軍隊(ぐんたい)とは武装集団のうち、特例の組織(国家もしくはそれに準ずる組織)の機関として存在する武装組織のこと。
目的
「外敵に対する防衛」が主要任務であるが、有事における治安維持、災害時の救助活動、対テロ作戦、さらに国際連合の要請に応じた平和維持活動も重要な目的となっている。国内の情勢が不安定な国では、外敵への対処よりもむしろ国内の反政府組織(ゲリラ、テロリストその他)への対処が主要任務になっている場合がある。
さらにアメリカ軍・ロシア連邦軍・フランス軍・イギリス軍は海外に侵攻する能力を持ち、自国や同盟国の利益(権益)を守ることも目的としている(帝国主義時代は日本を含む多くの国がこのような行為をしていた)。また、ドイツ軍・オランダ軍等その他の多くの国は国際協調の思想や作戦能力の都合上、積極的な侵攻作戦には従事せず、海外への軍事行動は多国籍での作戦への参画にとどめている。日本の自衛隊も直接的な軍事侵攻には参加しないが、アフガニスタン紛争などで後方支援に参加した。
モナコ、コスタリカ、サンマリノ共和国などのように経済上の理由や、軍事戦略的な価値が低く実力組織を持つ意味が薄いなど、様々な理由により正規軍を持たない(持てない)国もある。その場合は保護国となり他国の戦力に依存していたり、準軍事組織が正規軍に相当する組織となっているが、保護国になるほどの価値を有さない、財政等の理由から準軍事組織ですら持つことが難しいので軍隊に相当する組織も持たない国もある。パナマやドミニカのように他国の介入や軍がクーデターを起こしたために軍を廃止した国もある一方、ルクセンブルクのように情勢の変化により軍隊を持つようになった国もある。
軍隊は有事には外敵に対する防衛として軍事作戦を行うが、平時には他国の侵攻を思いとどまらせる抑止力としての機能を果たすことを期待されており、その一環として国際軍事交流も行われている。
組織
軍隊は概ね陸海空の3軍及び情報組織、軍政・軍令組織等によって成り立っている。
また実働部隊は3軍に海兵隊等を加える場合もある。
また、準軍事組織として沿岸警備隊、民兵組織等が含まれる場合もある。
なお、米沿岸警備隊は有事の際合衆国海軍第1艦隊に編入される。
日本の自衛隊(陸上自衛隊・海上自衛隊・航空自衛隊)は日本国憲法第9条による制約から国内法では軍隊として扱われないが、諸外国からは有力な軍隊とみなされている。
日本の沿岸警備隊に当たる組織としては海上保安庁が存在し、自衛隊法では有事の際には防衛大臣の指揮下にはいることが明記されている。しかし海上保安庁法ではいかなる場合も海保は戦争行為に荷担しないと明記されている上、有事の際海保の対処について定めた具体的な規定は存在しておらず、準軍事組織としての要件を満たしていない。また海保と海自にきりしま等の同名の船舶が複数存在すること、装備の仕様に海自と互換性がないことなど、矛盾や解決すべき課題が幾つもあり実際に有効に機能させるためには課題が残されている。
軍隊タグ
兵士 : 兵隊 兵士 軍人 特攻隊 海兵隊 軍服 軍装 戦乙女
階級 : 元帥 大将 中将 少将 准将 大佐 中佐 少佐 大尉 中尉 少尉 准尉 曹長 軍曹 伍長 兵長 上等兵 一等兵 二等兵
各国別 : 日本軍(日本陸軍・日本海軍)/自衛隊(陸上自衛隊・海上自衛隊・航空自衛隊) アメリカ軍(米軍・アメリカ陸軍・アメリカ海軍・アメリカ空軍) イギリス軍 ドイツ軍(ドイツ海軍・ドイツ空軍・親衛隊・国家人民軍・ドイツ連邦軍) イタリア軍 フランス軍 ソ連軍(赤軍・ソビエト連邦軍) ロシア連邦軍(ロシア軍) 中国軍(中国人民解放軍・国民革命軍) オランダ軍(オランダ陸軍・オランダ海軍・オランダ空軍・オランダ王立保安隊) フィンランド軍 韓国軍 ベトナム人民軍 タイ王国軍 インド軍