路線データ
路線名 | 中央西線 |
---|---|
使用線路 | 中央本線 |
路線延長 | 174.8km |
駅数 | 39駅 |
起終点 | 塩尻駅-名古屋駅 |
鉄道事業者 | JR東海 |
複線区間 | 名古屋駅~十二兼駅、倉本駅~原野駅、奈良井駅~宮ノ越駅、贄川駅~塩尻駅 |
電化区間 | 全線直流電化(直流1500V) |
ラインカラー | 青色 |
路線記号 | CF |
開業年月日 | 1900年7月25日 |
閉塞方式 | (複線及び単線の)自動閉塞式 |
最高速度 |
|
運転指令所 | 東海総合指令所(CTC) |
運行管理システム | 名古屋圏運行管理システム (NOA) |
概要
中央西線は、中央本線のJR東海区間(名古屋-塩尻間)の事である。 但し塩尻近辺以外で、あえて「東線」「西線」と呼び分けることは今日あまりない。
キロポストは現在に至るまで国鉄時代の塩尻旧駅・辰野経由で、東京側基準で振られている。
本来、塩尻→名古屋が下りの方向になるはずであるが、運転上は明治時代の全通より一貫して名古屋→塩尻が下りとして扱われており、列車番号のみならず信号機の標識の上下も塩尻向きが「下」で書かれている。
中津川を境に性格が別れており、名古屋-中津川間は名古屋地区への通勤路線という性格が強く、通勤ラッシュ時には最大10両編成で運転される列車が主体となっていた。2022年改正後は増発の代わり編成は8両に短縮・固定され、運用ごとに増解結することはなくなった。
この列車区間の設定自体は利用客数の推移に合っているが、設備(構内配線)が地形の制約からそれに合致していないため、災害時かなり足止めされる(多治見・瑞浪など)。
中津川-塩尻間は典型的な山岳ローカル線で、普通列車は313系ワンマン車2両編成で運用され、本数も名古屋-中津川間と比べると極端に少ない。
元々この内田立-塩尻は国鉄時代長野鉄道管理局に属していたが、民営化の少し前、名古屋鉄道管理局(→JR東海本部)に管轄が移された。
2022年改正までは早朝では神領車両区から松本までの列車回送を兼ねた、神領発松本行というロングラン列車もあったが、中津川以西を8両編成で固定するために廃止となった。木曽谷区間用は別途回送となる。
従前のダイヤと同じ時間帯に神領~中津川では315系が走り、中津川で313系2両の松本行に接続となる。
また大垣ダッシュほど顕著ではないが、名古屋発の朝1番の下り始発中津川行が短時間で松本行に接続するため、シーズンには席取りで駆ける旅行者が見受けられる。まだ同じホームの左右での接続が救いであろう。
優等列車として、名古屋-長野を結ぶ特急「しなの」が383系により運転されている。
また名古屋地区から南松本貨物ターミナルを結ぶ貨物列車も走っている。
2000年頃から、313系の豪華仕様の8500番台を用いた「セントラルライナー」が名古屋-中津川間で運転されていたが、名古屋-多治見間は座席指定券(有料)が必要になる事や、春日井・勝川に停車しない事など不評極まりなく、2013年のダイヤ改正で廃止されてしまった(但し車両自体は2022年まで普通・快速列車で運用されており、「乗り得列車」となっていた)。
快速は名古屋都心部の利用が増えるにつれ停車駅が増加し、現在通過するのは4駅のみとなっている(かつては金山・鶴舞も通過)。
又、かつては瀬戸線計画の為、勝川駅~高蔵寺駅間は複々線の計画が存在していた。
駅一覧
名古屋駅~中津川駅
駅名 | 快速 | HR多治見 | HR瑞浪 | HR中津川 | 乗り換え路線 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|
名古屋 | ● | ● | ● | ● | ||
山王信号場 | | | ↑ | | | ↓ | (近傍に東海道線の尾頭橋駅と名鉄の山王駅所在) | 東海道線支線・通称名古屋港線(ナゴヤ球場正門前駅が所在)の現在の起点(国鉄時代は名古屋~当信号場が二重戸籍) |
金山 | ● | ● | ● | ● | ||
鶴舞 | ● | ↑ | ▼ | ● | 名古屋市営地下鉄鶴舞線 | |
千種 | ● | ● | ● | ● | 名古屋市営地下鉄東山線 | |
大曽根 | ● | ↑ | ● | ● | ||
新守山 | | | ↑ | | | ↓ | ||
勝川 | ● | ↑ | | | ↓ | 東海交通事業城北線 | |
春日井 | ● | ↑ | | | ↓ | ||
神領 | | | ↑ | | | ↓ | ||
高蔵寺 | ● | ● | ▲ | ↓ | 愛知環状鉄道 | |
定光寺 | | | ↑ | | | ↓ | ここまで愛知県。 | |
古虎渓 | | | ↑ | | | ↓ | ここから岐阜県。 | |
多治見 | ● | ● | ● | ● | 太多線 | |
土岐市 | ● | ● | ● | |||
瑞浪 | ● | ● | ● | |||
釜戸 | ● | ↓ | ||||
武並 | ● | ↓ | ||||
恵那 | ● | ● | 明知鉄道 | |||
美乃坂本 | ● | ↓ | ||||
中津川 | ● | ● | 中央西線(塩尻方面) | TOICAエリアはここまで |
中津川駅〜塩尻駅
駅名 | 特急 | 乗り換え路線 | 線路 | 備考 |
---|---|---|---|---|
中津川 | ● | 中央西線(名古屋方面) | ∥ | |
落合川 | レ | ∥ | ||
坂下 | レ | ∥ | ここまで岐阜県 | |
田立 | レ | ∥ | ここから長野県。複線電化の際大幅に位置変更 | |
南木曽 | ▲ | ∥ | ||
十二兼 | レ | ∨ | ここまで複線区間 | |
野尻 | レ | | | ||
大桑 | レ | | | ||
須原 | レ | | | ||
倉本 | レ | ∧ | ここから複線区間 | |
上松 | ▲ | ∥ | ||
木曽福島 | ● | ∥ | ここ以西が中央本線全通前の中央西線 | |
原野 | レ | ∨ |
| |
宮ノ越 | レ | ∧ |
| |
藪原 | レ | ∥ | ||
奈良井 | レ | ∨ | ここまで複線区間 | |
木曽平沢 | レ | | | ||
贄川 | レ | ∧ | ここから複線区間 | |
日出塩 | レ | ∥ | ||
洗馬 | レ | ∥ | ||
塩尻 | ● | 中央東線/篠ノ井線(JR東日本) | ∥ |
主な運用車両
・383系(特急「しなの」)
・313系(1000・1100・1300番台)
・315系
・211系(5000番台。他にもJR東日本所属の3000番台が中津川-塩尻間に乗り入れる)
・EF64(1000番台)
過去の運用車両(JR発足以降)
・381系
・313系(3000番台)→飯田線に転用(1500・1600番台)→大垣転属・東海道線転用・(8500(元「セントラルライナー」車)→静岡地区転用
・213系(5000番台)→飯田線に転用
・113系
・115系(JR東日本車)
・165系
・103系
分岐路線
・地下鉄鶴舞線(鶴舞)
・地下鉄東山線(千種)
・名鉄瀬戸線、地下鉄名城線、ゆとりーとライン(大曽根)
・東海交通事業城北線(勝川)
・愛知環状鉄道線(高蔵寺)
・太多線(多治見)
・明知鉄道線(恵那)