概要
『スター☆トゥインクルプリキュア』のユニ(キュアコスモ)とアイワーンのカップリング。
各話の展開
第27話以前の展開詳細⇒ユニ、アイワーン、バケニャーン、バケアイ
第27話
アイワーンの執事であったバケニャーンの裏切り、そしてその正体が性別も年齢も異なるレインボー星人の少女ユニだったことが判明した第19話、ユニが5人目のプリキュアであるキュアコスモに覚醒した第20話、自らの主人であるダークネストが大局の勝利のために自分の魂を陵辱した第21話とショッキングな出来事が次々とあった後、アイワーンはしばらく本編に出番がなかった。
実はアイワーンは裏切り者であったバケニャーンを招いたことでノットレイダーでの居場所を失っていたのだ。
全てを失った彼女はプリキュアとして居場所を見つけたキュアコスモ/ユニの打倒のみを目的として付け狙う復讐鬼と化していた。そして第27話で満を持して再登場。自らの科学力を駆使して作ったアイワーンロボを伴いプリキュア達の前に立ちふさがる。
キュアコスモの故郷である惑星レインボーを滅ぼした原因を作ったのはアイワーンだと指摘されても動じることなく、「自分が何かされたら他人を騙したりして良いんだ? すっげぇなあ!」と、コスモの行動をなじって居直る始末で、ミルキー、ソレイユ、セレーネに攻撃をしかける。スターの援護もありコスモは攻撃しようとするが、アイワーンの言葉が脳裏をよぎった為に迷いが生じてしまい、その隙を突かれて砂浜に投げ付けられてしまう。
そしてアイワーンはコスモのこれまでの行動に対する嘲りと唾棄の暴言を叩きつけていく。
「いい気味だっつーの!バケニャーン、マオ、ブルーキャット、地球人……おまけに今度はプリキュアかっつーの!コロコロ変わりやがって!お前はそうやって姿を変えて、みんなを騙してんだっつーの!」
コスモは目的の為に多くのペルソナを被って周囲を偽り、欺いて来た。それは否定し様の無い事実であり、その事に対してコスモ自身に後ろめたさが全く無いかと言われたら偽りになる。
だが、キュアスターは「みんなを騙した」というそんなアイワーンの言葉を真っ向から否定し、「変わる事には新しい自分を知れる楽しさが有る。そしてコスモ自身はどんなに姿が変わっても、惑星レインボーを救いたい気持ちは決して揺らいでいない」と反論。そんなスターの言葉を受け、コスモは再び立ち上がる。仲間の援護ともにアイワーンは形成は逆転されていき、アイワーンロボが浄化技を受けて行動不能になった後は、また来ると言い残し退却していった。
今後、2人の関係が気になる展開になっている。
第30話
アイワーンはノットレイダーから脱退、第3勢力になってユニに復讐と再登場する。
第38話
AIの分析をもってしても一向にトゥインクルイマジネーションの手掛かりが見つからない状況を受け、そして「宇宙一の占い師に占って貰う」事を提案し占いの盛んなウラナイン星へ到着したユニ達プリキュア。そこにはバケニャーンにそっくりな盲目の占い師ハッケニャーンに訪ねる。
ハッケニャーンから運命の星を見つけている事を話して「星って一体…?」と尋ねるユニだが、そこへ深い憎悪の眼差しをしたアイワーンが乱入。
ハッケニャーンを連れて逃げるユニを容赦なく攻撃して来るアイワーン。かつてユニはとある砂漠の星でダークペンの実験を行っていたアイワーンに近付く為、ハッケニャーンの若かりし頃の姿に化けて接触、バケニャーンと名乗って取り入ったのだった。
ユニへの深い憎しみを爆発させるかの様に、アイワーンは宇宙船をアイワーンロボ23号へと変形させて襲い掛かるが、負けじとユニもキュアコスモに変身して応戦する。ハッケニャーンの見守る中、持ち前の素早さで立ち回りつつ、猫パンチで地面に沈めるが、アイワーンは四肢と背中のブーストを全開にして猛烈な勢いで突撃して来る。
万事休すかと思われた時、ミルキーが加勢。スター達も駆け付けアイワーンを攻撃する。
だが、アイワーンはコスモへの憎しみから内蔵された秘密兵器のエネルギー砲を繰り出した。それは当たった物を石化させると言う、コスモにとっては深いトラウマとなって久しいものだった。心の傷を深く掘り起こされ、戦意を喪失してその場にへたり込むコスモ。バリアを張るミルキー達を蹴散らし、アイワーンはコスモを石化させようとする。
絶体絶命かと思われた時、間に入ったのはハッケニャーンだった。かつてのバケニャーンにそっくりな人物の登場に面食らうアイワーンに対し、ハッケニャーンは言う。「遠い星を見上げているばかりでは気付かぬものだ。足元の花の美しさに…」その言葉を受け、コスモは初めて変身した時のスターが言った事を思い出す。一方、アイワーンは戸惑いながらもエネルギーをチャージし始める。そこへ立ち直ったコスモが乱入し、サマーソルトキックで砲身を蹴り上げた為、エネルギー波は空撃ちとなった。
尚もコスモに対して「許せない」と呪詛の言葉をぶつけるアイワーンだが、その目には涙が浮かんでいた。「アタイの居場所を無くしたお前だけは、絶対!許さないっつーの!!」そう叫んでビーム砲を放つアイワーン。だがコスモはその場から動こうとしない。彼女は気付いたのだ。今まで故郷を…大切な人を奪ったアイワーンへの憎しみに囚われていた自分だったが、自分も同じ苦しみや痛みをアイワーンに与えたいた事に………。
その時コスモが黄金の輝きを放ち、アイワーンの石化ビームを無効化する。「わたし…あなたの事……傷付けてた………ごめんニャン!」 アイワーンが戸惑い、スター達が見守る中、コスモはなんとアイワーンへ謝罪する。
「今なら分かる。あなたの気持ち! 苦しかったんでしょ、アイワーン!? わたし…わたし…決めたニャン!あなたを……許す!!」
何故そんな事を言うのか理解出来ないアイワーンは、ビームの出力を上げるが彼女は石にならず、黄金の輝きも衰えるどころか強まって行く。かつて故郷を奪われた憎しみに囚われながら、第三勢力としてノットレイダーに潜入したユニだったが、いつの間にかバケニャーンは孤独に怯えていたアイワーンにとって心の拠り所になっていた。そして自身の目的の為とは言え、アイワーンからの信頼を最悪の形で裏切り、さらにはアイワーンに居場所を奪われる苦しみを与えてしまった。言わばユニは被害者であり加害者となっていたのである。だが、アイワーンの悲しみと同時に自身のした事に気付いたコスモは、全てを許した上で言う。
「過去だけを見るんじゃなくて、前に進んで行きたい…あなたと一緒に! 自分だけじゃなくて、わたしは…みんなと一緒に、未来に行きたい!!」
その叫びと共にコスモの胸のエンブレムはより強い輝きを放ち、青白い光となって全てを包み込んだ。それはまさしくコスモがトゥインクルイマジネーションに覚醒した。溢れ出した光の中、アイワーンはオリーフィオと過ごしたユニの記憶と、その悲しみを垣間見る。同時にフワ、スタープリンセス、ダークネストもその輝きを感じ取っていた。そして5人はトゥインクルスタイルになり、合体技・スタートゥインクルイマジネーションによってアイワーンロボを浄化して機能停止させる。
アイワーンに手を差し伸べながら「行く所が無いんでしょ?だったら…」と地球へ来るよう誘うユニ達だが、アイワーンは相変わらずの態度で宇宙船に乗り込み飛び去って行く。だが、ユニの眼差しは晴れやかだった。
「本当、世話が焼けるニャン…」
第46話
ユニアイが尊くなる伝説回
プリキュアとノットレイダーとの最終決戦が始まった。スターパレスが襲撃され、プリキュアvsカッパード、テンジョウ、ガルオウガが対峙する。
コスモがガルオウガから猛攻に大ピンチの中、アイワーンが駆けつけ助ける。そして、ツンデレの表情で彼女の前に現れる。ダークネストの正体である蛇遣い座のプリンセスにいいよう使われて黙っていられなかったためであった。でも、彼女に「ごめんだっつーの…」と謝罪するだった。
そして、カッパードとテンジョウからの猛攻を足止めをし、彼女をスターパレスに導くのだった。
第49話(最終回)
アイワーンが無事レインボー星人たちと和解を果たした。
15年後、惑星レインボーの開拓にアイワーンは天才科学者としての技術力を注いでいた。ユニとアイワーンの関係としては大変仲が良好となった。
余談
ユニとアイワーンの中の人について、凄まじい因縁だった本作と打って変わって、二世球児達が活躍する野球漫画では相棒として共演している(中の人は中央がユニ、左がアイワーン)。
また、『ラム』という名のキャラクター(別キャラ)をそれぞれ演っている。(ユニの中の人は二代目ラムちゃんで、アイワーンの中の人は双子メイドの姉の方)