概要
と言っても、人型をしている魔化魍(要するに着ぐるみ)ばかりではなく、大概はCGで再現された巨大な生物の姿をしている。一部を除き、大抵生き物同士のキメラ的なデザインである。
本来の伝承とは異なり、いわゆる付喪神とされていたり人間型と言われたりする妖怪であっても、その名を冠した魔化魍は実際の野生動物に似た姿であることも多い(イッタンモメン、ヌリカベ、ロクロクビなど)
この辺はミラーモンスターに近いかもしれない。
また劇中では魔化魍を生み出す首領格の人物は登場するものの、彼らでさえ制御できない事態の解決の為に主人公側に情報を渡して利用したりさらに上位の存在が最終話で登場したりといった描写があり、明確に魔化魍全てを統べる首領と呼べるような存在が登場していない。と言うより黒幕は魔化魍の力を利用している節がある。
太古の昔から森や山などに発生し、人里に下りては人間を襲い捕食する。中には植物を食べる個体も確認されている辺り、人間以外の食物も食べられるようだ。
その正体は誰にもわかっていない…のだが、特定の気象条件や生活環境の下でしか生育しないことが多いようで、テレビ朝日の公式サイトでは「生育環境」まで記載されている。
人間側の対抗組織である「猛士」も長年の闘争の中で研究を続けているものの未だその実態を掴みきれておらず、根絶するどころか出現した魔化魍を被害拡大前に発見・討伐する事しか出来ていないのが現状である。
公式サイトの説明曰く、自然界に満ちるメタモルフォーゼのエネルギーを源泉として出現した異物との事。(それ故に自然破壊の影響で全盛期程数は多くない模様…なのだが、人里に伝承される妖怪がいる事に裏付けされるように、都市部を生活圏にしている魔化魍も多い。)
不死身なため、通常の物理攻撃は意味をなさない。小説仮面ライダー響鬼では「土塊に邪悪な魂が宿るため、清めれば土に帰るが殺せば生き返る」という説明がなされている。
ただし、客演作品では割と無視される設定である。もっとも物理攻撃が意味を為さないと言う設定を鑑みるに、魔力やオルタフォースなど人工的ではない超自然的エネルギーなら倒せるとも解釈できる。特に仮面ライダーディケイドに関しては設定を無視して対象を破壊できる為、深く考えてはいけない。
また、他の怪人からの攻撃は普通に通じるようで、魔化魍が共食いや仲間割れによって同族に倒される場面があるほか、(響鬼本編と同じ設定かどうかは定かではないが)仮面ライダーディケイドの第1話ではミラーモンスターを捕食したりされたりしていた。一応彼らも生き物である以上は食べる(魂を吸収する)対象にできるという事なのだろう。(流石にドロタボウに関しては食べるところがなさそうであるし、怪人はともかく、人間等通常の生物が魔化魍を食えるかどうかはまた別問題である)
また、猿が魔化魍に変じた例が確認されているヤマビコおよびテングや、老木が本体であるコダマ、鬼戦士の成れの果てである牛鬼など生物が魔化魍に変じた例があり、何も悪気を帯びた土塊だけが魔化魍になると言う訳ではない様子。しかして『生き物は死ぬと土に還る』と言う表現があるようにその最期は共通しているようだ。
魔化魍発生の前には必ず魔化魍の育ての親となる男女一対の人妖「童子」「姫」が出現して人間を捕まえ、食べやすい形に加工して魔化魍に与え続ける。
いずれの個体も妖怪伝承の元になった存在だが、中には童子と姫の特徴がかけ合わさった伝承もある様子。(例:バケガニが化けたとされる怪僧の正体はバケガニの童子と姫である。など)
終盤に現れた魔化魍の特徴から、他の魔化魍の特徴を掛け合わせて強化した個体を作る事もできるようだ。
また、終盤では魔化魍が人類を滅ぼしかねない規模で増殖する滅びの現象「オロチ」が発生しつつある事が明かされ、流石に人類が滅んでしまうとそれを餌とする魔化魍が滅ぶという事でもあるという理由で、魔化魍を操る洋館の男女がオロチの回避を目的として動いており、彼らにとっても完全に制御下に置ききれているとは言えない部分が存在する事が示唆されている。
一覧
テレビに登場した魔化魍
大型魔化魍
ナナシ(ウブメとヤマアラシの合体)
バケガラス(威吹鬼の会話で名のみ登場)
等身大魔化魍
劇場版にのみ登場した魔化魍
仮面ライダーディケイドに登場した魔化魍
小説にのみ登場した魔化魍
蝕鬼(「小説仮面ライダー響鬼」)
ゲームのみに登場した魔化魍
オオクビ(テレビではオトロシの正体発覚前に言及)
響鬼探究のみに登場した魔化魍
西多摩のモモンジー
日光のオオムカデ
邑久のアオボウズ
有明湾のウミボウズ
神楽坂のブルブル
二条河原のヌッペッポウ
対馬のヌレオンナ
那須のハクメンキュウビ
※響鬼ファンのプロ作家による二次創作
関連タグ
妖怪(カクレンジャー) アヤカシ 妖怪(ニンニンジャー):モチーフが同じ