図鑑データ
「水上機母艦、秋津洲よ! この大艇ちゃんと一緒に覚えてよね!」
飛行艇母艦概要、抜錨するかも!ぃじゃぁなかった、抜錨!
艦隊これくしょんに登場する水上機母艦の1隻である。
2015年4月28日に開始された期間限定イベント『発令!第十一号作戦』のE-6海域突破報酬(難易度は問わず)として登場。
速度は低速である。
千歳・千代田に続く三隻目の水上機母艦だが、千歳・千代田と違って雷装値は存在せず、甲標的を装備出来ない。そのため戦闘力は皆無に等しい。
また、実装当初はあきつ丸改や阿武隈改二が初期装備として持ってくる大発動艇も装備出来ない為、遠征でのテコ入れにも使えなかった。
が、2016年3月19日のオンメンテより、秋津洲改に大発動艇が搭載可能となった。
史実的には大型飛行艇の為の補給艦の色が強い艦であり、『艦これ』実装艦なら明石や大鯨に近く、性能的にも彼女達に近い。
改装レベルは35と高め。育てるなら瑞雲でも持たせて演習で少しずつ育ててあげよう。
イベント期間中はRoma掘りの第1艦隊旗艦にして愛でつつ安全にレベリングという手もあった。
通常海域なら1-5で旗艦に置き、随伴3隻を先制対潜艦で固めるのが一番手軽か。
提督、性能は外しちゃ駄目かも、だからね。
あたしの初期スペック、あんまり役に立ってないかもー!
弱い。
能力は軒並み低く、前述した通り雷撃を行えない(2016年秋季イベントのクリア報酬として実装されたフランス生まれの後輩も雷撃不可だが、軽巡並の砲戦火力を誇る)。
おまけに水上機も各スロット1機づつしか搭載出来ない為、爆撃にも期待できない。
本人すら「戦闘は苦手」と公言して憚らないだけの事はある。
あまりに弱い為、逆に秋津洲単艦で演習に挑む秋津洲チャレンジなる遊びが提督諸氏の間で考案された。
特筆すべきは当時の傑作機である「二式大型飛行艇」こと『二式大艇』の存在。
秋津洲自身も「二式大艇ちゃん」と名付けて大艇ちゃんを可愛がっている(連装砲ちゃん・連装砲くん・長10cm砲ちゃんに通じるものがある)。
ただし、同じ水上機母艦とはいえ千歳と千代田には装備不可能であり、2017年7月現在装備可能なのは秋津洲の他には神威改母(開戦時は秋津洲と同じく飛行艇母艦であった)しかいない。
史実では偵察・輸送任務等で活躍し、戦闘機による襲撃も物ともしない程の重武装を誇るかなりの傑作機だが、ゲームでは単なる偵察機のような扱いとなり、パラメータも索敵値12程度に収まってしまっており、「恐るべき」とまで形容された数々の超性能は再現されていない。
しかも、現行ではここまで索敵を必要とするマップは通常海域・第十一号作戦のイベント海域には存在しない(そもそもイベント海域を全てクリアして秋津洲がやって来る)。
更には二式大艇が活躍したことで有名なK作戦が6-3ことグアノ環礁沖海域で実装されたのだが、彼女を運用する利点が皆無な為(ちとちよで十分)、一時期は『艦これ』でも珍しい「産廃」「いらない子」扱いされていた。
酷い時には萌えるゴミ等の蔑称じみた渾名まで付けられてしまう有様。
最早船やキャラへの愛も良識も欠片もない…
本来、水上機母艦「秋津洲」は二式大艇の整備を目的とした艦であり、秋津洲自体は弱くて当たり前(ほとんどが飛行艇の整備スペースで、武装は自衛用の高角砲と機銃だけ)で、酷評される筋合いはないはずなのだが、キャラクターゲームとして定着していた『艦これ』に、その辺りへの造詣深い人間が少なくなっていた事も原因かもしれない。
そのすぐ後に10機の艦攻で大和型をワンパンする補給艦なんかも出てしまっているし。
とはいえ、純粋にゲームユニットとしてみた場合、戦闘向けのスペックが低くても遠征で活躍できる天龍型、睦月型のような「取り柄」が少なく、使いどころが限られてしまうのもまた事実だった。
一応駆逐艦・軽巡洋艦以外で爆雷とソナーの両方を積める為、対潜能力は結構高い(フランスから来た後輩はソナーのみ搭載可能)。もっとも、史実の秋津洲には対潜装備など皆無で、これは「艦これオリジナル」の設定(装備)なのだが……
こうでもしないと、本当に「ダメな子」になってしまうので、せめて……、という配慮なのかもしれない。
他、水上機母艦なので、1-5ではルート固定要員にもなる。
2016年春イベント『開設!基地航空隊』では、E-6海域の突破報酬として米軍のPBY-5ACatalina(カタリナ)飛行艇が実装され、これも秋津洲での運用が可能である。
アップデート、助かるかも! えへへ♪
しかし、2015年夏季イベント『反撃!第二次SN作戦』で彼女にようやく出番が訪れた。
E-5海域『西方海域戦線 カレー洋』では、『秋津洲+駆逐艦1隻』もしくは『航空巡洋艦+駆逐艦2隻』でナビゲーションが出来、戦艦マスを回避する事が可能。
秋津洲を使用した場合、航空巡洋艦のような火力こそないが、空母を一隻連れて行く事が可能。
これにより、道中での制空権確保以外、空母に艦攻か艦爆を積み、攻撃にも参加出来る。
また、『艦これ』での割合ダメージ(攻撃命中時の計算後、ダメージが与えられない場合、攻撃対象の現在HPの6~14%(端数切り捨て)のダメージを与える)のシステム上、火力のない彼女もあのダイソンこと戦艦棲姫にある程度のダメージが与える事が可能。
秋津洲流戦闘航海術、恐るべし…!今後『艦これ』ゲーム本体で大艇ちゃんを更に活かす機会があるかは今後のアップデート次第であろう。
更に、同イベントでドロップ限定艦娘として瑞穂が実装された事で、軽空母のちとちよと水上機母艦のちとちよをわざわざ用意しなくても、瑞穂と組ませる事で水上機母艦必須の遠征に出す事が可能になり、出番が増えた。
そして2016年春季イベント『開設!基地航空隊』の最終マップであるE-7海域『波濤を越えて』で、再び彼女の活躍の機会が巡ってきたのである。
彼女に二式大艇またはカタリナ飛行艇を装備させて艦隊に配備すると、道中の潜水棲姫や空母棲姫がいるマスを回避して進軍することが可能となるのである(Iマスの能動分岐で空襲のJマスと潜水棲姫のいるKマスを選択するのだが、Jマスを選んだ後は秋津洲+大艇がいないと空母棲姫が二隻待ち構えているLマス寄りのランダムとなってしまう)。
よって、「秋津洲が居るか居ないかで難易度が変わる」とも言われている。
更に大艇ちゃんによるルート固定以外にも二式水戦改やRo.44水上戦闘機を装備させることで制空補助、ソナーで対潜、中枢棲姫に割合ダメージでの削りと補助要員としてそこそこ活躍してくれる。
しかし、耐久・装甲に関しては紙同然なので、旗艦配置やダメコン等で保護してあげるように。
ただ回避の数値は高い為、意外なしぶとさを見せることもあるが。
また、秋津洲自身もこのE-7海域のDマスでドロップできるので、攻略のために丙で秋津洲を現地調達する提督も居たとか居ないとか…(Dマスではイベント初実装の親潮もドロップするので、親潮狙いで秋津洲が出たという提督も存在する)。
なお、2018年4月現在では大艇ちゃんの入手経路も限られている。
また、秋津洲自身は改造しないと大艇ちゃんを持ってこない為、開発が不可能な現状では希少な装備である。
2016年3月に開放された「6-4. 中部北海域ピーコック島沖」の「C・H・L」マスでの秋津洲のドロップが確認されている為、秋津洲及び大艇ちゃんを未所持の提督はドロップを狙って出撃するか、あるいは「イベント海域」でのドロップに期待するしかない。
現状、彼女の出番は二式大艇の運用ではなく水上戦闘機の運用である。
少ないスロット数は、艦上戦闘機・水上戦闘機が対空砲火によって撃墜されない艦これの仕様上、水上戦闘機を使った制空権確保にも非常に便利なものとなっている。
特に演習で水雷戦隊・水上反撃部隊編成などの制空値を持たない・必要としない艦隊に対して対空カットイン艦をかわして制空権を確保したり、元より戦闘能力の低い彼女には索敵値の高い大艇を用いて艦隊全体の索敵値を引き上げ弾着観測射撃の確率を底上げし、回避が高い高練度の駆逐艦を確実に仕留めるアシストをしたり…。
ただし、水上戦闘機を搭載可能な由良改二や多摩改二がいると航空優勢が取れない可能性があるため、この戦術は通用しにくくなる。
なので、由良や多摩と戦う場合には水戦を増やすなどの対策が必要。あれ、これって誰と戦う為の船だっけ?
勿論実戦で役に立たないわけではなく、Z作戦前段作戦のクォータリーで彼女が入用という提督も少なくはない。
2018年4月現在でも彼女を追い求める提督は多い。それは2016年春イベント以降のイベント海域では「基地航空隊」が必須となっているが、稀に基地航空隊に配備可能な陸攻や陸戦・艦戦の行動半径より先にボスマスが鎮座している事がある為である。例えば2016夏イベや2016秋イベの最終海域ボスマスまでの距離が長く、2016夏イベ時は陸攻だけなら届くが艦戦が届かず、2016秋イベでは陸攻すら届かなかった。しかし「二式大艇」を基地航空隊に配備すると行動半径を「+3」延長する事が可能で(二式大艇の行動半径は20で大艇ちゃんのみなら如何なるMAPのどのマスへでも行ける)、この様にボスマスが異様に遠いイベント海域が来るたびに「二式大艇を何機所持しているかでボスマスでの戦闘に影響が出る」事態が発生する様になった為、未だに秋津洲も大艇ちゃんも所持していない提督は彼女達を探し求めている。
2019夏イベント開始に伴うアップデートでこれまで明石しか扱うことが出来なかった「艦艇修理施設」が装備可能となった。又同イベントに合わせ艦隊に随伴し「緊急修理資材」を消費するが明石と共に「緊急泊地修理」も行えるようになった(修理能力は明石には劣る)。これ等の機能は史実において「工作艦」として働いた事に由来すると考えられ、実装時から「第二の工作艦」として期待されていた機能がようやく実装された感じである。
容姿、発見したかも!艦隊、戦闘よーい!
反対側には錨付きの長いリボンを垂らしており、ぱっと見ツインテールのようにも見える。
史実の太平洋戦争では錨は海底に下ろすことによってそれを軸とした回転運動による回避術「秋津洲流戦場航海術」を活用していた。
服装の特徴的な点として、腋が大きく開いた服を着用しており、中破時にはこの開口部が広がりノーブラの美乳が映える。
頭には菊紋をあしらった小さな帽子を被っている。
艤装は腰に備え付けられているが、二式大艇ちゃんを吊り上げる為のクレーンの他には12.7cm連装高角砲と機銃があるのみで、見るからに攻撃能力は低そうである。
何より目立つのは両手に抱きかかえられた二式大艇ちゃんであろう。
よく見ないと分かりづらいのだが、機首側面にはノーズアートのような表情がある。
ちなみにしずま氏自身からこんな御乱心(ネタ)イラストが……
2016年元日のアップデートでは、正月限定のイラストとボイスが実装。
鎖とクレーンがあしらわれたエメラルドグリーンの振袖に身を包み、首にはショールを巻き、腰帯の結び目にはひらがなで「ましつきあ」の刺繍が施されている。
大艇ちゃんは獅子舞風のカラーリングに塗装されており、尾翼には「2016 申」の文字が記載され、機首には獅子舞の下あごが取り付けられている。
中破すると振袖の肩と裾が破れ、大艇ちゃんに跨った状態で恥ずかしそうな表情をしているのだが、見方によってはアレな事をしながら恍惚の表情を浮かべているようにも取れる為、艶やかな振袖姿と相まって何とも言えないエロチシズムを感じさせる。
2017年元日には振袖の柄が二式大艇のカラーリングをイメージしたものとなり、腰帯も結び目に大艇ちゃんの顔があしらわれたものに変更。
大艇ちゃんの尾翼に描かれている文字も「迎春」に変更されている。
ちなみに、耳飾りをつけているのだが艦娘全体の中ではかなり少数(他には隼鷹改二くらい)、加えて最初からつけているのは現時点で彼女だけである。
性格ですって!?失礼かも!
はきはきした印象の元気っ子。
「~かも」が口癖で、同時期に実装された高波と同じ。
「かもかも教」なる新興宗教が興っているらしいが、果たしてどちらを指しているのやら…
大艇ちゃんを大変可愛がっており、提督に「大艇ちゃんはあげないかも!」とわざわざ牽制を入れるほど。
装備として外そうとすると「外しちゃだめかも!」と言ってくるため、相当大事にしている様子。
自分に戦闘力が無いのは重々承知しており、戦闘海域では及び腰ながらも勇気を振り絞って戦いに臨む健気な姿を見せる。
そのためか、万一にも自分がMVPを獲ろうものなら終始驚きっぱなしになる。
時報ではけっこう甲斐甲斐しく世話を焼いてくれる。
特に料理の腕前はかなり高く、朝に味噌汁と干物の付いた和食を用意し、昼に特製カレー、おやつにいなり寿司、夕食に特製コロッケ風ロールキャベツと、どれも本格的。
もちろん食後の後片付けもバッチリと、女子力はかなりのもの。
ケッコンカッコカリ後は労をねぎらって肩を揉んでくれる。
「戦力にはならないけど嫁に欲しい」 とのたまう提督も多い。
また、史実において彼女に施された迷彩ネタ(後述)に絡み、提督から厚化粧を疑われているようだ。
その他
2016年秋の「『なか卯』コラボキャンペーン」にて、キャラクターカードのモデルの一隻として参加。
しかしそれ以上に、このコラボ先である「なか卯」の仙台店にて気合の入った手書きホワイトボードイラストが描かれているのが、ファンの間で有名となった。
デフォルメされた秋津洲のかわいさに、わざわざイラスト見に仙台店まで足を運んだファンまでいたほど。
おほー!いい関連イラスト♪これは嬉しいかも。
提督~ 史実は触らないでほしいかも! 大艇ちゃんがゆっくり寝れないでしょう?
詳しくは、秋津洲の記事を参照。
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瑞穂(艦隊これくしょん) コマンダン・テスト(艦隊これくしょん)
あきつ丸(艦隊これくしょん) こちらは旧陸軍の強襲揚陸艦だが、名前の由来は同じである。