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カブトムシワルドの編集履歴

2021-07-11 23:23:06 バージョン

カブトムシワルド

かぶとむしわるど

『機界戦隊ゼンカイジャー』に登場する敵組織・トジテンドが造り出したワルドの一体。

「フハハハ…。みんなよく働くカブトムシ。 これは、オレからの楽しいプレゼントだカブトムシ! ビートルトルーズ!!」

「ハッハッハ。たしかにオレのせいだが何かカブトムシ?」


CV:近藤浩徳

スーツアクター:神前元


データ

身長/201cm

体重/302kg

世界/カブトムシトピア

名産/カブトムシ捕り放題

名物/ビートルトルーズ


概要

トジテンドが人間界侵略の為に、カブトムシの世界「カブトムシトピア」を閉じ込めたカブトムシトジルギアクダックに組み込んで、樹液に誘われて誕生したワルド


頭部はそのまんまカブトムシを模しており、後頭部には加速ブースターが仕込まれている。更に右手へヘラクレスオオカブト、左手はコーカサスオオカブトを象ったガントレットを嵌めていて、両腕の先端がそれぞれハサミ型と三叉型のクローとなっている。

全体的にみて、重厚な面構えも含めて非常にヒロイックな外見で纏められているが、胴体がクダイターなのは他のワルドと同様である。


カブトムシトジルギアの力を悪用する事で、頭部から発せられる幻覚ビーム『ビートルトルーズ』を浴びせる事で、浴びた者を虫取り少年の格好に変えた上で夏の森の幻覚に取り込み、さらに周囲の物体がカブトムシに見えてしまう状態に変えてしまう能力を行使する。

前回のワルドの能力が効果範囲、発動時の絵面ともに強烈過ぎて過小評価されるところもあるかもしれないが、幻覚に捉まった人々は日常生活を放り出して反抗勢力は実質無力化可能(再度ビームを浴びても幻覚は解除されないし悪化もしない)で、かつ戦闘等命の危険に晒される状況も認識できなくなるため、一般人を傷つけるわけにはいかないゼンカイジャーにとっては極めて厄介な状況が生まれうる。


とはいえ、何度か見慣れた侵略成果しか出せない事へ憤慨したボッコワウスに生み主兼上司のバラシタラは癇癪をぶつけられるも、ゲゲの取り成しへバラシタラも乗って『幻覚はいつでも解除出来るから、幻覚に陥れた人々は必要になったら労奴として使える』との活用方法を捻り出した事で、何とかボッコワウスの機嫌を取って作戦の継続を維持した。

上述の様に、幻覚のコントロールはカブトムシワルドに握られており、任意で解除可能との事。ただし虫取りに関する印象的な記憶を持っている人物なら、そこを起点に自力で幻覚を突破される可能性もある。


またカブトムシモチーフだけにパワーと防御力も優れていて、それを用いた直接戦闘にも自信を持つ。後頭部のブースターで加速して放つ頭部の角を用いた頭突き攻撃を得意とする他、両腕のガントレットにはマシンガンも内蔵されていて、クローで組み付いた相手へ近距離から不意打ちで発砲する攻撃も使える。

この戦闘力をもって一度はゼンカイザーをも圧倒したのだが、運の悪いことにすぐさま自身以上のパワーと防御力を誇るスーパーゼンカイザーが登場してしまうのだった…


自身の実力を確信しているのか、「~カブトムシ」と落ち着いた口調で話しつつ余裕を持った立ち回りを見せる冷静豪胆を気取った性格。

その一方、本能の一部がカブトムシになってしまっており、そこから樹液の匂いに引き寄せられてしまう少々困った習性も獲得してしまっている


活躍

バラシタラの手で誕生後、早速街中で能力を行使してカブトムシ採りの幻覚に人々を捕らえ始める。

程無く異常を察知・出動して来たゼンカイジャー相手にクダック部隊と共に交戦、幻覚によって戦っている最中へお構いなしに割り込んでくる一般人の動きに怯んだ相手の隙を突いてビートルトルーズを浴びせた事で、いきなりゼンカイジャーの無力化へ成功する。

こうして人々が幻影に踊らされる様を「喜んでくれてよかったカブトムシ…」と皮肉交じりに見物していた直後、遅れて上空より現れたツーカイザーに襲撃されたので、奴も同じく幻覚に取り込もうとビートルトルーズを連射するが、相手は街中を動き回る人々を盾にしつつかわしたので埒が明かないと判断、相手を回避に集中させ気が逸れた所を突いてその場より姿を晦ました。


ゼンカイジャーが無力化された状況で、唯一対抗出来るゴールドツイカー一家は自分達だけでカブトムシワルドの討伐を目指す事に。その具体的な策を考えつつ昼食のパンケーキを食べていた際、パンケーキにかけたメープルシロップ≒樹液がカブトムシの好物である事を思い出したのでそれを使ってカブトムシワルドを誘き出す事を思い付く。

このアイディアを実行するべく、フリントはセッちゃんより知恵を貰う為カラフルへ向かうも、ちょうどセッちゃんの方も急にどこからか製造データを受信した新装備の実現の為フリントの手を借りようとしていた所だったので早速両者とも協力し合い、カブトムシワルドを倒す準備を整えた。


その後、セッちゃんよりのアドバイスでフリントが調整したアバレンジャーギアの力で呼び出した、ウイングペンタクトの能力でゾックスは特大サイズのメープルシロップを容器ごと描き出して召喚。これを手近なビル壁へ塗り付けた事で発生した樹液の匂いに誘われ、予想通りカブトムシワルドが近くの街灯に掴まった格好で登場する。

そこをツーカイザーにチェンジして仕留めようとしたゾックスだったが、ここでボッコワウスをなだめ前線に出て来る余裕の出来たバラシタラが割り込んで加勢して来た為、カブトムシワルドは2対1でツーカイザーを圧倒。しばらく後バラシタラに足止めを行って貰う事で任務に復帰しようとする。


しかし、カブトムシ採りの幻覚に浸ったのを切っ掛けに、と最後に外出した過去の思い出を思い出した介人が自力で幻覚から復帰。カブトムシワルドが場を立ち去ろうとする今その瞬間で乱入し、走って来た勢いも乗せた両足飛び蹴りをまともに喰らい怯んでしまう。

そのままゼンカイザーと交戦、自慢のパワーで有利を取るが、程無くフリントとセッちゃんが共同で開発したゼンカイジュウギアを携えてクロコダイオーより降下。それをカブトムシワルドの攻撃を搔い潜りつつ用いたゼンカイザーはスーパーゼンカイザーに強化変身を遂げた。

パワー勝ちしていた先程までとは一転、重量のあるゼンカイテンランスを振り回す相手の攻撃を捌き切れず重い一突きを喰らって転倒。これへ「よくもやったな…。 お返しカブトムシ!」と怒って今度はブースターを吹かしての頭突き、両腕のクローやマシンガンと言った攻撃を矢継ぎ早に繰り出すも相手の強固な装甲に全て弾かれた挙句、再び一突きで吹っ飛ばされた所をワイヤー射出されたゼンカイテンランスの先端で絡め捕られ、自身を軸に回るスーパーゼンカイザーが放ったギアトリンガーの銃撃をまともに浴びた上に強引に引き寄せられた末、そこにゼンカイテンランスの下突きが直撃して大きく吹っ飛んでしまう。


そして最後は、超スーパーゼンカイバスターを喰らって胴体を貫かれ爆散・敗北。これを持ってカブトムシ採りの幻覚は消え、正気に戻ったキカイノイド組は大急ぎで介人の元に駆け付けたのだった。

また、残されたカブトムシトジルギアはバラシタラが後詰めで呼び出したクダイテストが踏み付け、ダイカブトムシワルドを誕生させた。


余談

近年のカブトムシはヒーローのモチーフというイメージが強いが、カブトムシモチーフの戦隊怪人としては『特命戦隊ゴーバスターズ』のハイパーバトルDVDに登場した偽ビートバスター以来9年ぶりとなる。

ただしこれは『敵幹部が正規の戦士装備システムを乗っ取って悪用した』特殊なパターンの悪役でもあるので、そうしたイレギュラー要素を含めないならば『獣拳戦隊ゲキレンジャー』の臨機兵ブトカ以来、14年ぶりのモチーフ採用となる。


技名の「ビートルトルーズ」の由来はおそらく、有名なイギリスのロックバンド『ビートルズ』と『だらしない』『たるんだ』の英訳『ルーズ』を混成したと思われる。

劇中でもビートルズの12枚目のアルバム・アビーロードのジャケットを模したシーンが流れている。


声を演じる近藤氏は『宇宙戦隊キュウレンジャー』のユメパックン以来、4年ぶりの戦隊出演となった。


また、五色田功を演じる川岡大次郎氏は過去にカブトムシのヒーローを演じている。


関連タグ

機界戦隊ゼンカイジャー

トジテンド ワルド(ゼンカイジャー)

カブトムシ 虫取り


ビートルカンスカブトギントルバドー臨機兵ブトカ:歴代戦隊におけるカブトムシモチーフの怪人達で特にドルバドーは巨大ロボ、ブトカは強化変身など戦隊パワーアップ回の要素も併せ持っている。


GOD_SPEED_LOVE:15年前の仮面ライダー映画。この内2体のダークライダーの両腕がカブトムシワルドの両腕を模しており更に超高速移動も使える事から言うなれば、映画に出てきたカブトムシライダーがキメラ化した存在とも推測できる。


ビートルアンデッドコーカサスビートルアンデッド:17年前の仮面ライダーでもしこの怪人のどちらかがバトルファイトに勝ち抜いたらカブトムシトピアのようになっていたと思った人は多かっただろう


カブタック:特撮『メタルヒーロー』シリーズの作品「ビーロボカブタック」の主人公。同じカブトムシモチーフのロボットであり、スーパーゼンカイザーの変身時の掛け声が「スーパーチェンジ全開!」だったため、彼を連想する視聴者がいたようだ。

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