機動戦士ガンダム ガンダムVS.ガンダムとは、対戦アクションゲーム。
「機動戦士ガンダム vs.シリーズ」のアーケード版第7作である。
概要
過去にアニメ化されたガンダムシリーズの16作品から主要モビルスーツが集結したオールスター作品。
キャッチコピーは「全機主役!! 作品の誇りを賭けて今、戦え!!」。
ストーリー
2030年、あるゲームセンターでデビルガンダムが実体化、機動戦士ガンダムvs.シリーズを一つに統合してしまう。一つの世界に集まったガンダム達はデビルガンダムを倒すために立ち上がった。
システム
機体ごとに1000・2000・3000のいずれかのコストが設定されており、撃墜されるとコスト分戦力ゲージが減る。
敵軍の戦力ゲージを0にすれば勝ち、自軍のゲージが0になると負けとなっている。
対戦の場合は両軍共に戦力ゲージ量は6000、CPU戦ではステージにより相手のゲージ量が変動する。
1人で遊ぶ場合はCPUが操作する機体が僚機として登場する。
CPU戦の場合はステージごとに決まった機体が登場(一部高難易度ステージでは僚機なしの場合もある)し、対戦の場合はランダムとなる。
CPU僚機はコストが通常の半分となっている。
また、コストオーバーという要素が取り入れられており、撃破された後に復活する際、残り戦力ゲージが機体のコストを下回っている場合に、最大HPよりも低い状態で復活というデメリットが加わっている。
このため、コスト1000の機体は基本的にこれを心配する必要がないものの、2000や3000の機体は影響が大きく出るため要注意。自分とパートナーの機体コストには十分考慮が必要となる。
Gクロスオーバー
Gゲージと呼ばれるゲージがたまると、任意発動でGクロスオーバーと呼ばれるMAP兵器を使用できる。落ちる位置はマーカーで表示されるため、避けることは容易。そのため、Gクロスオーバーから逃げる敵を狙い撃ちにする、などと言った戦法が必須になる。
使用されているMAP兵器はコロニー落とし、アクシズ、月光蝶、デストロイガンダムといった作品内で猛威を振るった戦略兵器(中には「バーニィの作戦」や「かつて戦争があった」など作中の「事件」を再現したものも)が採用されているが、ライバル機ならともかく主人公たちが「落ちろー!落ちろ落ちろ落ちろーッ!!」「いっけえーっ!!」などと叫ぶのはかなりシュールな光景でもある。
モビルアシスト
Gファイターやハイゴッグなどのメカを虚空から呼び出し、攻撃のアシストを行う。
機体ごとに、1出撃で使用できる回数が決まっている。
換装
ガンダムF91やストライクガンダムなどの一部の機体は武装の換装が可能。
参戦作品
参戦機体
機動戦士ガンダム
機体名 | パイロット | コスト | アシスト | 備考 |
ガンダムRX-78-2 | アムロ・レイ | 2000 | Gファイター | |
シャア専用ザクⅡ | シャア・アズナブル | 1000 | ドップ | |
ガンタンク | ハヤト・コバヤシ | 1000 | Gスカイイージー | |
ドム | ミゲル・ガイア | 1000 | ドム | |
ガンキャノン | カイ・シデン | 1000 | ガンペリー | PSP版にて追加 |
機動戦士Ζガンダム
機動戦士ガンダムΖΖ
機動戦士ガンダム 逆襲のシャア
機体名 | パイロット | コスト | アシスト | 備考 |
νガンダム | アムロ・レイ | 3000 | リ・ガズィ | |
サザビー | シャア・アズナブル | 2000 | ヤクト・ドーガ |
機動戦士ガンダムF91
機体名 | パイロット | コスト | アシスト | 備考 |
ガンダムF91 | シーブック・アノー | 2000 | ヘビーガン | |
ビギナ・ギナ | セシリー・フェアチャイルド | 1000 | ベルガ・ギロス |
機動戦士Vガンダム
機体名 | パイロット | コスト | アシスト | 備考 |
ヴィクトリーガンダム | ウッソ・エヴィン | 1000 | ガンイージ | |
V2ガンダム | ウッソ・エヴィン | 3000 | ガンブラスター | アサルトバスターに換装可能 |
機動武闘伝Gガンダム
機体名 | パイロット | コスト | アシスト | 備考 |
ゴッドガンダム | ドモン・カッシュ | 3000 | ネーデルガンダム | 7強の一つ |
マスターガンダム | 東方不敗マスター・アジア | 2000 | デスアーミー(デスビースト) | 7強の一つ |
デビルガンダム | なし | BOSS | ガンダムヘッド | CPU専用。本作のラスボス |
新機動戦記ガンダムW
機体名 | パイロット | コスト | アシスト | 備考 |
ウイングガンダムゼロ | ヒイロ・ユイ | 3000 | ヴァイエイト | |
ガンダムヘビーアームズ改 | トロワ・バートン | 2000 | メリクリウス |
機動新世紀ガンダムX
機体名 | パイロット | コスト | アシスト | 備考 |
ガンダムX | ガロード・ラン&ティファ・アディール | 3000 | GXビット | ガードしているとシールドが破壊されメインが使用不能になる |
ガンダムヴァサーゴ | シャギア・フロスト | 2000 | D.O.M.E.ビット |
∀ガンダム
機体名 | パイロット | コスト | アシスト | 備考 |
∀ガンダム | ロラン・セアック | 3000 | ヒップヘビー | |
カプル | ソシエ・ハイム | 1000 | ヒップヘビー |
機動戦士ガンダムSEED
機体名 | パイロット | コスト | アシスト | 備考 |
ストライクガンダム | キラ・ヤマト | 2000 | メビウス・ゼロ | エール、ソード、ランチャーに換装可能 |
イージスガンダム | アスラン・ザラ | 1000 | バスターガンダム |
機動戦士ガンダムSEED DESTINY
機体名 | パイロット | コスト | アシスト | 備考 |
インパルスガンダム | シン・アスカ | 2000 | セイバーガンダム | ブラスト、ソードには換装できない |
フリーダムガンダム | キラ・ヤマト | 3000 | ストライクルージュ | 7強の一つ。 |
デスティニーガンダム | シン・アスカ | 3000 | レジェンドガンダム | PSP版にて追加 |
機動戦士ガンダム 第08MS小隊
機体名 | パイロット | コスト | アシスト | 備考 |
陸戦型ガンダム | シロー・アマダ | 1000 | ホバートラック | |
グフカスタム | ノリス・パッカード | 1000 | マゼラ・アタック | 7強の一つ |
機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争
機体名 | パイロット | コスト | アシスト | 備考 |
アレックス | クリスチーナ・マッケンジー | 1000 | ジム・スナイパーⅡ | |
ザク改 | バーナード・ワイズマン | 1000 | ハイゴッグ | |
ケンプファー | ミハイル・カミンスキー | 1000 | ズゴックE | PSP版にて追加 |
機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY
機体名 | パイロット | コスト | アシスト | 備考 |
ガンダム試作3号機ステイメン | コウ・ウラキ | 2000 | ジム・カスタム | |
ガンダム試作2号機サイサリス | アナベル・ガトー | 2000 | ザメル | |
ガンダム試作1号機/フルバーニアン | コウ・ウラキ | 2000 | ジム・キャノンⅡ | PSP版にて追加 |
機動戦士ガンダム00
評価
ゲームバランスが悪いために評価は低い。
具体的には
桁外れの機動性を誇り「存在自体がバグ」とまで言われるフリーダムガンダム
そのフリーダムにもダメージを与えられる凶悪ファンネルを持つキュベレイMk-Ⅱ
射撃をヒラヒラ掻い潜り敵を拳でボコボコにするゴッドガンダム、マスターガンダム
などが強機体。
(逆にガンダムNT-1アレックスやインパルスガンダムなどは弱機体とされる)
「ならこいつらを使ってCPU戦をやればいいんじゃね」と思ったキミ、甘い。本作はCPUが異様に賢く、与えるダメージも尋常ではないため、非常に難易度の高い作品となっているのだ。初心者ならば、「バグ機体」と言われるフリーダムを使っても一番簡単なノーマルコースすらラスボスにたどり着けないとまで言われている。まあ、習うより慣れろだ。
なお、一番難しいアルティメットコースにいたってはステージ1からプレイヤーを殺しに来ている。
続編ではおおむね改善された。
続編
機動戦士ガンダム ガンダムVS.ガンダムNEXT
2009年3月18日に稼働開始。最後にカプコンが開発に関わったVSシリーズ。
前作のゲームバランス崩壊は大きく改善されており、Gクロスオーバーが廃止され、新アクション「ネクストダッシュ」を追加。
新規参戦作品は「機動戦士ガンダムUC」。
ストライクフリーダムガンダムがボス機体として登場した。
後に家庭版であるNEXT PLUSが2009年12月3日にPSPで発売され、ミッションモード「NEXT PLUSモード」の追加や、アニメ版ガンダムUCに先駆けてバナージのボイスが追加された。新たに「エンドレスワルツ」の機体が参戦している。
機動戦士ガンダム EXTREME VS.
2010年9月28日稼働開始。VSシリーズ10周年記念作品。
戦績を保存できるICカードと、ゲームと連動できるケータイサイトが初登場。
アシストが共通の武装ではなくなり、ステップやダッシュで攻撃をキャンセル出来る「エクストリームアクション」と、連合VSZAFT以来となる覚醒システム「EXバースト」が追加され、一部の機体では覚醒中3ボタン押しで強力な必殺技(FB以降では「バーストアタック」)を放つことが出来た。この他にもすべての機体がガードを使用可能になった。
新規参戦作品は「MS IGLOO」「クロスボーン・ガンダム(「鋼鉄の7人」も含む)」「ASTRAY」。
ラスボスはゲームオリジナルのMS・エクストリームガンダム。声優にGACKTを起用したり、ガンプラが発売されるなど、話題を呼んだ。
家庭版は2011年12月1日にPS3で発売され、ガンダムVSZガンダム以来となるオンライン対戦が登場。新たに「機動戦士ガンダム外伝(戦慄のブルー)」が参戦し、アルケーガンダムやブルーディスティニー1号機などの追加機体がDLCとして登場。
機動戦士ガンダム EXTREME VS. FULL BOOST
2012年4月5日稼働開始。EXVSシリーズ第2弾。
EXバーストが2種類に増え、一気に攻め込む「アサルトバースト」(A覚醒)、じっくり攻め込む「ブラストバースト」(B覚醒)が追加。
今作から、戦績を記録できるICカードがバナパスポートカードになった。
また、漫画雑誌「ガンダムエース」で本作と連動する漫画作品「ガンダムEXA」が連載され、主人公であるレオス・アロイがプレイヤーキャラに、ヒロインのセシア・アウェアがナビキャラクターとしてゲームに登場している。
新規参戦作品は「STARGAZER」「ガンダムEXA」。
家庭版は2014年1月30日にPS3で発売。シリーズ初、オンラインでCPU戦が出来るようになった。新たに「ガンダム・センチネル」「MSV」の機体が参戦。
DLC機体は、既存の機体にパイロットを乗せ換えた所謂コンパチ機体や、CPU専用機をプレイアブル機体に仕上げた機体が多数を占めている。
機動戦士ガンダム EXTREME VS. MAXI BOOST
2014年3月6日稼働開始。EXVSシリーズ第3弾。
新たなシステムとして、機体を一時的に強化できる「EXオーバードライブ」が登場。射撃性能を強化する「シューティングドライブ」と、格闘性能を強化する「ファイティングドライブ」の2種類。EXバーストは再び1種類にまとまった。
さらに、今作から1000コストが廃止され、これまで1000コストだった機体が1500コストにコストアップした。
新たなゲームモードとして、勢力同士のエリア争奪戦「VS.コンクエスト」が登場。全国のプレイヤーが複数の勢力に分かれて所属勢力のエリア数を競い合い、シーズン内で占有エリアが多い勢力の方が勝ちとなる。勝った勢力には新機体の先行プレイ権などの特典もあった。
VSモバイル会員限定の機体「エクストラ機体」も今作から実装された。
新規参戦作品は「機動戦士ガンダムAGE」「プラモ狂四郎」。
大型アップデートによりEXVSMBONとなったため、現時点で唯一、EXVSシリーズで家庭版が発売されなかった作品でもある。
機動戦士ガンダム EXTREME VS. FORCE
2015年12月23日にPSVITAで発売。EXVSシリーズ第4弾。
VS.シリーズ初となる家庭用オリジナル作品で、これまでのVSシリーズに比べて1人プレー要素が強く、通信対戦も2人までとなっている。また、使用可能機体数も40機(DLCやアプデ追加機体を含めれば51機)と、過去作の中では一番少ない。
操作性はガンダムバトルシリーズやガンダムアサルトサヴァイブに近い。
本作の世界観はガンダムEXAの物語が始まるはるか前の時代を描いたものである。
新規参戦作品は「Gのレコンギスタ」「鉄血のオルフェンズ」。
機動戦士ガンダム EXTREME VS. MAXI BOOST ON
2016年3月9日稼働開始。EXVSシリーズ第5弾。マキシブーストのバージョンアップ版。
アーケード版初のオンライン対戦を実装し、日本全国のプレイヤーとの対戦が可能となった。ただしシステムの都合上、CPU戦をプレイするには店舗内対戦モードに設定しないと出来ないという問題点もあった。
EXバーストとEXオーバードライブが統合され、射撃性能を強化する「シューティングバースト」、格闘性能を強化する「ファイティングバースト」、回避性能を強化する「エクステンドバースト」の3種類のEXバーストが登場した。
新規参戦作品は「サンダーボルト」「ビルドファイターズAR」「ビルドファイターズ」。
2019年11月26日にネットワークサービス終了に伴い稼働終了。
2020年7月30日にPS4版が発売予定。
ガンダムバーサス
2017年7月6日にPS4で発売された。シリーズ15周年を迎えるガンダムVSシリーズの第14弾。
FORCEと同じくアーケードからの移植作品ではなく、家庭用に特化した独自の展開を行っている。
シリーズ御馴染の2on2チーム戦だけではなく、PS4ならではの3VS3や1VS1、マルチプレイでボス討伐といったアーケードとは一味違う楽しさを追求したタイトルとなっている。
総コストは連邦VSジオンと同じく1000に変更され、各機体のコストも500、400、300、200の4種に。
新たなアクションとして「ブーストダイブ」が登場。これにより、好きなタイミングで自由落下できるようになった。また、ガンネク以来となるモビルアシストシステム「ストライカー」が登場し、好きなアシストを選べるようになっている。
覚醒システムも健在で、短期決戦向けのブレイズギアと長期決戦向けのライトニングギアが存在する。
しかし、当時稼働していたMBONの差別化を図ったのか、MBONと比べて参戦作品・機体数がやや少なめであり、GガンダムやAGEが有料DLCで登場した事もあり、プレイヤーからの不満も少なくはなかった。
新規参戦作品は「ミッシングリンク」「クロスボーン・ガンダム ゴースト」「コロニーの落ちた地で…」「ジオニックフロント」
機動戦士ガンダム EXTREME VS.2
2018年10月30日稼働開始。EXVSシリーズ第6弾。
筐体(基盤)やライブモニター等を一新させ、更なるグラフィック表現の進化を実現させている。基盤変更に伴い、機体を一からデザインしなくてはならなくなったため(一部はGVSからの流用もある)、エクストラ機体を含む一部プレイアブル機や、アシスト限定で登場した機体、エクストリームガンダム等の一部のボス機体が参戦しなくなった。この他にもキャラの立ち絵やカットインが変更されている。
クレジットを2回投入し様々な恩恵を得られる「プラスコインモード」や、シリーズ初の「トレーニングモード」を実装している。
EXバーストはMBONの3種類に加え、機動力特化の「モビリティバースト」、サポート特化の「リンケージバースト」の2種類が追加され、5種類のEXバーストが選べるようになった。
新規参戦作品は「ビルドファイターズトライ」「SDガンダム外伝」「ビルドダイバーズ」。
ガンダム争鋒対決(敢达争锋对决)
中国のバンダイナムコ上海からリリースされたスマートフォン専用ゲーム。
中国市場に向けたガンダムのアクションゲームで、操作やルール等がVSシリーズを彷彿とさせる。ゲーム登録には実名認証が必須のため、国外でのプレイは非常に難しい。
2020年現在、日本のVSシリーズには登場しない機体がいくつか参戦しており、ベアッガイⅢやFAZZ、ウイングガンダムスノーホワイトプレリュード等の参戦が確認されている。