史実のアイオワ級戦艦についてはこちら⇒アイオワ、アイオワ級戦艦
※『艦これ改』で実装が確認される前(厳密に言えば、ソフト発売日以前)に投稿されているイラストは、オリジナル艦娘由来となるのでご注意願いたい。
図鑑データ
「Hi！MeがIowa級戦艦、Iowaよ。
Youがこの艦隊のAdmiralなの？いいじゃない！
私たちのこともよろしく！」
さぁ、私の概要見せてあげるわ…Open fire！
本家ブラウザゲーム版に先んじてPSVita用ゲームソフト『艦これ改』に先行実装された艦娘であり、ブラウザ版にはその後2016年5月3日に開催された期間限定イベント『開設!基地航空隊』の最終海域クリア報酬として実装されている。
ゲーム中では既存の海外艦に習ってアルファベットで「Iowa」表記。断じて「ロワ」でも「イオワ」でもない。
初の(途中で所属を変えていない)純粋な連合国艦にして初のアメリカ海軍所属の艦娘であり、この他にも第二次世界大戦以降の戦争にも引き続き参加した艦、浮揚状態かつ今なお現存…等々、艦これ初の要素が盛り沢山。
判明する世界観
上記の通り『艦これ』初の要素が盛り沢山のアイオワだが、ゲームの世界観としては初めて祖国が戦場になったという点ではないだろうか。
初登場となった『艦これ改』では、彼女の祖国とその周辺の要衝が深海棲艦支配下の「深海中枢海域」「深海運河海域」「深海後方海域」として登場している。
……そう、深海棲艦支配下の海域である。
史実通りでは強すぎて話が成立しない為に、創作物では色々と理由をつけて弱体化される国とはいえ、随分と追い込まれてしまったものである。
MAPやフレーバーテキストからわかることだけでも、「あの運河が深海棲艦に制圧され、大西洋進出を許してしまう」「海外の鎮守府があるべき場所にボスが陣取っている」という始末（東海岸の鎮守府は不明）。『艦これ改』では鎮守府海域の陥落はゲームオーバーを意味するので、彼女の祖国の情勢が非常に不安である。
更にブラウザ版における彼女が初登場したのは2016年春季イベントなのだが、このイベントの後段作戦にて永らく制圧されていた友軍泊地の救助を目的とした深海中枢泊地への殴り込みを決行し、最終的には友軍艦娘の救出を行う事になる。その艦娘が誰の事なのかは言うまでもないだろう。
…どうやらブラウザ版における世界情勢もやはり彼女の祖国は『艦これ改』と同様の危機的状況に陥っている事が伺える。祖国の為に再起するワンマンアーミー、まさにハリウッド映画である。そして『艦これ』世界では耳の痛いあの言葉の意味が色々な意味で逆転しているのも興味深い。
また、上記の通り深海棲艦は運河を通って大西洋にも進出していることが明言されており、欧州の海外艦の祖国の情勢も気になる所である。
他の連合軍の艦隊と一向に邂逅できないのは、他所の鎮守府に艦娘を回す余裕などないからなのかもれない（アイオワはクリア報酬であり、英仏も独伊と異なり大西洋に面している。尤も、英国は某高速戦艦が家具を取り寄せていたりするのだが）。
Appearanceは伊達じゃないのよ…うふふ、やっちゃうからね！
金髪ロングで巨乳というステレオタイプなアメリカンガールで、灰色の瞳の中に星が浮かんでいる事が特徴。
大きく開いた胸元に目が行きがちだが、タイトスカートから伸びるむちむちとしたふともももまぶしい。
サイハイソックスはアイオワから見て左側が黒と灰色のストライプ、右側が星条旗を思わせる赤と白のストライプ。
全体の黒と白のストライプのカラーリングは史実のアイオワの特徴的な縦縞の塗装から来ている。
海外のファンの間では、彼女の服装は第二次世界大戦中のポスターに描かれたピンナップガールをモデルにしているのでは、と推測されている。
金髪巨乳にガーターとタイトスカート、そして英語訛りという人気艦娘の属性を一人で三人分も搭載しているのはまさに米海軍の恐るべき物量の暗喩である…かも知れない気がしないでもない。
なお、彼女の抜群の重量感を誇る徹甲弾は、パイオワなどとも呼ばれる一方、海外の提督達の間ではスーパーヘビーシェル(米国が使用していた通常よりも大重量の砲弾)と呼ばれているようだ。どちらかというと、地元民による命名である後者のほうが定着気味である。
・・・呼び方こそ異なるとはいえ、どうやら胸部装甲についての見解は日本もアメリカも変わらないようだ。
Personality？ ふふっ、いいわよ？
見た目同様、性格もコテコテの典型的なアメリカン気質。日本語に英語を過剰に混ぜる喋り方は実装当初からルー大柴と言われている。
イギリス生まれ（中の人は英語ガチ勢）のそれと比べるとやや日本語っぽく聞こえる、とする意見もあるが、元々ああいう喋り方なのか、それとも聞き取りやすいように留意しているのかは不明。一人称は「Me」と「私」を両方使っている。
改となった時はアメリカの600隻艦隊構想にて搭載されたハープーン対艦ミサイルについて言及しているが、「まだ早くない？」とのこと。いつか実装する予定があるのだろうか。
中破してもてへぺろとでも言いそうな表情であり、余裕を伺わせる。
陽気で朗らかな彼女の気質はカリフォルニア辺りの西海岸的なノリではあるが、彼女の生まれは東海岸のニューヨークであり、名前の元になったアイオワ州も、やや東側よりの内陸部である。つまり、アイオワ州に海は無い。
秘書艦任命時には快活な台詞と共に業務をそつなくこなし、朝食や昼食にはスクランブルエッグやステーキ等を振る舞ってくれる。
日本の食事については量の足りなさを指摘するも「悪くない」と述べており、ヘルシーな点がお気に召したようである。
夕食は大和が振る舞う料理を提督と共に食す事になるのだが、どこの誰から聞いたのかうっかり「大和ホテル」と禁句を口走ってしまう。
しかしアイオワ自身には決して悪気や侮蔑の感情は無かったようで、「あなたは偉大なBattleshipよ、美しいわ」とフォローしている。
この他にも『艦これ改』のエンディングではアイオワと大和が笑顔で握手を交わしているイラストが挿入されており、史実では双方相まみえる事が無かったものの、『艦これ』では何かと縁の深い両者ではある。
Performance？ Thank you！
当時としては最新鋭の戦艦なだけあって、性能は戦艦全体から見ても標準以上、総合力でも大和型に負けず劣らずであり、実装時点での最強戦艦の一角を占める存在となっている。
火力は最大115と高速戦艦としては破格の高水準、耐久値は92と戦艦としては標準程度ではあるが、装甲は107と、原型艦の堅牢さを反映した非常に高い数値となっている。
反面、高速戦艦としては回避が低く、Lv99時点で70止まりである。これはアイオワの船体が細長く設計されており、このせいで旋回半径が大きくなってしまい舵が効きにくいという難点を反映したものと推測される。
しかし史実では自軍の駆逐艦ウィリアム・D・ポーターから放たれた魚雷を回避した事もあり、
どちらかというと後述する燃費と同様ハンディキャップ的なものである可能性が高い。
ちなみに船体が細長くなった理由はアメリカの地理的事情に由来しており、軍艦を太平洋・大西洋の両方に短時間で展開させるにはパナマ運河を通過させる以外に手段がなく、運河を通過可能な幅に抑える必要があったからである（一応、パナマ運河の拡張工事を含めた計画としてより大型化したモンタナ級戦艦も計画されていたが、開戦後の運用思想の変遷から計画自体が消滅している）。
対空値は秋月すら上回る120という高数値を誇るが、対空戦闘はアメリカのお家芸とも言える為、これはさすがといったところであろう。
また、優秀なレーダーを有するアメリカ、それも大型のものを搭載可能な戦艦ということもあってか、索敵値が高いことも挙げられる。
終戦後も大きな損傷を受ける事なく残存していた(というより現在も博物館として海に浮いている)ことから運の数値も40と極めて高い。
火力・耐久・装甲こそ大和型に一歩譲るものの、それ以外の能力は破格の高水準となっており、総合力では勝るとも劣らない、「最強の戦艦とは」という命題を大和型と争えるスペックの持ち主
と言える。
……が、しかし。
燃料の消費は一戦あたり40、弾薬は一戦あたり55である。
これがいかほどのものかというと、2013年冬季の『蒼き鋼のアルペジオ』コラボイベントで登場した霧の艦艇、大戦艦ハルナ|と同等の消費量なのである。
もっとわかりやすく言うなら、燃料消費は長門型のちょうど倍、弾薬消費も倍以上となっているのである。
かろうじて大和型ほどではないものの、この消費の艦を常用するには、相当な資源の備蓄が必要である。米帝プレイ上等な提督には名実ともにもってこいの艦娘といえるだろう（初登場の『艦これ改』に課金要素はないが）。
となると、大和型コンビ同様艦隊決戦用として運用するのがいいのだろうか。
ただし、大和型同様に史実ではむしろ燃費は良好である。この辺りはゲームバランスとの兼ね合い上仕方がなかったか、或いは長期航行を前提としない運用上の問題があったか…。
兵装
本人の性能も高性能だが、持ってくる装備も米軍の高性能なものばかりであり、初期状態で自慢の「16inch三連装砲 Mk7」の他、米海軍の標準的な対空砲だった「5inch連装砲 Mk.28 Mod.2」（ちなみにフレッチャー級の主砲は単装のMk.30 mod.0、アトランタ級の主砲は連装のMk.38 mod.0である）を所持している。
改装すると、現在でも改良型が絶賛活躍中なスウェーデン製の傑作機関砲・Bofors 40mm四連装機関砲（現代日本でもしきしま型巡視船等に単装型が搭載されている）と、米軍の水上偵察機・キングフィッシャーことOS2Uも追加で持ってくる。
だが、流石にCIWS・トマホーク巡航ミサイル・ハープーン対艦ミサイル（史実では何れも近代化改修時に実際に搭載されている。そして今現在も搭載されたまま）は持ってこない、残念。
まだまだBattle Shipの史実は終わらないわ、見てなさい。Fire！
史実のアイオワについては以下の記事を参照
→アイオワ
姉妹艦
アイオワを一番艦としてニュージャージー、ミズーリ、ウィスコンシンの全4隻が建造され、4隻全てが第二次世界大戦を生き残った上、予備役送りと復活を繰り返しながら、朝鮮戦争、ベトナム戦争等、第二次世界大戦以降の戦争にも参加している。
その間にも何度か大規模な改装を施され、最終的にはトマホークミサイル等の近代兵器を装備するに至る。
アイオワ級の4隻は最終的に全て健在のまま退役を迎え、4隻共記念艦や博物館として現存しており、2016年現在も水上に浮かんでいる姿を見ることが出来る。
日本では第2次世界大戦終結時の降伏調印式の現場となった3番艦の「ミズーリ」が有名で、現在はハワイは真珠湾で戦艦アリゾナと共に平和な世界を見守っている。
しかし、提督達には映画『沈黙の戦艦』で最強のコックが乗っていたり、『バトルシップ』で宇宙棲艦と激闘を繰り広げたりした姿の方が印象深いだろう。
なお、しばしば三女ミズーリが最後の戦艦扱いされるが、軍艦は「除籍」をもって完全な引退となる。「退役」はアイオワが先だが、最後に「除籍」したのは2006年3月17日付の彼女と末妹ウィスコンシン。
つまり真の最後の戦艦はネームシップたるお姉ちゃんである！（それとウィスコンシン）とこの記事では主張させて頂きたい。
IowaがMost Popular？ Really？ Thanks！
半世紀もの間アメリカ海軍の象徴的存在であり続けたアイオワの人気がアメリカ国内で極めて高いのは言わずもがなだが、2015年12月作戦のランキング報酬として16inch三連装砲 Mk.7が実装されるまでは連合国の艦娘が実装される気配は全くと言っていい程に無く、一部の提督には「連合軍＝深海棲艦」の持論を展開する者もいた。
そんな中でのアイオワ砲先行実装は自国の軍艦がモチーフとなった艦娘が一向に出る気配が無い事に苛立ちを感じていたアメリカ人提督を歓喜させ、『艦これ改』におけるアイオワ先行実装の報告を知るやいなやUSAコールを三唱したり、「なにこのクソ可愛いの」、「角川とシズマと美しいアイオワとユナイテッドステイツに神の加護あれ」、「愛宕改二かな？」などと思いの丈を綴るなど歓迎ムード一色であった。
Connection tag check？ Okey！
アイオワ級：建造順にアイオワ、ニュージャージー、ミズーリ、ウィスコンシン
愛宕(艦隊これくしょん) 星井美希 食蜂操祈 ミラ=マクスウェル …容姿が似ていると言われる人達（愛宕については上述の容姿と海外の反応の項目でご確認下さい）
