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概要
国を売り渡す奴、という言葉の通り、所属する国家の利益を損ねて私益や他国の利益を図る者を指す言葉である。
ところが「どのような主張・行為が国家の利益に繋がるのか」「そもそも国家の利益とは具体的に何を指すのか」という点について激しい争いがあり、それが無数の政治的対立を産み出しているため、「どのような者が『売国奴』なのか」という点についても当然ながら多数の対立軸がある。
『自国の独立や尊厳、利益を故意(または過失)により傷つける者』という意味合い・ニュアンスの「国賊」
『思想・信条その他において異質であり国民の統一、一体性を乱す』という意味・ニュアンスの「非国民」
に対して、「売国奴」という言葉は本来、「自国を犠牲にして自分の利益を図る者」をさしている。
リベラル(革新)・左翼やリバタリアンは、一般に国家よりも個人を重んじる傾向にあることもあり、もっぱら国家を重んじる伝統保守・右翼がレッテル貼りとして用いることが多い(昔の左翼は主に「ファシスト」「反動」といったレッテルを用いていた)。
ただ、左翼にもナショナリズムの流れはあり、自国民の生活を犠牲にして多国籍企業の利益を図る新自由主義者・アメリカ合衆国追随をこととする親米保守派に対し、売国奴という言葉が使われることもある。
最近も日本共産党の志位和夫がTPPに対する抗議として「国を売る政治はやめさせよう」とたびたび呼びかけている。
さらに、保守派・革新派のどちらにおいても、内部でも考え方の違いから互いに「売国奴」とレッテルを貼りあうことがある。
郵政民営化などの新自由主義政策の是非や、原子力発電に対する考え方の違い、対米外交の方針を巡る争いがその典型例と言える。
なお、「自国の利益を損ねる行動」よりも「他国の利益となる行動」を取り上げて売国奴と認定することもある。
この場合、特定の他国を露骨に敵視する結果として、自国にとって利益になるか否かに関わらず、特定の他国にとって利益となりうる行動を「売国」と主張することがある。これは近年、韓国における親日罪などの過剰な反日政策や日本批判、それに伴う日本における嫌韓派の主張などが、主な例としてあげられるであろう。
日本における状況
昭和時代
平成以降
- 日本の技術の中華人民共和国や大韓民国など特定アジアへの流出や日本の国益に基づかないと見なされた高額のODAや円借款
- 官僚による税金浪費・天下り問題・官製談合
- 構造改革による外資系企業への「日本売り」
- 右翼団体大日本同胞会幹部による「加藤紘一宅放火事件」
- 指定暴力団山口組系右翼活動家による民主党(日本)の「石井紘基刺殺事件」
- ダム建設や原子力発電所建設推進による国土破壊
- 「道州制」推進による日本解体
- 外国人参政権
- 領土問題に関する行動
- 円高容認・デフレ放置
- パチンコやスロット、マルチまがい商法を始めとする法のグレーゾーンを突いた産業への支援
- 環太平洋戦略的経済連携協定 (TPP) 参加による日本の内需産業・農業破壊
- 偏向報道を繰り返し、正しい報道を行わないマスコミ(マスゴミ)
などを「売国行為」、「売国奴」とする傾向もある。