概要
ポケットモンスター金・銀から登場したポケモンの進化条件の1つ。
ポケモンがとてもなついている状態でレベルアップすると進化する。
ストーリー中におけるなつき進化
『金・銀』から登場した隠しステータス「なつき度」が220以上の状態でレベルアップすると進化する。
なつき度220はストーリーをこなしながら普通に育てていれば難しい条件ではなく、最序盤に捕まえたポケモンであればLv.20~25前後で進化してくれるだろう。
ポケモンがなつきやすくなる道具「やすらぎのすず」を持たせたり、「フレンドボール」「ゴージャスボール」で捕獲すればより進化しやすくなる。
ただ、なつき度はゲーム中ではおおまかにしか表示されないため、自分のポケモンのなつき度が220を超えているのかどうかはゲーム中では確認できない。
進化のタイミングをはかりづらいという点では厄介なシステムである。
第7世代で登場したポケリゾートでぽかぽかリゾートを開発すると最大18匹まで同時になつき度を上げられるようになるが、24時間以上浸からせたままにしておくとのぼせてなつき度が下がってしまう。
第8世代はそれまでの世代のポケパルレ・ポケリフレで登場した「なかよし度」と統合されたため、キャンプを開きカレーを作るなどをすれば簡単になつき進化できるようになった。
また、これに伴いニンフィアがなつき進化に変更されている。
よく勘違いされやすいが、なつき度を最大(255)まで上げる必要はない。
一律220であり、これより低いないし高い進化条件は第7世代現在確認されていない。
厳選中におけるなつき進化
なつき度220はストーリーをこなしながら普通に育てていれば難しい条件ではないのだが、対人戦向けに育てようとなると話は別である。
なつき進化するポケモンには多くのベイビィポケモンが含まれており、これらは進化させないと育て屋に預けてもタマゴを作ることができない。
そのため、これらを厳選しているポケモン廃人は、良個体が生まれるたびにいちいちなつかせて進化してから育て屋に預けるという極めて面倒な作業を強いられる。
育て屋に預けるために個体値の高いポケモンを探して捕獲するのに特性が「シンクロ」のポケモンや「みねうち」や「でんじは」等を覚えたポケモンを手持ちにいれ、これを何度も繰り返すと偶然でなつく場合もあるが彼らがなつき進化するポケモンである場合は少ない。
なつき度を一気に上げる方法としては、「ネコブのみ」など努力値を減らす代わりになつき度を上げるきのみの一斉投与や、特定のポケモンを倒すなどをした大幅レベルアップなどが挙げられる。
また、第6世代以降では条件付きでボールの種類を遺伝するようになったため、親にするポケモンをゴージャスボールで捕まえておくのもよいだろう。
悪の組織となつき進化
ズバット系列はロケット団をはじめとする悪の組織がよく使用するポケモンであるが、ポケモン使いの荒い彼らにポケモンはなつかないのか、ゴルバットは使ってきてもクロバットを使用する事はまずない(ポケモン赤緑ではなつき進化の概念がなかったにも関わらずロケット団のしたっぱが主人公に「お前、子供のくせにポケモンになつかれているな」と指摘する場面もある)。
一方、各組織のボスのクロバット使用率は非常に高く、これまでにマツブサ・アオギリ・アカギの3人が使用し、ルザミーネはクロバットは連れていないが代わりにミミロップを連れており、ボスクラスになるとトレーナーとしての度量が違うのか、あるいは団員たちの知らないところで結構かわいがっているのか……?
ちなみにボスクラスではないが、幹部クラスではクセロシキやプルメリが使用している。
金銀のライバルも序盤からズバットを使用しているが、ゴルバットになってからはなかなか進化せず、クロバットになるのは最後の最後、カントーのジムを全て制した後である。
彼のポケモンに対する考え方の変化の表れなのかもしれない。
多媒体でのなつき進化
アニポケではサトシのピカチュウがピチューだった頃の物語が描かれたことがあり、進化条件がなつき進化であるため「なついたはずのトレーナーに捨てられた過去を描くのでは?」と心配の声が挙がっていたが、育ての親の母ガルーラになついたことで進化条件を満たしたという予想外の回答で視聴者の感動を誘った。
ここからするに、なつく対象は別に人でなくてもよいのかもしれない。
ゲーム本編でもなつき進化するポケモンの進化系が登場する場面もある。
『ポケモン不思議のダンジョン』シリーズでは「かしこさ」ステータスを一定程度まで上げる、専用アイテムを与えるなど独自の仕様になっている。
なつき進化するポケモン一覧
所謂『ベイビィポケモン』が多く該当する(全てではない)。
- ピチュー→ピカチュウ
- ピィ→ピッピ
- ププリン→プリン
- ゴルバット→クロバット
- ラッキー→ハピナス
- イーブイ→エーフィ(日中のみ)
- イーブイ→ブラッキー(夜間のみ)
- イーブイ→ニンフィア(フェアリー技を覚えていることが条件。上2匹より優先される)※第8世代から変更
- トゲピー→トゲチック
- ルリリ→マリル
- スボミー→ロゼリア(日中のみ)
- ミミロル→ミミロップ
- リーシャン→チリーン(夜間のみ)
- ゴンベ→カビゴン
- リオル→ルカリオ(日中のみ)
- コロモリ→ココロモリ
- クルマユ→ハハコモリ
- アローラニャース→アローラペルシアン
- タイプ:ヌル→シルヴァディ
- ユキハミ→モスノウ(夜間のみ)