超能力
ちょうのうりょく
概要
『手を触れずに物体を動かす』『その場で知りえない事象を知ることが出来る』などの能力がよく挙げられる。現実にこのよう(に見える)現象が起きた場合、大抵の場合は科学的な仕掛けを使った手品か、人間の知覚の錯誤による誤認である。
学術的な観点からも、このような現象の研究が行われており、超心理学と呼ばれる分野で扱われている。アメリカの超心理学者ジョゼフ・バンクス・ラインはテレパシー、千里眼、予知を物理的刺激が遮蔽された状態での知覚とその影響としてESP(超感覚的知覚、extra sensory perception)と呼んだ。ラインは、5種類の図形が描かれたカードをランダムに提示して当てさせる実験を経て、その実在を証明したと主張した。またラインは、物理的なエネルギーを媒介せずに思念によって外界に物理的効果を波及するPK(念力、Psycho Kinesis)という超能力も定義した。ラインによれば、思念を凝らすことでサイコロの目に偏りが起こるかどうかを測定する実験によって、PKの存在も証明したという。ラインの実験についてはその後、多くの追試が行われた。しかし結果は実験者が心霊学的現象に肯定的かどうかに大きく左右される傾向があったとされる。
フィクションにおいては華奢な少年少女が大人の男性とまともに渡り合うための仕掛けとして超能力が用いられることが多い。この場合、超能力がなければ人並み以下の身体能力であることも少なくない。これらの特性は、一般人である読者が壮絶な戦いを実感できるためのガジェットとしても作用していると言えよう。エスパーという呼び方も存在するが、この場合はSF作品の作品内にのみ通用する用語である。
魔法との違い
大抵の作品において魔法と超能力は別物として扱われる。魔法の場合、技法を学べば好きな能力を使うことが出来るが(もちろん素質の違いがあるため誰でも好きな魔法を使えるわけではないが)、超能力の場合一人のキャラクターが使える能力は一種類ないし数種類に限定されており、『アレもコレも使う』ということが出来ない作品が大半である。もし超能力者が『新技』を覚えたとしても、それは新しい能力ではなく既存の能力の応用であることが多い。
習得にしても主に『学んで覚えて使う』魔法とは違い、超能力は先天的に習得しているか突然変異により習得することが多い。また『学んで』習得するにしても『理論を学ぶ』と言うより『能力の引き出し方を学ぶ』ことで生来の能力を開花させる方向性が強い。
ただ、使える能力の種類については、どちらかと言えば登場する能力者の数が影響しているようにも見受けられる。超能力者が一人ならば、超能力でできるとされる事は大抵全てこなせるし、魔法使いが複数人居れば、それぞれに得手不得手が定まっている事が多い。また、超能力で出来る事自体が魔法で出来る事よりも一般的に限られている。その辺は時代により傾向が異なるのかもしれない。
そもそも魔法と超能力は同じ作品内に併存する事が稀であり、魔法は通常ファンタジー作品に、超能力はSF作品に登場する。超能力の代表としては、触れずして物体を動かすテレキネシスがよく挙げられるが、魔法の場合は物体を出現させたり変身させたりするものが代表的となっており、キラキラしたエフェクトを伴う事も多い。
超能力はリアル寄りな分、魔法程も物理法則を無視した現象は起こせない傾向にあるが、一方で、魔法は呪文や道具などが必要となる場合もあるのに対し、超能力はそういう事は稀で、思っただけで発動するなど、魔法よりも使用者の心との一体性が高い傾向にある。その分、魔法より融通が利き易い反面、暴走が付きものでもある。また、リアル寄りの世界観上で使われる分、魔法以上にその超常性が生々しく描かれる事も多い。リアル寄りという点では、魔法よりむしろ魔術との接点が見られる事も有る。
単純に使用者による呼び分けもなされる。例外はあるが、妖精が使う場合は魔法、妖怪が使う場合は妖術、宇宙人の場合は超能力、悪魔の場合は魔術、幽霊の場合は呪いとか祟りと呼ばれる傾向がある。
超能力(PSI)一覧
一般に知られているものを記述する。
超能力を題材にした作品一覧
※魔法など、ファンタジー作品に登場する概念を持った作品については「魔法少女」「魔法少年」「魔法使い」で扱う。
※1 一般的な超能力に当てはまらない創作された能力群の総称や個々の能力名。
作品名 | 作中独自の超能力 (※1) | 超能力者に対する呼称 |
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イナズマイレブンGOVSダンボール戦機W | セブンス | |
ウルトラB | ||
エスパー魔美 | ||
エスプレイド | ESP者 | |
X-MEN | ミュータント | |
風の谷のナウシカ | 超常者、超常能力者 | |
学校を出よう! | EMP能力 | EMP能力者 |
仮面ライダーアギト | ||
コードギアス | ギアス(王の力) | ギアスユーザー(本編不使用) |
ゴーストハント | ||
琴浦さん | ||
斉木楠雄のΨ難 | ||
サイキックフォース | サイキッカー | |
サイコメトラーEIJI | ||
PSYREN | PSY能力 | サイキッカー |
ジョジョの奇妙な冒険 | スタンド | スタンド使い |
新世界より | ||
SWOT | カクゴ、裏カクゴ | カクゴ使い |
スーパーロボット大戦OG | 念動力者、強念者、サイコドライバー等 | |
SPEC | SPEC HOLDER | |
絶対可憐チルドレン | エスパー(超度1〜7の7段階評価) | |
閃光のナイトレイド | ||
DARKER_THAN_BLACK | 契約者 | |
DiamondCutDiamond | ||
TIGER&BUNNY | NEXT能力 | NEXT |
超人ロック | ||
超少女明日香 | ||
地球へ… | ミュウ | |
テレパシー少女蘭 | ||
とある魔術の禁書目録 | 幻想殺し、超電磁砲、一方通行など | 無能力者(レベル0)、超能力者(レベル5)など |
とある科学の超電磁砲 | 〃 | 〃 |
NIGHT HEAD | ||
七瀬ふたたび | ||
NEEDLESS | NEEDLESS | |
バビル2世 | エネルギー吸収能力(バビル2世特有の能力) | |
ハマトラ | ミニマム | ミニマムホルダー |
HUNTER×HUNTER | 念能力 | 念能力者 |
ファンタスティックフォー | ||
ブギーポップは笑わない | MPLS能力 | MPLS能力者 |
ポケットモンスター | エスパータイプ | |
MOTHERシリーズ | PSI体系 | |
三つ目がとおる | 三つ目族 | |
ミラクル☆ガールズ | ||
めだかボックス | スキル | 異常性、過負荷 |
モブサイコ100 | ||
緋弾のアリア | ヒステリアモード | 超能力(ステルス) |
探偵オペラミルキィホームズ | トイズ |