飲食店を始めるために独立。横浜・伊勢佐木異人町のスナック街のビルの一角で、ちらし寿司バー「ぎんしゃりん」を開店。小雪に見栄を張るため忙しいと嘯いていたが、実際は閑古鳥が鳴いている事から経営は苦しい模様。しかしそれでも自分の知名度を使うのではなく、ちらし寿司の味だけで勝負したいと意気込んでいる。
ユキから立場を引き継いだ小雪が神室町にフォーシャインの系列店を出店するも、同業者からの嫌がらせなどで開店を目前にピンチに陥っていると桐生から聞くと、小雪を助けるために神室町へ向かった。『極2』から17年経過し、還暦目前のはずだが当時の美貌をキープしており、思わず桐生も「キレイだ…」としか言葉が出ないほどであった。
一日限定でキャバ嬢に復帰し、小雪と桐生に呼び出された向田紗栄子と共にオープン初日を乗り切った。その後は異人町のちらし寿司バーで回復アイテムである「ユキ特製ちらし寿司」を購入することができるようになる。
また、『極2』の2006年当時の姿で小雪と共にデリバリーヘルプとして登場する。
その他の登場
『7』では直接の登場はないが、主人公・春日一番の会社経営にて、DLC「敏腕従業員パック3」を購入すると従業員として雇う事ができる。
『維新!極』では、物語のメインヒロイン「おりょう(オリジナル版では桜庭ななみ)」として登場する。詳細は当該記事を参照。
『ジャッジアイズ』及び続編の『ロストジャッジメント』では彼女が『0』で着ていたドレスが、城崎さおりのキャバクラ潜入時のドレスアップ用衣装として登場する。