概要
『週刊少年マガジン』2003年47号から2004年38号まで連載。作者は宗田豪。
名目上は「抜群のセンスを持ち、百舌(もず)と呼ばれた伝説の料理人を祖父に持つ少年である味の助が、料理を通して様々な人と触れ合い、成長していく物語」となっている。
登場人物
味の助一家
- 徳川 味の助(とくがわ あじのすけ)
- 徳川 優作(とくがわ ゆうさく)
- 料理界の魔術師」「百舌」と呼ばれた天才料理人。10年前交通事故で他界する。ひょっこり北海道へ行って人助けをするなど行動範囲が広い。
- 味の助の母
- 洋食店を営むが、自身は料理ができない。そのため調理はすべて味の助が行っているが、味の助が学校に行っている間はどうしているのだろうか・・・という心配はいらない。なぜなら他の店が窮地に陥ったら店閉めて助けに行けるほど暇なのだろうから。
味の助の学校関係者
- 中村(なかむら)
- 沢渡 萌乃香(さわたり ほのか)
- 味の助の幼馴染。味の助に色々とヒントを与えたり、食べただけで素材や調理法を言い当てる味覚を持つ。勉強もできるが、味の助が料理修行へ行っている間にスランプになってしまい引きこもりになってしまう(猛勉強して5点は出題範囲間違えているレベル)が、話を聞いて仕事サボってきた味の助の料理を食べて再び学校へ通うことに。
- 斉藤 和良(さいとう かずよし)
- 味の助より1つ上の同級生(中学生ながら留年している)。学校では「伝説の武闘派」と恐れられているが肉屋を営む母親想いでもある。暴走族の族長であるが、コロッケ対決の時はメンバーがエプロンを着用して手伝いに駆けつけたり、別の対決ではメンバーと一緒に横断幕を掲げるなど信頼が厚い。
- 平山 かおり(ひらやま かおり)
- 池田(いけだ)
- 味の助とは保育園からの同級生で、サッカー部のエース。実家のパン屋が進出してきたハンバーガー屋に潰されそうになって助けを求める。
料理関係者
- 神宮寺 徹(じんぐうじ とおる)
- 「料理界の番人」と呼ばれるほどの料理評論家。味の助の家が洋食屋なのになぜか丼物を頼み、それを食べたら「こんな物は丼とは呼べんわ!!!」と怒鳴り散らし、味の助の店を潰そうとする。しかし次第に味の助の才能を認めるようになり、味の助の勝負結果を知っていたり、師匠を紹介しようとするなど至高のツンデレっぷりを披露する。
- 青山 光(あおやま ひかる)
- かおりが拒食症になったため雇われた料理人。作った料理を食べてもらえないのに何故か味の助に偉そうであった。
- 京極 一(きょうごく はじめ)
- 味の助の祖父と対をなすと言われていた料理人の孫で、味の助と同じ年。味の助との料理対決で(事前仕込みなしで)3日間煮込んだ牛すじの煮込みを出すという時空使いでもある。
- ハンバーガーモンスターの店長
- カウボーイ風のアメリカ人。日本人を侮辱するのはおきまりとしても怒って襲い掛かった池田を投げ飛ばして顔を踏みつけたり、池田の店の看板を壊したり、あげく味の助の母親にまで暴力を振るうなどおまわりさんこっちですなことをしているが、誰も通報しないためこの作品と世界観を共有していることが発覚する(単行本のおまけ漫画では逮捕されている)。
- 天堂 猛司(てんどう たけし)
- 神宮寺によって紹介されたホテルグランシアス内にあるフランス料理店の総料理長。優作の弟子でもあったが、志半ばで優作が他界したため味の助に「俺は二世料理人が大嫌いなんだ」と八つ当たりしていた。
- 百田 栗太郎(ももた くりたろう)
- 熊田(くまだ)
- 天堂の料理店の副料理長で、肉に関しては天堂をも凌ぐと言われる。
- 前田 基比呂(まえだ もとひろ)
- ホテルグランシアス内にある日本料理店の総料理長。辛いのが苦手。
- 宋 太郎(そう たろう)
- ドン・アジータ
- ホテルグランシアス内にあるイタリア料理店の総料理長。女たらし。
アレな描写を受けた人たち
- おり絵(おりえ)
- 上村 まどか(うえむら まどか)
- Mr.マグワイア
- 被害者その3。アメリカナンバーワンの料理評論家。たまたま日本の商店街を訪れてたまたまハンバーガー対決に出くわして審査員になる。なお審査中の彼の表情は・・・(自主規制)
- 橘 美鈴(たちばな みすず)
- 被害者その4。天堂のレストランのウエイトレス。味の助によってドマトの果汁を顔面にかけられる。
- 正太(しょうた)
- 被害者その5。入院する前に熊田のスペアリブを食べに来たが、熊田が事故に遭ったため味の助が代わりに作ることに。そしてスペアリブをほおばると咥えた状態でスペアリブが上下に動く描写が・・・おいやめろ。
その他
- 渚(なぎさ)
- 函館の旅館の娘で、バイトのため定食屋へ行く途中に函館へ来ていた味の助とぶつかり、パンツを見られたということで味の助を定食屋へ連行。味の助が出された食事の隠し味を当てたことで自分の家へ招待した。アレな描写はされていないが(妄想で)裸にされたり最終話でスケスケな水着を着せられたりとある意味アレ要員であった。
- 渚の祖父
- 「伝説の漁師」と呼ばれている。伝説が多いのはともかく味の助が遊びに来た次の日突然倒れて危篤状態に。味の助が出したエビの味がする各種魚介に満足して息を引き取った・・・が翌日蘇生した。昔優作に助けられたことがある。
- 池田 優衣(いけだ ゆい)
- 池田の妹、ょぅι゛ょ。わざわざ名前付きだったこともあり期待されたが出オチ(おそらくアレをしようと出したが大人の事情が発動したと思われる)。
- 春風 理菜(はるかぜ りな)
- 人気ナンバーワンのセクシーアイドル。天堂の店に朝早くから来たため味の助とクリリンとの勝負の審査員にさせられる。セクシーアイドルということで期待されたが、元々のステータスが高すぎたとこもあり特にそれっぽい描写なし。
- 大河原(おおかわら)
- 現役の大臣。モデルはおそらくこの作品の国会議員。肉の焼き方を指定していなかったのに肉が赤いといちゃもんをつける。味の助がフレンチと無関係なものを出したところ満足し、自分を恥じて謝罪した。
- 野田 亜希子(のだ あきこ)
- ホテルグランシアスのオーナー、おそらく独身。味の助にやたら興味を持つなどショタコン疑惑あり。
内容について
基本設定は「ミスター味っ子」を彷彿とさせるものであるが、先述の通り少年誌で出していいのか議論になりそうな描写が多くある。特におり絵の肉汁が飛び出る描写は「クンニしろオラァァァ」「パコ描写を袋とじ封印」に匹敵する週刊少年マガジンのアレなネタを語るうえで欠かせないものとなっている。
当然ネット上でネタにされ、味の助は汁の助(しるのすけ)と呼ばれ、ウィキペディアでもネタに近い内容で放置されている(外部リンク参照)。pixivでもおり絵の肉汁が飛び出る描写をネタにしたイラストが投稿されている。