概要
作品がなんらかの原因で途絶えてしまったり、大幅改変された作品を指す。復刻させずにそのまま世に出さないこともある。
原因となる点は、
- 作者が逝去、病気、引退、開発元の倒産、権利の移籍、分断など
- パターン1:スタッフの強い拘り
- 自身のカラーに合わせるスタッフの方針より、頑なに原点回帰を控えている。
- パターン2:(合作の場合)開発元の同士の不仲
- 後に開発元同士のすれ違いにより、続編やリメイクが出なくなってしまった。
複雑になった作品
- ぷよぷよ(特に旧ぷよ、魔導物語)
- 元々はコンパイルのパズルゲームだったが、社長のミスによる経営不振により版権をSEGAに売却するも、ルーツの魔導物語の版権は保有したままだった。その結果、旧ぷよのゲームのリメイクは難しくなり、魔導物語は復刻すら難しくなってしまっている。現に魔導物語の版権を引き継いだ(正確には権利を引き継いだD4エンタープライズから営業権を所得した)コンパイルハートがリメイク作品を販売した際はアルルをはじめとしたキャラクターを登場させる事が出来ない為、聖魔導物語という名前で発表されており設定・登場キャラクター類もそっくりさん止まりという大人の事情がまる分かりな作品となっている。また、2023年に発売された『ぷよぷよまんじゅう』はコンパイルにぷよぷよの権利があった当時発売されていたぷよまんに似ているものの権利はSEGAではなくD4エンタープライズにあり、そちらの許諾は得ていないらしく同一の型を用いた別物(包み紙がセガぷよのものになっている他蜂蜜は加えられていない)という大人の事情がわかる商品となっている。ぷよぷよDA!は『ブロードウェイ伝説エレナ』の続編的内容ということもあってぷよぷよシリーズでありながら複雑。その後SEGAから発売されたぷよぷよフィーバー及びそれ系列の作品は物語の舞台がコンパイル時代のものとはまったく違うもので作品によっては元来の主人公のアルルが主人公ですらない。これについては版権の都合だと思われがちだが、実際はセガのカラーに合わせるためとのことなので、『版権の分断』だけでなく『スタッフの強い拘り』も起因している。また、魔導物語はなまる大幼稚園児に登場した園長先生とデビルくんの版権は合作元である徳間書店にあるらしく、この頃からやや複雑だった。しかし、2023年コンパイルハートから発表された『魔導物語4(仮)』にぷよぷよのキャラが何人かいたことからコンパイル版ぷよぷよの復活もそう遠くはないだろう。
- ディディーコングレーシング
- ディディーコングやティンバー達によるレースゲーム。バンジョーとカズーイの大冒険からバンジョーが先行登場したが、同じく先行登場したコンカーは後にとんでもない方向に向かってしまった……その後開発元のレア社がマイクロソフトに売却された関係で権利が分断。その影響で続編となるドンキーコングレーシングやディディーコングパイロットは開発中止、未発売となり、権利の関係でバンジョーとコンカーがディクシーとタイニーに差し替えされたDS版も日本では未発売。VC配信もされずじまいだった。しかし、バンジョー&カズーイがスマブラに参戦した上、バンジョーとカズーイの大冒険もNintendo Switchオンラインで配信されたことから、本作の配信も夢ではなくなった。
- ガンダムセンチネル
- もともとはバンダイホビー事業部(現在はバンダイスピリッツに移管)とアートボックス社の雑誌「モデルグラフィックス」との共同企画だったためパイロット・ストーリーの権利がアートボックスにあり創通・サンライズに権利がなかったため機動戦士ガンダムエクストリームバーサスシリーズではパイロットのリョウ・ルーツが登場しておらずEx-sガンダムのパイロットはパイロット不明となっている(なおSDガンダムGジェネレーションには登場している)。
- デイトナUSA
- デイトナの名称自体が元ネタになったアメリカのサーキット「デイトナインターナショナルスピードウェイ」の許諾が必要なことから日本では稼働されなかったリメイク版は「デイトナUSA」という名称が使えなくなり「セガレーシングクラシック」というタイトルで発売されたが、PS3・XBOX360版が発売された際はデイトナインターナショナルスピードウェイから許諾が取れたため「デイトナUSA」として発売されており、日本では稼働していない新作「デイトナチャンピオンシップUSA3」でも同様に許諾を取っている。しかし、「デイトナUSA2」(マイナーチェンジ版の「デイトナUSA2 パワーエディション」)が「名を消した男 龍が如く7外伝」で収録される際、デイトナインターナショナルスピードウェイから許諾を得ていないため「セガレーシングクラシック2」というタイトルで収録された。また、エラーゲームリセットでデイトナUSAがキャストとして収録される際、デイトナインターナショナルスピードウェイから許諾を得ている(アフターバーナーも同様に「グラマン」という飛行機メーカーから許諾を得ている)。
かつては複雑だった作品
- しあわせウサギのオズワルド
- ディズニー黎明期の作品。配給元のユニバーサル・ピクチャーズの引き抜き工作によりスタッフ共々権利がそちらに移籍してしまった(少々話がズレるが、引き抜き工作を行ったチャールズ・ミンツは後のディズニー映画のヴィランズのモデルにされたんだとか)。しかし、ユニバーサル版のオズワルドは鳴かず飛ばずであり人気が低迷。最終的にウッディー・ウッドペッカーを生み出すこととなった。そして月日は流れ、ディズニー傘下の放送局に、人気アナウンサーがいたのだが、そのアナウンサーはユニバーサル側の放送局に移籍することとなったが、その人気アナウンサーの移籍条件としてオズワルドの権利を移譲し、ようやくディズニーに帰還した。その後エピックミッキーで弟とも言うべきミッキーと共演したことを始め様々な作品でちょくちょく出るようになった。
- スーパーマリオRPG
- 任天堂とスクウェア(現スクウェア・エニックス)の合作RPG。しかし、スクウェアがエニックスを始めとする各企業にPlayStationに勧誘した上に、64をバカにしたことで任天堂の逆鱗に触れ、任天堂から交流を断絶される。その結果、スーパーマリオくんのスーパーマリオRPG編は打ち切りとなり単行本収録はされなくなってしまった。しかし、月日は流れ、当時の任天堂の社長の引退、エニックスとの合併、任天堂の経営方針に口出ししないという意志の表明を経て和解。その影響でスマブラを始め、任天堂とちょくちょくコラボ。2016年には長らく単行本収録されなかったスーパーマリオくんのスーパーマリオRPG編も遂に単行本に収録された。そしてついに2023年、本作のリメイクが発表され、同年11月17日に発売された。
他にも作品がありましたら追記よろしくお願いします。
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封印作品:になる少し前の状況。