ガノトトスとはモンスターハンターに登場するモンスターの一種である。
概要
海水淡水問わず水辺を生息地とする、魚竜種の中でも特にメジャーなモンスター。
別名「水竜」とも呼ばれ、脚の生えた魚のような外見をしている。顔はサメに、陸上の獲物を狙う行動はワニやシャチなどにも似ている。
モンスターハンターシリーズに登場する一般的な大型モンスターの中でも一際体躯に恵まれており、最大金冠クラスにもなると全長30メートルを越し、脚の大きさだけでもハンターより頭一つ分大きいサイズとなる。なんとアカムトルムよりもでかいということになる。ちなみにイベントクエストとして40メートル級のガノトトス亜種が登場したこともある。
その巨体から繰り出される体当たりはまさに即死級の威力を誇り、初心ハンター達に後々にまで残るトラウマを与えるほど。特に密林に潜む亜種は緑の鱗が保護色となり、見えない一撃をハンターに浴びせかける。
ただでさえ視界の悪い旧密林での亜種2頭クエストは阿鼻叫喚の大地獄であった。
水棲のモンスターということもあり、原種・亜種ともMH3Gにおいて水中でのモーションを追加されて登場している。
その巨体の癖にモガの森周辺だけに留まらず水没林にも姿を見せる。…狭苦しくないのだろうか?
ちなみにMH3Gにおいてガノトトスは体力が少なくなると水中で眠って回復しようとする。
…疲労状態になると陸上にいこうとする点はガノトトスと同じだが、体力が少なくなったときもわざわざアウェーである陸上で眠って回復しようとする誰かさんより
水中の支配者にふさわしい気がするのはたぶん気のせいだろう。
…といったようにどの作品でも強敵という立ち位置にいるガノトトスだが、
MH4およびその拡張版であるMH4Gでは、まさかのぽかぽか島の投網マシーンの捕獲対象として登場。(MH4Gでは亜種もその対象に)
捕獲に成功すればガノトトスの素材が手に入るが、小さい個体とはいえ投網マシーンでいとも容易く捕獲され、揚げられて数秒後にピクリとも動かなくなってしまうガノトトスの姿は哀愁を漂わせる。
素材しか登場しないモンスターよりはずっとマシだが。
そんなガノトトスであったが、MHXにて狩猟対象として復活した。
水中戦が無いためMHP2G以前のように地上戦オンリーとなる。
その分地上での動きが強化され、睡眠属性の噛み付き攻撃や、僅かにブレるブレス、高威力で風圧まで発生する強体当たりなど、以前のガノトトスに戦い慣れた人でも油断できない強敵となっている。
特徴
基本生態
主に淡水域に生息しているが、海水でも問題なく生存する事ができ、一部地域では海に定住する個体群も確認されている。
また、地域毎に大きさや形質に差異があり、シュレイド地方等に生息する個体群は非常に大きく、睡眠性の毒を保有するが孤島地方に生息する個体群はやや小柄で、睡眠性の毒は持っていない。一部地域の個体群はドスガレオスよりも小柄で性質も大人しく、投網に引っかかったショックで死亡する繊細さを持つ。
このことから名言されてはいないものの複数の亜種、もしくは同属別種が存在すると思われる。
ラギアクルスとは獲物や外洋への適応度等で棲み分けを行っている模様。
半水生動物だが、水生への適応が進んでおり、両生類と同等の皮膚呼吸能力を持つ。これを駆使することで長時間の潜水が可能で獲物に奇襲を仕掛けることもある。
遊泳能力も高く、疾走する馬を凌ぐ速度(最大40ノット、時速にして約70km/h)で遊泳可能。基本的に浅瀬の生物だが、外洋に進出することもあるなど行動範囲は広い。
反面乾燥に弱く、巨体も相まって陸上での活動は難しい。強靭な脚力こそ持っているものの、基本的には水中で活動する。
食性は肉食、水域に生息するあらゆる生物を捕食する。
捕食対象の幅は広く、魚や甲殻類、蛙などの半水生動物や水辺に近づいた陸生動物などを食べる。
特に大型の蛙が好物であり、本種にとって極めて優先度の高い獲物であるとされる。テツカブラ等の両生種も例外ではない可能性がある。
基本的に生きた動物を食べるが、死肉を漁ることも珍しくない。
歯は2列に並んでおり、獲物を捕縛し、丸呑みにすることに向いている。また、歯は持ち主が生きている限り何度でも生え変わる。
咬合力も強く、頑丈な甲殻類の殻を噛み割って食べることも可能。
こうした特徴から「水辺のハンター」等の異名を持つ。
視覚よりも聴覚が発達しており、物音(振動)に非常に敏感。獲物の僅かな水音でも察知して襲いかかる。水流を感知する能力も相応に発達していると考えられる。
反面、爆音や高周波に弱くこれらが発生すると興奮し、水中から飛び出してくる。
また、突然の衝撃にも弱いため後述の狩猟法が有効である。
繁殖形態は卵胎生。
胎仔は胎内での成長過程で未受精卵や他の胎仔を捕食することで成長し、十分に成長してから出産される。
魚竜種について
ガノトトス・ドスガレオスなどの魚竜種は「魚」が大型化したような外見をしているが、太古の祖先は「飛竜」であり、かつては陸上で生活をしていたものと考えられていた。
しかし、最近の研究ではむしろ「魚」が陸上でも生活できるように「飛竜」に似た姿に進化したのが魚竜種であり、骨格が似通っているのも収斂進化の産物であるとする説が有力視されている。
なお、魚が基本的にエラ呼吸なのに対し、魚竜種は陸地にも適応している事からほぼ全てが肺呼吸である。
地上への誘導法
ガノトトスの狩猟のひとつとして、釣りカエルと用いた地上への誘導法がある。
ガノトトスは興奮状態になることで水を飛び出し上陸する性質があり、これを利用して釣具の餌として好物であるカエルを食わせて地上へと誘導させる技がいわゆる「ガノトトスの一本釣り」として知られている。
また爆発音などの大きな音でも興奮状態に陥るため、音爆弾や徹甲榴弾などの衝撃音を聞かせて、陸上に揚げる手法も知られている。
亜空間タックル
ガノトトスの代名詞。「異次元タックル」や「四次元タックル」とも。
その巨体のポリゴンとヒットコリジョンの都合上、頭の下や胴体の反対側など、どう見ても当たってないところに居ても何かに吹き飛ばされて大ダメージを受ける。
金冠が付くような大きさになってくると、最大射程は弓のクリティカル距離にも迫る。
モンスターハンターの世界には「アタリハンテイ力学」なるものが存在するということを主張する者達の根拠となっている。
人によってはスタンド使い扱いだったりと。なんだかんだ言われている。
MH3Gでの復活を機にその理不尽な当たり判定は和らぎ、タックルする方向とは反対側の攻撃判定は消滅したものの、頭から尻尾の末端まできっちり判定があったり、尻尾回転には根元にまで当たり判定があるので、鬼畜なのには変わりなかったりする…
水中ではハンターの行動が地上よりも制限されるため、突進と尻尾回転は非常に避け辛い。さらにG級では水ブレスをなぎ払うようになり、まさに水を得た魚である。
というか、地上においてはバタバタと走り回って距離を詰めてくるわノーモーションで尻尾回転を繰り出すわ這いずりの攻撃判定の発生が非常に早くなるわと、特にガンナーからは異次元タックルやってた頃の方がまだマシと言われるほど強化されている。
もうこいつが双界の覇者でいいんじゃないかな…。
まさかの公式化
MHST2では、亜種が「亜空間タックル」とそのまんまな技を使用。発売初日にしてTwitterにもトレンド入りした。
タックルによって生じた衝撃波が全体を攻撃するものとなっているが、ほとんどのプレイヤーが本当の亜空間タックルはもっと理不尽とツイートしている。
威力の高さもさることながら、バトル開始直後の1ターン目からいきなり使用してくるので要注意。可能ならばスキル“絶対回避”でやり過ごしたり、水耐性の高いオトモンに交代するなどして被害を最小限に抑えておきたい。
なお、使用してくるのは亜種のみであり、残念ながら(?)原種は使用してこない。
余談
上記の投網マシーンを始め、亜種も含めて戦わずに素材が手に入る機会が複数存在する変わったモンスターである。ポッケ農場でも投網マシーンでたまに鱗が手に入るほか、MHSTでは釣りポイントで釣りを行なうと素材を入手でき、モンスターハンターDynamicHuntingでは本種は登場しないにもかかわらずイャンクック亜種やイャンガルルガを狩猟することでヒレを入手できた。
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