ここではシリーズ作品全体について説明する。
シリーズ概要
レア社が開発した3Dアクションゲーム及びそのシリーズ。略称は「バンカズ」。
NINTENDO64向けに『1』『2』が開発・販売されたが、レア社がマイクロソフトに買収された2002年以降はXbox系列のゲームソフトとして展開されている。
ストーリーと世界観
心優しいオスのクマの「バンジョー」と、お喋りなメスのトリの「カズーイ」が一心同体になってアクションを繰り広げる。
バンジョーとカズーイの大冒険(N64)
「この世で一番綺麗」とされるバンジョーの妹のチューティが意地悪な魔女グランチルダにさらわれてしまう。これを知ったバンジョーとカズーイはチューティを救い出すために、グランチルダのとりでを攻略する。
バンジョーとカズーイの大冒険2(N64)
『1』でグランチルダがバンジョー達に敗れてから2年が経過。グランチルダの妹、ミンジェラ&ブラウベルダの魔法により、グランチルダは白骨の姿で復活する。復活後はバンジョーの自宅を急襲し、ボトルズの殺害にまで至る。
バンジョー達はボトルズの仇討ちのためグランチルダを追ってマジョあいらんどを冒険する。
バンジョーとカズーイの大冒険 グランティの復讐(GBA/iモード/EZアプリ)
日本ではiモードとEZアプリで配信されていた作品。英語圏ではGBAにて発売。
『1』と『2』の中間の時系列にあたる物語で、岩の下敷きになったグランチルダを救うべく、部下のクランゴがグランチルダ型のロボットを開発。これに魂を移し変えることでグランチルダは機械のボディを得て復活、カズーイを連れ去って過去の世界へ逃亡してしまう。
バンジョーもマンボ・ジャンボの魔法で過去にタイムスリップしてカズーイの救助に向かう。
バンジョーとカズーイの大冒険 ガレージ大作戦(Xbox360)
『2』から8年が経過した物語。グランチルダが再びバンジョーとカズーイに戦いを挑む。しかし『2』の最終戦以来、グランチルダは頭蓋骨しか残っておらず、バンジョーとカズーイも長年の平和ですっかり太ってしまい、両者共まともに戦える状態ではなかった。
そこに、「全てのゲームを作った存在」とされる「ログ」と呼ばれる謎の人物が出現。両者は異世界「ドタンバたうん」に連れていかれ、戦いに決着を付けさせようとする。勝利すれば元の世界に戻れるが、負ければ彼の元で一生働かされることになる。果たして勝負の行方は…?
ちなみにこれまでの作品と比較すると、キャラクターのデティールが大きく変化している。
特徴
今作は、同じレア社が開発したスーパードンキーコングシリーズに引けを取らない、壮大なスケールのアクションが魅力である。
その難易度は(謎解きに関して特に)スーパードンキーコングをはるかに上回る。
第1作のパッケージからして「アクション&頭を使わないとクリアできない」とはっきり表記されているほど。最終決戦に挑むために「最重要アイテムの94%が必要」だったり、2作目では「特定のステージの入り方が分からない」という質問がそこかしこで頻出したりする辺りから容易に想像できよう。
ただ、謎解きを中心に割と自由度が高く設定されており、1つの謎解きに複数の解法を適用できる例は少なくない。また、今この場で使えるアクションでは歯が立たず、先のステージで強化してから戻ってくる事が定石となっているパターンも多い。
もともとスーパーファミコン時代に、スーパードンキーコングでも使用した3DCG技術をアクションRPGでも応用できないかと考えて製作していた「Project Dream」が、ハードの変遷およびスーパーマリオ64の影響を強く受けて3Dアクションに落ち着いたものであり、したがってこのジャンルにしては「キャラクターの強化要素」「複数種のアイテム管理要素」「複雑かつ自由な謎解き」という要素が強いのも道理と言える。
また、登場キャラクターは可愛らしいデザインとは裏腹に、グロテスクな描写があったり(※)、扱いがひどかったりと、レア社特有のブラックユーモアが炸裂しており、一部のプレイヤーにはトラウマを植えつけることとなった。
(※···第1作を例にとると、最初のステージでいきなり雑魚敵をバラバラにできる。第2作では日本語版の64版以外では『ジョリーのリゾート』のとあるキャラクターが『グランティさんぎょう』からの工場廃液の影響で腕が3本になっている。XBOX版のCERO指定は12歳以上推奨。因みにバンジョー&カズーイが「スマブラSP」に参戦した際の紹介動画ではゲストとして登場するキャラの殆どが桜井政博氏に「可哀想な人」と表現されている。)
2にしてもそうだが、実は頻繁に処理落ちが発生しており、ゲームテンポは処理落ち前提で調整されている。
そのため、移植版では処理落ちがなくなっておりゲームテンポがスムーズになっているが、オープニングが映像とBGMが合わなくなるなど弊害もある(特に『2』のオープニングが顕著)。しかし、それは滑らかになるように調整したXbox版での移植版での話。オリジナル版をそのまま移植した「ニンテンドウ64 ニンテンドースイッチオンライン」ではさほどオープニングの映像とBGMがずれていない。
シリーズタイトル
メイン
- 1998年-『バンジョーとカズーイの大冒険』(NINTENDO64)
- 2000年-『バンジョーとカズーイの大冒険2』(NINTENDO64)
- 2003年-『バンジョーとカズーイの大冒険~グランティの復讐』(GBA)※日本未発売。日本では携帯アプリで販売
- 2005年-『バンジョーパイロット』(GBA)※日本未発売
- 2008年-『バンジョーとカズーイの大冒険 ガレージ大作戦』(Xbox360)
客演
- 1997年-『ディディーコングレーシング』(NINTENDO64)
- 2007年-『ソニック&セガオールスターズレーシング』(Xbox360)※日本未発売
- 2019年-『大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL』(Nintendo Switch)※後述
キャラクター
バンジョーとカズーイの大冒険シリーズのキャラクター一覧を参照。
おかえり!
2019年6月12日、ニンテンドーダイレクトE3において、『大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL』における第3弾のDLCファイターとしてバンジョー&カズーイ名義での参戦が発表。任天堂タイトルに約19年ぶりの帰還を果たす。
詳細は該当記事参照。
Nintendo Switch Onlineに登場
2022年1月19日、「ニンテンドウ64 ニンテンドースイッチオンライン」にバンジョーとカズーイの大冒険が1月21日に追加される事を発表した。→外部リンク
なんと、当時の任天堂ゲーム機情報雑誌「64ドリーム」の記事も復刻公開される。
なお、タイトル画面でのクレジットは任天堂発売当時のままだが、現在は各媒体でクレジット表記されているのはマイクロソフト社のクレジットになっている。
関連動画
シリーズ全CM(本場・日本版どちらも含む)
関連イラスト
スマブラ参戦
関連タグ
コンピュータゲーム 3Dアクション レア社 任天堂 Microsoft
Yooka-Laylee(バンカズスタッフが集結して作られた精神的続編)
ジグソーピース タマゴ ハニカム みつばちの巣箱 stop'n'swop
スマブラガールズ:カズーイが該当
仮面ライダービルドに登場する万丈龍我(バンジョウリュウガ)と猿渡一海(サワタリカズミ)、スマブラ参戦に伴い、2人の名前が似ていた事でネタ絵が描かれたり、Twitterでもコラ画像が投下された。
山内溥:任天堂第3代社長。本シリーズの主人公の名前は彼の孫(万丈)と息子(克仁)の名前に由来する。
関連リンク
バンジョーとカズーイの大冒険 - 任天堂公式サイト
Sonic & SEGA All-Stars Racing - セガ公式サイト(Xbox360版限定でバンジョーとカズーイがゲスト参戦)