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信楽狸

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しがらきたぬき

信楽焼の狸の置物。一般的には「信楽焼のたぬきの置物」などと呼ばれることが多い。

概要

信楽狸(しがらきたぬき〈※a〉)とは、信楽焼たぬき)の置物のこと。

ただ、「信楽狸 / 信楽たぬき(※a)」は窯元(※a)や研究者(※e)や一般人の中にそうように呼ぶ人がいるだけで、統一名称は無く、流通名として「信楽焼たぬきの置物」「信楽焼たぬき」「信楽焼のたぬきの置物」などが多く見られる。

信楽焼八相縁起 (cf.Wikipedia) にちなんでおり(※b)、編笠を被った狸が、少し首をかしげながら、右手に徳利、左手に通い帳 (cf.Wikipedia) を持って立っている、いわゆる「酒買い小僧」型が定番になっている。

そういったわけで、掛取引 (cf.Wikipedia) で酒をもらってくるのに欠かせない通い帳と、もらった酒を容れるための大きな徳利という、酒買い小僧に必須の2点セットを携帯していることが、狸庵の初代・藤原銕造(1876年-1966年;明治9年-昭和41年)が信楽で活動し始めた昭和10年代から変わることのない信楽狸の造形上の基本デザインであり、この組み合わせは他の狸に例が無いため、これらが描かれていれば、「これは信楽狸だ」とか「信楽狸を基にデザインされている」などと断言することができる。

今ではさまざまなタイプの信楽狸が作られているが、それでも酒買い小僧の基本セットを携えていない作例は存在せず(※c)、何か新しく別の物を両手に持たせる場合にも、二の腕から吊り下げるなど別の形を執って徳利と通い帳を無くすことはしない(※d)。

一方、編笠は化け狸も被っているため、信楽狸を特定する条件にはなり得ない。

窯元でも、昨今は信楽狸なのに編笠以外の被り物をしている作例(野球帽を被っているなど)や何も被っていない作例(お地蔵様になっているなど)が見られる(※d)。

表記揺れ等

作品数の最初の数字は、初稿投稿日の2日後(2023年11月22日)付のもの。

ちなみに、初稿の前から「信楽狸」タグに設定されていた作品数は 27であった。

  信楽狸cf.|作品数 135)… 本項が該当。

  信楽たぬき(cf.|作品数 3)

  信楽タヌキ(cf.|作品数 0)

  信楽焼狸(cf.|作品数 7)

  信楽焼き狸(cf.|作品数 1)

  信楽焼の狸(cf.|作品数 6)

  信楽焼きの狸(cf.|作品数 0)

  狸の置物(cf.|作品数 8)

  たぬきの置物(cf.|作品数 2)

  タヌキの置物(cf.|作品数 2)

  • 類義語(似通った語):特に無し。
  • 関連語:

  信楽焼(cf.|作品数 81)

  信楽焼き(cf.|作品数 9)

  信楽たぬきの日(cf.|作品数 4)

  信楽cf.|作品数 590)

本来は信楽焼の窯元が古くから営まれてきた地域「信楽」が第1義であるべき記事であるが、漫画繰繰れ!コックリさん』の登場キャラクター「信楽」(『関連作品』節下の『空想全開』節にも掲載している)に占有された状態になっており、本来使いができない(タグのほうは信楽盾之も混ざっている)。

また、このキャラクター「信楽」は信楽狸をモチーフにしていて、信楽狸によく似た姿でも数多く描かれるため(※作中でもpixiv上でも同様)、それを知らない人が見ると「普通の信楽狸」と勘違いしてしまうことを避けられない。ただ、右の刀傷があることを知っていれば簡単に見分けられる。

「『繰繰れ!コックリさん』の信楽は信楽狸の妖怪」で「人間態でない時は信楽狸の姿でいるのだから信楽狸だ」とも言えるので、これを「信楽狸」に混ぜても間違いではないが、作品数は多く、こればかりになるのを避けたほうが得策であろう。

化け狸cf.|作品数 501)

本来は無関係ながら、夜市/Yoichi@🎩dri.「たぁぬきさん、たぁぬきさん、、」など、極まれに信楽狸がタグ付けされずに混ざっていることがある。

化け狸十変化cf.|作品数 62)

二ッ岩マミゾウ東方Project)の二つ名であるが、化け狸十変化の基本デザインは信楽狸であるため、信楽(繰繰れ!コックリさん)と同様、これを無条件で「信楽狸」に混ぜるのは間違っていないものの、得策ではない。

「関連作品」節下「空想全開」節のほうでは、元デザインの信楽狸にきわめて近いものを抜粋して掲載している。

pixiv

pixivでは「信楽焼タグのほうで設定されている作品が多かったが、それは「信楽狸」タグに対応するピク百記事(本項)が立項されていなかったことが理由の一つであろう。

本項の立項を気に「信楽狸」タグへの付け替えか重複設定を行ったため(※設定枠に余裕が無い場合や信楽焼と関係の薄い作品の場合は付け替えた)、その後は該当する作品の数は逆転した。2023年11月20~21日付。

また、統一された名称が無いため、タグ付けされていない例も多く、それらは「信楽 狸」などをキーワード検索することで見付けることができる。さし「タヌキの置物オオタチ」などは、「表記揺れ等」節で列記したタグのどれも設定されておらず、キーワード検索「信楽 狸」によって見付けることができ、「信楽狸」タグを追加したうえで「関連イラスト」節にも掲載した。

関連作品

空想全開

置物の振りをすっかり辞めている信楽狸から、擬人化ロボット化されてしまった信楽狸。

1. 擬人化されたが行き交う空想世界なのに、信楽狸は置物に徹している。

2. 電車内に持ち込まれた置物なのかも知れないが、自ら乗り込んだ線も考えられる。

3. いくらか写実寄りとは言え、描かれているキャラクターは全て写実ではないため、顔の見えない信楽狸も同じと考えた。

4. 料理店から出てきたお男の子と馴染みなのか、元気よく挨拶を交わしている。

5. バーチャルYouTuberとして人気を博しているのか。

6. の空。お遍路かとも思ったが、装いが違う。

7. 鬼娘に随伴する信楽狸。帯刀していて用心棒のようにも見えるが、ただの荷物持ちらしい。

8. ケモナー好みに変えられてしまった “ケモノ版(かわいい獣人版)” 信楽狸。

8. 7. に同じ。

9. 妖怪になってしまった。めっちゃあおってるデカブツ。

10~11. 『東方Project』に登場するキャラクター「化け狸十変化」こと二ッ岩マミゾウ(手前にいる女の子)の化けさせる程度の能力によって信楽狸に化けさせられた何か。11. は、信楽狸とおかめひょっとこが三位一体になっている。

12. 信楽狸に扮した、ポケモンオオタチ

13~14. 擬人化。『繰繰れ!コックリさん』の主要登場キャラクターの一人である妖かしの信楽

15. こちらも擬人化。「信楽」を作品名にしているが、前述した妖かしとは関係ない、作者うちの子(作者が創作したオリジナルキャラクター)。

16. ロボット化。ガンダム化された信楽狸。作者のキャプションでは、ご当地ガンダム滋賀県代表候補の一機ということになっている。

[R-18]リンク世にも珍しい信楽狸の本格エロ。狐娘との異種姦に励む信楽狸ならぬ、お稲荷さまと信楽大神さまの目合(まぐわい|cf.)。

17.『逃走中グレートミッション』に登場する信楽たぬき男

デザイン

1. トライバルとしてデザインされた、赤べこだるま、信楽狸、招き猫

2. イラスト以外の作品として、消しゴムはんこ

3. アイドルグッズになった体のイラスト。作者によれば、『アイドルマスターシンデレラガールズ』のご当地コレクション滋賀県版だそうで、信楽狸にされたのは滋賀県出身という設定がある藤居朋

最古シリーズ

pixivの「最古シリーズ」には以下の作品群が該当する。

  • 百轟「たぬきと遭遇」(2007年10月2日投稿、作品ID 44044)

  最古の信楽狸」(信楽狸を表現した現存最古の作品)。タグ付けはできていない。

  • 一億カソン「たぬきりきり」(2008年2月20日投稿、作品ID 447944)

  最古の信楽狸(版権物」(版権物で信楽狸を表現した現存最古の作品)で、信楽狸を表現した2番目に古い作品。キャラは『FORTUNE ARTERIAL』の紅瀬桐葉

  • tngd「信楽焼」(2008年7月27日投稿、作品ID 1248925)

  最古の信楽狸(エロ」(エロで信楽狸を表現した現存最古の作品)、「最古の信楽狸(R-15指定)」(信楽狸を表現した現存最古のR-15指定作品)。

  • tngd「こぴぼんかっと」(2009年8月9日投稿、作品ID 5564644)

  最古の信楽狸(R-18指定)」(信楽狸を表現した現存最古のR-18指定作品)。

  R-18指定作品は表示を制限されているため、ここではリンクを張るにとどめる。

脚注

出典

※a 「信楽たぬきについて」 狸庵「紫香楽ラボ」(ウェブサイト)

※b 「八相縁起って何?」 信楽町観光協会「ほっとする信楽」(ウェブサイト)

※c 「タヌキだけと違うで 土と炎織りなす信楽焼(1)軌跡」 日本経済新聞社『日本経済新聞』 2017年7月31日刊行。

※d 「狸(たぬき)」 信楽焼陶器総合販売「大谷陶器」(ウェブサイト)

※e 「狸の腹鼓」 国際日本文化研究センター「怪異・妖怪伝承データベース」(ウェブサイト)

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