原っぱライブはじめます!?
はらっぱらいぶはじめます
真壁瑞希「やってみると、何かが伝わることもあるのかもしれません」
765プロライブ劇場オープンまで2ヶ月。早くステージに立ちたいという皆の気持ちを知った春日未来が考えたアイデア、それは劇場のすぐ近くの原っぱでライブっぽいことをする、「原っぱライブ」だった。SNSで「MILLIONSTARS」のメンバーにアイデアを共有した未来はプロデューサー(P)にも直接それを伝えに行き、伊吹翼・最上静香もそれぞれの考えからやりたいという意思を示した。Pは未来のアイデアを一旦了承する。
しかし、この時点では何らかの曲を歌って踊るという曖昧なプランしかなく、未来たちから話を聞いた七尾百合子・望月杏奈・徳川まつり・箱崎星梨花は楽曲・設備・衣装・集客など開催への多くの課題を洗い出す。また馬場このみ・百瀬莉緒・豊川風花の調べでは、その原っぱの敷地が使用できる日は2週間後の特定の一日に限られ、その日はスケジュール的に矢吹可奈・北沢志保・松田亜利沙・天空橋朋花・二階堂千鶴の5人は出演できないことになっていた。中谷育・大神環・木下ひなた・所恵美・島原エレナなどは開催に前向きだったが、田中琴葉はやはり課題の多さを疑問視し、高山紗代子・篠宮可憐も、下積み期間であることを理由に実施には消極的な姿勢を示す。
一方で、原っぱライブを「なんでもありのお祭り」と解釈した野々原茜からは、人づてに横山奈緒・ジュリア・舞浜歩・佐竹美奈子・高坂海美・福田のり子・永吉昴・エミリー スチュアート・真壁瑞希・宮尾美也・北上麗花へと次々に話が広がり、各々が自分のやりたい屋台や出し物を準備し始め収拾がつかない事態に。更にライブのオブジェ用にと、今までのものに輪をかけて巨大なロコアートを作ったロコは制作中に暴風雨で脚立から転落。Pの機転でロコは助かったものの、未来たちにPは一旦計画をストップすることを命じる。
オンラインを含めて、劇場ステージに全員集合した「MILLIONSTARS」の37人を前に、Pは皆の統率がとれていなかったことを謝罪。その上で、開催には様々な課題があることを改めて伝える。
計画に最初から反対していた、元子役でプロ意識の強い周防桃子はPを叱責し、「やりたくない」「こんなの嫌だよ」など強い言葉で開催の必要性に疑問を呈する。志保などが桃子の主張を理解する一方で、推進派の奈緒は批判の多い桃子を咎め、場を重いムードが覆う。
議論は一時中断となったが、主張を否定された桃子や未来の心は荒んだまま。1人でいた桃子のもとにやってきた瑞希は、手品を披露し桃子に笑顔を取り戻させる。瑞希の助言、更に同年代の育の言葉を聞いた桃子は……。
一方の未来のもとにはPが。未来はこのライブを発案した理由を訊かれ、屋上で百合子に見せてもらった夜景のような景色を早く見たいと感じたこと、そして皆も早くステージに立ちたいと知ったことを挙げる。しかしながら無計画のあまり皆の関係に亀裂を入れてしまったことを未来は謝るが、Pは自分がやりたいことを見つけてくれたことが嬉しかったと未来をフォローした。
そしてこのPと未来の会話は、翼が機転を利かせマイクのスイッチを入れていたため劇場全館に流れていた。Pはこのイベントを「Live Theater Project」の第一歩にしたいと語り、一同もそれぞれの方向性において原っぱライブを盛り上げることを決めたのだった。
※各アイドルの背景は他媒体で多く言及されているものを中心に解説する。
(随時追加)
- 第4話にして「MILLIONSTARS」の37人(現時点)が全員登場する回であり、前半の11分だけで全員が台詞を発している。
- 冒頭の「原っぱ~~~!?!?!?」はこれで通算4度目の天丼。
- 一緒に居酒屋に来ていた馬場このみ・百瀬莉緒・豊川風花はこの時点でのMILLIONSTARSの年長上から3人である。
- レストランで一緒におり、後のシーンでも一緒にいる田中琴葉・所恵美・島原エレナも親友トリオで有名であり、ゲームなど他媒体ではユニット「トライスタービジョン」を組んでいることが多い。
- 茜が原っぱライブのアイデアを知り「なんとこれは!」と言っているシーンの横に映っているのは豊洲駅7番出口である。後の多くの回にも登場する。
- この回では「765PRO ALLSTARS」から我那覇響・四条貴音が一言だけ出演。全国ツアーのレッスン中であろう。
- 早坂そらもワンシーンだけ映っている。
- 事務室における茜の登場シーンで流れているのは「てってってー」の愛称でおなじみの「TOWN」。これまでの次回予告でも毎回流れていたが本編で流れたのは初。
- 翼の「ダメぇ?」は他人(主にP)に何かをおねだりするときの典型的な台詞。
- Pがこのみ達に調べ物を頼んだのは、年長者というだけでなくこのみが元々事務員志望であることも大きいか(実際、他媒体では事務の手伝いをしていることも多い)。
- 高山紗代子がこういった物事に対し当初消極的であったことには、主に『シアターデイズ』における熱血な彼女をよく知る者からは意外だったとの声も多い(GREE版時代の性格に近いか)。
- 茜の「乗るしかないでしょこのビッグプランに!」という台詞は勿論、「乗るしかないこのビッグウェーブに」というネットミームが由来であろう(茜はメタ発言が多いキャラでもある)。
- 大神環「みんなで虫捕りとかも(したい)」→木下ひなた「虫取りならちょっこし自信あるよお」の流れはアンジャッシュ状態になっているであろう。環の「虫とり」は野原で昆虫などを捕獲する行為、ひなた(実家が農家)の「虫とり」は農園などで作物についた害虫を駆除する行為である。
- 北沢志保「やるとしてもお客さんは?」の直後に矢吹可奈が上げた「ヴェ」のような呻き声も先行上映時からネタになっていた。
- 天空橋朋花の言う「子豚ちゃん」とは概ね自身を信奉するファンのことであり、「聖母」を名乗りアイドルになる前からファンがいるキャラ故の呼称である。
- 二階堂千鶴の人となりについては当該記事を参照。とりあえず決して咳の絶えない重病者というわけではない。
- 佐竹美奈子の「わっほーい!」という言葉も彼女の口癖。また、実家は中華料理店の「佐竹飯店」である。
- 舞浜歩はアメリカへのダンス留学経験があり、当然MILLIONSTARS内でも一、二のダンスの腕前を誇る。
- 福田のり子は家族の影響でプロレスなど男性寄りの趣味を多く持つ一方で、女の子っぽさにはまだ自信がない模様。
- エミリー スチュアートの言う「大和撫子」とはアイドルのことであり、この回では分かりにくいが日本文化を愛するあまり会話でほぼ一切外来語を使わないキャラである(エミリー語と呼ばれる)。
- 本編中で初登場した「茜ちゃんねる★」だが、『ミリオンライブ!』のブランド公式アカウントでは第1話より最速放送に合わせて「#茜ちゃんねる」のハッシュタグで茜による実況が行われている。
- 宮尾美也と北上麗花の天然サンドに挟まれて青羽美咲も登場。
- ビールケースを98個も原っぱまで運んできた未来たちだが、「よくこんなに借りれたよね」と言う通り本当にどこから借りて運んできたというのだろうか(一応豊洲にはやや酒店が多いという土地柄はなくはないが…)。
- 望月杏奈がロコの頭を拭いているシーンは前回のエンドカードに続きあんロコである。
- 今回最大のキーパーソンと言ってもいい周防桃子であるが、作中の元子役という説明に加え、そこで大きな失敗をして芸能界を一度去り家族も実質失ったという重い過去のある小学生である。主人公の未来やPたちに真っ向から反対する役回りであるためともすれば視聴者のヘイトを集めかねないキャラであるが、本編中でも琴葉・百合子・紗代子・志保など桃子側の立場の人間を多く作ってフォローしているのに加え、アニメ外でも第1話より意味ありげな桃子のシアターデイズのCMを流すことによって、説明しきれないキャラの背景を初見の視聴者に推察させる構成になっているのは流石の手腕といったところだろう。
- 険悪な雰囲気の中で真壁瑞希が桃子に手品を披露するという流れは、ゲッサン版第12話(3巻)で翼とジュリアが仲違いした際に瑞希がマジックをしたのと同じ流れである(出したものも同じバラの花である)。青い風船が飛び出て「別の手品のタネが飛び出してしまいました」と言っていたが、本当にミスなのか織り込み済みなのかは本人のみの知るところである。
- 翼がマイクを入れることで未来の台詞が全員の知るところとなるシーンは今回随一の名シーンである一方で、かなり小さい声で話している未来やPの声をだいぶ遠いところから拾い、しっかり聴こえる精度で出力している(しかもオンライン先にまでしっかり聴こえている)マイクが高性能すぎるというツッコミもある。
- 「そうね、まだ少し時間もあるし」という志保の台詞は明確に劇場版『輝きの向こう側へ!』における「もう時間がないんです!」を意識しているだろう。
- 茜→ジュリアの「ジュリアン」はいつもの呼称である一方で、それを受けてジュリア→茜が「バカネ」になっているのはGREE版で一度あった文脈である。
- 次回予告は、先行上映版第3幕、週替りボイスシアター第3週の内容と連動しており、それを観た人は、あの状況のきっかけを知る事となった。逆にBlu-ray版でボイスシアターを観た人は、今回の出来事の結果を知る事に。少なくとも、この出来事は39人揃った後にアニメOPの「Rat A Tat!!!」のPVを屋上で撮った後であると思われる(でないと、屋上が撮影に使えなくなってしまうだろうから)。
- エンドカードはYahako氏の作画で、まつり・このみ・莉緒が描かれている。
- 次回予告で原っぱライブの当日が6月8日(日)とわかるので、今回の物語はその2週間前にあたる5月25日付近である。
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