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ハヤタ・シンの編集履歴

2021-07-28 18:51:59 バージョン

ハヤタ・シン

はやたしん

ハヤタ・シンとは、特撮テレビドラマ「ウルトラマン」の主人公であり、ウルトラマンと一心同体となって幾多の怪獣を倒してきた科学特捜隊のエースパイロットである。

演:黒部進

  菅生隆之(ULTRAMAN モーションコミック版)

  田中秀幸&小川輝晃(ULTRAMAN アニメ版)



解説

科学特捜隊のエースパイロットであり、実質的な副隊長。

後々の主人公たちがやら自動車修理工やらパン屋やら無職やらだったことを考えれば生粋のエリートである。

アラシ隊員が一度落ちたとされる卒業試験を一位の成績で合格し、週刊少年マガジン掲載の裏設定によれば根性を鍛えるために昼夜ジェットコースターに乗り続けたり、暗所で1か月暮らしたりする試験にも合格したとされる。

劇中では主に「ハヤタ隊員」と呼ばれており、フルネームで呼ばれることはなかった。漢字表記は早田進


竜ヶ森上空をビートルでパトロール中に、ベムラーを追っていた赤い玉と衝突。命を落とすも、ウルトラマンの好意によりベーターカプセルを授かって彼と一心同体となり、平和のために戦った。

ウルトラマンがゼットンとの戦いで戦死すると、彼自身の意思によりゾフィーから新しい命を貰い復活。しかし、ウルトラマンと同化していた頃の記憶を全て忘れ去っていた。

そのため、後の作品で何度かウルトラマンが黒部進ソックリの格好をして地球をうろついていたとしても、それはハヤタ隊員ではなく、ハヤタの姿を借りて変身したウルトラマンであり、ウルトラマンと分離後のハヤタ本人が登場した作品は『ULTRAMAN』や『ウルトラマン怪獣伝説40年目の真実』など極少数である。実際ウルトラマンはハヤタの姿に愛着があるようで、何らかの理由が無い限り基本的にハヤタの姿を使っている。


その後のハヤタ(役としてクレジットされる黒部氏)


第40話『ウルトラマンに逢いたい』にて『怪獣おじさん』という明記で登場。

作中世界にある円谷プロダクションで働いていたが、着ぐるみだった怪獣が突然暴れ出し、事件解決の為に翻弄する。

シュシュトリアンがバルタン星人に追い詰められ、彼女達からの助けに応えてウルトラマンに変身。

最後はシュシュトリアンとの連携でバルタン星人を倒し、着ぐるみだった怪獣達を連れて地球を去った。

厳密に言えばハヤタ・シンとしての登場ではないが、近年のマルチバース展開や光の国の存在を言及していたりする等から、ほぼ同一人物として見ても問題無さそうである。


Uキラーザウルス封印するときにエネルギーを使い果たし、ウルトラセブンウルトラマンジャックウルトラマンAと共に神戸の街に着陸、ハヤタの姿を借りて生活していた。その後、メビウスがガッツ星人により捕えられると、命の危険を顧みず弟たちと共に変身を慣行。その際にメビウスに対して放った「どんな困難にも決して諦めず、不可能を可能にする…それが、ウルトラマンだ!」というセリフは、本作を代表する名言として知られる。その後も、宿敵メフィラス星人と再び会いまみえたり、エンペラ星人が作り出した太陽黒点を焼き払ったりした。

ウルトラ銀河伝説』などのように、メビウスと共に光の国に帰った後も、人間体としてハヤタの姿をとっていた。


パラレルワールドを舞台にした本作では、なんとフジ・アキコと結婚しており、自転車屋を経営する(※1)おじさんとして「ハヤタ・シン」が登場した。レナ(※2)という娘がおり、彼女は後にティガとして目覚める横浜市役所職員のマドカ・ダイゴと恋仲になっている。本作では他の登場人物と同様にただの地球の民間人だったのだが、怪獣との戦いの中で並行世界の記憶を思い出していく。


(※1)『ウルトラマンレオ』にて、黒部進が自転車屋の店長を演じていたことから。ちなみに同作ではフジ・アキコを演じていた桜井浩子が店長と恋仲になるローランの人間体を演じていた。

(※2)レナ役を演じる吉本多香美は黒部進の実娘であり、実の親子共演という事になる。また、『ウルトラマンティガ』ではヒロインヤナセ・レナ隊員役を演じていた。


  • 『ウルトラマンプレミアステージ2』

アーマードダークネスが宇宙人軍団たちの手に渡る事を防ぎ、物語の鍵を握る宇宙人少年ニコの心を救うべく、高山我夢春野ムサシをM78スペースに呼び寄せた。

一度はウルトラマンとともに磔にされてアーマードダークネス強化の為の贄にされかかるが、ムサシによって救出される。


実はフロス星の人々をフロスエナジーを狙う宇宙人たちの魔の手から守った二人の勇者の一人である。もう一人はウルトラセブンである。


原作同様にベーターカプセル別のものと取り違えてしまうなどのコミカルなシーンも見られた。


HEROS版『ULTRAMAN』のハヤタ


ウルトラセブン』以降のウルトラ世界とはパラレルワールドに当たる本作では、ハヤタは記憶を失ったまま科学特捜隊に在籍した後に日本人女性(フジ隊員ではない)と結婚、早田進次郎という息子を授かる。やがて現役を退き防衛大臣に就任する。


しかし、ウルトラマンと同化していた頃の名残(=「ウルトラマンの因子」)で強化された肉体は多少なりとも残っており、素手で鉄柱を曲げるほどの身体能力を持っていた。かつての同僚にして親友である井出光弘に見せられたある映像が原因で「自分がウルトラマンだった」事を思い出し、ウルトラマンスーツを着て悪の宇宙人と戦っていたが、肉体の衰えなどもあり、ベムラーとの闘いを契機に、成長した進次郎にその職を譲り渡すこととなる。


その後は、基本的に進次郎たちの戦いを見守る立場にあるが、エースキラーの一件では、改良されたプロトスーツを身に纏い、息子とともに前線で侵略者たちと戦いを繰り広げた。

しかしアニメでは復帰せず、指令室から進次郎たちの戦いを見守る側となっている。


ちなみに、「ウルトラマンと同化している(いた)人間は身体能力が強化される」というのは『帰ってきたウルトラマン』の設定の流用もしくはオマージュと思われる。

声は黒部進本人ではないが、外見については老年期の黒部をモデルにしている。


余談

意外に思われるかもしれないが、実は本編中でウルトラマンの正体だとバレていない。

イデ隊員が何度かハヤタがウルトラマンなのではと推測したことがあるが、確証までには至らなかった。一方、ULTRAMANではTV本編の最終回後なのか本編中の終盤近い時期なのか不明だが、ハヤタとウルトラマンの関係について知っていたことを、記憶を取り戻したハヤタに語っている。


第33話では円盤内で対峙したメフィラス星人の目の前で変身しようとベーターカプセルを掲げた所をメフィラス星人によって動きを止められてしまい、あろう事かその状態のまま円盤に乗り込んできたムラマツキャップらに発見されてしまったが、すぐさま円盤内に捕らえられていたフジ隊員が助けを求めてきた事や、円盤が爆発寸前ですぐ脱出しなければいけなかった事もありじっくり状態を確認する余裕がなく正体に気付かれる事はなかった(ちなみに、この時ハヤタは助ける時間がないとして見捨てられたが、爆発の揺れで偶然倒れた衝撃でベーターカプセルが点火しウルトラマンに変身して脱出できている)。


ULTRAMAN』のアニメ版で声を担当する田中秀幸は、実写シリーズではウルトラマン・ザ・ネクストゾフィーの声を担当していることで有名。

ウルトラマングラフィティ』ではウルトラマンを担当していたため、ついに変身者であるハヤタも(両者とも本編とは別人だが)担当することになった。ちなみに本作のハヤタは初代ウルトラマンとは別にゾフィーとあるもので間接的に関わるので、その繋がりともとれるかもしれない。


関連項目

ウルトラ戦士 ウルトラ6兄弟 ベーターカプセル

黒松教授 - 演者繋がり。


泉信吾石動惣一…長い間に憑依され、その人外が『体から出て行っても憑依していた頃の自分の姿を愛用している』特撮キャラ。特に石動は「宿主側に、憑依されていた間の記憶がない」「とりついて来た人外が宇宙人である」という点でもハヤタと共通(宇宙ヒーロー凶悪宇宙人という違いはあるが)である。

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