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概要編集

当時、日本テレビ系で「ルパン三世PARTIII」が放送されていたことを受け製作された。

その為、長編シリーズとしては、ルパンがピンクのジャケットを着用した唯一の作品となっている。


当初は押井守氏が監督を務める予定だったが、押井氏の脚本がプロデューサーの理解を得られなかったため、押井氏は降板となった。


押井氏が降板までに半年を費やしたため、「PartIII」のスタッフを中心とした新たなスタッフで残された短い制作期間の中、当作品を完成させた。


また、日テレと読売テレビ間で版権の整理などがあったため「PART2」以来の「ルパン三世のテーマ」や「銭形マーチ」のアレンジが作られた。

脚本は「PART2」でアニメ脚本デビューした浦沢義雄氏。

とはいえ、氏は今回が初めての長編作品の担当だったため途中でかけなくなってしまったという事態になってしまったため大和屋竺氏との合作となり、それまで起承転結を考えずに書いていたのを起承転結を考えて書くようになった転機だったという。




なお、ルパン三世役の山田康雄氏は本作公開10年後の1995年に死去したため、山田氏の映画ルパン出演は本作が最後となった(くたばれ!ノストラダムスは予告のみ出演)




あらすじ編集

バビロニア文明時代に作られたという伝説の黄金のバベルの塔。この塔のありかを教えるヒントが、今世紀の初めごろニューヨークで発掘された、バビロニアのクサビ型文字が刻まれた粘土板に秘められているという情報を得たルパンは、次元、五右ェ門と共にニューヨークに来ていた。

ある夜、ルパンの部屋にロゼッタ婆さんが現われ、バビロンの黄金についての謎のことばと古ぼけた燭台を残していった。ルパンは燭台を片手にバビロンへ向かう。マフィアの首領マルチアーノもルパンを追った。彼にとって、バビロンの黄金は父親の時代からの狙っていたものだった。

一方、銭形警部はICPO主催インターナチョナル婦人警官コンテストで選ばれたアメリカ代表キャラメール、中国代表チンジャオ、ソビエト代表ザクスカヤ、アフリカ代表サランダ、イタリア代表のラザーニアを部下に伴い、ルパンを追ってオリエント急行に乗り込む。

ウェイトレスと悩ましい乗客になってルパンに迫る美女警官たち。

その時、NYマフィアのヘリコプターが、列車めがけて集中砲撃を始めた。次元のマグナム、五右ェ門の斬鉄剣が発射、一尖。 ヘリコプターは大爆発、ルパンたちは列車を接断して逃走した。黄金を探すルパンは大昔のロゼッタの幻影を見、黄金の有翼獅子像を見つけた。マルチアーノたちが奪おうとするが、ルパンは凧に乗って運び出す。しかし、不二子によって像を盗られてしまう。

像よりも黄金のバベルの塔がどこにあるか閃いたルパンは、ニューヨークに戻る。そして、コンピューターのキーボードを叩き、マディソン・スクエア・ガーデンにあると確信する。


ゲストキャラ編集



CV:塩沢とき河合奈保子


ルパンに好意を寄せる魔女のような格好をした謎の老婆。

時折、マザーグースの歌(「バビロンまで何マイル?」)という歌を歌っている。

容姿と年齢的にもルパンの好みではない為、ルパンはロゼッタのアピールに引き気味。

だが、その正体は……


  • マルチアーノ

CV:カルーセル麻紀


ルパンと対立するニューヨーク・マフィアのボス。

父親の代からバビロンの黄金を探し続けていて、ギャング家業は若頭のコワルスキーに任せてバビロンの黄金を探している。

作中では不二子に首ったけであり、エンゲージリングを用意しプロポーズをしようとしている。非常に嫉妬深く、恋人である不二子がルパンを持ち上げる発言をするのを嫌っている。不二子に終始翻弄されたマルチアーノだったが、不二子の裏切りには怒りを示しており、バスローブを引き裂き、躊躇なくナイフで襲い殺そうとしている。(この時はルパンの変装だったが)

ルパンのことは、テナガザルと罵倒している。

劇中では度々ヒステリーを起こし、苦労して不二子から奪った黄金の獅子像(ルパンから横取りした物)をルパンから奪い返されると思い込んだ際は感情が昂り過ぎて泣きながら「ママぁ〜」と情けない声を上げるなど、マザコンの気も見られる。

(コワルスキーからは「まただ」と呆れられている辺り、こういった情緒不安定さは普段からのものらしい)

終盤において不二子を人質にルパンを迎え撃とうとするも、コワルスキーに反逆されて死亡した。


  • コワルスキー

CV:大塚周夫


マルチアーノの片腕で、彼の父の頃から仕えている古株。

バビロンの黄金探しに躍起になっているマルチアーノからギャング家業を任せられているため、事実上は彼がマフィアのボスとなっている。

一般人が居るなかで、次元を殺すために銃を掃射したり、火炎放射器を使用するなど残忍な性格をしている。

とくにマフィアの面子を重んじるプライドの高い人物で、失敗した部下には毒を流し込む死のハエたたきで粛清している。

しかし、ルチアーノ商会の建物の設計をして地下に水脈があることは知っており、死体の始末で利用してはいたが、長年探していたバベルの塔がそこにあることまでは知らなかった。

バビロン発掘現場の黄金の獅子像を手に入れた後は用済みとばかりにマルチアーノに反旗を翻し、彼を殺害。

ルパンと不二子も始末しようと二人を地下水脈に落とすが、脱出されて失敗。自身はルパンが事前に仕込んでおいた爆弾で爆死した。


  • ウイリー

CV:おぼん


コワルスキーの部下で、NYマフィアの下っ端の1人。

冒頭で次元に変装していた。

間抜けな性格で、金の弾かダイヤモンドの弾なら勝負を受けるというルパンの冗談を真に受けて、わざわざ特注で作ったほどだった。

ニューヨークのシノギのひとつだった、バー・モンスタークラブでルパンを殺そうとするが、逃げられたのを皮切りにルパンを追跡する。

そしてニューヨークに戻ってきた時に、再びモンスタークラブでルパン達を迎え撃つが、五ェ門にしばかれたのが最後でフェードアウトした。



CV:こぼん


コワルスキーの部下で、NYマフィアの下っ端の1人。

冒頭で五右ェ門に変装していた。

口数の少ない人物で口癖は、「オレ、ルパンコロス」

ニューヨークのシノギのひとつだった、バー・モンスタークラブでルパンを殺そうとするが、逃げられたのを皮切りにルパンを追跡する。

そしてニューヨークに戻ってきた時に、再びモンスタークラブでルパン達を迎え撃つが、その後は出てこずフェードアウトした。



  • マイク

コワルスキーの部下でNYマフィアの下っ端の1人。

最初はウイリーらと共にマルチアーノ商会への上納金をくすね、バビロンの黄金の謎を探っていたルパンに対しての襲撃に参加するが、やり込められて撤退。

その後の次元への襲撃が失敗したため、コワルスキーの死のハエたたきを前に命乞いをしたものの聞き入れられるわけもなく粛清された。


  • ボウズ

コワルスキーの部下でNYマフィアの下っ端の1人。

下っぱの中でも地位が高いのか、彼らからは兄貴と呼ばれている。

最初は、ウイリーらと共にマルチアーノ商会への上納金をくすね、バビロンの黄金の謎を探っていたルパンに対しての襲撃に参加するが、やり込められて撤退。

その後もルパンたちを追い、ニューヨークのモンスタークラブでルパンたちを迎え撃つが、フェードアウトしている。


  • サム

CV:緒方賢一


バー・モンスタークラブのマスター。

冒頭で銭形とルパンのバイクチェイスで賭けをしていたが、マルチアーノのシノギで売上を半分上納していた。

しかし、ルパンに売上を全部盗まれている。


  • キャラメール

CV:平野文


ICPO主催によるインターナショナル婦人警官美人コンテストのアメリカ代表。

金髪で真ん中分けのウェーブがかった髪型が特徴。


  • チンジャオ

CV:潘恵子


ICPO主催によるインターナショナル婦人警官美人コンテストの中国代表。

黒髪で、シニヨンヘアにしている。

中国拳法の使い手であり、五右ェ門と手合わせするが、その際にふとした事で互いに一目惚れしてしまった。


  • ザクスカヤ

CV:吉田理保子


ICPO主催によるインターナショナル婦人警官美人コンテストのソ連代表。

タレ目と金髪のボブカットの女性で、婦人警官達の中で最もグラマラスな体の持ち主。

銭形を絞め落とすなど、腕っ節は相当なもの。

「ハラショー」が口癖。


  • サランダ

CV:戸田恵子


ICPO主催によるインターナショナル婦人警官美人コンテストのアフリカ代表。

1度はルパンを逮捕する事に成功するも、NYマフィアの銃撃にルパンと共に巻き込まれてしまう。


  • ラザーニア

CV:島津冴子


ICPO主催によるインターナショナル婦人警官美人コンテストのイタリア代表で、優勝者。

コンテストの優勝者にもかかわらず、婦人警官達の中では大きな活躍もなく、台詞も銭形への文句のみという不憫な人物。


  • ICPO長官

CV:大宮悌二


名前の通り、ICPOの長官で本作における銭形の上司。

一度は銭形をルパン捜査から外そうとするが、美人コンテストの結果を不服に思ったキャラメール達4人に詰め寄られ、厄介払いを兼ねて銭形をルパン捜査に復帰させ、婦警達(ラザーニアも含む)を銭形に押し付けた。


  • タルティーニ

CV:藤城裕士


考古学者で、バビロンの黄金の発掘隊の隊長を務める。





備考編集


ルパン三世はシリーズが長期に渡っているため背景の年次を確定していない作品が多いが、本作の舞台は1986年と確定している。


マルチアーノの父が負けたラッキー・ルチアーノは、実在したマフィアのボスである。

ちなみにおぼんこぼんの二人が出演したのは、山田康雄氏が事務所と交流があったからという事情がある。(後におぼんのみ、後にハリマオの財宝を追え!!で銭形が踏み込んだ宿の店主の声優として出演している)


当初の3作目の監督になるはずだった押井氏はその後、約40年経った「ルパン三世PART6」でゲスト脚本の一人として参加。第4話と第10話を担当した。


また押井氏の自著によれば彼の前には、後にテレビスペシャルの製作監督を勤めた出崎統氏も立候補しようとしており、押井氏が出崎氏にルパンの製作監督に決まりましたと言ったら、俺も立候補したんだけどねと言っていた逸話もある。(そもそも、出崎氏と犬猿の仲だった宮崎駿氏が出崎氏にやらせたくないと反対したためとも言われている)


マルチアーノ役のカルーセルの演技は、棒読み気味となっている。

しかしパンフレットなどで、最後の辺りでしゃべり方が変わるのを印象づけたい監督の演技アドバイスがあったためであると語られている。


ロゼッタは「ルパン三世VS名探偵コナンTHEMOVIE」にモブキャラとして登場している。他にもジュリア・ダグラス魔毛狂介、百地三太夫も出ている。


これまで公開された劇場版のうち、『ルパンVS複製人間』や『カリオストロの城』は定期的に『金曜ロードショー』で放送されるが、本作は1986年11月28日に放映時の1回のみである。(このときはカットされていたものの、レコードのドラマパートでも使われたシネテープ音源で放送された貴重な放送らしい)


2012年5月頃にBS11での目撃情報があり、BSでは何度か放送されたことがあるといわれている。


関連動画編集


関連タグ編集

ルパン三世 ルパン三世長編シリーズ

ハレー彗星 バベルの塔


カリオストロの城バビロンの黄金伝説風魔一族の陰謀くたばれ!ノストラダムス

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