概要
物事の学問・武術・芸において、最重要とされる技術や教えのことを「奥義」と呼び、転じて「極意」とも呼んだりする。
この時点で「極み」に至っていると解釈するのが一般的だが、フィクションでは奥義の中でも更に上級者向けのスキルや秘伝中の秘伝スキルが存在し、これを「奥義の極み」即ち「究極奥義」あるいは「最終奥義」と呼んだりする。
イナズマイレブンの究極奥義
『イナズマイレブン2脅威の侵略者』にて初登場した概念。
作中設定としては円堂守の祖父である円堂大介が裏ノートに記した『正義の鉄拳』、『ムゲン・ザ・ハンド』、『ジ・アース』の3種の必殺技。
これまでの必殺技よりも習得難易度は余りにも高く、厳しい訓練や逆境を乗り越えたセカンド雷門が漸くモノにし、エイリア学園マスターランクチームザ・ジェネシス戦での切り札となったが、アニメ版では破られることが珍しくない(選手の成長過程を描く必要がある上、FFI出場チームの強大さを表現するためである)。
ゲームシステム的には必殺技の中でも特に大きく成長するものを言う(出典:『イナズマイレブン2脅威の侵略者ファイア/ブリザード最速オフィシャルガイドブック』(小学館)より)。
通常の必殺技は改→真かV2→V3(3から)と進化していくのだが、究極奥義はG1~G5(Gの部分は「グレード」と読む)と5段階していく。裏ノートに「究極奥義に完成なし」の一文が添えられているのもこのため(『皇帝ペンギン1号』がカウントされている理由も納得である)。
『2』の頃は必殺技の中でも特に強力なものが名を連ねていたが、『3』からは『2』の究極奥義の1部が序盤から使えることもあって、威力が大幅にナーフされたものが少なくない。
『GO』では改進化が4段階(最終段階は「超/絶/極」)、V進化が5段階(最終段階は「A/S/Z」)に変化したのでますます究極奥義一強ではなくなったが、究極奥義も「GX」という6段階目の進化を与えられたのちに『GO3』ではとうとう7段階目の称号である「GO」が登場したので究極奥義が必殺技の中でも突出した扱いをされている事には変わりない(ちなみに改進化の最終段階は「神」、V進化は「∞」となっている)。
なお、別に究極奥義だからといって成長スピードが著しく遅いかと言われるとそうでもない、『イナズマイレブン2』では『ムゲン・ザ・ハンド』が晩成型である一方で『デスゾーン2』が早熟型という風にバラツキがあるのである。
ちなみに勘違いされがちだが、究極奥義の派生技は必ずしも究極奥義と設定されているわけではない(例:タイガーストーム、爆熱スクリュー、ジ・アース∞(※これで一つの技名です)など)。
究極奥義の例(登場世代順)
- デスブレイク
『劇場版イナズマイレブン 最強軍団オーガ襲来』で登場した山属性のシュート。
バダップ、エスカバ、ミストレの3人で赤黒い刺々しいオーラを纏ったシュートを放つ王牙学園の最強技。
「ブレイク」と名が付く事からもわかるように、正三角形で放つイナズマブレイクとは異なり、逆三角形でシュートするのが特徴。
- ハイボルテージ
『劇場版イナズマイレブン 最強軍団オーガ襲来』で登場した風属性のパンチング技。
ザゴメルがブボーとゲボーを電池がわりに電気を起こし、シュートを弾き飛ばす。
- フェンス・オブ・ガイア
『イナズマイレブンGO』で登場した山属性のパンチング技。
三国が地面から岩山を隆起させてシュートを弾き返す。
属性は不一致ながらも威力は高め。アニメ版では成功すると決めポーズを取る。
- アトランティスウォール
『イナズマイレブンGO』で登場した山属性のブロック技。シュートブロック特性持ち。
天城が地面から古代遺跡を隆起させ、古代文字の障壁で選手やシュートの侵入を防ぐ。
アニメ版では『ビバ!万里の長城』で止められなかったマボロシショットの対抗策として生み出されたが、『クロノ・ストーン』ではギル戦でG2に進化してザットの侵入を防ぐものの、メイアとギリスにボールが渡ってしまい、失点を許してしまった。
- デビルバースト
『イナズマイレブンGO』で登場した火属性のシュート技。
剣城が青黒い翼を広げて飛翔し、ボレーシュートを繰り出す。
初登場作では剣城単体での最強技だったものの、アニメ版では決まった試しがない。
- ジョーカーレインズ
『イナズマイレブンGO』で登場した林属性のシュート技。
神童と剣城がボールを連続で蹴り上げ、締めのシュートを放つ。
シュートが闇のエネルギーの雨を伴ってゴールに向かうことからこの名前が付いた。
- エボリューション
『イナズマイレブンGO』で登場した山属性のシュート技。シュートチェイン特性を持つ。
ジョーカーレインズとマッハウインドの合体技。『イナズマイレブンGO2』ではミキシトランスしたSARUとメイア&ギリスの技となっており、属性一致の強力な技となっているが、何故かジョーカーレインズより威力が低く設定されていた(『GO3』で元の強さ関係に戻された)。
- サーペントファング
『イナズマイレブンGO』で登場した山属性のキャッチ技。
蛇野が白蛇を召喚し、ボールを噛みつくように両手でキャッチする。
- キルブリッジ
『イナズマイレブンGO』で登場した風属性のキャッチ技。
芦矢が両腕から作り出した闇のエネルギーでベルトコンベアーのようにボールを引き寄せてキャッチする。
名前の由来はボールの勢いを殺す橋だから「キルブリッジ」なのである。
- ブラックアッシュ
『イナズマイレブンGO』で登場した林属性のシュート技。
黒いエネルギーを纏ったシュートを放つシュウの得意技。
ボールが周囲を黒い霧に染めながら、ゴールに襲いかかる。
- ゼロマグナム
『イナズマイレブンGO』で登場した無属性のシュート技。いわゆるファイアブリザード枠でシュートブロック特性を持つ。
白竜とシュウが両サイドから光と闇のエネルギーを込めたシュートを放つ。
GO1における最強技の一つだが、アニメでは無頼ハンドに止められ、一度も決まっていない上にフォントの演出もない。
- バニシングカット
『イナズマイレブンGO』で登場した無属性のブロック技。
瞬間移動しながら相手に迫り、ボールを奪い去る。
- スプリントワープ
『イナズマイレブンGO』で登場した無属性のドリブル技。
まるでワープしたかのように俊足でフィールドを駆け抜ける技。
- クロシオライド
『イナズマイレブンGO2クロノ・ストーン』で登場した山属性のドリブル技。
海流で作り出した龍に錦が乗り敵を抜き去る。
おそらくは「昇り龍」の強化版のような技なのだろう。
- きらきらイリュージョン
『イナズマイレブンGO2クロノ・ストーン』で登場した林属性のブロック技。
黄名子がマスタードラゴンを呼び出し、花火を打ち上げて敵をブロックする。
『GO2』では最強の林属性のDF技となっている。
- グレートブラスター
『イナズマイレブンGO2クロノ・ストーン』で登場した無属性のシュート技。
白竜と剣城が飛び上がり、白光と青黒いエネルギーを込めたシュートを放つ。
『劇場版イナズマイレブンGOVSダンボール戦機W』ではCMで使用するものの、本編では一切使用せず。
その代わりか、『イナズマイレブンGOストライカーズ2013』ではフォント演出や必殺技ボイスを拝める上に優一もパートナーに出来るようになった。
- ディザスターブレイク
『イナズマイレブンGO2クロノ・ストーン』で登場した山属性のシュート技。
ザナークが赤黒い雷撃を纏ったボールを左足で振り被るようにシュートする。
ミキシトランスしていないザナークにとってはこれが最強技であり、「ちょうわざ!」と組み合わせれば対戦で多用されやすい火属性キーパーキラーになり得る。
アニメ版ではエルドラドチーム02との戦いでG2に進化を遂げており、三国からゴールを奪った。
- アスタリスクロック
『イナズマイレブンGO2クロノ・ストーン』で登場した火属性のシュート技。シュートブロック特性持ち。
アスタが石柱を召喚し、「✴︎」のようにボールを挟み込んでブロックする技。
断っておくが、あくまでもこれを覚えるアスタのポジションはFWである。
『劇場版イナズマイレブンGOVSダンボール戦機W』ではゴッドウィンドに破られている。
- マジカルフラワー
『イナズマイレブンGO2クロノ・ストーン』で登場した山属性のブロック技。
フランなどが使用でき、吐息で敵に飛んで行った花が敵を取り囲み、花火のように打ち上げてボールを奪い去る。
- オールデリート
『イナズマイレブンGO2クロノ・ストーン』で登場した無属性のドリブル技。
ガンマなどが使用でき、合掌して敵を消し去り、フィンガースナップで昏倒させて抜き去る。
残念ながら作中の参考画像に使用されているフランは自力習得できない。
- カオスメテオ
『イナズマイレブンGO2クロノ・ストーン』で登場した山属性のシュート技。
黒い薔薇とミキシトランスしたフランが暗黒のエネルギーをボールに結集してシュートを放つ。ゲームでは最初からレベルがカンストしている。
『劇場版イナズマイレブンGOVSダンボール戦機W』では黒い荊状のエネルギーのみならず、空中に浮かんでいた巨大ジオラマを吸収させて放っている(技名も発せられず、試合外で放たれた)。
- グロリアスレイ
『イナズマイレブンGO2クロノ・ストーン』で登場した風属性のシュート技。
LBXオーディーンMk-2の必殺ファンクションでシュートを打ち出す。
元ネタは『ダンボール戦機 爆ブースト』に登場する必殺ファンクションで『W』ではオーディーンMk-2、『劇場版イナズマイレブンGOVSダンボール戦機W』ではイカロス・ゼロの技として登場。
光の槍を伸ばして回転させ、敵に光の雨を降らせて攻撃する技だが、アニメ版とゲーム版で演出の豪華さがまるで異なる事で有名。
- デッドフューチャー
『イナズマイレブンGO2クロノ・ストーン』で登場した火属性のシュート技。
メイアが花弁状のエネルギーを展開し、ギリスがシュートを放つ。
周囲には滅びゆく未来都市のイメージが浮かび上がる。
アニメ版でも威力は高かったが、SSC側を裏切ったザナークになんの必殺技も使われずに止められてしまった事も…。
- シェルビットバースト
『イナズマイレブンGO2クロノ・ストーン』で登場した無属性のシュート技。
SARUが亀甲状のシールドを展開、シュートを打ち込むと複数のビームに分散して敵ゴールに襲いかかる。
- Zスラッシュ
『イナズマイレブンGO3ギャラクシー』で登場した林属性のドリブル技。
天馬がZの軌道を描くように敵を抜き去る。
- アインザッツ
『イナズマイレブンGO3ギャラクシー』で登場した林属性のブロック技。シュートブロック特性持ち。
神童がタクトを振るような動きで空を切り、敵からボールを奪い取る。
譜面のようなイメージが浮かび上がるが、これは技名が音楽用語で楽節の出だしを指す言葉だから。
- このはランデブー
『イナズマイレブンGO3ギャラクシー』で登場した林属性のドリブル技。
九坂と好葉が手を繋ぎ、木の葉のゴンドラに乗って敵を抜き去る。
- ぎんがロケット
『イナズマイレブンGO3ギャラクシー』で登場した林属性のパンチング技。
ヘディングで敵ボールを受け止めたまま宇宙まで飛び出し、銀河の果てにボールを追放する。
- ドライ・ブロー
『イナズマイレブンGO3ギャラクシー』で登場した火属性のキャッチ技。
スルタンが赤熱化した腕でシュートを殴り、ボールを炭化させる。
- ダストジャベリン
『イナズマイレブンGO3ギャラクシー』で登場した山属性のシュート技。
カゼルマが蹴り上げたボールが砂煙を纏った槍となってゴールに襲いかかる。
- リキッドフロウ
『イナズマイレブンGO3ギャラクシー』で登場した風属性のドリブル技。
体を液化させて敵を抜き去る。
- ギガントバイン
『イナズマイレブンGO3ギャラクシー』で登場した林属性のシュート技。ロングシュート特性持ち。
地面に埋めたボールを絡め取るように巨大な蔓が伸びて敵ゴールに襲いかかる。
- ステルスウォーク
『イナズマイレブンGO3ギャラクシー』で登場した風属性のブロック技。
姿を消して敵との距離を詰めてボールを奪う。
- スターゲイザー
『イナズマイレブンGO3ギャラクシー』で登場した風属性のシュート技。シュートチェイン特性持ち。
オズロックが蹴り上げたボールが、号令と共に無数の星屑となって敵ゴールに迫る技。
- マジックアンプ
『イナズマイレブンGO3ギャラクシー』で登場した林属性のシュート技。
デスピナが魔法陣にボールを蹴り込み、緑色のビームとして放つ。
- ジャッジメント・レイ
『イナズマイレブンGO3ギャラクシー』で登場した火属性のブロック技。
イシガシが複数展開した魔法陣から赤いビームを乱射してボールを奪う。
- シュートイーター
『イナズマイレブンGO3ギャラクシー』で登場した山属性のパンチング技。
フォボスが投げ付けた光球でシュートの勢いを殺して弾き返す。
- サイキックボウ
『イナズマイレブンGO3ギャラクシー』で登場した林属性のドリブル技。
念動力で浮かせたボールを弓矢の要領で打ち出して敵を吹っ飛ばす。
- ギャラクティカフォール
『イナズマイレブンGO3ギャラクシー』で登場した無属性のシュート技(同作の最強のシュート技である)。
サージェスとアクロウスが銀河のようなエネルギーを発生させ、空中からボールごと落下していく。
記事がある技
- あそこにUFO
- ウルフレジェンド
- オメガ・ザ・ハンド
- オリンポスハーモニー
- カオスブレイク
- キーパーコマンド07
- グランドファイア
- グランフェンリル
- 皇帝ペンギン1号
- 皇帝ペンギン3号
- ゴッドキャッチ
- ゴッドブレイク
- ジ・アース
- ジェットストリーム
- 正義の鉄拳
- タマシイ・ザ・ハンド
- デスゾーン2
- デスドロップ
- ノーザンインパクト(GO2で昇格)
- 爆熱ストーム
- ビーストファング
- ビッグバン
- プライムレジェンド
- ホワイトハリケーン
- 魔王・ザ・ハンド
- ムゲン・ザ・ハンド
- 無限の壁(3で通常技に降格)
- メガトンヘッド
- ラスト・デスゾーン
- ラ・フラム