名古屋市

なごやし

愛知県の県庁所在地。政令指定都市。中京とも呼ばれる。

概要

愛知県西部にある重工業都市で、中部地方最大の市である。人口は約232万人。

特別区を除くと国内では横浜市、大阪市に次ぐ全国第3位の人口を有し、中部地方における行政・経済・交通・情報の中心。

歴史的には尾張藩の城下町として栄え、江戸時代において江戸・京・大坂に次ぐ大都市であった。ただし太平洋戦争での空襲と戦後の都市開発によって城下町の街並みの多くは失われている。一応、戦前に築かれた帝冠様式の建造物や西洋館・教会・屋敷・庭園の一部は現在もひっそりと存続しているが、公的機関や交流施設として利用され、観光資源として活用されているとは言い難い。

市内のメインの公共交通機関は地下鉄であり、栄や名駅のような都心部では地下街が発達しているため、「地下帝国」と表現する人もいる。

不人気説

昔から不人気都市のレッテルを貼られている。「大いなる田舎」「魔都」「日本最大の地方都市」と言われ、東京とも関西とも異なる文化圏、大都市の割に味気ない街並み、イジられやすい独特の方言ゆえ、頻繁に揶揄の対象となる。

たびたびマスメディアにも「最も行きたくない街」として報道され、ネット上や週刊誌においても散々に嘲笑・バッシングされた。実はこれは名古屋市自身が行った調査で全国で8つの主要都市の中で人気8位だったというだけで、メディアの印象操作ではないかという指摘もある。Jタウン研究所が後に実施した「最も行きたくない街はどこか？」というアンケートでも不名誉にも名古屋市は最多票を獲得したが、解析の結果、地元住民が全国で最も多く「行きたくない」と投票していたことが判明した。

また、東京と関西に挟まれているという地理的条件や会場の少なさを理由に、全国で開催されるコンサートやイベントが、名古屋で開催されない(名古屋飛ばし)ケースもある。

さらに「名古屋を舞台にした歌謡曲は売れない」というジンクスがあり、敗戦直後に笠置シズ子が「名古屋ブギー」（昭和２４年）を唄ったがヒットしなかったのが始まりとされる。さらに名古屋を舞台にしたテレビドラマや映画も少ない。名古屋を舞台としたアニメは電波女と青春男やうさぎドロップ等があるが数は多くない。

とはいえ、オタク街である大須を抱え、国際的なコスプレイベントも開催されている。かつて一世を風靡したおでん缶やメイド喫茶が生まれ、アニメ機動戦士ガンダムが初めてこの地で制作され、漫画界の巨匠鳥山明を輩出するなど、サブカルチャー面で大きな役割を果たしてきており、アニメロードなるスポットを造ることも構想されている。

名古屋といえば三大ブスの１つという不名誉な風説もインターネット上に流布しているが、実は古くから美人の多い街という評判があり、18世紀前半、幕府が倹約令を出し娯楽を禁じたのに対し尾張藩は開放的な文化政策を取ったために全国から遊女が集まり、日東壮遊歌には「人々の容姿の優れていることも沿路随一」と評された。

何気にえなこを筆頭に多くの著名なコスプレイヤーを輩出している地であり、コスプレイベントも数多い。

他都市との関係

国外ではロサンゼルス、シドニー、南京、メキシコシティ、トリノ、ランス(フランス)、タシュケント(ウズベキスタン)、台中(台湾)などと提携している。

国内では、かつて尾張藩が植林活動をしていた岐阜県中津川市と交流活動が盛ん。東日本大震災の復興支援を機に岩手県陸前高田市とも提携を結んでいる。

東京と大阪の中間地点にあると思われているが実際はかなり関西寄りに位置する。東海道新幹線で東京～名古屋間は1時間40分に対し、名古屋～新大阪間は50分である。京都に至っては33分で行ける。こうした地理的近さもあって名古屋は関西出身の住民が比較的多い。

1960年代から名古屋は三大都市の1角とされ、東京や大阪とは比較されることが多かった。

しかし最近では三大都市の3つ目は(名古屋市より人口の少ない)福岡市という意見が主流になりつつあるのが現状で､インターネット上では福岡市民から敵視されているだけでなく、テレビでも両都市は対比されることがしばしばある。

名古屋市の編集履歴

名古屋市

概要

不人気説

他都市との関係

名物

関連イラスト

関連タグ