概要
2019年8月26日にバンダイキャンディトイの期待の新プロジェクトとしてスタートした組み立てキットの食玩。アニメ等のマルチメディア展開が未定ながら、世界観や主人公&ヒロインの存在などがしっかりと構築され、主題歌や動画なども公式ホームページにて公開されている。また、コロコロイチバン!を掲載紙に田中靖規画によるコミカライズも連載中。現在コミックス1巻が発売。
2021年3月29日発売の第7弾で第1章が完結となり、次弾以降は新章突入という事に…。
また同日にアニマギアフォトコンテスト2021が開催される(詳細は下記に)。
世界観
西暦20XX年、あらゆる生物の動作がインプットされた超可動汎用フレーム『ボーンフレーム』。
ナノ合金から生成された外装『ニックカウル』。
太陽光をエネルギー変換するコンバートフィルム『ブラッドステッカー』。
上述の3つのギアを組み合わせて楽しむ新世代バディホビー……それがアニマギアである!
主要キャラクター
ABF(暴走アニマギア対策連合)
正式名称はAnti Berserksoul animagear Federation。元は日本アニマギア連盟がギアティクス社を本部に結成した『暴走アニマギア対策チーム』であり、便宜上上記の正式名称及び略称が名付けられた。
- 天草キョウ
主人公の小学5年生の男の子。
遊びに行った旅行先で、アニマギアとの写真を撮影してSNSにアップするのが趣味。
バディは『ガレオストライカー』のガオー。
後にバイフーゴウギアスとの戦いで、ガオーにエンペラーギアのパーツを装着させた際、何故かガオーが被った負荷をフィードバックすると言う、異常事態に陥る。
- 紅葉サクラ
キョウの自宅の隣近所の中学2年生の女子で、アニマギアのユーザー暦ではキョウの先輩になる。
アニマギアの動画を撮影して「いいね」をもらうのが得意。
バディは『デュアライズカブト』のムサシ。
後に獣甲屋に拐われてアニマギアの体に人格を移され、彼女を模した少女型アニマギア『サクラギア』と化してしまう。
実はアンドロイドであり、故に上記の状態に陥った事が判明した。
- 飛騨ソウヤ
14歳の若さながら、ギアバトル日本代表に選出される青年。
普段は至って普通の好青年だが、ギアバトルでは冷静かつ的確な試合運びを見せる。
バディは『バスターギガラプト』のラプトだが、初代は……。
- 三梨コノエ
アニマギア開発に携わる企業・ギアティクス社の女性研究員。
年齢は22歳と若く、容姿にも優れる才媛なのだが、家事が苦手な上に私生活は自堕落と、悪い意味でマイペース。
バディは『ブレイドヴォルガ』のヴォルガで、日常生活の殆どをヴォルガに頼りっぱなし。
後に『ライオン型アニマギアの第一人者』である事が発覚する……が、上記の言動から自称の可能性もあるので、鵜呑みには出来ない。
- 紅葉ヤマト
サクラの実父。
名前だけで本人はまだ登場していないが、獣甲屋の案件からサクラの護衛に『デュアライズスタッガー』のコジロウを派遣した。
公式ページのエピソード28にて、コノエから「博士」と呼ばれている事から、彼女と同じ畑の人間と推測されていたが、エピソード31にて遂に登場。
同エピソードにて『MOMIJI Technics』と言うアニマギア研究所を持つ技術者にして、『二足歩行型アニマギアの第一人者』の肩書きを持つ事、そして娘を守る為に獣甲屋と結託、エンペラーギアを開発していた事等が判明した。
但し『二足歩行型アニマギアの第一人者』とあるが、その基礎は後述の黒田が作り上げ、それを調整したのがヤマトである。
獣甲屋
アニマギアによる不穏な事象に関わる組織。
アニマギアの強奪・違法改造に加え、ホビーの域を超えたが為に製造が中止・凍結された幻獣モチーフのアニマギア・エンペラーギアの所持・それによる暗躍を行う等、田舎の雑貨屋を思わせる組織名からは、想像も出来ない程の危険な組織。
現状は首魁である黒田ショウマだけが登場し、それ以外の所属する人物が明らかにされていなかったが、上記の通り一時的にヤマトとは協力関係を結んでいた。
- 黒田ショウマ
上記の通り、獣甲屋の首魁。
幼少時は『天才』であるが故に孤独な境遇だったが、大学でヤマトと(後にヤマトの妻にしてサクラの母となる)モミジと知り合い、アニマギアを共同で研究していた。
但し、モミジが死亡した事を切っ掛けに「『命』は脆く不完全なもの」と見限って以降、「『完璧の命』の創造」の妄執に取り憑かれてしまう。
その他
ユーザーの詳細は不明だが、他にはバトル好きのギロ(アームズギロテッカー)や、気紛れでマイペースのイーグ(ソニックイーグリット)、いたずら好きのニー(ディビジョンニードル)、ギアバトルで知り合ったヴラド(ヴラドリリアーク)、フォータス(アーモリーフォータス)、バルク(コングバルクラッシャー)等も居る。
アニマギア
アニマギアはボーンフレームに内蔵された、動物のメモリにより性格等が設定されており、起動したオーナー(バディ)の相棒として存在している。フレーム自体は共通だが、入力された動物の記憶媒体によって組み替えられ、それに伴い歩行型や鳥型、甲虫型と言った風に分類される。
用途は多彩で、身近な友達として付き合うのもよし、知り合いとアニマギアを持ち寄って『ギアバトル』をするもよし、仕事のパートナーとして使うのもよしと、あらゆる世代に親しまれ、現在のIT社会になくてはならない存在となった。
「アニマギア」の名称はアニマル(動物)とラテン語で生命や魂を指すアニマ、装備や道具のギアと魔術・魔法を意味するマギアのそれぞれのダブルミーニングを合わせた造語であり、機体設定にも反映されている。
尚、幻獣モチーフのアニマギアは「エンペラーギア」と呼ばれ、通常のアニマギアを上回る力を持つ(但し、後にエンペラーギアとも渡り合える可能性がある、戦闘用ニックカウルの登場で俄にキナ臭くなった)。
後にガオーがガオーZ、ムサシが真ムサシと強化された事で『第2世代アニマギア』と言う概念が提唱された。
ラインナップ
第1弾
(2019年8月26日発売)
- ガレオストライカー(ライオン型アニマギア。通称ガオー)
- デュアライズカブト(カブトムシモチーフの人型アニマギア。通称ムサシ)
- アームズギロテッカー(ザリガニ型アニマギア。通称ギロ)
- ソニックイーグリット(ワシ型アニマギア。通称イーグ)
- デュアライズカブト アーミータイプ(デュアライズカブトの色違い)
アニマギア バーサークソウル
(2019年12月2日発売)
- ガレオストライカー オニキス(ガレオストライカーの暴走版=色違い。通称オニキス)
- デュアライズカブト ムラマサ(デュアライズカブトの暴走版。通称ムラマサ)
- アームズギロテッカー アビス(アームズギロテッカーの暴走版。通称アビス)
- ソニックイーグリット ファントム(ソニックイーグリットの暴走版。通称ファントム)
第2弾
(2020年1月27日発売)
- バスターギガラプト(ラプトル型アニマギア。通称ラプト)
- ブレイドヴォルガ(オオカミ型アニマギア。通称ヴォルガ)
- ディビジョンニードル(ハチモチーフの人型アニマギア。通称ニー。一部パーツの組み換えで虫型の子機へと変形可能)
- ヴァリアブルシャーク ハンター(サメ型アニマギア。通称ハンター。人型に変形可能)
- ヴァリアブルシャーク レスキュー(ヴァリアブルシャーク ハンターの色違い。通称レスキュー)
第3弾
(2020年3月発売予定→諸事情で2020年4月13日発売へ)
- ブレイズドラギアス(ドラゴンモチーフの人型エンペラーギア。通称ドラギアス)
- ヴラドリリアーク(コウモリモチーフの人型アニマギア。通称ヴラド。獣型に変形可能)
- アーモリーフォータス(カメ型アニマギア。通称フォータス)
- コングバルクラッシャー(ゴリラ型アニマギア。通称バルク)
- ブレイズドラギアス ヘル(ブレイズドラギアスのリミッター解除形態=色違い)
第4弾
(2020年8月24日発売)
- ガレオストライカーZ(ツヴァイ)(ガレオストライカーの強化版である第2世代アニマギア。通称ガオーZ。ライオンモチーフの二足歩行形態・Zギアモードに変形可能)
- デミナーガス(ヘビ型アニマギア、デミヒューマンモード=上半身のみ人型に変形可能)
- バースゲーター(ワニ型アニマギア。通称バース)
- シュバルツフォース(ウマモチーフの黒い人型アニマギア。通称シュバルツ)
- バイスフォース(ウマモチーフの白い人型アニマギア。通称バイス)
- ユニコーンライギアス(シュバルツとバイスが合体して完成するユニコーン型エンペラーギア。通称ライギアス)
第5弾
(2020年10月19日発売)
この弾からパッケージデザイン及びラインナップ名が変更され、キャラクター名がラインナップ名となっている。
- 真ムサシ/デュアライズカブト真(シン)(デュアライズカブトの強化版である第2世代アニマギア、ヘラクレスオオカブトモチーフ。組み立て時に通常とアナザー、どちらのステッカーを貼るかで通常形態か、リミッター解除形態のどちらかにするかを選択できる)
- コジロウ/デュアライズスタッガー(クワガタモチーフの人型アニマギア)
- ネオギアス/フェニックスネオギアス(フェニックス型エンペラーギア)
- タイガオン/タイガオンスロート(トラ型アニマギア。尚「タイガ・オンスロート」ではなく「タイガオン・スロート」)
- ゴウギアス/バイフーゴウギアス(白虎型エンペラーギア。タイガオンのリミッター解除形態=色違い)
第6弾
(2020年12月14日発売)
- レオス/オニキスリベンジ(ガレオストライカーオニキスの強化版である第2世代アニマギア。ガレオストライカーZと違い完全に人型、パーツの差し換えによってモードチェンジする仕様)
- ペンギオス/ユナイトペンギオス(5体1組のペンギン型、5体合体で人型となる)
- ギガトプス/タンカーギガトプス(トリケラトプス型アニマギア。タンクモードへの変形可能)
- サクラギア/イデアデバイス サクラギア(アニマギア化された紅葉サクラ)
- サクラギア絶/イデアデバイス サクラギア絶(サクラギアの洗脳形態=色違い。サクラギアと共通の機体に加えて頭部にバイザーのようなパーツを着けている)
第7弾
(2021年3月29日発売予定)
- ガオーΩ/オメガレオギアス(対エンペラーギア用に開発されていた「0番目」のエンペラーギア、立ち位置としてはアニマギアとエンペラーギアの中間。完全に人型の、モチーフ元の動物が存在しない機体)
- ガオーΩギアブラスト/オメガレオギアスギアブラスト(レオギアスの色違い。ギアブラストなる現象を発動した姿)
- フォールン/フォールンジオギアス(堕天使型エンペラーギア)
- ジラファイア/ギガンティックジラファイア(キリン型アニマギア。銃に変形するバスターギアモードを搭載)
- カイギアス/リヴァイアカイギアス(リヴァイアサン型エンペラーギア)
番外
- 金のガレオストライカーZ(ガレオストライカーZのギアブラスト使用形態。コロコロイチバンのキャンペーン品。抽選で100体のみ製造された)
- シュバルツフォース クリアグリーンver.(2020年12月21日発売のコロコロイチバン2月号付録)
- サクラギア、サクラギア絶セット(安価で手に入る『稼働メカ少女』だった為に、それまでアニマギアに興味のなかった人間=普通のメカ少女好きや、転売厨までもがサクラギア争奪戦に参戦した為、サクラギア難民向けにプレミアムバンダイにて販売が決定)
立体物
長所
ボーンフレームは球形関節によって成立している為、可動域に優れており、比較的ポージングの自由度が高い。
前述の球形関節に加え、ニックカウルの規格が共通化している為、パーツ交換でオリジナリティ溢れる外観にするのが容易。
クオリティーで考えれば税別で¥390と、他のバンダイキャンディトイの食玩では良心的な値段(但し、税込みでは¥400を超えてしまう)。フレームの共通化による恩威と言える。
短所
ボーンフレームとニックカウルを繋ぐ差し込み用の突起(通称・ダボ)と穴(通称・ダボ穴)のクリアランスが厳しく、異常に硬くて抜け難いor簡単に抜けてしまう。但し、3弾以降からはこの問題も改善されているが、球形関節部位は、突起と穴がそろって後述の素材のせいで硬く、特に脇関節は肩の穴がかなり深く差し込む構造の為に、一部カスタマイズに苦労する。
又、頭部以外のパーツに関しては、ABS製のランナー仕様のプラモデルであり、そのサイズも相まって組み立てにはそれなりに苦労する上、力加減を誤ると破損し易い。
新規モデルが発売される毎に、ボーンフレームに改良が加えられているのだが、それにより旧モデルの出来の荒さが目立ってしまう(特に第1弾と第2弾以降では、上半身の関節の構造が全く異なっている)。
第1弾のニックカウルを第2弾以降の改良型ボーンフレームに取り着けるのは可能であり、アップデート自体は容易だが、アームズギロテッカー(アビスも含む)は頭部ニックカウルの接続部位の形状の都合、そしてソニックイーグリット(ファントムも含む)は腕部ニックカウルの接続部位の仕様の都合上、改良型ボーンフレームへのアップデートはほぼ不可能である。
また、第2弾以降のボーンフレームであっても、バスターギガラプトやバースゲーター、ギガンティックジラファイア等の場合はほぼ同機専用な形状であり、組み換え時の汎用性に欠ける。
店舗での立ち位置
『アニマギア』は主にコンビニやスーパーの食料品売り場、ホビーショップなどで販売されているが、ホビーショップではバラ売りを一切せず、ラインナップを一まとめにして抱き合わせ販売をしている店舗がある。
一方、コンビニではウエハース系の食玩や同じバンダイのニチアサ枠作品の食玩にスペースを取られ、ワゴンセール行きになり易い。この辺りは入荷してから1ヶ月位を目途に、店頭にあるかチェックをするべし。
公式コンテスト
2020年10月にはバンダイ公式のアニマギアカスタマイズコンテスト『魅せろ俺のアニマギア!オレマギアコンテスト』が開催された。
開催期間:2020年10月19日12時~2020年11月30日23時59分
使用可能パーツ:発売済みのアニマギアシリーズ全商品
マスタークラス(大人部門)と、ジュニアクラス(子供部門)の2クラスで行われる。
ハッシュタグ「オレマギアマスター」でマスタークラス、「オレマギアジュニア」でジュニアクラスに参加可能。
※その他細かなルールは公式サイト参照。
入賞するとトロフィーや色紙、第6弾が貰える他、マスタークラスの1位入賞作は公式サイトのストーリーに、ジュニアクラスの1位入賞作は上記のコミックに登場できる。
入賞作品は公式サイトにて公開している。
公式コンテスト第2弾
2021年3月29日からは『アニマギアフォトコンテスト2021』が開催。
開催期間:2021年03月29日12時~04月30日23時59分
使用可能パーツ:「アニマギア7弾」のパーツが含まれていれば、過去弾のアニマギアも使用可。
ハッシュタグ「#アニマギアフォトコン」と付けて投稿すると参加可能。
※その他細かなルールは公式サイト参照。
入選するとオメガレオギアス(クリアカラーver.)+ちゅが氏の色紙が貰える。その他参加者100名にも抽選でオメガレオギアス(クリアカラーver.)がプレゼントされる。
関連項目
武装神姫・メガミデバイス・メダロット:アニマギアの扱いや仕様に加え世界観が類似している。特にメダロットはメダロットSの大隅アラセのデザイナーが同じちゅが氏である為に、天草キョウに似ていると話題になった。メガミデバイスに関してはボーンフレームがアリス・ギア・アイギスのコラボ商品の武装ハンガーになると一部で話題となった。
神羅万象:バンダイの食玩オリジナルシリーズ繋がり。こちらは本作と入れ替わる形でシリーズが終了している。
ロボット・コンチェルト、アクアシューターズ!:同じくバンダイのガシャポン商品。サイズはアニマギアよりも少し小さいが、背中に乗せたり並べても違和感は少ない。更にジョイントはどちらも3ミリ径ジョイントなので、合体も可能(アクアシューターズ!はメカ少女化してしまうが)。スケール比はどちらも違うが、その点を気にしないのであればかなり遊びの幅が広がる。
30ミニッツミッションズ:バンダイのプラモデルシリーズで、3ミリジョイントの互換性があり、一部パーツの組み合わせが可能だが、こちらはアニマギアよりも大きめの商品なのでサイズの関係上組み合わせがし難い。但し、見事に合体させた物も見られるため工夫次第といった所か。
ゾイドブロックス:かつてタカラトミーより発売されていた組み立て式のブロック玩具。キューブ状のブロックを連結させてボディを構築し、手足や武装などを取り付けていく。メーカーが異なる事もあり、アニマギアとのジョイントの互換性はないが、ガレオストライカーのデザインは(主にスーパー戦隊系の)バンダイ製ライオンロボよりも、むしろムラサメライガーに近い。
ダイアクロン:元々は80年代初期にタカラより発売されていたが、近年になって再スタートしたタカラトミーの玩具。80年代版に比べてパーツ同士の組み換えによる遊びが前面に押し出されており、大きさがほぼ同じで3ミリジョイントを持つパワードシステム(パワードスーツ)とその関連商品との組み合わせが可能。但し、こちらは対象年齢が15歳以上である上に製造量も極めて少なく、価格も非常に高額な点に注意したい。
装動:武器だけだが(一応)持ち替えが可能。上手くいけばクロスオーバーさながらの遊びが楽しめる。
仮面ライダー龍騎:登場するライダーの半分(龍騎、ナイト、オーディン、王蛇、リュウガ、タイガ、アビス)と共通するモチーフが登場している他、主人公の強化形態がドラゴンモチーフである上に「ツヴァイ」の名を冠する、主人公のアナザーカラー版の名称が「オニキス」である、エンペラーギアの総数が13体だったりと共通点が多い。
キングライオン大戦記:こちらもライオンがベースの仮面ライダーに登場するライダー。こちらは変形パターンが人→ライオンで、ガレオストライカー系列と逆。
閃乱カグラシリーズ:ライトなキャラデザインとは裏腹に、随所随所に鬱展開が挿入される所が似ている。