タイトルの英語表記は『Marvel's Spider-Man』だが、これは発売当時放映されていたTVアニメーションシリーズと同じタイトルになっている。
アニメーション作品については『マーベルスパイダーマン』の記事を参照。
情報
ジャンル | オープンワールドアクションアドベンチャー |
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対応機種 | PlayStation 4 |
開発元 | インソムニアックゲームズ |
発売元 | ソニー・インタラクティブエンタテインメント |
販売元 | ソニー・インタラクティブエンタテインメント |
人数 | 1人 |
メディア | ディスク / ダウンロード |
発売日 | 2018年9月7日 |
対象年齢 | CERO:C(15才以上対象) |
コンテンツアイコン | 暴力、犯罪、言葉・その他 |
ダウンロードコンテンツ | あり |
売上本数 | 900万本 |
その他 | オンラインは無し |
概要
本作は、アメコミ(マーベル・コミック)原作のヒーロー「スパイダーマン」(ピーター・パーカー)を主人公として操り、既存シリーズから大きく異なるエピソードを辿ったゲームオリジナルの世界観を基に数々の事件に挑む、というゲームである。
町中をウェブ・シューターを使ってマンハッタン(ニューヨーク)を自由に飛び回って移動しつつ、メインストーリーを進めたり任意プレイのサイドストーリーやミニゲームに挑むことができる。イベントの中では戦闘が発生することが多く、ここでもウェブ・シューターやガジェットなどを使用し、群がる数多くの敵を撃破していく。
なお、時代設定は2018年でスマホが登場したり仮想通貨が流行っていたり、と世界観は現実世界~近未来相当となっている。
後にPS5ロンチタイトルとして本作の続編となる「Marvel's Spider-Man: Miles Morales」が発売された。ただしピーターは冒頭でMJと取材兼休暇と称して数週間NYを離れてシムカリアに旅立つので出番はほぼ無し。
セット販売として本作もリマスターされたが、その際にピーター・パーカーの顔が大幅に変わったことが話題になった。これは声優によりフィットさせるためフェイスモデルとなる俳優が変更されたためとのこと。
売り上げ
今作は米国内、世界では過去15年で最も売り上げたスーパーヒーローゲームとなり、以前はマルチプラットフォーム込みで最多の売上だった『バットマン アーカム・シティ』の売上を超えた事を発表した。
ストーリー
本編
主人公であるピーター・パーカー(スパイダーマン)は、叔父であるベン・パーカーの死や恋人MJとの破局を乗り越え、ヒーローとして8年に渡り活動を続けていた。
そんなある日、裏社会のボスであるウィルソン・フィスク(キングピン)を捕らえるチャンスが到来する。激闘の末、ついにフィスクを逮捕することに成功するが、逆にニューヨーク全体を未曾有の大混乱に陥れる事件の幕開けになることは知る由もなかった。
DLC「摩天楼は眠らない」
フィスクとデーモンが消えた穴を埋めるかのように台頭し始めた犯罪組織マギア。組織内ではニューヨークを支配しようとするドン達の権力争いが勃発していた。
そんな中、突如として現れたかつての恋人フェリシア・ハーディ(ブラックキャット)、マフィアの復興を企む新たな敵ハンマーヘッドがスパイダーマンの前に立ちはだかる。スパイダーマンはニューヨークの街を守るために、シルバー・セーブルらと協力する。
システム
全般
移動
空中で×ボタンを押したり、壁などの近くの空中でR2ボタンを押し続けたり、街灯や信号機などの上に◎マークが表示されるオブジェクトを正面付近に捉えてR2+L2を押したり、といった操作をすることでウェブをくっつけて移動することができる。これらが作中における移動の基本で、それぞれウェブ・ジップ、スイング、ポイント・ジップと呼ばれる。
ウェブ・ジップは正面に糸を伸ばしてビルなどに貼りつけ、自身を手繰り寄せることで空中でも高度をあまり落とさず正面に移動する。また、方向転換にも便利。ただし、一回使うと一度スイングやポイント・ジップをしないと再使用ができない。ただし、スキル(後述)によって、回数を一回増やすことができる。他二つに比べると、移動の仕方が分かりやすい。
スイングは、名前の通り糸にぶら下がることで振り子移動をする。R2を離すか×ボタンを押すとその角度に応じて正面にジャンプする。落下エネルギーを移動速度に転換することができ、R2を振り子の下端辺りで離すことで高速で前方へ移動できる。振り子の最高地点では自動的にジャンプし、勢い次第ではかなりの高度まで移動できる。移動における主要アクションであるが、R2を離すタイミングを把握しないと正確さが求められる状況下では使いづらい。
ポイント・ジップは対象となったオブジェクトめがけてウェブを伸ばし、その場所に一気に移動することができる。さらに、その場所に移動する前に×ボタンを押すことで、そこを足場にしてさらに前方へ勢いよくジャンプする「ポイント・ジャンプ」もできる。特定の場所に一気に移動でき、ウェブ・ジップよりも長距離移動が可能で、高所や公園などスイングに不向きな場所でも使える。ただし、対象オブジェクトは手すりなどバリエーション豊富で急いで移動している時に適切でないオブジェクトに移動してしまう場合があるため、スイングとは別の慣れが必要。
他にも、壁に向かって移動することで、壁に張り付いて移動することができる。この時、R2を押すことで壁面をダッシュすることができる。また、高高度では、L3ボタンで急降下もできる。
スキル「エア・トリック」を獲得すると、スイングからのジャンプ中にコマンドを入力することで空中前回りなどのトリックを決めることができ、微量ながら経験値とフォーカス(後述)が獲得できる。
レベル
敵を倒したりミッションをクリアしたりすると獲得できる経験値を稼ぐと、レベルアップが発生する。
一定レベルに到達することでスーツ作成・スーツ改造・ガジェットのアンロックが可能となったり格闘威力・スイング速度・ライフなどが上昇したりする。また、スキルを獲得するために必要なポイントが獲得できる。
スキル
レベルアップで獲得できるポイントを規定量消費することで、パッシブスキルや新規アクションを追加できる。新規アクションはメニューの技リストページに追加され、操作方法を確認可能。
スキルは「イノベーター」「ディフェンダー」「ウェブスリンガー」の3つの系統に分かれている。
イノベーター:攻撃能力の強化。投げつけ、フィニッシュ系アクション、ホールド系アクションに新機能を追加する。
ディフェンダー:回避・回復能力の強化。パーフェクト・ドッジやフォーカスなどのアクションを強化するほか、「グラウンド・ストライク」という攻撃技も習得可能。
ウェブスリンガー:ウェブ能力の強化。ジップ系アクションの強化や空中戦向けの能力などを獲得できる。
スーツ
序盤のイベントを終えることでスパイダースーツをカスタマイズできるようになる。
可否はレベルアップでアンロックされるが、実際のスーツの作成・改造には様々なサブイベントで獲得できるトークンが必要となる。
作成したスーツは、イベント中でなければいつでも着替えることが可能。一見防御力が高そうなものもあるが、性能は同一。また、作成することによってスーツパワーという能力が解放される。
スーツパワーはパッシブタイプの必殺技のようなもので、R3+L3ボタンで発動する。発動すると選択したスーツパワーに応じて一定時間攻撃力が4倍になったり敵から認識されにくくなったりする。非常に強力だが、再使用には時間経過が必要なため多用はできない。選択できるのは1つのみ。習得にはスーツの作成が必要だが、作成したスーツ以外にも設定可能。
改造では、トークンを消費してアンロックされている改造項目を使用可能にすることで、最大3つまで様々なパッシブ効果を付与できる。また、合わせて攻撃力や防御力なども上昇する。一度作成すれば自由に装着可能で、コストなしでほぼ常時機能する(ライフ残量など条件付きの場合もある)。
ガジェット
ウェブ・シューターを始めとする、スパイダーマンの活動を補佐する機械。
L1を押しながら左スティックで切り替え、R1で使用できる。弾数は有限で、消耗した弾は敵を倒していると追加される(スーツ改造によってはそれ以外でも増える)。
スーツなどと同様、トークンを消費して改造を行うが、大半はイベントの過程で作成する。また、改造は「弾数増加」「効果範囲拡大」など個別に段階的に行う形となっている。
チャレンジ
壁を一定距離を登ったり特定のアクションを一定回数決めることで、少量の経験値が獲得できる。
必要回数が多い一方、経験値はエア・トリックで稼いだ方がよほど効率がいいため、基本的におまけ要素である。特にトロフィーなどにも関与しない。
後述のタスクマスターのものとは無関係で、トークンも入手できない。
戦闘
概要
各種イベントでは、戦闘に発展する場合があり、敵を全員撃破することで勝利となる。一方、ライフが尽きたりなど敗北条件を満たすと敗北となり、チェックポイントまで巻き戻される。
主なアクションは□・△ボタンで攻撃を行い、○ボタンで回避を行う。ボタンの組み合わせやジャンプ中などの状況によって様々なアクションに派生する。
イベントによっては、□ボタン連打、タイミングを合わせて○などのボタンを押す、左スティックでカーソルを合わせてR1を押す、といったQTEが発生する場合がある。
回避
スパイダーマンは、スパイダー・センスによって危機を直前に察知することができ、敵が攻撃してくる場合には頭部に白いエフェクトが現れる。このタイミングで○ボタンを押すことで、相手の攻撃を回避できる。ただし、攻撃範囲が広いと回避しても食らう場合がある。
また、壁に向けて○ボタンを押すと壁に張り付くこともでき、そこでさらに□ボタンを押すことで三角飛びで攻撃するウォール・アタックが出せる。
スキル「パーフェクト・ドッジ」を習得しているとより際どいタイミングでエフェクトが白から青くなるようになり、そのタイミングで回避することでカウンターで相手に糸を巻き付けて動けなくできる。
フォーカス
様々なアクションを行うことで「フォーカス」というゲージが上昇する。ゲージ上限はレベルアップによって段階的に増加する。フォーカスは必殺技であるフィニッシュ・ムーブやライフの回復に使用できる。
フィニッシュ・ムーブにはゲージが一定量必要とし、一回分使用可能になるたびに画面にゲージMAXの表示が出るようになる。敵の近くによって○+△ボタンで発動し、図上にマーカーの出た相手を一撃で倒せる。プルート(巨漢の敵)などの強敵は2ゲージ必要とし、ボスクラスには大ダメージを与えるだけなど、いくつか制限がある。
ライフが減少している状態で下ボタンを押すと、フォーカスを消費して回復することができる。回復量の調節は不可能で、ライフがマックスになるようにゲージを消費する。本作ではイベントクリアによる回復を除けば回復手段はこれしかない。
なお、フォーカスとはオズコープ製のバイオエンハンサー(生体活性剤)のこと。作中の説明では、数日徹夜での活動が可能となる。実際、序盤でスパイダーマンは三日間寝ずに活動していた。
敵
様々な事件を起こすスパイダーマンの敵。マフィアやデーモンと呼ばれる敵などがいる。
敵の中にはスタンロッドや盾、銃で武装している場合があり、こういった敵に対して△ボタンホールドで糸を絡み付け、装備を奪うことができる。奪われた敵は一時的に装備を使うことができなくなるが、少しするとすぐに再使用が可能となってしまう。
近接装備で武装した敵・プルートなどの強敵・ボスタイプの敵「ヴィラン」は、ただ攻撃しただけでは防御されてしまう。これに攻撃を通すためには、主に周辺のオブジェクトをR1+L1で掴んで叩きつけて怯ませたり、ガジェット(R1ボタン)を使ってウェブ・シューターの糸を絡み付けたり感電させたりでスタンさせる必要がある。
主に敵のライフを削り切れれば倒せるが、屋上などの戦闘では雑魚は叩き落とすことで強制的に倒すことができる。ちなみに叩き落とされた敵はウェブの糸によって壁に貼り付けられるため、転落死することはない。
実は雑魚敵に関してはDLCも含めて普通の糸&通常攻撃&パーフェクトドッジで全員対処できるように作られている。
特にムチを使う敵はコンボ中の下潜り抜け→背後から蹴り飛ばしの攻撃はアッパーカットと違い必ず当たるため、その後倒れた所を糸で貼り付けるだけで簡単に倒せる。
L2長押しで時間の流れをスローにする事で簡単にパーフェクトドッジも発動できる。
サブイベント
概要
メインストーリーの他に、各所で発生するイベントポイントで様々なサブイベントが発生する。クリアすることで、スーツやガジェットに使えるトークンなどが獲得できる。
イベントはストーリー進行によってアンロックされ、任意に挑むことができる。
サイドミッション
何らかの事件が発生しており、その解決に乗り出す。マップ上で青い菱形のマークで表示される。
特定の流れでミッションが進行し、その過程で様々なイベントが発生する。そのため、他のイベントに比べると比較的長く、獲得経験値も多い。なお、トークンの獲得はない。
スペクトルグラフ・回路タスク
主にラボの研究イベントで発生する。それ以外のイベントでも発生する場合がある。どちらも、いくつかのパーツが提示されるが、すべて使うとは限らない。
スペクトルグラフは、画面中央から右上にかけて表示されているパターンと同一になるように、画面左にセットされているパターンを組み合わせるというミニゲーム。場合によってはパターンの加減算によって調整する必要がある。主に、スペクトルグラフの解析によって対象の物質が何であるかの解析を行う。
回路タスクは、パーツを組み合わせてスタート地点からゴール地点までルートを結ぶというミニゲーム。場合によっては特定のポイントで「電圧」を調整する必要がある。パーツの過多があるのはこの電圧調整パーツのみで、接続専用のパーツは基本的に過不足なく設定されるため、どのようなルートで通すかが重要となる。また、パーツの中には方向に制限がある場合がある。主に、異常動作を起こしている精密機器を正常動作に戻すために行われる。
監視タワー
ニューヨークの町中のビルに設置された、警察による犯罪を監視するための施設。
初期は何者かによってすべてが動作不良を起こしており、チューニングすることでマップの不明部分が特定範囲だけ解明される。解明範囲内のイベントシンボルも表示されるようになる。
チューニングでは、左スティックで横(周波数)、右スティックで縦(振幅)を調整し、表示されているサンプル波形と同じようにする。合致すると2つの波形が1つになり、その状態を数秒キープすることで完了となる。
バックパック
かつてピーターが使っていたバックパック。町中の各所に張り付けられている。クリアするとバックパックトークンを獲得できる。
すぐ近くまで移動して△ボタンを押すことで回収することができ、かつてこのゲームの世界線で起きた出来事を回想するメッセージが表示される。
犯罪撲滅
町中を移動していると、ランダムで誘拐や強盗などの犯罪イベントが発生する。マップ上で赤いハザードマークで表示される。無視して遠ざかるとキャンセルとなる。クリアすると犯罪トークンを獲得できる。
主に犯人を叩きのめすと勝利となるが、開始時にいくつかのサブ条件が提示され、それを満たしているとより多くの犯罪トークンが獲得できる。サブ条件のクリア状況は各犯罪イベントで共通。R3ボタンで条件を再確認可能。
内容によっては、ウェブアクションによる車の追跡及び犯人の捕獲やセンサーを使っての誘拐被害者の探索などのイベントが発生する。
ストーリー中に各エリア内で発生する犯罪の回数は決まっており、上限まで到達するとその範囲ではギャング以外の犯罪は起こらなくなる。
ランドマーク
町の各所に存在するランドマークを撮影する。クリアするとランドマークトークンを獲得できる。
上ボタンを押すとカメラモードに移行するので、L2ボタンで構えてR1ボタンで撮影を行う。カメラモードでもウェブアクションに支障はないが、戦闘に入ると解除される。
撮影範囲にランドマークが映っていれば中央の縁が緑に変化するので、その状態で撮影を行えばクリアとなる。映ってさえいれば映り具合はあまり考慮されない。
亜種として「秘密の場所」という地点を撮影するものもある。こちらはランドマークとともに撮影可能になるが、レベル50でアンロックされるスーツ改造の効果を使わないとマップに表示されない。また、その効果を使ってもミニマップにしか表示されないため、地道に町中を飛び回る必要がある。すべて撮影すると隠しスーツが解禁される。
リサーチステーション
ハリーの母親が設置した、様々な観測・研究を行う小型施設。クリアするとリサーチトークンを獲得できるほか、ファストトラベルのポイントとしても利用できるようになる。
場所によって内容がかなり異なる。戦闘が発生することはなく、ウェブアクションによって達成する。ただし、一部はライフにダメージを受ける場合や時間制限付きの場合もある。
ちなみに、リサーチステーションは管理していたハリーがニューヨークから離れており、利益重視のオズコープに取り潰されないようにその優位性を証明するために行う、という体裁がある。
拠点制圧
フィスクの残党など、敵勢力の拠点を潰す。クリアすると拠点トークンを獲得できる。
いくつかの敵の軍勢「ウェーブ」によって成り立っており、これをすべて壊滅させることでクリアとなる。犯罪イベント同様、特定の条件を満たすことでより多くのトークンが獲得できる。
クリア後も再度挑むことが可能であり、条件未達で終わった場合も取り返しはつく。
ブラックキャットの張り込み
ブラックキャットが盗みのために行っていた張り込み場所から、どこに盗みに入ったのかを見つけ出す。すべてクリアすると隠しスーツが解禁される。
まず、マップ上に張り込みをしていた場所が表示されるため、その場所に向かう。そこから、彼女がスパイダーマンに向けて残した痕跡である黒猫の人形を撮影するとクリアとなる。人形は非常に小さいが、光っていることに加えてカーソルが近くにあるとコントローラーが振動するので、そのあたりでズームアップすることで場所を特定することができる。
タスクマスターのチャレンジ
タスクマスターから提示されるチャレンジに挑む。クリアするとチャレンジトークンが獲得できる。
チャレンジは、爆弾・ドローン・バトル・ステルスの4つが存在しており、それぞれ制限時間や加点要素が設定されている。時間設定は結構タイト。
加点要素の獲得及びクリアタイムによって評価が決定される。アメイジング(クリアすればよし)、スペクタキュラー(加点要素または高速クリアをある程度達成する)、アルティメット(加点要素コンプリートかつ高速クリア)といったランクが設定されており、達成することで獲得できるトークンが増える。他のイベントと違い、高評価か否かでトークン獲得量が2倍以上に変化するため、達成できないとトークンが枯渇してしまいやすい。
爆弾:各所に設置された爆弾を発見し、L1+R1で宙に放り投げる。さらに、R1連打で破壊することで加点される。全爆弾の距離と方向は画面に表示されており、ポイント・ジップで直近に移動できる。
ドローン:空中を飛行するドローンを追跡し、最終地点でドローンを破壊する。途中設置される監視カメラを回収することで加点される。ジップやスイング、急降下などの移動系アクションを状況に合わせて適切なタイミングで行わなければならず、アルティメットともなると秒単位で素早く動かなければならないため、アルティメットの獲得難易度が高い。カメラを回収できればいいので、場所さえ覚えれば無理に追従する必要はない。
バトル:群がる敵を全滅させる。コンボ数と最終ライフが加点要素で、途中で何度攻撃を食らったかは直接減点要素とはならない。スーツパワーなどの活用により簡単化が可能だが、逆に適切な選択が肝ともいえる。
ステルス:敵に一切見つからずに全滅させる。ただし、黄色マーク(警戒レベル)までであれば大丈夫。ガジェットなどの使用もできる。コンボ数が加点要素で、どれだけテンポよく敵を倒すかが重要
スクリューボールのチャレンジ
DLCイベント中に行われる。3つ全てに存在するため、総数でいうとタスクマスターの物よりも多い。
イベント中、「フォトボム」が発生し、ボーナス点が獲得できるのが特徴。この得点も獲得しないと高評価は不可能であるため、難易度が高くなっている。
フォトボムは特定の場所で敵を倒したりなどすると発生し、タイミングよくボタンを押して撮影を行うことでポイントが獲得できるというもの。タイミングよく押せばより高得点となる。
EMP:爆弾チャレンジと同様に、各所に設置されているEMP装置を破壊する。順番が決まっており、間違えるとペナルティ。特定の場所でポイントジップをするとフォトボムが発生する。
爆弾:タスクマスターのものと同様。ただし、箱で隠されているため、グラウンドストライクで破壊する必要がある。フォトボムは爆弾破壊時に確実に発生する。
バトル:タスクマスターのものと同様だが、登場する敵はより強い敵が配置される。フォトボムは定期的にいくつかの候補の中から一定時間出現し、範囲内で敵を倒すことで発生する。一度に3回まで。
ガジェット:特定のガジェット2つしか使えないバトル。フォトボム以外に、2つのガジェットでコンボを決めることでポイントが獲得できる。
ステルス:タスクマスターのものに加えて、青い光のサーチライトとドローンが追加され、照らされると失敗となる。フォトボムはバトルと概ね同じだが、1回のみ。
登場キャラクター
スパイダーマンサイド
ピーター・パーカー(ピーター・ベンジャミン・パーカー) / スパイダーマン
声:興津和幸 / 英:ユーリ・ローエンタール
年齢 23歳 身長 177.5cm 体重 75.7kg
大学を卒業し、オットー・オクタビアス博士のもとで助手として働いている新社会人。ゲーム開始時点で8年もの間、スパイダーマンとしての活動を続けている。
8年前、見学に訪れた研究所で特殊なクモに噛まれた結果、壁・天井に張り付く能力や電車を止め、ミサイルを返す超怪力、超耐久力、銃弾やロケットを避ける超スピード、超反射神経、超平衡感覚、超治癒速度、危険を察知する第六感「スパイダーセンス」といった能力を発現した。また、ウェブと呼ばれるクモの糸のような特殊繊維とそれを発射する装置「ウェブ・シューター」はピーター自身が開発したものである。
幼いころに政府職員の両親を亡くして叔父母に育てられていたが、自分の過った行動により叔父であるベン・パーカーを亡くしており、彼が遺した『大いなる力には、大いなる責任が伴う』という言葉を胸に自分の能力を人のために使うことを決意した。
8年後、ピーターは経験豊富なベテランスーパーヒーローになったが、スーパーヒーローと私生活の両立に苦労している。また、応用科学、化学、物理学、生物学、工学、数学、力学の分野で専門知識を持っていたりと科学の天才であり、様々なガジェットを作成している。
そして、本作ではスーツパワーにより、
- 一定時間フォーカスを溜め続けて超回復とフィニッシュムーブを常時使用できる「バトルフォーカス」
- 正義の音楽の衝撃波「ロック・アウト」
- 電気を帯びた拳で殴る「エレクトリックパンチ」
- 敵のガードを破壊し、一方的に攻撃できる「容赦なき怒り」
- 全方位にウェブの弾幕を放つ「ウェブ・ブロッサム」
- 敵の装備を無効化する超強力な電撃属性のEMP「アームレース」
- 霊的且つ不穏な炎を展開する「スピリットファイアー」
- 超破壊的な負のエネルギーを放出する「ネガティヴショックウェーブ」
- 一定時間攻撃力が大幅に上がる「4倍ダメージ」
- 無敵状態になれる「防御シールド」
- 分身を作り出す「ホロデコイ」
- 一時的に全ての技が一撃必殺になる「イコライザー」
等、多彩な必殺技が使用可能となっている。
本編開始前には既にサンドマンとリザードを倒している。
メリー・ジェーン・ワトソン(通称MJ)
声:森なな子/ 英:ローラ・ベイリー
年齢 23歳 身長 172.7cm 体重 54.4kg
ピーターの元カノ。大手新聞社「デイリー・ビューグル」の記者として働いている。なお、別れてから現在までの半年間、ピーターとは一切連絡を取らなかった。
とある心情から無鉄砲な行動に出ることがあるが、SNSで話題になる位の有名ライター。
父子家庭に育ち、父親のフィリップ・ワトソンはフィスクの部下として港で働いていたが、解雇されたのちに謎の死を遂げている。
最終的にはピーターとよりを戻す。DLCにて、紛争地域と化したセーブルの故郷であるシムカリアへ取材に向かった。また、DLCにてピーターの(ユリを除く)女性事情に嫉妬している様子が見られる。
声:勝杏里 / 英:ナジ・ジェター
年齢 15歳 身長 172.7cm 体重 59kg
スパイダーマンに憧れる勇敢な青年だったが、スパイダーマンに捜査協力した父を称える式典で父を殺されてしまう。父の死に悲嘆して落ち込んでいたところを、MJの提案でピーターが「F.E.A.S.T.」でのボランティアに誘い、働くことになる。かなりのガジェット好きで、5歳の時点でテレビを分解した経験を持つ。ハッキングアプリの入ったタブレットを常に所持しており、ドローンやモニター等をハッキングすることが可能。
本作の終盤において、MJが侵入した研究室から逃げ出した実験クモがマイルズを刺してしまい、その後エンディングにかけてマイルズが新スパイダーマンになった経緯が短いながらも演出がなされている。エンディングでは能力を開花させて、天井にぶら下がっている所をピーターに見せてみせた。
その後、ピーターの元でスパイダーマンとしての指導を受けているが、ヒーローとしてのスパイダーマンへの憧れが強すぎるせいで橋から飛び降りる等、時折ピーターが困惑する事をしでかす。
もともと漫画原作の新シリーズ「Ultimate Comics: Spider-Man」の主人公であり、新スパイダーマンとなる。2018年の長編アニメ映画「スパイダーマン:スパイダーバース」の主人公でもある。それらの作品とは設定が大幅に異なるが、本作にも登場している。
本作のスピンオフ作品「Marvel's Spider-Man:Miles Morales」では主人公を務める事が判明している。
声:恒松あゆみ/ 英:タラ・プラット
年齢 38歳 身長 175.2cm 体重 62.2kg
ニューヨーク市警の女性警部。名前と顔からアジア人とわかる。警察の中では珍しくスパイダーマンに協力的で、彼から相棒と呼ばれる程の強い信頼関係を築いている。因みに警察の中では爆弾処理班がスパイダーマンに最も友好的。
詳細はリンク先参照。
ジェファーソン・デイビス(通称ジェフ)
声:? / 英:ラッセル・リチャードソン
年齢 44歳 身長 177.8cm 体重 65.7kg
マイルズの父。犯罪組織に関する幅広い知識を持つ高潔なベテラン警官。物語中盤、リー率いる仮面の集団「デーモン」に襲撃されて殺害される。
リオ・モラレス
声:? / 英:ジャクリーン・ピノール
年齢 41歳 身長 170cm 体重 54.4kg
マイルズの母。普段は教師として働いている。
メイ・パーカー(通称メイおばさん)
声:滝沢久美子 / 英:ナンシー・リナリ
年齢 72歳 身長 165cm 体重 50kg
ピーターの育て親でもある叔母。5年前、人助けをするマーティン・リーに感銘を受け、彼が経営するシェルター「F.E.A.S.T.」にてボランティアを始めた。
最終的に、デビルズブレスに感染したことで瀕死の重体となり、ピーターは彼女に治療薬のサンプルを使わずに町の人々を救うために量産する苦渋の決断をする
タイミングは不明だが、実はスパイダーマンがピーターであることには気づいていた。
ヴィラン
オットー・オクタビアス / ドクター・オクトパス
声:中博史/ 英:ウィリアム・サライヤーズ
年齢 63歳 身長 175.2cm 体重 111kg
ピーターの大学時代の恩師であり、彼が働くラボの所長でもある科学者。ピーターの6歳のころからの憧れの人で、彼と共に人類を救いたいと願っている。優秀な技術者であるが、電子工学については不慣れなのか彼の手掛けた回路は何かしら問題が出ていることが多い。ピーターのことは、既存の観点にとらわれないゲリラ的解釈などを認めている。
序盤にて、ピーターがスパイダースーツを修理しているところに遭遇し、彼をスーツ職人だと誤解した素振りをする。しかし、スパイダーマン本人だと気づいていた様子。その為何回もピーターと対立しないように忠告していた。
ノーマンとは共に「オズコープ」を立ち上げたという経緯があるが、研究成果を彼に横取りされた上に補助金を打ち切られてしまい、新しい着想から神経インターフェイスとそれを用いて操る義手を開発。最終的には4つの爪を持った4本のサブアームを開発して自ら装着した。そして、心の奥底にあったノーマンへの憎悪やピーターに対する猜疑心、神経変性疾患への不安など負の感情が神経インターフェイスで増幅され、ドクター・オクトパスとなって暴走を始める。その戦闘力は、歴戦のヒーローであるスパイダーマンが勝てないと半ば諦めるほど。
また、それにあたって計画的に「ラフト」を襲撃してヴィランや囚人たちを開放し、「シニスター・シックス」を結成。さらにヴィランには事前に作成していた新型スーツも渡している。
作中でほとんどドクター・オクトパスと呼称されることはなく、あくまでオットーと呼ばれる。
因みにノーマンはオットーへの仕打ちに少々思う所がある様子がノーマンの自宅を見ていると見つける事ができる。
ウィルソン・フィスク / キングピン
声:玄田哲章/ 英:トラヴィス・ウィリン
年齢 48歳 身長 200cm 体重 204kg
表向きは「フィスク・インダストリーズ」を経営する著名な慈善事業家だが、裏ではニューヨークの裏社会を牛耳っている犯罪組織のボス。
特殊能力はないが、人並み外れた格闘能力や体力に加え、頭脳明晰な戦略家としての顔を併せ持つ巨漢。彼が捕らえられたことでニューヨーク中の秩序が崩れ出す。
ニューヨークの最高警備刑務所である「ラフト」に収監されていながらも、多数の部下を陰で操っている。また、市長のノーマンとも裏で繋がっている。
ラフトが襲撃された際、脱走はしていない様子。
ラフトは敵だらけらしいが、DLCのSNSによると収監施設で返り討ちにしているらしく、良い運動になっている様子。部下からの信頼も厚く、部下同士の信頼関係も深い。親日家であり、下水道な用な匂いが好き。収監中もフィスクにすり寄るギャングがいる。
また、本編開始前にピーターはフィスクからトロフィーと大金を貰ったらしい。
マーティン・リー / ミスターネガティブ
声:宮本充 / 英:ステファン・オイヤング
年齢 40歳 身長 180.3cm 体重 81.5kg
ニューヨークの街中で慈善活動を行い、世間からミスター・ポジティブと呼ばれ尊敬を集める億万長者。7歳の頃に両親を亡くしており、辛い幼少期を過ごした。
ある理由でノーマンを憎悪しており、仮面の集団「デーモン」を率いて殺す機会をうかがっている。実はオットーとはかなり昔からの知り合い。
超破壊的な負のエネルギーを生み出してコントロールする能力を持つ。それに加えて、触れるだけで他人の負の感情を増幅して闇堕ちさせ、部下(デーモン)として洗脳することも可能。また、デーモン自身にも負のエネルギーを操る力を与えることもでき、意思に沿って攻撃力や攻撃範囲を強化することもできる。他のヴィランと比べると戦闘は不慣れなのか、能力の連続使用は心身を消耗させる。一方、部下のエネルギーを吸収して自分を強化することもできる。
初期のデビルズブレスの被験体になり、ネガティブエネルギーに目覚めてその影響で両親が死んでしまう。以後、ノーマンへの憎悪で顔を見せる凶悪な人格を抑え込みつつ良心の証であるF.E.A.S.T.を運営するも、やがて負の感情を抑えきれなくなってしまった。しかしそれでも葛藤している様子が音声テープで流れている。
本作において、ミスターネガティブという名はジェイムソンがつけた通称であり、スパイダーマンなどからはもっぱら本名のリーで呼ばれる。
スパイダーマンの正体を知ってかしらずか、数回ピーターに警告している。
また、F.E.A.S.T.内のリーの部屋には彼がメイ・パーカーに向けて書いた手紙があり、メイへの信頼と感謝が綴られている。
マックス・ディロン / エレクトロ
声:神奈延年 / 英:ジョシュ・キートン
年齢 39歳 身長 180.3cm 体重 74.8kg
「ラフト」に収監されていたヴィランの1人。毎分約1000ボルトの静電エネルギーを生み出せる人間発電機。
不慮の事故によって電気をコントロールする力を手に入れ、スーパーヴィランとなった。ちなみに、スパイダーマンが初めて戦ったスーパーヴィランでもある。
電気を自在に操る能力を手に入れただけでは飽き足らず、純粋なエネルギー体への進化という大きな野望を抱いている。彼が真の力に目覚めればアベンジャーズ総勢でも敵わないというのがピーターからの評価。また、ピーターは彼のいつも楽しそうな振る舞いが嫌いらしい。
エイドリアン・トゥームス / バルチャー
声:大塚芳忠/ 英:ドワイト・シュルツ
年齢 76歳 身長 180.3cm 体重 79.3kg
「ラフト」に収監されていたヴィランの1人。時速153kmまで加速できる飛行スーツを着用し、翼の先端からエネルギー弾を発射して戦う。
自ら開発した翼の動力源が原因で脊髄ガンを患っており、治療薬の入手を望んでいる。ちなみに、スパイダーマンとの対戦回数は歴代トップ。
アレクセイ・シツェビッチ / ライノ
声:山野井仁/ 英:フレッド・タタショア
年齢 41歳 身長 195.5cm 体重 322kg
「ラフト」に収監されていたヴィランの1人。サイを模した防護スーツを身にまとった大男で、超人的な強さと鋼のように強靭な体を持つ。
元々はギャングの用心棒をしていたが、ある実験に被験者として参加した際にスーツを手に入れ、スーパーヴィランの仲間入りを果たした。
着脱することが不可能なスーツを脱ぎ捨てて、自分の悪評を拭い去りたいと願っている。
オットーからは詩人と表されており、感性豊かで実は皮肉が得意。一方、スコーピオンからはデクの棒、脅しが下手だと評価されており、人により評価が分かれる存在。
彼と始めて戦った時はピーターも死にかけたらしい。本編では成長したピーターにスコーピオンと二人がかりで惨敗している。
スーツを着なくても強いらしい。
マクドナルド・“マック”・ガーガン / スコーピオン
声:中尾隆聖 / 英:ジェイソン・スピサック
年齢 35歳 身長 190.5cm 体重 99.7kg
「ラフト」に収監されていたヴィランの1人。サソリのような機械化バトルスーツを着用し、鋭い爪や毒針が付いた強力な尻尾を駆使して戦う。
元々は普通のチンピラだったが、スパイダーマンを倒すことのできるヒーローを生み出すという実験に被験者として参加し、スーパーヴィランとなってしまった。
厄介な連中相手に多額の債務を抱えており、借金返済に悩まされている。
ハーマン・シュルツ / ショッカー
声:勝沼紀義/ 英:デイブ・B・ミッチェル
年齢 42歳 身長 175.2cm 体重 79.3kg
ハイテクスーツに身を包む金庫破り。自分でデザイン・製作した強力な振動波を生み出すガントレットを武器としている。
スパイダーマンと初めて対戦した際には、フラットアイアン・ビルを破壊し、スパイダーマンがデイリー・ビューグル紙の見出しを初めて飾る原因を作った。
本作では仮釈放中であるにも係わらず、大量の資金を必要としている「デーモン」に脅される形で雇われており、死に物狂いで銀行強盗などの犯罪行為に手を染める。スパイダーマンからは馬鹿だと評価されている。
ロニー・リンカーン / トゥームストーン
声:乃村健次 / 英:コーリー・ジョーンズ
年齢 39歳 身長 200.6cm 体重 97.5kg
バイカーギャングを率いる麻薬王。肌に傷をつけるのが不可能な程の超人的な強さと強化された耐久力を持つ。
作中では一時的にその不死性を無力化されるが、特にそれに関して激高したりはせず、死の恐怖のスリルが味わえると前向き。
また、突如襲撃してきて自分の計画を潰したスパイダーマンに対し、普通に会話を交わすなどかなり懐が広い。
スパイダーマンにとっては異質な存在らしい。
どうやら護送される時に消防士に笑いかけたらしく、当人らが彼の身長を三メートルと誤認する程に恐怖していた。
声:有賀由樹子/ 英:ステファニー・レメリン
世間からの注目を集めたいという理由だけで、インターネットを用いて罪のない市民を危険に晒す女性ヴィラン。
暴走した自らのファン(犯罪者や囚人)達とスパイダーマンが戦うところ等をネット中継し、再生回数やフォロワー数を稼ごうと考えている。
自分のファンが評価してくれる事だけが生きがいのソーシャルメディア中毒で、他の犯罪者とは異なり犯罪を犯す目的は特に無い。ただし、その為にはどれほどの迷惑をまき散らそうと意に介さず、捕まっても自分は何もしていないと言い張るなど非常に悪質。DLCでスパイダーマンの工作により垢バンされた。
ジェイムソンから凄く嫌われている。
声:間宮康弘 / 英:ブライアン・ブルーム
年齢 不明 身長 189cm 体重 99.7kg
スパイダーマンを研究するために現れた謎の男。驚異的な記憶力を持ち、相手の動きやパワーを模倣することができる。ただし、体力まではそうはいかない様子。
自分が関与しているいないに係わらず様々な事件の解決をスパイダーマンに指示し、その動きを観察することで彼の動きを模倣しようと目論んでいる。
また、ある組織に数十万の報酬と引き換えに雇われており、スパイダーマンを雇うべきか腕前を測るよう依頼されている。セーブルと似た武器を持っている。
フェリシア・ハーディ / 二代目ブラックキャット
声:高垣彩陽/ 英:エリカ・リンドベック
年齢 不明 身長 177.8cm 体重 68kg
黒いレザースーツにしなやかな身体を包む美術品泥棒。高い身体能力を持ち、悪党や富裕層のみをターゲットに盗難を繰り返している。
ピーターの元カノでもあり、付き合っていた頃は泥棒から足を洗おうと2人で訓練などを行っていたが、多少の改善は見られたものの盗み癖が直ることはなかった。
本来は一匹狼で単独行動を好むのだが、作中ではある理由からハンマーヘッドに協力し、スパイダーマンを敵として時には味方として翻弄する。心当たりがあるのか、ピーターが彼女に子供がいると知った時はひどく動揺していた。MJは内心、嫉妬していた模様。
ジェイムソンから長い脚、形の良いヒップを評価されている。民間人にもファンがおり、スパイダーマンとブラックキャットのカップリングもあの世界で人気の模様。
ヨセフ・マルテッロ / ハンマーヘッド
声:立木文彦/ 英:キース・シルバースタイン
年齢 不明 身長 195.6cm 体重 131.5kg
5つのファミリーで構成された犯罪組織「マギア」に属するドンの一人。カーボンスチール製のプレートを頭に埋めていて、頭突きで相手の頭をかち割ることが得意。
残忍冷酷な性格をしており、邪魔をする者は部下であっても容赦はしない。また、偽札の製造など様々な事業の経営を行っており、マーケティングにも精通している。
フェリシアやセーブルの兵器を利用して、マギアに属する他の4つのファミリーを支配し、組織のトップとなってマフィアの黄金時代を再築しようと企む。かつての実力者が時間の経過によって忘れられていったことからか、不老不死にも興味があるようである。
オズコープとセーブルが共同開発していた最新パワードスーツ「プロジェクト・オリンポス」を着込み、限りなく不死身に近い能力を得て、その力で野望を果たそうとするも、スパイダーマンに敗れた上に暴走を始めたユリに頭部を撃たれて一時死亡する。しかし、警察に扮した部下によって蘇生され、研究者を脅して首から下を完全なサイボーグにすることで、力と不死の双方を叶えようとする。
そして最終的にはシルバー・セーブルとスパイダーマンの二人がかりで機能停止に追い込まれる。
その他
声:堀内賢雄/ 英:マーク・ロルストン
年齢 58歳 身長 180.3cm 体重 83.9kg
ハリーの父。世界最大のテクノロジー会社「オズコープ」のCEOであり、現在はニューヨーク市長としても活動している。
傲慢で上から目線で基本的に不誠実。ただし、家族に対する愛情は本物。オットーとは旧知の仲だが、過去に何かあったらしく険悪。しかし未だにオットーに対して思う所があるらしく、オットーに対する実験継続条件を免除していた上、実は彼の自宅には彼自身とオットーの二人で撮った写真が未だに置かれている。
妻のエミリー・オズボーンは環境弁護士として働いていたが、ハリーが幼いころに遺伝性の難病を発症して命を落としている。
終盤で問題となる「デビルズブレス」は、彼が遺伝子治療を目的として作ったAI制御のCRISPRで、完成すればあらゆる遺伝病を治すことができるとされる。しかし、現在は未完成で、正常な細胞を傷つけて癌化などを引き起こしてしまう。
また、この研究課程で作られた薬品で人体実験を行った結果、被験者の少年に強力な異能を発現させてその暴走で両親を殺させてしまっている。その被害者少年こそが若き日のリーであり、勝手に人体実験を行ったことに憤慨したオットーは彼と袂を分かつことになった。なお、デビルズブレスというのはこの悪魔のごとき毒性からの蔑称であり、ノーマンは本気で反対している。
シルバー・サブリノワ / シルバー・セーブル
声:本田貴子/ 英:ニコール・エリス
年齢 36歳 身長 165cm 体重 56.7kg
自警武装集団「セーブルインターナショナル」のリーダー。東欧にあるシムカリアという国の王女でもある。
本作ではノーマンに雇われてニューヨーク市内の警備を担当するが、彼の意向もありスパイダーマンとは敵対状態にある。
最終的にはノーマンについていけずニューヨークを去った。しかし、ハンマーヘッドの事件の際は、盗まれた兵器を取り戻すために再びニューヨークに現れる。スパイダーマンのジョークが実は嫌いじゃないと本人が発言している。また、最終的にはスパイダーマンとハイタッチと握手をするくらい友好的になった。ピーターは狂暴な女だと言っているが、好きで戦っているわけではないと発言している。
モーガン・マイケルズ博士
声:宇垣秀成/ 英:フィル・モリス
年齢 52歳 身長 177.8cm 体重 77kg
「オズコープ」が立ち上げた重要プロジェクトの主任研究員。街を惨劇から救おうとするスパイダーマンには協力的。
非常に優秀な生物化学者で、遺伝性疾患の研究を専門にしており、不治の病の治療法を模索している。
声:菅生隆之/ 英:ダリン・デ・ポール
長期にわたり「デイリー・ビューグル」の発行人を務めてきたパワフルかつ血気盛んな新聞発行人。
かなりの富裕層でもあるが、ジャレットの給料を値上げする事を渋るケチ。
本作では新聞社から去り、ポッドキャスト「JJJのファクトニュース」を通して情熱的なニュースをニューヨーク市民に届け続けている。
尊大で自分に都合の悪い発言をしようとしたリスナーの言葉を遮るなど発言上は中立性に欠けるが、スパイダーマンを誉めるメッセージをしっかり読み上げはしたりサクラや捏造は行っていない様子など、立場的には割と中立。また、ピーターがビューグルに勤めていた時は給料を弾んでくれていたらしい。
町には彼を皮肉る落書きがある。
また、彼を批判する反面、スパイダーマンを知りつくしていると自負しており、スパイダーパンク姿になったピーターの変貌に困惑したり、民衆からスパイダーマンが非難されていれば庇ったり、DLCではスパイダーマンが手を焼くスクリューボールを倒す為に民衆に呼びかけるなど、どうも影で彼を応援しているともとれる言動がある。
ウォルター・ハーディ / 初代ブラックキャット
声:? / 英:ダニエル・リオーダン
20年前に獄死したと言われているフェリシア・ハーディの父親。生前は娘を愛しており、娘にブラックキャットを継がれることを望んでいなかった。
娘のフェリシアはウォルターのスタイルや技術をモデルにしており、グラップルフックに関しては彼の技術を大幅に改良して使用している。
声:石川界人 / 英:スコット・ポーター
ピーターとMJの親友。現在はニューヨークにおらず、電話やメールも通じない状況になっている。その理由については、ゲーム終盤に病であったことが明かされ、ヨーロッパの治療施設に入院しているものと思われていた。しかしエンディングでは、自宅の秘密研究所の治療カプセル内に収容され、彼の命を救いたい父親によって、スパイダーマン同様にクモの遺伝子を移植されていたことが判明する。
リサーチステーションで一言発する度に荒い息継ぎをする彼の音声が録音されており、後半の展開を仄めかしていた。
フィル・チャン
声:?/英:?
大学生であり、顔から推察するにアジア系。
独自の顔認証システムを作り、ピーターと行方不明者を捜す。求職時にスパイダーマンから推薦状を貰える事になり、マップのSNSでは彼が喜ぶ様子が見られる。
声/無し
ピーターがビューグルを止める際に、メッセージカードに「君の未来に幸あれ!」と書いた。
声/無し
ピーターがビューグルを止める際に、メッセージカードに「寂しいわ」という感情を綴った。
声:?/英:?
序盤でスパイダーマンに助けられたホームレスの女性。作中では「グロリア」と表記されている。
詳細はリンク先参照。
スパイダーマンのガジェット
- ウェブ・シューター
初期装備の速射ウェブ・シューター。壁付近の敵を撃つと壁に引っ付けられる。
- インパクト・ウェブ
敵の自由を瞬時に奪う強力なウェブ・ブラスト。作中ではオットーのアイデアを基に作成した。
- スパイダー・ドローン
近くの敵を探し出してエネルギー・ブラスターを放つドローン。レベル8になると作成可能。スーツパワーの補充でスパイダードローンを沢山呼び出すととんでもない火力になる。
- エレクトリック・ウェブ
標的にショックを与えて、近くの敵にアーク放電する帯電ウェブ。作中ではスタンガンのコンデンサーを基に作成した。スーツパワーの4倍ダメージ使用中にこれを使うと電撃の威力も4倍になる。
- ウェブ・ボム
近接トリガーの爆発物で、範囲内の全ての敵に瞬時にウェブを巻き付ける。作中では未完成の試作ガジェットを基に作成した。集団戦闘開始時にこのガジェットを使うと戦いやすくなる。
- トリップ・マイン
レーザーで起動したウェブ・トラップで、敵を瞬時に無力化する。作中ではデーモンの倉庫にあった機材を基に作成した。
- ショック・ブラスター
敵を吹き飛ばす音波のパルスを放出する。レベル10になると作成可能。ウェブボムとの相性が良い。
- サスペンション・マトリックス
敵を打ち上げて短時間空中にとどめる。レベル25になると作成可能。集団戦に特化したガジェットで、ウェブ・ボムとの組み合わせが強い。サスペンションで敵を浮かせ、落ちてくる直前にボムを放つと敵を一網打尽にできる。
- スパイダー・ボット
遠隔操作が可能な小型ロボット。ウェブを出したり、EMPを起動したりする事が可能。欠点も多く改良の余地がある。
スーツパワー
- バトルフォーカス
合成生体膜が短時間急速にフォーカスを生成する。
一定時間フォーカスが自動的に貯まり続けるため、フィニッシュムーブと体力回復の使用頻度を上げられる攻守バランスの取れたパワー。
- ウェブ・ブロッサム
空中に飛び上がり、見えるものすべてにウェブを放つ。
敵が狭い範囲に密集しているような状況下(主に犯罪アクティビティ)で真価を発揮する。
- サウンド・オブ・サイレンス
敵が仲間を呼んでも増援が来なくなる。
ステルスから戦闘に移行するような状況では便利かもしれない。
- ホロ・デコイ
実験的なAR技術で、複数のホログラム・デコイが出現し、攻撃してきた敵をマヒさせる。
敵の攻撃を分散できるため敵が多いときはそこそこ便利。
- 防弾
防護服のプレートを磁力で極性化し、敵の銃弾(スナイパーを含む)を一時的に無効化する。
- アームレース
増幅されたEMPを放出して、周囲の敵の武器と装備を一時的に無力化する。
本作は全画面攻撃と電撃攻撃が異常に強いので、それを両立できるアームレースは非常に強力なスーツパワーである。リロード時間が異様に短いのも強み。
- スパイダーブラザー
スパイダーブラザーを呼び出し、一時的に戦闘支援を行わせる。
スパイダーブラザーとは、強化型のスパイダードローンみたいなもの。
- ネガティブ・ショックウェーブ
スーツのナノメッシュを同期させ、圧倒的なネガティブ・エネルギーを開放する。
- エレクトリック・パンチ
改良した高出力コンデンサーが、一時的にガントレットを帯電させ、敵を感電させる。
エレクトリック・ウェブの効果をパンチに付与した感じ。
敵が密集しているような状況ではかなり強い。
- ロックアウト
正義の音楽で敵を吹き飛ばす。
ショックウェーブの全方位版のような感じ。
範囲は結構広いので、ウェブボムなどで複数の敵を糸巻き状態にしていたらまとめて貼り付けにもできるし、屋上から敵を落とすのにも使える。
- キング・オブ・ザ・リング
敵をウェブで巻かずともウェブ・スローを繰り出せる。
一定時間敵が投げ放題になる。
- 4倍ダメージ
補助のナノ筋肉系をアクティブ化し、一時的に大ダメージを与える。
そのまま殴っても強いが、ガジェットのエレクトリックウェブ、スパイダードローンの威力も4倍になるのでこれらを使ってから殴った方が強い。
- ステルス・プロジェクター
歪曲フィールドを作り出し、警戒していない敵の視覚から見え難くする。
- チタン合金プレート
動的な半液状スマートメタルで結晶化して、銃弾を撃った相手に跳ね返す(スナイパーは除く)。
- 低重力
空中にいる時に重力を低下させる。
敵を空中に打ち上げるガジェット「サスペンション・マトリックス」との相性が非常にいい。
- アイアン・アーム
急激に成長した鉄合金の単原子結晶で構成された4本の多関節アームが大打撃を与える。
一定時間、攻撃の威力・リーチが増加し(防御不可?)、モーションが変化する。
- ブリッツ
マイクロジャイロでダッシュ時のスピードを上げ、運動量変換機構で敵を吹き飛ばす。
ダッシュ状態で敵を蹴散らせるようになるもの。因みに、コミック版ではクイックシルバー並の速さで動いている。
- 防御シールド
磁場の層がエネルギー・シールドを作り出し、一時的にすべてのダメージを吸収する。
- スピリット・ファイアー
どこからともなく、不安定かつ危険な霊的エネルギーを呼び寄せる…
自分の周囲に青い炎を展開し、それに触れた敵は燃え上がる。
- コンカッション・パンチ
通気式振動技術で敵を吹き飛ばす力を一時的に全ての攻撃に与える。
ガジェット「ショックブラスター」を連続使用できる感じ。
- 軽口
敵にスパイディお得意の軽口を叩く。
なんと91種類もパターンがある。
- 容赦なき怒り
敵が自分の攻撃を防御できなくなる(シールドを持っている敵にも適用)
ガードしてくる敵(武器を持っている敵やブルートなど)を一方的に殴れるようになる。
- イコライザー
プレイヤーも含めて全員が1発で倒れる。
回避をミスすると死亡するかなりリスキーなパワーだが全ての敵を一撃で倒せる。
バトルチャレンジで高スコアを狙う際には便利かもしれないが、効果時間が非常に短い。
- 補充
展開されたナノメッシュが、装備中のガジェットの弾薬を常に補充する。
スパイダードローンやインパクトウェブなど、強力なガジェットをバラ撒ける様になるのでかなり強力。
トリビア
下着スーツをズームすると、胸毛が三本ある。
フォトモードのネガティブフィルターを通すとMr.ネガティブがマーティンリーの姿に戻る。
マーティンリーの見せた幻覚世界でネガティブスーツだけが他のスーツと違い眩しく発光する。また、マーティンとの最後の戦いでの光景は幻覚ではなくネガティブエネルギーが現実に満ちていただけなので他のスーツでも目が発光する
通話が途切れると、ピーターが後で折り返し電話を、かける、
最終戦とライカーズではフォトモードで露出を変更しても反映されない。
原語版は仲間と通話中にウェブ移動してるか停止してるかで声のトーンが変わる。
フォトモードの戦争映画フィルターの方がスパイダーマンノワールの世界(ゲーム版)の色合いに近い。
エディ・ブロックは今作ではピーターと友好的だったらしい。
フィスクファミリーは仲が良い。
ハンマーヘッドのギャングの中には、つるむ相手を間違えて犯罪に手を染めた者がいる。当人の子供の頃の夢は警察官。
民衆の間では、「スパイダーマンは異次元から来た生命体」だと噂され、警察にもその噂が流れている。
ギャングの間でもスパイダーマンについての様々な噂が流れており、「スパイダーマンは捕まえた敵の金を盗んでいる」、「実はフィスクと初めて戦った時に死んでいる」、「実はスパイダーマンは複数いる(後に真実になる)」等と囁かれている。また、中には「あいつ(スパイダーマン)やるじゃねえか」と褒め称えるギャングもいる。更にはスパイダーマンを「化け物」だと認識しているギャングもいる。
本編でスパイダーマンと自分のファンフィクションを作っている者がいる。
DLCでは、スパイダーマンがベランダに張り付けたマフィアと親友になった者がいる。
ゲーム内のSNSに登場する人物の一部は、ニューヨークを捜すと実際に発見できる。(言動がSNSと同じ)。
デアデビルはスパイダーマンが訴えられた時に弁護する事をスパイダーマンに告げている。
ピーターはサンドマンを封じ込めているアイテムをニューヨーク内で失くしていた。
敵対して以降のセーブルのメンバーの中にもスパイダーマンを支持する者がいる。
敵対していなければセーブルメンバーはスパイダーマンに対して調子を訪ねる程には配慮してくれる時もある。
ピーターとMJが食事をした店「ミック」の料理人(声:千葉繁)としてスタン・リー本人が出演している。
あるファンがインソムニアックゲームズ協力の下、ゲーム内の看板にイースターエッグを仕込み、彼女にプロポーズすることを計画していた。しかし、本作の発売直前に破局してしまったため、看板の内容は今後のアップデートで変更される見通しである。
海外では、ゲームの前日譚となる小説「Spider-Man:Hostile Takeover」が2018年8月21日に発売されている。
本作を基にしたコミック「Marvel's Spider-Man:City at War」「Marvel's Spider-Man:Velocity」、「Marvel's Spider-Man:BrackCat Strike」が、米国にて刊行されている。
評価
ゲーム雑誌「ファミ通」でのクロスレビューは、40点満点中36点でプラチナ殿堂入りを果たした。
ゲームアワード2018では、受賞自体は逃したものの8つの部門にノミネートされた。
PlayStation Awards 2018では、ゴールドプライズ(Gold Prize)及びユーザーズチョイス賞を受賞している。
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スパイダーゲドン:スーペリア・スパイダーマンに勧誘され参戦。