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宇宙戦艦ヤマトの編集履歴

2022-02-12 16:43:49 バージョン

宇宙戦艦ヤマト

うちゅうせんかんやまと

『宇宙戦艦ヤマト』とは、読売テレビ制作・日本テレビ系列で1974年に本放送されたテレビアニメとそのシリーズ。またその主役の宇宙戦艦。

主役となる戦艦としてのヤマトについてはヤマト(宇宙戦艦ヤマト)を参照。

リメイク版については宇宙戦艦ヤマトシリーズ(リメイク版)を参照。


シリーズの総称として

第1作~完結編+復活編までを指すアニメ作品群。

テレビシリーズ3本、テレビスペシャル1本、劇場用作品(映画)4本が制作された。

現在では「旧シリーズ」と呼ばれることが多い。

作品一覧

※総集編は除く

No.タイトル放送/公開年月種類登場勢力(敵は太字)
1宇宙戦艦ヤマト1974年10月~テレビシリーズガミラスイスカンダル
2'さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち1978年8月映画白色彗星帝国(ガトランティス
2宇宙戦艦ヤマト21978年10月~テレビシリーズ(同上)
3宇宙戦艦ヤマト 新たなる旅立ち1979年7月テレビSP暗黒星団帝国
4ヤマトよ永遠に1980年8月映画(同上)
5宇宙戦艦ヤマトIII1980年10月~テレビシリーズボラー連邦ガルマン・ガミラス帝国
6宇宙戦艦ヤマト 完結編1983年3月映画ディンギル帝国
7宇宙戦艦ヤマト 復活篇2009年12月映画大ウルップ星間国家連合

以下、第1作『宇宙戦艦ヤマト』について述べる。


作品概要

物語は2199年。ガミラス帝国の侵略攻撃を受け放射能汚染により滅亡まで残り1年となった人類が、惑星イスカンダルの女王・スターシャよりもたらされた波動エンジン技術を用いて、太平洋戦争末期アメリカ海軍の攻撃により東シナ海へ沈没した旧・大日本帝国海軍戦艦「大和」の骸を隠れ蓑に進めていた種の保存を計る脱出船計画を急遽変更し、放射能除去装置コスモクリーナーDを受け取るためにイスカンダルへ赴く「宇宙戦艦ヤマト」を建造。


地球から148,000光年離れた大マゼラン雲イスカンダル星へガミラス帝国の妨害を排除し、宇宙の自然現象を克服し1年以内に往復するストーリー。


本放送は視聴率が振るわず打ち切り終了した(裏番組が『アルプスの少女ハイジ』と『猿の軍団』だった)が、度々再放送が行われた影響で人気に火がつき1977年にテレビシリーズを再編集した劇場版が公開され、その後のアニメ・漫画作品に多大な影響を与えた。


海外展開

アメリカ合衆国にも輸出、テレビ放映された。表記は『Star Blazers』。

特に1978年に公開された劇場作品2作目『さらば宇宙戦艦ヤマト』は興行的にも大成功し、同年公開の『スター・ウォーズ』と共に社会現象とも言えるSFブームを巻き起こした。


主な登場人物

  • 地球・ヤマト

 沖田十三 古代進 森雪 島大介 真田志郎 アナライザー 佐渡酒造 他

 デスラー タラン ドメル 他

 スターシャ 古代守 サーシャ


原作について

1990年代後半から2000年代初頭にかけて、同作プロデューサー西崎義展側とキャラ原案及び第一作のアドバイザーであった松本零士側がヤマトシリーズの知的財産権を巡り、法廷で激しく争ったことは有名。

これらの裁判や判例により、『宇宙戦艦ヤマト』は西崎義展の書いた「企画書」が原著作物であるとされている。

(原著作物:法的な意味での「原作」、「原案」という概念は存在せず、作品の大元のオリジナルのこと。原著作物の著者、原著作者が著作権を持つ。)

しかし内容的には慣例として「原案」とテロップされるもの(原著作物≠原作)であり、同様に慣例としては松本零士の著したストーリー稿のような、詳しい物語が示されてはじめて原作として(重ねるが原著作物と原作は違う)扱われるため、誤解やトラブルを招いている。

またこの『宇宙戦艦ヤマト』に関しては問題が大きくなったため西崎義展の企画書を「原作」として扱うことが多い


ちなみに旧第一作の企画において松本零士はあくまで途中参加ではあるが、古代進をはじめ、自身の著作物のキャラクターなどを惜しみなく放出しており、そのことも上記の諍いが起こった原因と言える。

また、松本零士著の漫画版は現代で言うところのコミカライズであり、原作漫画ではないのだが、作者が松本単独表記であることや『銀河鉄道999』『宇宙海賊キャプテンハーロック』など松本漫画原作のアニメが存在することから、ヤマトをあまり知らない人にはヤマトも松本の漫画を原作としたアニメであると誤解されがち。本放送と同時に「冒険王」に連載されたこの漫画は、アニメに追いつかせるためかなり内容が端折られており、松本零士自身ダイジェストと認めている。


また、『ヤマトよ永遠に』と『宇宙戦艦ヤマト完結編』では松本が原作としてクレジットされているが、これはその作品単体に関しての原作者という意味であって、シリーズ通しての原作者という意味ではないので注意。


その他、DVDなどを見ていると東北新社の名が出てくる(当百科事典での親記事も)が、この会社は1990年代に西崎の会社が破産した際、既存の映像作品を用いて商売する権利を買い取ったのであり、それまでのヤマトシリーズの制作に関わっていたわけではない。翻案権等は入手できなかったので新作を勝手に作る権利もない。

なお、『復活篇』・実写版では製作委員会に名を連ね、リメイクシリーズではそれに加えて音響制作も行っている。


後のシリーズ展開

作品は大きく分けて、冒頭で挙げた「旧シリーズ」を含めて「実写版」「リメイク版シリーズ」の3つに分類され、それぞれで一部設定も異なる。また、2000年前後にはゲーム版が発売されているが、これも途中から設定やシナリオを改変してアニメ(旧作)とはまた別の世界観を構築している。


ゲーム版

1999年から2005年にかけてPlayStationPlayStation2を媒体に展開されていた。

評判的には上々だったが、松本零士を担ぎ上げて作っていたシリーズだったため、後述の権利問題により『永遠に』分まで作ったところで終了した。

現代の公式的には半ば黒歴史扱いだが、出来がいいのでリスペクトはよくされる。

  • PlayStation
    • 宇宙戦艦ヤマト 遥かなる星イスカンダル(1999年)
    • さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち(2000年)
    • 宇宙戦艦ヤマト 英雄の軌跡(2000年)
  • PlayStation2
    • 宇宙戦艦ヤマト イスカンダルへの追憶(2004年)
    • 宇宙戦艦ヤマト 暗黒星団帝国の逆襲(2005年)
    • 宇宙戦艦ヤマト 二重銀河の崩壊(2005年)

実写版

2010年に木村拓哉主演の映画SPACE BATTLE SHIP ヤマトが公開された。


リメイク版

2012年より順次展開されている。詳しくは該当記事および各作品の記事参照。


その他

1995年に開始したOVAシリーズ。製作会社の倒産により3話で未完に終わっている。


  • ヤマト3年計画

『完結編』後の展開として構想されていたが、次世代ヤマトクルーが主役の第1弾『ヤマトの子ら』デスラー総統を主人公にした第2弾『デスラーズ・ウォー』は制作中止となり、20数年経過して実現したのが『復活篇』だった。

なお第1弾については、『オーディーン 光子帆船スターライト』として形にはなっている。


  • 新宇宙戦艦ヤマト

本編より1000年後の3199年の世界を舞台にした松本零士による連載漫画。

当初このアニメ化作品が『大YAMATO零号』だったが、後述の騒動で「あくまでベース」という扱いになった。

が、「リメイク版」程の人気は得られなかった。



こぼれ話

宇宙戦艦ヤマトの基になった旧日本海軍の戦艦大和だが作中において原型を留めたまま沈んでいるように描写されているが、後の海底調査で船体が真っ二つに折れ作中のような使い方が出来ないことが判明し旧作のスタッフ一同を落胆させた。そして松本零士に至ってはその事実を知って泣いて悔しがったというエピソードも。詳しくは戦艦大和のページで。


1985年には『忍者ハヤテ』に続くタイトーのアニメLDゲーム第2弾として、発売され、ストーリーは「完結編」を基準にしているが、一部の発進シーン等は「さらば」、「永遠に」の映像も使われている。映画では見られないゲーム用に描き起こされたシーンも存在しているが、残念ながら、家庭用ハードへの移植はされていない。


関連イラスト


関連動画


関連作品

宇宙空母ブルーノア

UFO戦士ダイアポロン 芦田豊雄がキャラデザに参加したヒーローロボットアニメ。旧作無印ヤマトとは逆に侵略した星を救った。

機動戦艦ナデシコ 半ばヤマトのアンチ作品と言えるが。テーマの重さはヤマトに勝るとも劣らない。(しかも、元同胞の地球人同士の戦争)


関連タグ

宇宙戦艦 ヤマト 第三艦橋 アンドロメダ 主力戦艦

波動砲 拡散波動砲 ドリルミサイル 反射衛星砲 空間磁力メッキ

ハイパー放射ミサイル

コスモタイガー ブラックタイガー

デスラー艦 ゴルバ

ヤマト100users入り ヤマト500users入り ヤマト1000users入り ヤマト5000users入り

日本テレビ 読売テレビ TBS 毎日放送 テレビ東京

東北新社 西崎義展 松本零士

タイトー


外部リンク

バンダイビジュアルの公式サイト

宇宙戦艦ヤマト2199の公式サイト

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