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セブンガーの編集履歴

2020-07-21 23:08:52 バージョン

セブンガー

せぶんがー

「セブンガー」とは、特撮ドラマ『ウルトラシリーズ』に登場するロボット怪獣。

ナレーター「これが怪獣ボールに仕込まれた、ロボット怪獣セブンガーだ。変身できなくなったセブンに、ウルトラの国からプレゼントされた、新兵器なんだ」

データ

別名:怪獣ボール(ボール怪獣とも)
身長:58メートル
体重:3万3千トン
出身地:ウルトラの星

初登場:『ウルトラマンレオ』第34話「ウルトラ兄弟永遠の誓い」


概要

ウルトラマンレオ』第34話「ウルトラ兄弟永遠の誓い」にて登場したロボット怪獣

セブンガー

ウルトラアイを失いウルトラセブンに変身できなくなったモロボシ・ダンの為に、ウルトラの星で作られたスーパーロボット。ミクラスのような力強さと寸胴体型、アギラのような機動力と眠たげな目、ウインダムのような鋼鉄のボディといった、ダンのカプセル怪獣の特徴を併せ持っている。そのためか、厳ついながらも愛嬌のある姿となっている。

劇中では上の台詞のように新兵器と呼ばれており、一人一人が兵器級の力を持つ宇宙警備隊が居ながら『兵器』と言い張れる辺り、その強さが伺える。

「本来のカプセル怪獣はどうした?」というダンへのツッコミもあるが、セブンの状態の都合上使用できなかった、という説もあるので怪獣ボールはそれ専用の調整がされていたのかもしれない。


普段はカプセル怪獣同様に、ラグビーボールのような形をした「怪獣ボール」という装置に収められている。怪獣ボールにはプロテクトが掛かっていて、モロボシ・ダンにしか使えないようになっている。


特に武器は持っておらず、ジト目も相まって弱そうに見えるが、ウルトラ戦士をも上回るパワー・防御力を備えており、ハンデ付きとは言えウルトラマンジャックに深手を負わせ、ウルトラマンレオもジャックと二人がかりで戦ったアシュランをノーガードかつ肉弾戦だけで倒す寸前まで追い込むほどである。


唯一の弱点として制限時間があり、ウルトラ戦士よりも短い1分間。更に一度使うと再使用まで50時間のインターバルを挟まなければならない

これにはちゃんと理由があり、ウルトラ戦士以上の実力を持つセブンガーがもし、ウインダムのように操られてしまった場合を想定しているからである。理に適ってはいるが、味方として使う際のデメリットにもなっているのが痛い。

ウルトラマンメビウス』に登場したマケット怪獣も1分間しか戦えないが、再使用できるまでの時間はずっと短いし、3分間の変身で20時間のインターバルが必要なウルトラマンジードよりも制限時間が短くインターバルが長い。ジードですらこのインターバルに悩まされていたのにこれでは実用性は…。

ただし、この特性のおかげかカプセル怪獣の中では唯一直接的に負けることはなかった


劇中での主な活躍

『ウルトラマンレオ』第34話

ウルトラマンジャックによって地球に移送されている最中にアシュランの襲撃を受ける。何とか地球には辿り着くも、ジャック=郷秀樹は怪我によって意識が朦朧としており、海岸に怪獣ボールを落とした上で気絶し、正体を知らないゲンによってスポーツセンターに運び込まれ保護されてしまった。


海岸に放置された怪獣ボールは子供達の遊び道具になっていたが郷秀樹に回収され(※この際に郷秀樹は不審者丸出しで子供らに石を投げられた。『新ウルトラマン列伝』で放送された際はこのシーンがカットされていた)、アシュランと白兵戦を行なっているダンに漸く届けられた。

セブンガー

アシュランとの戦闘では、持ち前の高い防御力でアシュランのパンチや光線を完全に無効化

踏みつけようとしたところに足を払われて転倒したり、足を持ち上げられてマウントを取られたりする場面もあったが、素早く体勢を立て直して反撃の隙さえ与えず、ローリングアタックや往復ビンタなどで一方的にタコ殴りにしてしまった(単にノーガード戦法に徹するのではなく、アシュランがフライングボディプレスをかますと素早く避け、倒れ込んだ所を逃さず畳みかけるなど、頭脳もなかなかの物)。

前期主題歌のインストをBGMに繰り広げられていた事も相まって、まさに勝ち確となりそうな展開だったが、後一歩まで追い詰めた所で制限時間になり怪獣ボールに戻ってしまった(出演時間も約1分)。


ナレーター「惜しい……! 後10秒時間があれば、アシュランをやっつける事ができたのにねえ……」


直後にアシュランは現場に三人もウルトラ戦士が居るのに気付き、慌てて逃げ出した。


アシュランが再度出現した際は、前述した50時間に及ぶ充電中の為、出番は無かった。


なお、映像作品におけるセブンガーの出番はこの一度きりであり、以降のシリーズでの再登場も(過去作品のリバイバル放送を除く)長いこと一切なかった。

このため、今に至るまでカプセル怪獣の中ではセブンガーのみがハブられるという状況が続いていたのだが、その冬の時代は令和に入り終わりを告げることとなる。


ウルトラマンZ

特空機1号 セブンガー

ウインダムと共に対怪獣ロボット部隊「ストレイジ」の戦力として登場


詳しくは特空機1号セブンガーを参照。



番外編である『ウルトラマンゼット&ゼロ ボイスドラマ』の第4回にて、ゼロから先輩である三体のカプセル怪獣たちと共に「レオと一緒に戦った怪獣」として紹介されたが、その際何故かゼロからはレオが怪獣ボールを使って呼び出すと説明されていた(上述にもある通りセブンガーを使えるのはゼロの父セブンのみ)。光の国の訓練校に通えていなかった故に知識も曖昧になってしまったのだろうか…?(光の国でも長い間マイナーな存在だった可能性も考えられる)

ゼットからは「変な顔」と言われており、紹介したゼロも否定はしなかったがその戦闘力の高さをアピールされている。

ウインダム紹介時のゼットの反応を見るに写真と共に紹介されたようで、ゼットは地球に赴く前にオリジナルのセブンガーやウインダムの事を外見含め知っていた事になる。彼らの特徴を知っていたゼットが何故特空機を見ても反応しなかったのかは気になるところであり、今後のストーリー展開が期待される。


外伝作品

漫画版『ウルトラマンレオ』

内山まもるによる漫画版ではババルウ星人戦でも出撃した。

『小学二年生』版においては序盤こそ圧倒的戦力差を見せたものの、さすがに数が多すぎたため半壊して戦闘不能になってしまっている。


バトルドッジボールⅡ(コンパチヒーローシリーズ)

少しだけだが登場している。


大怪獣バトル

EX第6弾に技カードとして登場。

カプセル怪獣の先輩であり、外見が似ているウインダムとコンボが組める。

スキルは「一分間の猛攻」。効果は、『1ラウンドだけ、アタックとスピードが300上がる』というもの。


ウルトラゾーン

第16話のアイキャッチで登場。

銭湯で大勢の子供達に背中を流してもらうも、ロボット怪獣なので背中から火花が散り、煙が出てしまうところが描かれている。


ウルトラマン超闘士激伝

怪獣ボールは見た!カプセル怪獣+αその2

おまけ漫画で70親子のパーティに一人だけ呼ばれず、しかもセブンからは「セブンー」と名前を間違えて呼ばれた挙句「影が薄いのは後発の作品で優遇されるレオじゃなくて、ウルトラマンジャックの一味だと思われているからだ」と弁明されていた(なお、『メビウス』ではマケット怪獣にセブンガーのコンセプトが引き継がれており結果的に兄弟分達に貢献していることになる)。


新ウルトラマン列伝

2016年5月21日に放送された第150話『レオ・ジャック共闘!ウルトラ兄弟永遠の誓い』に、初登場回のリバイバル放送ながらも約42年ぶりにテレビ出演した。

この時、登場時間僅か1分であったのにも関わらず、セブンガーがTwitterのトレンド最高第4位に入る快挙を成し遂げた(メイン怪獣であり、セブンガーよりも圧倒的に画面に映っていたアシュランは第7位)。

当時は、カプセル怪獣3体が主役の『怪獣娘~ウルトラ怪獣擬人化計画~』のアニメ1期の製作・配信が決定されてそう経っていなかったこともあり、セブンガーのトレンド4位はその影響も多少はあったものと思われる。


この頃から徐々に知名度が付き始め、更にアニメにおけるウインダムとある事情により先輩達と同じ様に擬人化するよう求める声が大きくなっていたが……。


ウルトラ怪獣擬人化計画

2019年1月30日に電撃G'sマガジン3月号に掲載された『ウルトラ怪獣擬人化計画ギャラクシー☆デイズ』第52話で何の前触れもなくセブンガーの擬人化された姿が先行発表され、読者たちの度肝を抜いた(公式ツイッターでもセブンガーに関する記述は一切なく、完全なサプライズ発表であった)。


そして、2019年2月28日に発売された4月号で満を持して登場、詳細が発表された

キャラクターデザインは他のカプセル怪獣たち(アギラミクラスウインダム)と同じく富岡二郎氏が担当。富岡氏のツイートによると、デザイン自体はアニメが放送開始される前の2016年の6月頃には既に完成していたようで、およそ2年もの歳月を経てようやく日の目を見ることになった。

擬人化計画セブンガー

登場したのが遅いためかカプセル怪獣の3人に比べて容姿が幼く(初期のデザインではもう少し大人っぽい外見であったらしい)、本家と同じく眠たそうな目をしているのが特徴。

髪型は長いツインテールで、髪止めとして怪獣ボールを模したものを使用しているという小ネタがある。


漫画版ではアギラ達とは先輩後輩の間柄で、彼女らを「先輩」と呼び慕っており、3人からも「セブンガーちゃん」と呼ばれ、妹分として可愛がられている。その一方で、先輩であるウインダムが太りすぎでカプセルに入れなくなる可能性を指摘した上で、それを理由に勝手にウインダムをカプセル怪獣トリオから追い出して自分がちゃっかりその場に収まろうとしたりと、微妙に腹黒いところもある(なお、実際アニメの方ではウインダムは本当に脱退してしまったのでその事を暗に風刺したとも思われるのだが、あまりにもメタかつブラックすぎるネタと言える)。

本家と同じく1分経つと怪獣ボールに戻り、50時間眠ってしまうデメリットを持つ。


第55話で再登場し、他のカプセル怪獣たちと共に、シャドウジェネラルを相手に奮戦したものの、1分間しか戦えなかったために、次のページでは早くも怪獣ボールに戻ってしまい、慌ててアギラに回収されていた。


ちなみに、発表のおよそ半年後に擬人化計画が事実上の活動停止に陥ってしまったため、せっかく鳴り物入りで登場したにも関わらずあまり企画内で活躍できなかったという残念な点もある。

セブンガー

もしも企画が現在も続いていれば、『ウルトラマンZ』の放送もあり、もっと人気のあるキャラになっていたことだろう。

それこそ、ウインダムに変わる新しい「かぷせるがーるず」のメンバーになれていた可能性もあったかもしれない。

セブンガーZセブンガーちゃん

そんな思いも込めてか、pixiv上では特空機1号仕様にリファインされたデザイン(と言っても眠そうだった目がキリっとしたものに変わっているだけだが)で描き直されたものも投稿されている。


余談

もともとは、「かつてダンはカプセル怪獣を使っていたのだから、『レオ』にもカプセル怪獣を出したらどうか」という青年ファンたち(後の『怪獣倶楽部』のメンバー)のアイデアを熊谷健プロデューサーが採り入れたことで誕生した怪獣である。


セブンガーを届けに来たのがジャックだったのは「ウルトラブレスレットの恩返し」とも考えられる。


番組内では実現しなかったが、レオと共にアシュランを袋叩きにしているスチール写真がある。


このセブンガーが登場する回のみ、ナレーターである瑳川哲郎氏がとてもよく喋る。ちなみに瑳川氏は前作『ウルトラマンタロウ』でナレーションを担当しており(ただし『タロウ』最終回直前に急病で事実上降板してしまった)、前々作『ウルトラマンA』ではTAC竜五郎隊長を演じている(高倉司令官をぶん殴ったり、北斗何回も謹慎処分にしたあの人)。


当初、『大怪獣バトルウルトラ銀河伝説THE MOVIE』では他のカプセル怪獣と共に登場が予定されていた。残念ながら同作での復活は叶わなかったものの、その悲願は10年半の時を経て『Z』で達成されることとなった。


『Z』での活躍とその独特の愛らしさで視聴者の心を掴んだのか、店頭は勿論、Amazonでもセブンガーのソフビが売り切れるという事態が発生。

公式もその人気を把握しているようで、急遽YouTubeでセブンガー初登場回である『レオ』第34話を無料公開。セブンガーが登場した1分間には同時接続者4200人が訪れ、セブンガーの勇姿を見守った。

このように、46年間マイナーというレッテルを貼られていたが、『Z』への登場で人々の心を掴んだセブンガーは近年登場したマイナーウルトラ怪獣たちと同じくシンデレラストーリーを歩む事となった。


関連タグ

ウルトラマンレオ ウルトラマンZ

ウルトラセブン カプセル怪獣 アギラ ミクラス ウインダム

ストレイジ

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