WWE
だぶりゅーだぶりゅーいー
概要
1952年設立。
かつては、1979年3月1日以前はWWWF(World Wide Wrestling Federation)、以降はWWF(正式名称はWorld Wrestling Federation)という名称だったが、パンダのロゴを持つ同名の環境保護団体との裁判に敗れ、2002年にWWE(World Wrestling Entertainment)に変更したが、2011年4月に現在の社名に変更された。
プロレス団体としては珍しくニューヨーク証券取引所に上場しており、アメリカの大統領選挙には保守派の共和党の支持に回っていたが、イラク戦争の失敗やバラク・オバマが大統領になった事による民主党政権に変わった事により、保守色は薄めつつある模様。
所属レスラー数、興行規模、ファン数などにおいて世界最大規模を誇り、世界各国でTV放映されている。
日本ではレギュラー番組・特番をCS放送のJ SPORTS、ダイジェスト番組を一部地方のUHFチャンネルで視聴することが可能。
J SPORTS枠は、2016年よりRAWの1時間短縮放送とSmackdownの総集編「After burn」のみとされたが、代わりにフル放送を開始した「DAZN」が2018年12月末に撤退、2019年よりフル放送復活とあいなったのだが、こちらも2021年12末にWWEとの契約終了。再放送も2022年1月末で終了し、テレビ放送は一切なくなってしまった。
現在、日本で視聴する方法はWWEのYoutubeチャンネルによる1時間半の縮小版、もしくは「WWEネットワーク」がある。「WWEネットワーク」はNXTと205live以外が3~4週遅れての放送の上、日本語字幕もない(PPVのみ日本語実況があるが…)。
所属するレスラーは「SUPER STAR」と呼ばれ、彼らの愛憎劇を軸に試合が組まれて行き、ほぼ月一回行われるPPVにて因縁を解消すべく決戦が行われる(解消されず引きずる場合も…)。
女性レスラー(レスラーでない女性も含む)は、以前は「DIVA」と呼ばれていたが2016年頃より呼ばれなくなり、以降は男子レスラーと同様にエクストリーム系の試合も行われるようになった。
Pixivでは、主にSUPER STARやDIVAを題材にした作品にタグとして付けられる事が多い。
スペイン語実況席
アメリカでは公用語が定められていないため、事実上の第二外国語としてスペイン語話者が多い。それゆえにWWEの実況でもスペイン語の実況席が設けられている(現在は廃止)。
スペイン語実況席はWWE(旧WWF)のメインイベント、特に特番でリング外の乱闘になった時、必ずと言っていいほどぶっ壊されるのがお約束。
逆にスペイン語実況席を破壊しない特番はつまらないと言った意見も多々見られる。
主要番組
RAW (月曜日に生放送:3時間番組)
SMACKDOWN (金曜日に生放送:2時間番組)
205 live (金曜日にSMACKDOWNに続けて放送:SMACKDOWNの放送直前に収録:1時間番組)
NXT (ファーム団体:月1回、フルセイル大学にて1ヶ月分を収録し、水曜日に放送:1時間番組)
レスラーへの対応
レスラーの管理はとても厳しい団体として有名である。
怪我をした場合WWE専属の医師がOKしない限り試合をすることができない。特に頭部の怪我や脳震盪には(過去にトラブルや裁判があったから)かなり厳重に対応するのでダニエル・ブライアンの様に本人の意思によらず「引退」することになったりする。
ブランドとして「Raw」「Smackdown Live」「NXT」「NXT UK」「205 Live」を抱えているが、それぞれの所属レスラーは収録日には試合が組まれていなくとも会場にあらかじめ定められた時間までに入っていないといけない。これは急に試合を組まれたり、セグメントへの出演が決まったりするからである。
所属レスラーはWWE側が決めたキャラクターに沿って行動しなければならない。以前は家の中ですら守らないといけなく、一歩外へ出れば絶対厳守だった。
今はプライベートは一応あるが、会場内もしくはセグメントやトーク、プロモの収録などの時はキャラクターになっていないといけない。
入場時はあらかじめ決められたムーブ(秒単位で決まっている)通りに動き、技や決めポーズなども勝手にはできない。
禁止技があり、主に他のレスラーの得意技や必殺技は使えない、頭部にダメージが大きい技は使えない、雪崩式断崖式の技(試合中の流れで出した場合は認められる)は使えないと言う決まりがある。
また当初は使えてもランディ・オートンのパントキックの様に後から禁止になる技もある。
それからキャラクターに合わない技も使えない場合が多い。
違法薬物の使用は、かつては筋肉増強剤の使用が暗黙の了解として使われていたが、今は「ドラック」とともに禁止されている。ウェルネス・ポリシーが定めらていて、もし使用が発覚したら一回目で30日、二回目で60日の謹慎が課され、三回目だと問答無用で解雇である。しかも抜き打ちの検査を受けなかった場合、理由の如何に関わらず上記の罰則が適用される。
契約に「競業忌避規定」があり、解雇もしくはレスラー自ら退団を申し出てそれが認められた場合、退団した日から90日間は他の団体と契約することも出場することもできない。
ネット上では謹慎期間と書かれる場合もあるが、正しくは「その期間WWEに保有権がある」である。
WWE側が最低限の給料を保証する代わりに再契約交渉を独占的に行え、かつ期間内なら必要であれば試合やセグメントなどに出場させる事ができる規定である。
性的マイノリティへの対応
WWEでは過去に性的マイノリティをギミックとしたスーパースターが度々登場していたが、何故かレスラー本人がカミング・アウトする事はほとんど許可してこなかった。現時点(2020年7月29日現在)でカミング・アウトしているのはダレン・ヤングとソーニャ・デビルの二人だけである。またシェイナ・ベイズラーはWWE内でカミング・アウトこそしていないが同性愛者であることは知られている。
現在WWEにおいて性的マイノリティをギミックにしているのはレズ・カップルをモチーフにしている“ザ・アイコニクス”である。但し、メンバーのビリー・ケイもペイトン・ロイスも既婚者である。
抗争ストーリー
WWEでは友人同士で抗争を展開するストーリーが組まれることがあり、有名なのはランディ・オートンとジョン・シナの抗争である。現在はコロナの影響で出場できるスーパースターに限りがあるため友人同士による抗争が中心となっている。
例を挙げれば
セス・ロリンスとレイ・ミステリオ(セスの奥さんであるベッキー・リンチとミステリオが友人)
ドルフ・ジグラーとドリュー・マッキンタイア
“ザ・フィード”ブレイ・ワイアットとブラウン・ストローマン
マンディ・ローズとソーニャ・デビル
サーシャ・バンクスとアスカ
シェイマスとジェフ・ハーディ
といった具合である。
関連人物
過去から現在に渡り所属していたSUPER STAR・DIVAの一覧
代表取締役
SUPER STAR(男子)
ショーン・マイケルズ(HBK)
HHH(トリプルエイチ)
ウィリアム・リーガル・・・スティーブン・リーガルとも
JBL(ジョン・ブラッドショー・レイフィールド)
TAJIRI(タジリ / 田尻義博)
ザ・シールド(セス・ロリンズ&ディーン・アンブローズ&ロマン・レインズ)
ヒデオ・イタミ(KENTA)