概要
1961年生まれ、64年にクラシック競走を迎えた世代。
64年の菊花賞はシンザンとカネケヤキ、牡牝二冠馬が三冠目を懸けて直接戦う…というJRA史上唯一のレースになった。
当然ながら五冠馬シンザンが特にピックアップされるが、二冠牝馬カネケヤキ以外にもハクズイコウは1966年天皇賞(春)にて当時のコースレコードで勝利。1982年にモンテプリンスが塗り替えるまで16年間破られなかった。
この天皇賞で最後まで競り合ったのがウメノチカラであり、同66年の宝塚記念馬エイトクラウン、翌67年に天皇賞(秋)と有馬記念を制するカブトシロー、前65年の皐月賞馬チトセオー・ダービー馬キーストン・菊花賞馬ダイコーターといった後輩の強豪馬とシンザン世代との格の違いを見せつけたレースとなった。
決してシンザン以外の馬が弱かったわけではなく、シンザンが頭一つ抜けていた世代と言えるだろう。
主な活躍馬
※強調は八大競走
馬名 | 性別 | 主な勝ち鞍など |
---|---|---|
シンザン | 牡 | スプリングステークス/皐月賞/東京優駿/菊花賞/宝塚記念(当時はGIではない)/目黒記念(秋)/天皇賞(秋)/有馬記念 ※顕彰馬 |
カネケヤキ | 牝 | 桜花賞/優駿牝馬 ※重賞勝利牝馬最長寿記録 |
ウメノチカラ | 牡 | 朝日杯3歳ステークス/セントライト記念/NHK杯/毎日王冠/新潟記念 |
ハクズイコウ | 牡 | 天皇賞(春)/アメリカJCC |
バリモスニセイ | 牡 | サンケイ大阪杯/京都杯/中日杯/阪急杯/鳴尾記念/京阪杯 |
主な海外馬
- ノーザンダンサー……20世紀で最も成功した種牡馬。カナダ馬初のケンタッキーダービー制覇など米クラシック二冠。
- レイズアネイティヴ……ネイティヴダンサー産駒。アメリカで4戦4勝の後故障引退。ミスタープロスペクター等を輩出する大種牡馬となる。
- エタン……ネイティヴダンサー産駒。現役は1戦1勝。名種牡馬シャーペンアップを輩出したエタン系種牡馬の祖。
余談
現代で過去中の過去の競走馬に触れられる競馬ゲームになったウイニングポストだが、実はサラブレッドブリーダーⅡというゲームにおいてはこの世代がクラシックを戦う1964年からのスタートであり、これは今のウイニングポストでも遡りきれない年代となっている。