概要
魔法を扱う者の最も広義的な通称。
要は超常現象を起こせるものを差す言葉であるため、たまに超能力者と同意義で使われることがある。
主にファンタジー作品で登場し、「魔法使い」という名称が存在しない作品でも、同様の役割を持つキャラクターを(作品外で)簡単に説明するために「魔法使いみたいな」とか便宜上使ったりする事がある。
同じ意味を持つ魔道士や魔導士などと違ってファンシーなイメージが強く、特に制約もなく人の願望を叶えたり形にするものが多い。
そのライトなイメージから少年少女がなることが多い。
……と認識される事が多くなるのは「魔女っ子」のライトなイメージによるもので、日本でもヨーロッパほどではないが「魔法」に対するイメージは本来悪いものだった。簡単に身も蓋もなく言うと、毘沙門天その他さまざまな神仏を強く信仰して女性を近付けなかった上杉謙信と、修験道に凝って女性を近付けなかった“魔法使い”細川政元のイメージの違いである。
「魔法」が広義に分類される世界背景の場合、僧侶・神官などのような、一般的な「魔法使い」のイメージから外れる役割であっても、総称で「魔法使い」と呼ぶ事がある。
ファンタジー職業としての「魔法使い」
根っからの後方支援タイプで、魔法で火力支援を行い、またデバフやステータス異常で敵陣を引っ掻き回すなど、RPGでは序盤から一貫して重要なサポート性能を得ている。
知に明るく、パーティーの知恵袋として働く者も少なくない。
反面として肉体面のほとんどでステータスが低く、オマケに打たれ弱さから「如何に魔法使いを生き残らせるか」が多くのRPGにおいて前半での課題となる。
また魔法が強力な範囲攻撃となる一方、使い過ぎて魔力が底を尽くと途端に戦力外に落ちるため、魔力の回復方法を気軽にアイテムには頼れない作品(特にドラゴンクエスト・ファイナルファンタジー等の老舗ブランドは顕著)では、魔力の節約も重要なポイントになる。
それだけに後半に差し掛かるにつれ、強力な魔法をどんどん覚えていき、成長の恩恵で多少打たれ強くなるほか魔力の保有量も伸びていくため、パーティーの主砲として強力なユニットに成長する大器晩成型になりやすい。
基本的には僧侶系の職種がいると、棲み分けとして回復魔法を覚えないことが多い。サポート性能も毒や呪いをはじめとしたステータス異常に寄りやすく、属性も火属性や闇属性を得意とするキャラクターが多めである。
もちろん四大元素全てに通じていることも少なくないが、その場合は別の職種との棲み分けの関係で得手不得手が左右される。
上級職としては古くからは賢者や魔導師、変化球だと召喚魔法を行使する召喚士、さらに戦士系とのハイブリッドの魔法剣士(魔法戦士)などがある。
占い師・霊能者・超能力者・陰陽師なども、魔法使い系として扱われやすい。
敵役としてネクロマンサー・呪術師・妖術師・幻術師など、外法や禁忌に触れて失墜したキャラクターもよく登場する。
この他、専門ではないがサブウェポンとして魔法を習得するキャラクターも多い。
関連作品
※超能力ものに該当するものは「超能力」の記事にまとめが存在。
※魔法少女ものに該当するものは「魔法少女」の記事にまとめが存在。
※魔法少年ものに該当するものは「魔法少年」の記事にまとめが存在。
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