組織概要
機動戦士ガンダムSEEDにおける、ナチュラルとコーディネーター共存を主張する中立派で構成された勢力の事。C.E.内ではマーシャンからこう呼ばれている(ガンダムウォーでもこの呼称)。
総帥はラクス・クライン。三隻同盟、クライン派(シーゲル・クライン派の事ではない)、ラクシズなどと呼ばれる事もある。ちなみに三隻とは地球連合軍の脱走艦であるアークエンジェル、オーブ軍のクサナギ、ザフト脱走艦のエターナルの事。
ナチュラルとコーディネーターは長年にわたり対立してきたが、血のバレンタインやガンダムの登場により両軍の溝はさらに深まる事となり、物語終盤では地球連合側はムルタ・アズラエルの、ザフト側はパトリック・ザラの思想により復讐と呼ぶには過剰報復(地球連合に至っては味方兵すら殺している)とも言うべき強硬手段に出るようになった。
勢力の大半は全てこれら過剰思想に反対を示した脱走兵で構成されている。
それだけではなく、支援組織に情報提供を行う非政府組織ターミナルや資材提供を行うジャンク屋組合などが存在し、秘密工場ファクトリーを保有し、プラント内部に数々の支援者がいるという、また地球連合の非戦・和平派も密かに協力しており、私設武装組織としては幅広いコネを持っているのが特徴。
SEED最終決戦にあたるヤキン・ドゥーエ戦で戦力が投入され、地球連合・ザフト両軍の指導者死亡と黒幕ラウ・ル・クルーゼの戦死により両勢力の戦闘継続が不可能となったため平和協定が結ばれた。
SEED DESTINYでもユウナ・ロマ・セイラン亡き後柵が取り払われたため、ギルバート・デュランダルの唱える「デスティニー・プラン」に反目する形で再結成。
所属がオーブに変わったものの、基本的な構成員に変化はない(ただし前作と違いサイ・アーガイルとカガリ・ユラ・アスハは戦闘に参加していない)。
それどころか、前作ではあくまで「プラントを守るため」に共闘していたイザーク・ジュールもその場の裏切りにより正式に仲間に加わった上に敵対するザフト側ですらハイパーデュートリオン止まりで使用を禁じているNジャマーキャンセラー搭載機を二機も抱えている件や連合の月面アルザッヘル基地壊滅後の地球連合軍残存艦隊も合流しているなど、むしろヤキン・ドゥーエ戦時よりも相対的に強化されている。
しかしあまりにも名有りキャラを同勢力に集中させすぎたため、最終決戦では敵対勢力に名有りキャラがほとんど存在しないという極端な構図になってしまっているのも事実である。
特にDESTINYにおいてはザフトに壊滅させられる直前の地球連合は指導者のロード・ジブリール以外は全てモブキャラ、最終決戦にあたるユニウス戦に関しても敵対側のザフトの名有り戦力はシン、レイ、ルナマリアの3人だけという有様で端から見ればこの3人を圧倒的戦力でフルボッコにしているようにも見えなくはないという理不尽な戦力図になってしまった。
構成員
各元所属先で分類
機動戦士ガンダムSEED
地球連合軍
ザフト
オーブ連合首長国
ジュリ・ウー・ニェン、マユラ・ラバッツ、アサギ・コードウェル
機動戦士ガンダムSEED DESTINY
地球連合軍
マリュー・ラミアス
キラ・ヤマト
ムウ・ラ・フラガ(ネオ・ロアノーク)
ミリアリア・ハウ
アーノルド・ノイマン
ジャッキー・トノムラ
ダリダ・ローラハ・チャンドラII世
ロメロ・パル
コジロー・マードック
ザフト
ラクス・クライン
アスラン・ザラ
アンドリュー・バルトフェルド
ディアッカ・エルスマン
ヒルダ・ハーケン、ヘルベルト・フォン・ラインハルト、マーズ・シメオン
マーチン・ダコスタ
オーブ連合首長国
カガリ・ユラ・アスハ
レドニル・キサカ
エリカ・シモンズ
保有兵器
ヤキン・ドゥーエ戦役
アークエンジェル
GAT-X103 バスター(中破,のちに返還)
GAT-X105 ストライク(損失)
クサナギ
MBF-M1 M1アストレイ×10(内3機損失)
エターナル
ZGMF-X10A フリーダム(大破)
ZGMF-X09A ジャスティス(自爆)