ライダータイム!
仮面ライダー!ライダー!
ジオウ・ジオウ・ジオウ! Ⅱ(ツー)!
ソウゴ「善も悪も、光も闇も、全て受け入れる!その力で俺は、未来を切り開く!」
ウォズ「王の凱旋である!
祝え!全ライダーを凌駕し、時空を越え、
過去と未来をしろしめす時の王者!
その名も仮面ライダージオウⅡ!
新たな歴史の幕が開きし瞬間である!」
ソウゴ「おぉ…ねね、久しぶりだね? ふふっ」
概要
正式名称は「仮面ライダージオウⅡ(ツー)」。
ジクウドライバーとジオウライドウォッチⅡを使って変身する、ジオウの強化形態。
ジオウにとってはディケイドアーマーに次ぐ2つ目の中間フォームにあたるが、直接変身できる点では中間フォームというよりは新たな基本形態と言うべきか(ポジションとしては闘魂ブースト魂に近い)。
容姿
「Ⅱ」の名の通り頭部の針やバンドなどの時計のモチーフが2つ分になっており、肩部や首回りにオーマジオウを思わせる金色が追加されている。
顔の時計の針がさしているのはジオウでは10時10分だったが、ジオウⅡでは反転した二つの10時(10時と2時)。
スペック
身長 | 202.0cm |
---|---|
体重 | 96.4kg |
パンチ力 | 25.2t |
キック力 | 58.3t |
ジャンプ力 | ひと跳び66.1m |
走力 | 100mを2.4秒(時速150km) |
全身を覆う人工筋肉「ナノチューブ筋」の密度が2倍に増えた事により、全体の機能が2段階引き上げられている。それによってパンチ力、キック力は元の約3倍強。ジャンプ力、走力は元の約2倍強にまで強化された。
劇中ではゲイツの必殺技・タイムバーストすら反射したアナザーリュウガの反射能力を許容範囲を超える攻撃力で突破している他、複数襲って来たヒューマノイズを通常のパンチやキックだけで難なく撃破している。
能力
特殊フィールド「マゼンタリーマジェスティ」を形成することによって攻撃、耐久性、損傷の修復スピードの倍速化などの強化がされ、特に攻撃にはアナザーライダーを撃破する力を与えることができ、対応するライドウォッチなしでアナザーウォッチの破壊が可能。
「マゼンタリー」とはMagentaに接続詞の「ly」を加えた造語と思われる。
マジェスティは「威厳」を意味するため、意味としては「マゼンタ=ディケイドのような威厳」といったところか。
また頭部の時計の針を模した「プレセデンスブレード」は長針センサー「バリオンプレセデンス」の回転により「起こりうる事象」を観測し、未来予知と言えるほど高精度の未来予測が可能。
さらにジオウライドウォッチⅡによる時間遡行でゲイツが死ぬ未来を改変している。
「ライドウォッチにより他のライダーの力を使う」ジオウから一気に「時の王者」たるオーマジオウに近い能力に進化を遂げている。
ある意味これこそが「ジオウ」固有の能力なのだが、オーマジオウに近い能力を得たことで物語は大きな影響をもたらすことになる…
使用アイテム
ジオウライドウォッチⅡ
ライドウォッチⅡでパワーアップ!
王を目指す、仮面ライダージオウⅡ!
ジオウⅡへの変身に使用するウォッチ。
左右に分割でき、変身時はドライバーの左右のスロットにセットする。
サイキョーギレード
ジオウⅡと共に登場した、ジオウの顔を模した武器。
ジオウの能力に追随する形で強化され、ジオウにとっては常に最強の武器であり続ける。
必殺技
- トゥワイズタイムブレーク
ベルト操作で発動する技。
EP24では腕にピンク色の光を纏って放つパンチを発動した。
EP27ではピンクと金色の「キック」のエフェクトで相手を囲む「タイムブレーク」の強化版のような形で放った。
玩具や字幕では「トゥワイズ」の表記だが、公式サイトなどではトゥワイスと呼称される。
英語ではおそらく「2度」「2倍」を意味する"twice"であり、この読みとしてはトゥワイスの方が正しい。
- ライダー斬り
サイキョーギレードのフェイスが「ライダー」の時に発動する技。
刀身にピンク色の光を纏わせて敵を切り裂く。
この時点であらゆる攻撃を反射したアナザーリュウガの能力を打ち破る威力を持つ。
- 覇王斬り
サイキョーギレードのフェイスが「ジオウサイキョウー」の時に発動する必殺技。
時計の文字盤を模した七色の斬撃を飛ばして敵を切り裂く。
初使用時はヒットした際の余波で敵の背後の建物のガラスまで粉砕させてしまう程の威力を見せた。
ライダー斬りも併せて王の名の付く時空ライダーの「電車斬り」を思い出した視聴者も多かった様子(ただしあちらと違ってこちらは正式名)。
- キングギリギリスラッシュ
サイキョーギレードとジカンギレードを合体させた「サイキョージカンギレード」による必殺技。
「ジオウサイキョウ」と書かれた長大な光の刃で相手を一刀両断する。
- キングギリギリスラッシュ+トゥワイズタイムブレーク
トゥワイズタイムブレークを発動した状態でキングギリギリスラッシュを発動。
アナザージオウと相打ちになった。
余談
主役ライダーの強化形態名が「ライダー名に追加される」パターンは龍騎サバイブと響鬼紅・装甲響鬼に続く3人目。(超デッドヒートドライブは一応別ライダー扱い)
RKFシリーズでは細身かつ前垂れ状の下部バンドが脚と一体化しているため、アーマータイムさせることもできる。ただし頭部形状が特殊なため、頭部は差し替えないことを想定している様子(作例でもエグゼイドアーマーは頭部のみジオウⅡのままである)。
ジオウⅡの変身待機時に流れる音は、ジクウドライバーにツクヨミライドウォッチ、ゼロワンライドウォッチ装着時の変身待機時にも、同じ物が使われている。
また、中間フォームのなかではかなり戦績がよく、ジオウ本編におけるガチバトルでは苦戦するシーンこそあれどアナザージオウⅡ達が出るまではアナザージオウ以外白星(アナザージオウは相討ちのため実質負け無し)という戦績を収めている。今までの中間フォームは一度きりの登場だったり、最終フォームが出るとあまり使われなくなったりするフォームが少なくなかったので、最終フォームが出ても活躍している中間フォームはかなり珍しい。
これはおそらく未来予知がジオウⅡにしかない能力である為だと思われる(グランドジオウなどが出来るのは時間操作のみ。別格であるオーマジオウやオーマフォームを除くと他に未来予知が出来るフォームはない)。
考察
この形態になり金色が追加されたが、ジオウの未来の姿とされるオーマジオウが金主体のカラーであるため一部では「オーマジオウに近づいているのではないか」と考察されている。
ジオウライドウォッチⅡは「オーマの日に使用するもの」としてウォズから与えられており、ソウゴの「俺がオーマジオウになるための」という問いに対して黒ウォズは「そうだ」と肯定しているため、オーマジオウに深くかかわるライドウォッチであることには違いないと思われる。現状では少なくともオーマジオウの前段階ともいえる形態である。しかし、ゲイツの回想では通常のジオウから直接オーマジオウに変化している。
また、時を操る能力を知ったゲイツとツクヨミからはオーマジオウの能力として警戒される。それは今までソウゴがオーマジオウになることを信じきれなかったツクヨミをして「時間や人の命を弄ぶことは許されることじゃない」と言わせる程である。
そしてEP23からツクヨミはオーマジオウを倒すことを目標とする白ウォズ側に付くことになった。
その一方ゲイツは「お前がオーマジオウになったら俺が倒す」とEP16で決意したためか、ツクヨミとは違いその後も変わらない共闘関係を取っていたが…
EP15でオーマジオウがソウゴに「安心するがいい。遠くない未来、お前もさらなる力を手に入れる。魔王にふさわしい力をな。」と予知めいた言葉を告げていたが、恐らくジオウⅡのことを言っていたのだろう。
なお、アナザーライダーをライドウォッチなしで倒せるようになるということは「他のライダーの力を継承しなくてもよい=他のライドウォッチを所有しているオーマジオウになる歴史から離れることも可能」になると思われるが、ウォズやソウゴがどのような思惑を抱いているかは未だ言及されていない。
ジオウライドウォッチⅡの使用を早めたことを「新たな歴史の幕が開く」と表現した可能性もあるため、本来のオーマの日にジオウⅡになったのかもまた同様である。
なおかつ、「縦に走る時計のバンド状パーツの走り方」や「二人のジオウが重なり合ったかのような容姿」。そしてはじめてその姿が披露された時期などから劇場版に登場した二体のアナザーライダーの要素も見出すことができる。
この他、ジオウⅡウォッチの成立経緯に自分の暗黒面が関わっていたり、変身後に『善も悪も光も闇も全て受け入れる』と宣言しているが、最終回で変身したオーマジオウは文字通り、ダークライダーの歴史も継承している。ジオウⅡとはライダーの歴史を継承する覚悟を表すフォームだとも解釈できる。
関連タグ
仮面ライダージオウ ZI-O オーマジオウ ジオウライドウォッチⅡ アナザージオウⅡ チートライダー 魔王ライダー
ジオウ 時の王者:挿入歌。
スーパールパンレッド:30分後の番組で登場した同じく未来予知が使用できるヒーローの強化形態。両作の共通出演者からは「スーパージオウⅡ」とネタにされていた。
ハイパーフォーム:同じく歴史改変が可能で2号ライダーの死亡を回避した。
仮面ライダーゼロツー:次作に登場する最強フォーム。「ツー」繋がり(こちらはカタカナ表記)。未来予測をする能力も共通。初登場日は「ジオウⅡ」とトレンド入りした。ゼロツーはジオウⅡのような巻き戻しは出来ないが最強フォームだけあって出来ることは多彩である。
ラビットタンクスパークリングフォーム/ラビットタンクハザードフォーム/ラビットラビットフォーム、タンクタンクフォーム → ディケイドアーマー/ジオウⅡ/ジオウトリニティ
→ シャイニングホッパー/シャイニングアサルトホッパー/メタルクラスタホッパー
本編終了後のネタバレ注意
ソウゴ「俺は王様になる。ただし……魔王にね」
『仮面ライダー 令和 ザ・ファースト・ジェネレーション』にも登場。
フィーニスがソウゴから平成ライダーの力を奪い取って変身したアナザー1号に対して変身、相変わらず強力な未来予知能力を活かしてアナザー1号の攻撃を回避しつつキングギリギリスラッシュで応戦する。
アナザー1号の攻撃力と機動力に苦戦を強いられてしまったジオウトリニティ以上に善戦していたが、途中でゲイツのタイムマジーンを取り込んでアナザー新1号への進化を許してしまい、更に増大した一撃で吹き飛ばされて通常形態に戻されてしまった。
ちなみに、この時のサイキョージカンギレードはこれまでとは逆に先にサイキョーギレード本体をジカンギレードに合体させてからギレードキャリバー(ジオウの顔型のパーツ)を付け替えている。