乙女座
おとめざ
概要
春の夜空に輝く星座の一つ。「背中に翼が生えた女神」で、その原形は古代バビロニアで広く信仰された女神イシュタルである事が考古学の発掘で明らかになった。
女神が春を告げるとされたのは、イシュタルが生態系そのものを守護する女神であり、女神がいないと生命は滅びると信じられた為。これが季節起源神話の原型で、母性と生命を関連付けるという無意識的な感覚の裏付けでもある。
ギリシャ神話の豊穣の女神・デメテルとされたのは後付けで、バビロニアの12星座が古代ギリシャに伝えられた際に同じく豊穣の女神として信仰された彼女に当てはめられたから。
神話が似ているのはその為だが、デメテル自体古い時代から信仰が始まった可能性が高い。
そもそも地母神崇拝は原始時代より世界中で発生しており、古代バビロニア文化がユーラシア全土に広まるまでは両者に因果関係は無いと思われる。
イシュタルもデメテルも作物の実りをもたらす神なので、「大昔から各地で似た女神が信仰されていた」という事である。
なお、乙女は本来未婚の若い女性や、処女を意味するので、子持ちのデメテルは乙女ではない。彼女の娘「ペルセポネ」とされる事もあるが、彼女も夫ハデスがいるので違う。
デメテルとされる場合、右手に麦の穂を持っている。
一方で正義の女神アストライア(ローマ神話のユースティティア)と結びつける説話も存在し、この神話では人間達に正義を訴え続けるも、人間達は聞き入れず争いを繰り返した事を悲しみ、せめて見守る為に乙女座になったという。また、天秤座は彼女の持っていた天秤とされる。一等星の一つスピカを擁しており、牡牛座のアルクトゥルス、獅子座のデネボラを繋いで、春の大三角形を形成する。
黄道十二宮の特性
属性は土。守護惑星はコミュニケーションを司る水星。
太陽星座
完璧主義からロマンチストの顔を覗かせやすいが、ルールをよく守る常識人でもある。手先が器用で1人黙々とした作業が得意な反面、人に頼ることを不得手としている。
分析能力と観察眼は優れている一方で、過剰な几帳面でストレスを負いやすい。
慎重かつ繊細に計画をすすめる反面、他人から崩されると大きくショックを受ける。物理的な潔癖症ではトップクラスのため、色々と苦労しやすい場面が多い。
女性なら良妻賢母の資質が備わる可能性が強くあるとされる。
月星座
繊細さが更に増し、ペースを他人に崩されると反抗的になる。
整理整頓や清掃への意識は高いが、掃除や整頓に対する力がないために物が溜まりやすい。
労働に対しても責任に対する恐れは強く、細かいミスを起こすことが有る。
罹りやすい病気の傾向として、神経質であることから来るストレスが胃腸に響くことが多い。円形脱毛症にもなる傾向があるため、注意が必要。鉄分不足にもなりやすく、貧血やめまいも起こりやすい。太陽・月の乙女座どちらにもラベンダーの香りがストレス緩和によいとされる。
魚座に対して共通点が多いが、「感情の処理ができない」点が特に引っかかり、基本的に相性は良くない。
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